少し前のブログで、18年間連れ添ってきた弊社の軽トラックが故障し、あえなく乗換えを余儀なくされたとお話ししましたが、仕事上欠かせないアイテムですので、すぐさま新しいパートナーを探すことになりました。

 

ただ、数十年前はスズキにダイハツ・ホンダ・三菱・スバル5社が独自色の濃い軽トラックを販売していたものの、現在は スズキ・ダイハツの二社 しか製造していないのです。

 

     

 

加えて、18年前と比較しますと価格も高くなている反面、こちらはこちらで懐具合もありますから、とりあえず 約50万円程度の予算 で手ごろな中古車を探してみることにしました。

 

 

 

 

ところがところが…

このご時世、この予算ですと10年落ちで走行が6~70000km以上のものしか無く、いわば相当使い込んで癖の付いたシロモノで、あと10年乗るのは難しいと思いますね?

 

     

 

だったら、予算を少しアップして80万円程度で探してみたものの、それでも4~5年落ちで走行3~40000kmですからあまり食指が動きませんでした。

 

     

 

 

 

しかし、無い袖は振れんのじゃ~横山

 

     

 

と思いあれこれ悩んでいましところ、たまたま取引先の銀行から  「♪融資をしまっせ~信金の天美~♪」 との報が入りましたので…

 

「♪ほんま~かいなそうかいな♪」 と二つ返事をしたことで、新車もターゲットに入って来たのです!

 

 

 

 

 

 

さて、こうなりましたら スズキか?ダイハツか? の二者択一になるのですが、軽トラックとは本来、家から仕事場までの短距離を移動し、かつ常に重量物を積むという前提が第一なので、要は走れば何でもOKと割り切ったつくりが特徴なのです。

 

     

 

しかし、弊社の使い方(希望)は少し違っていまして、これを列挙しますと…

 

1. 出来れば10年故障なく乗りたい

2. 常に重量物は積まない(積んでも最大100kg程度まで)

3. 悪路や積雪地を通らないので四駆はいらない

4. 親戚の方(AT限定)も運転するでオートマに限る

5. プライベートでも使用し片道200km以上の高速道路を走る

 

と言うことですが、だったら各々の新車諸元等を分析してみましょう。

 

 

 

まずは外観ですね!

 

スズキ→

      

 

ダイハツ→

      

 

まあ、どっこいどっこいでしょうか?

 

 

 

次に室内空間はどちらも同じですので、いつも触るステアリングの形状とスピードメーターのデザインはどう違うのでしょうか?

 

スズキ

     

 

ダイハツ

     

 

2本より3本ステアリングの方が好みですし、メーターのデザインもダイハツの方がすっきりしてますね!

 

 

 

次はミッションですが、スズキは4速AT(オートマチック)に対して、ダイハツは今回 無段変速のCVTを搭載 してきました!

 

     

 

ご存知の通り、今は軽自動車やコンパクトカーのミッションはほぼCVTになって久しいのですが、こと重量物を運ぶ軽トラックには不向きなシステムとされてきました。

 

古くは電磁クラッチとCVTを組み合わせた ECVT がスバルジャスティで登場し、後に軽トラックのサンバーに載せられたものの、耐久性に問題があって3速オートマに戻された歴史があったのです。

 

     

 

しかし、長年の技術進化に加え、軽トラックよりも重い「ダイハツ・ウエイク」に搭載してもさほど問題が無かったので英断が下った訳ですが、 変速ショックの無い軽トラックの走りは快適 なのは間違いなく、特にまれに高速道路も走る私にとっては福音でした。

 

 

 

同じくギヤ比では、無断に変速するCVTと比較しますと、スズキは4速であるものの、3速と4速のギア比が開き過ぎていているので、例えば高速道路のゆるい坂道を80km/h程度で走った時、3~4速の間を行ったり来たりしますから、これまた至極乗り心地が悪くなるのです。

 

     

 

加えて、以前乗っていたクリッパー(表の右端)と、少し前のスズキは共に 3ATトップギア1.000 でしたので、これまた80km/hを超えると会話も出来ないしラジオも聞こえない状態でした。

 

加えて、驚くことに最新型のスズキ5MTのトップギアも1.000のままですから、この状態で高速に乗りますと100km/h巡行はまず不可能ですので、スズキは農作業などで近隣を走るだけと割り切った作りになっています。

 

     

 

 

 

 

ですから、当然燃費にも影響しますね!

