自分が所有する家や車は、新しい方が良いというのは大半の意見だと思う。


ただ、中には古民家やノスタルジックカーなどを、こよなく愛する人達も少なからず居たりするのに加え、最近では趣味や嗜好の多様化があって、まれに 廃墟(はいきょ) が大好きだという方も居る。






かく言う私も、「廃墟マニア」を自称するほどではないが、かつては漁船をチャーターして、 軍艦島(端島) に一人で渡ったこともあるのだ!


と言うことで、先日は梅田曽根崎に近い お初天神 の近くの現場作業でしたが、ここまで来ると絶対に避けて通れないスポットがあるので、紹介しようと思う。


正式な名称は定かではない。


ただ、大阪市内を車を運転する方なら、何度か車窓から見たはずであって、新御堂の降り口右手に見える 廃墟のようなビル を御存知の方も多いと思う。







けれども、時々作業員の姿も見えたりするので、かなり大きな 未完成のビル のようでもある。


ところで、いつ着工されて何に使う目的だったのたかは、確かな情報が乏しい…


ただ、素人判断ながら、上階の 窓がR型という独特な造形 は、高度経済成長期に建てられたビルによく見らたものであって、これを証明するのが、かの びわこ幽霊ホテル として名高かった「木の岡レイクサイドビル」であり、よくよく見ると造形が酷似しているような気がする…?


(1968年に着工したものの、完成しないまま発破解体された)






また、コンクリートの煤け具合から判断すると、恐らく30年以上の年月が経過しているのではないだろうか…?


だとしたら、やはり「大阪万博」の客を当て込んで着工され、レジャービルなどとして設計されたのではないかと思うのだが、いずれにしてもあくまで推測でしかない。




さて、現場の休憩時間を利用して、近くまで行ってみる…


ビル自体の奥行きはかなりあるらしく、玄関になるであろう表側は商店街のアーケードまで達している。





そして、建築用の仮囲いで閉ざされているが、今は1階の一部を駐車場として活用されているようだ!


それにしても、新御堂の裏側は廃墟のように鉄骨がむき出しの所もあるけれど、表側は建築途中のビルのようにも見える…?






まあ、歴史にイフは無いけれど…


もし、このビルが完成していたならば、梅田の一等地であるがゆえ、テナントさんが押し寄せて盛業しまくり、一時代を築いたのかも知れませんね…?




補足/解体作業がはじまりました。  

詳しくは→ http://ameblo.jp/dmh17c/entry-12032182279.html