●なぜ大谷翔平の165km/hは打たれてしまうのか?
Anatomy2.0の興味深いところは、野球界で語られていた内容とその中に内包する矛盾がするすると解けていくところです。
苫米地理論では抽象度という概念でそのことについて語られます。
これは非常にシンプルな話で、ランダムで複雑に見えても、一つ上の抽象度階層に駆け上がった瞬間にそれは、非常に整合的に見えるということです。
例えば野球界でどんなに優秀なトレーナーやコーチが存在していたとしても、「なぜ大谷翔平の165km/hは弾き返されて、デグロムの158km/hは相手を抑え込むのか?」という質問に答えられる人間はそれほど多くはないでしょうw
例えば世間のイメージで言えば、158km/hよりも165km/hの方が速いのだから打者を討ち取る確率が高いだろうと言うのが一般的な見方です。
しかし、実際の野球の現場ではそのような単純な話ではないのです。
いやむしろ、高橋由伸さんはあの現役時代の山本昌投手のストレートを「130km/hの豪速球」というように言い表しました。あんなストレートは見たことがない!と。(でも実際の計測表示は130km/h台の中盤なのです)
150km/hをバンバン投げる連中が増えているこのご時世に、130km/h台のボールで200勝に到達し、しかも50代に突入してもNPBの第一線で投げ続けたことは偉大です。
逆に、大谷翔平の165lm/hは、簡単に日本人にすら打ち返されてしまうのです。
そこには一体何が隠されているのでしょう?
165km/hの大谷翔平よりも、デグロムの方がスピードだけで言えば遅いのです。(とはいえ100マイルは出しますけどw)
でも、方やトミー・ジョン手術、方や2年連続サイ・ヤング賞受賞なのです。
ここにそれほどまでの差が開くことは本来のAnatomy1.0で考えればあり得ないのです。
ではどこに我々は現時点での答えを見出すかと言えば…Anatomy2.0と言うことになるでしょう。
大谷翔平の身体操作というのは、DK WORKS的に言えば非常に「1.0的」であり、一方デグロムの投球フォームは、極めて「2.0的」に動かすのです。
DK WORKSでは、「猿に戻れ」というように言い表したり、いや、猿に戻れでは臨場感が湧かなければ「野球少年に戻れ」なのです。
いや正確には、すでに野球少年だった頃から、投げ方を徹底的に洗脳されて、一度も「2.0的」な投げ方をしたことのない選手は大勢います。
ちなみに「1.0的」というのは「筋骨格系」であり、「2.0的」というのは言うなれば「皮膚」なのです。
筋骨格系 ー 皮膚系
で、ピッチングというのはまるで変わってしまうのです。
いやこれは、実際に移行してみれば分かるのですが…今まで1.0的な投球スタイルだった人間が2.0的な投球スタイルに書き変わると、初めのうちはなんだか自分が、バカみたいに感じるのですw
バカみたいに感じるというと意味がわからないかもしれませんがwもう少し噛み砕いて言えば、すごく投げ方自体が、幼稚な感じがしたり、「え?こんなんでええの?」って気がするほどにシンプルなのです。
むしろ、小学生がバカみたいに投げてる…って感覚になるのですwww
でもその方が、コントロールがつくし、ボールがキレてるし、スピードも出るし、変化球もしっかり曲がるし…
ていうか、我々は例えばテイクバックのことを言われて、スクラッチモーションのことを色々と言われて、リリースの時の腕の角度のことを色々と言われて、手塚理論における「ターゲッティング」を意識させられ、ループモーションについてあれこれ考えさせられ…
2.0的な腕のスイングを獲得すると…今までいかに、身体を雁字搦めにされた中で投球していたか?がガチでリアルにわかります。
洗脳の恐ろしさ、知性のない指導の恐ろしさを身を以て感じることになります。
それだけ「投げる」ということがシンプルになるのです。
手塚理論ではそれを「切符を引き抜く」と仮に表現していました。ただ、この辺りは非常に難しいのです。手塚理論でも展開ができなかった部分です。
なぜならば、テイクバックにおける「肘抜き」みたいな「肘から上げて肘から抜く」みたいな、そういうことはかなりのレベルで野球界に蔓延したのです。
「腕をどのように動かすのが正解か?」ということが非常に感覚的で主観的なため、多くの指導者たちがここで間違い、多くの投手を壊したのです。(なので、手塚理論では、10以上存在していた必須モーションは4つまで極限に絞られ、そしてそのほとんどが下半身のモーションとなりました)
この手塚先生の戦略は非常にエレガントに機能しました。端的に言えば、下半身の必須モーションのみを残していくことによって、上半身をスコトーマに隠したのですw(苫米地理論の導入があれば、手塚先生が真に狙ったことがよくよく見えるようになるのです)