 

     

 

 

 

まあ、こうなりましたら10点10点10点10点10点…でダイハツ一択でしょう!

 

     

 

ところが、どっこい大作!

 

ダイハツが例の不祥事の影響もあって製造ラインが止まっていて在庫が無く、新車は早くても2ヶ月待ちとのことですが、そこまで待てんのじゃ~横山!

 

     

 

 

 

 

そこで、すでに登録した 新古車 を検索してみますと、ちょうど トヨタカローラ藤井寺店 に良い出物がありましたので、過日藤井寺まで出向いて契約してまいりました。

 

ハイゼットトラック スタンダードCVT 、こいつとまた長く付き合って行こうと思います。

 

     

雨男に雨女…

諸説は色々あると思いますが、ここ20年くらい前から現場作業の予定を立てたり、はたまた旅行に行くとなると 必ず雨が降る ので、今や完全に雨男になっている私なのです!

 

     

 

 

 

 

さて、そんなまだ 梅雨が明けていない 先の土曜日を利用して、日本三景でもある 天橋立 へ日帰りで出向いたのですが…

 

     

 

ちょうど、宮津市市制70周年を祝う ブルーインパルスの試験飛行 もあるそうなので、だったらとこの地に食指が動いたのでした。

 

     

 

 

 

2024年7月20日 土曜日

早朝6時に大阪を出発し、ルートは阪神高速~中国道~舞鶴若狭道を経て福知山インターで一旦降り、ここより国道176号線に入り 与謝野峠 を超えます。

 

     

 

     

 

 

まあ、普通でしたらそのまま走って天橋立インターで降りるのが一般的ですが、実はこの国道176号線の道中には 古い阪急電車 と 南海電車 が置いてあるので、それらをスルーすることは「鉄道好き」からすると、絶対に許されないのです!

 

 

 

 

     

※相当老朽化していた阪急2800系電車

 

     

※完全に放置され朽ち果てた南海1200系電車

※いずれも当日に撮影

 

 

 

 

で、与謝野峠を降りたところにあるのが「加悦」という街でして、こちらは 丹後ちりめん発祥の地 なのですが、この地方独特の「うらにし」という気候により育まれる最高級の織物であるのは、承知の事実でございましょう。

 

     

     

 

 

さて、大阪を出発してから約3時間少々で、天橋立駅から二つ手前の、京都丹後鉄道 与謝野駅 に到着しました。

 

     

 

実は今回、弊社の軽トラックに自転車を積んでおりまして、ここから先は親戚の奥様と一緒にサイクリングがてら 天橋立 を縦断して行こうと思います。

 

と、その前に…

元JR東海キハ85が来ましたのでしばし撮影タイム!

 

     

 

 

と言うことで、「丹鉄」にもご挨拶出来たところで、与謝野駅の少し先からは、日本冶金工業大江山製造所専用鉄道の廃線跡を整備した サイクリングロード を走ります!

 

    

 

 

 

サイクリングロードが途切れたところで東に進路を変え、左手に阿蘇海を眺めながら40~50分ほど走りますと、ほどなく 天橋立駅 に到着しました。

 

     

 

時期的に夏休みに入りましたので、列車が到着しますと多くの観光客や家族連れらが下車していましたが、ここで小休止した後、 智恩寺 文殊堂 の参道にある土産物屋をそぞろ歩きし、いよいよ天橋立に上陸いたします!

