2020年10月21日(水) 晴れ
静岡駅から東海道本線に乗り換え草薙駅下車。そこから散歩がてら静岡県立美術館へ。
9時半ごろ到着し、屋外彫刻プロムナードを見ながら中へと進んいきました。

 

彫刻プロムナードには国内外の彫刻家による作品12点が設置され、自然と一体になって来館者をむかえます。静岡県立美術館の正面玄関までは、①~⑫の屋外彫刻を観ながら石畳の遊歩道を登って10分程度。 


坂道になっています。


舟越保武 《杏》
誇らかに胸を張った少女が、両脚をそろえて直立する。この作品は、1979年の《シオン》に連なる作で、両手に杏の実を握る裸婦習作《杏》(1982年)に薄い衣をまとわせ拡大したもの。若い女性の新鮮な生に寄せるオマージュである。

 

舟越は文筆の方にもその才能を発揮して、エッセイにも定評がある。『巨岩と花びら』『石の音、石の影』という画文集を出版していて、『巨岩と花びら』は日本エッセイストクラブ賞を受賞している。幼い息子の死を描いた「水仙の花」(『石の音、石の影』所収)は高校の教科書にも載せられていた。


 山口牧生 《四角柱と丸い石》

山口氏の作品は、パラミタミュージアム名古屋市美術館の屋外展示でも見ています。


清水九兵衛 《地簪》


 掛井五郎 《蝶》

 

 大西清澄 《涛の塔》


鈴木久雄 《風化儀式5-相関体》


佐藤忠良 《みどり》
茶畑の緑に囲まれるように立っている。深刻ぶらず、どこか風が吹き抜けていうような軽やかさたたえてなお、凡に堕さない凛とした気品をたたえている。具象彫刻でありながら、説明的要素をできるだけ拒んで、象徴性を持たせるという、作者の姿勢が息づいている。

 

この近くには、杉山彦三郎記念茶畑(やぶきた茶発祥)


柳原義達 《道標・鳩》
「道標」とは、いわゆる「みちしるべ」のこと。とぼけたような、たくましいような、孤独かと思えば人里にすむ鳥が飛んできて、道祖神やお地蔵さんの頭にとまっては、次の目標に向かって飛んでいく、そんなわたしたちを喜ばせるありふれた風景が、この作品のテーマであると作者は語っている。

 

 

写真を撮りそこねた作品がいくつかありましたが…。また次回 (^-^;