房総R不動産のある、一ノ宮を後にしたぼくたちは、そのまま湘南へ向かった。
この日はあいにくの雨だったけど、雨の日の電車移動は悪くない。
晴れていたら車の方が気持ちいいので。
湘南エリアをカバーする、
稲村ガ崎R不動産
を運営するのは「稲村ガ崎三丁目㈱」
そのオフィスは稲村ヶ崎駅のすぐそばにある。
雑貨屋さんも入っているかわいらしい戸建だった。
藤井さんは本当に魅力的な人で、稲村Rのサイトに書いてあるように、
25回の引越しと17回の起業を繰り返し、上場した経験もおあり。
この日は湘南を端から端まで案内していただいた。
といっても、実はぼくは中学高校と鵠沼海岸にある湘南学園という
学校に通っていたので、地元で道はよく知っていた。
でも、今になって湘南を改めて見てみると、学生の頃に見えていた
ものとは全然違う魅力を感じることができた。
もちろん藤井さんの独特の視点と深いお話のおかげでもあるけど。
湘南に住まない明確な理由がないならば、絶対に住むことを検討すべきだ。
このお話は説得力があった。
東京で働いて東京に住む。
無茶苦茶なまでの利便性と激しいパワーを味わえる街・東京。
でも、そこではリアルな自然や木造の味わいある戸建、広い住まいは
ほとんど手に入らない。
であれば、たとえ1時間~2時間かけても、海も山も言葉では表せない
魅力的な空気感も、すべて手に入る湘南に住むというのは一つの選択肢
として、かなりアリだろう。
東京にすべてが集まり、どんどんビルも高層化され、空が狭くなり、
土地も高くなっていった。
当然小さく小分けにされたコンクリートの箱の中で一人暮らしする
のが「住居」の在り方となる。
もちろんそれはそれで良いこともあるし、おかげで産業も人口も集中して、
日本では東京と同じパワーがある都市はない。
ただ、それは本当に幸せなライフスタイルなのだろうか?
その答えの一つとして、東京でもゆとりとこだわりのある暮らしができる
物件を探し出し、紹介する「
東京R不動産
」があり、
また、別の答えとして、家族でリアルな自然に触れながら広い家で
暮らせる物件を紹介するのが「
稲村ガ崎R不動産
」
ということになるのかもしれない。
(とてもざっくりした言い方だし、もっと別の答えもあるけど)
ぼくが福岡に住むことを決意したのも、わりとそんなことを考えた
結果でもある。(とこのとき初めて気が付いた)
福岡の中心部は本当に便利で、すべてが一箇所に集中しているため、
ある意味、東京よりも便利だ。
しかも、東京の半分の時間で、東京よりもキレイな海に行ける。
ひとごみが苦手なぼくにとっては、天神くらいでも十分に混雑しているし。
もちろんたまにはさらなる刺激を求めて東京に行くこともできる。
(空港がありえないほど近い。)
そして何より福岡は新しいことを始めるのに適した環境だ。
(後々気づいたけど、福岡発の有名企業はすごく多い)
なんとなく、そんなことを考えながら、始まった福岡R不動産だけど、
気づけばメンバーも増え、また次の展開に行こうとしている。
房総と湘南での経験は、本当に勉強になった。
これから福岡でやろうとしていることにめちゃくちゃ生きてくる。
というわけで、すごい深いお話を聞きながら、鎌倉のbowlsという
カフェで締めました。
どんぶりだらけの柱。