 

     

 

     

 

 

 

全長3.6kmの天橋立は、歩くと片道約1時間を要しますが、自転車ですと20分余りで走破できますので、松林と砂浜を眺めながらペダルを漕いでいきます。

 

     

 

そして、対岸にある 傘松公園 と言えば、ご存知 「股のぞき」 としても有名なスポットですが、この後に ブルーインパルスの試験飛行 を控えていますので、ここを訪問するのは断念し、途中で弁当を購入して砂浜でお昼を頂くことにしました。

 

     

 

 

 

ギラギラと照りつける真夏の太陽に比して、さらりと頬を撫でるそよ風が心地よく、さざ波を奏でる空間に身を置いた非日常の空間はつかの間の贅沢でもあって、ささやかな幸せを感じたように思いましたし、お腹も満たされました…。

 

     

 

 

 

さて、今来た道を戻りますと、ちょうど名物の 廻旋橋 が稼働中でして、珍しい光景を見ることが出来ましたが…

 

     

 

 

 

時刻は13時半。

近くの市営駐車場の海沿いには多くのギャラリーが集結していまして、今や遅しと ブルーインパルス を待ち構えていましたが、天候は薄曇りながら風も無く、いわゆるベストコンディションの状態でした。

 

     

 

 

ところが…?

接近している雨雲の影響とやらで、試験飛行が1時間延期の15時からになりますとの報が入ったものの、結局は 詐欺師の騙し広告よろしく雨天のため中止します とのことでした!

 

 

 

あのね…

予定を少し早めて13時頃から飛んでいたらさほど問題も無かったはずなのに(当日は雨天の関係で1時間早く13時から飛行)、わざと時間をずらして時間稼ぎをして結局中止とは、最初から試験飛行する気なんてサラサラ無かったという裏返しとちゃいますかメラメラメラメラメラメラ

 

と言いますか、私達を含め当日(次の日の日曜日)は出来るだけ来るのは避けて云々と抜かしていた市長も含め、最初から試験飛行なんてする予定も無かったんとちゃいますか?

 

     

 

他方、そんなことならゆるりと傘松公園でも散策できたのにと思うと奥様に申し訳ないのと同時に、くだんギャラリー達も 「くそ!騙された~」 と口々にブーイングを爆発させつつ解散してしまいましたが、ここで奇しくも大粒の雨が…雨雨雨

 

 

 

     

 

助けてパパヤ~!

 

もうね、三隣亡か仏滅か?はたまた泣きっ面にハチかは知らないけれど、一向に雨が止む気配も無く、かと言ってここに居続けても仕方が無いので、 強行突破で再び自転車に乗り 、雨の中を与謝野駅まで戻る羽目になってしまいました💦。

 

     

 

まあ、結局のところ雨男が更にパワーアップしたことだけは確かでしたが、たまたま最悪の日が今日だったとすれば、また良い日も必ず来ると信じつつ、当地を後にしました。

 

チャンチャン!

 

2024年7月11日午前10時05分頃、

 

大阪府忠岡町の 南海電鉄 の踏切で、関西空港発難波行き上り急行電車(8両)が、踏切内で立ち往生していたトラックと衝突した事故は、皆様の記憶に新しいと思います。

 

     

 

ただ、この事故の第一報を聞いた瞬間、かの 男里川列車脱線転落事故 を彷彿しましたが、不幸中の幸いと申しましょうか、けが人も出ずに済んだものの、どうして事故が起こったのか? そして、どうすれば再発が防げるのか?について、個人的な意見を書いてみようと思います。

 

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1.トラック側に落ち度は無かったのか?

 

事故のあった踏切は、特に線路内の 幅員が狭い ため、地元の方が抜け道として利用する 裏道 であって、なぜここに配送用のトラックが進入してきたのかが疑問である。

 

     

※Googleマップより

 

事故の原因を作った運送会社の細かな指定ルートは不明だけれど、普通であればもう少し広い府道か国道を利用するのが一般的ではないだろうか?

 

ただ、一部では トラック進入禁止道路 との意見も見られましたが、これは大型トラックの通行禁止であるので、今回のような中型車の場合は違反にはならないのです。

 

     

 

 

 

次に、当該トラックは降りている遮断機を突破したのではなくて、踏切を渡っている途中に遮断機が降りて 立ち往生した との証言ですが、南海の場合はJRとは違って、警報機が吹鳴した後に一呼吸置いてから遮断機が降りるシステムですので、これは100% 一旦停止を怠っている証拠 でしょう!

 

     

 

いや、もしかするとスマホを弄りながら運転していたのか、はたまた音楽を大音量で流していたのかも知れませんね?

