政府は「貯蓄から資産形成へ」と呼びかけているが、そのためには、家計の順番が必須

① 家計を管理して支出を抑える
② お金と心の余裕をつくる
③ 貯金をする
④ 投資について学ぶ
⑤ 投資をする


月々の収入から生活費や貯金を除いた残りの「余裕のお金」が投資のお金になる。

資産形成に興味をもったら、まずは年収の半分以上の貯金をもつこと。

年収の半分とは、万が一、失業や病気、事故などの不測の事態に対応する貯めておくべき最低限のお金。


毎月、収入の16.7%を貯蓄すれば、3年後には、収入の半分が貯まる。

月収が手取り20万円であれば、毎月3万3,200円を貯金に回すと、36ヶ月で120万2,400円になり、年収240万円の約半分になる。

余裕があれば、16.7%にこだわらず、20〜30%に上げても、ボーナス分を追加しても大丈夫。

支出の黄金律の消費70:浪費5:投資25のうちの投資25%から貯金の16.7%を引いた8.3%は自己投資にあてられる。


この順番を守らず、投資の勉強もせずに、耳障りの良いキャッチコピーに誘惑されて、証拠金取引(株式の信用取引、先物取引、FX、ビットコインFX)などにうっかり手を出してしまうと、借金を抱えたり、自己破産にもつながるだろう。

株式投資でも、2008年のリーマンショックでは、先進国株式に投資する商品は、1年で約50%程度の値下がりを経験しているが、下層・低リスク、中層・中リスク、上層・高リスクのピラミッドをポートフォリオにすることで、少々株価が下がっても動揺することなく、バーゲン中に仕込めて、長期(10〜30年)投資ができるだろう。

数千万円をタンス預金しているシニア世代であれば、物価上昇とともに貯金は目減りするので、直ちに資産形成へといいたいところだが、失われたデブレ時代に貯蓄ができていなければ、まずは、年収の半分以上の貯金力をつけることが先決


2019年1月7日
2019年8月18日 更新