 

つまるところ、いくら運送業界が人手不足とは言え、このような一般常識すら欠如した 低レベルのドライバーがハンドルを握る ようでは、事故は一向に減らないと思うのです。

 

 

 

2.南海側に落ち度はなかったのか?

 

当該踏切には 障検(障害物検知装置) が完備されていますので、もしも遮断機が降りた後に線路内に障害物があったとするのなら、特殊信号機が発光しているはずです。

 

     

 

 

       

※当該踏切、矢印が障検

 

 

そして、もしも遮断機が降りた後に踏切内で異常があれぱ、このように発光して列車に伝えます→

 

 

 

 

当該列車がひとつ手前(南側)の踏切を通過する速度約95km/h(下画像)で、ここより事故のあった踏切までは約4~500mですから、この地点で特殊信号の発光を確認して 非常制動を取れば、今回の衝突はまぬがれていたはず ですが、今回は止まり切れずに衝突してしまいました。

 

     

 

※今回はトラックでしたが、もしも歩行者や車椅子の方が閉じ込められていたら…?

 

 

 

と言うことは、矢印の部分(事故のあった踏切)の特殊信号がはたして運転士から見えるのかどうなのか? 

 

付け加えるのなら、もう一度当該踏切の画像を詳しく見てみますと、くだんの特殊信号機は踏切の直前に一箇所しか設置されていませんので、要は400mほど離れたところから、これを確認出来るのか?と言うことなのです。

 

     

 

すなわち、発光→確認→制動が数秒遅れたことで、今回のような 低速での衝突 という結果になってしまいましたが、そう考えますと、いっそのこと特殊信号の発光と連動して、列車に自動的に 非常ブレーキ がかかる仕組みにすれば安心のようにも見えますね…?

 

しかし、発光のほぼ大半が、いわゆる残存歩行者や遮断機を無理にくぐる者による発光であるため、これを連動してしまうと定時運行に大きな支障が出るデメリットの方が大きいと思われます。

 

      

 

 

 

ですから、今後は特殊信号そのものを増設するか?もしくは位置をずらすか?に加え、現在の目視のみに頼らず、車の運転支援システムのように、発光と連動して 運転室に警報が鳴るシステム などを併設するなどの対策を取るのが、ひとつの方法だと思うのです。

 

 

 

 

3.不幸に不幸が重なる?

 

当該上り列車の春木駅発車が10:04→ 踏切通過が10:06

同時刻の下り列車の泉大津発車が10:04→ 踏切通過が10:05

 

もしも…

互いが定刻通りに運行していたとすれば、当該踏切の手前で停車していたトラックが、を下り列車が通過した後に一旦遮断機が上がったはずです…

 

しかし、不幸にも数秒後に上り急行が接近したため(忠岡駅通過辺り)、間髪入れずに再び踏切が吹鳴したと思われます。

 

     

 

ですから、トラックが踏切に進入しはじめたものの、たまたま運悪く歩行者が居てそれを避けたためスタートが遅れたのか? 

 

はたまた時間に追われるスケジュールを組まれていたとするのなら、 一気に渡ってしまおう! と強硬に侵入した結果なのかも知れませんね?

 

 

4.不幸中の幸い

 

他方、もしも…

下り列車に1分ほどの遅延が発生していたとすれば、今回は間違いなく上下列車同時に接触してしまい、 最悪の場合は脱線転覆の可能性があったのかも知れません?

 

加えて、この踏切横の橋梁は、近年新しいものに架け替えられていたため大事には至りませんでしたが、古いままの ガータ橋 ですと、スピードが速ければ間違いなく槙尾川に列車が転落していますし、当日は前日からの梅雨前線の影響で水かさも相当ありました。

 

     

 

ですから、橋梁横の狭い土手の踏切→

無理やり踏切に進入(男里は踏切内でエンスト)→

トラックが立ち往生→列車と衝突

と言う、まさに 男里川列車脱線転落事故 に酷似していますが、幸い今回はそれとは違う結果になったものの、ひとつ歯車が狂えば未曽有の大惨事になっていただけに、次に同じような事故が二度と発生しないためにも、互いが色々と知恵を絞って対策しなければならないと思いました。