そして最後、腕のスイングは「パンチング」のみでいいと。
必須モーションは
「かませ」「隠し」「ズバっ」「パンチング」
の4つへと更新されたのです。
もちろん、これら4つによって、手塚理論はある一定以上の成功を収めたと言えると思います。
いや実際に、DK WORKSでもこれら4つの必須モーションで、多くのプロたちを救ってきましたしまた、多くのアマチュアをプロに送り出したり、甲子園や神宮大会へ送り出したのでw
ただ、やはりこれらは、紐解いていけばわかりやすく「1.0的」な理論なのです。そして苫米地理論的に解説すれば、投手に対する「脱洗脳」が全くたりていないのです。
ほとんどの投手にとって必要なのはむしろ、必須モーション(封入)ではなく脱洗脳(浄化)なのです。
新たなアルゴリズムを取り込むことではなく、むしろ無駄に書き込まれたアルゴリズムを除去することなのです。
なので、2.0的なピッチングスタイルの導入というのは、新たなアルゴリズムを身体に書き込むというよりはむしろ、無駄に書き込まれた(あるいは練習によって自分で書き込んだ)情報を浄化する、脱洗脳するという感覚の方が非常に近いのです。
手塚理論を15年以上学び、実践してきたDK WORKSにとって、結局最後にぶち当たるのが「で、結局腕ってどうすりゃいいのよ?」に、行き当たるのです。
もちろんDK WORKSではこれまで「ヘリコプターリリース」などの縦回転のスイングではなく、ジャイロ系のスイングを引き起こすためのあらゆる書き換えをやってきてはいましたが、結局はその投手のポテンシャルを最大限発揮するにはいたらないのです。
そこで登場するのが、Anatomy2.0的な腕のスウィングです!
本当にただシンプルに、腕をスウィングするだけで(テイクバック、リリース、肘、肩などを一切考えずに…)圧倒的なボールリリースが実現しますw
これまで自分がいかに、こねくり回してボールを投げていたのか?を驚くべきレベルで知ることができますw
ていうか、投げるってこんなに簡単で、こんなに楽で、こんなに楽しいのか・・・と、ガチで今までの自分の野球人生に絶望できますw(今まで何をしてたんだ…とw)
端的に言えば、人生で初めて「ボールを投げる」ことができるのが、Anatomy2.0なのです。
ということで答えはシンプルですw
デグロム対大谷翔平で、デグロムに凄まじい軍配が上がるのは、身体の使い方であり、解剖学の話で言えば、抽象度が全く違うのです。
イメージとすれば、1.0的な投球スタイルというのは非常に美しく見えるのです。ついお手本にしてしまうような投げ方なのです。
しかし一方で、1.0的な投球スタイルというのは非常に脆弱性が高いのです。フラジャイルなのです。脆くて壊れやすいバカラみたいなイメージです。そのイメージがどこか「消耗」を連想させるのです。
それに対して2.0的な投球スタイルというのは、非常に野生的にDK WORKSには見えます。野生味溢れていて、身体に優しく、投げれば投げるほどに身体が成長するイメージです。細かいコントロールを考えなくても打者が打ち取れるし、少し握りを変えるだけでボールの飛び方が変わり、軌道のイメージが変えられて、ボールが動き、かなり「打ちづらい」のです。
逆に、大谷翔平投手というのは、1.0的な投球スタイルをある程度のレベルまで極めたと言えるでしょう。(なので、どんなに優秀な医師やトレーナー、治療家たちでも、あの選手に触れられないのです。というか、どこを書き換えればいいのか?1.0的な発想からは、なぜあの程度の投球数でトミー・ジョン手術に踏み切らなければならないほどに内側側副靭帯が消耗しているのかわからないのです)
超一流レベルの選手というのは、こういう辛さがあります。もう周りには、彼を救える人はいないでしょう。(DK WORKSに依頼をくれれば、MLBで伝説の投手になってもらえると思いますけどw)
彼の1.0的な投球スタイルには、もっと言えば、メジャー流の「ボールを動かす」「小さな変化」みたいなものも合わないのです。もちろんあのマウンドの硬さも、1.0的に言えば、身体の各ランドマークにかなり直接的にダメージが襲ってくるのです。
一方、デグロムの腕のスウィングというのは、肘の角度に非常に余裕があるのです。
1.0的な、骨格的なアプローチによるスウィングではなく、非常に2.0的な、皮膚的なスウィングなのです。
端的に言えば・・・細かいことを考えていないのですw
ブウォォォォン!っとただ気持ちよく、腕がスウィングされているだけなのです。
腕をしならせようとか、手首を柔らかくとか、肘を曲げてとか、肘を上げてとか、肩甲骨をこう使って・・・とか、そういう無駄な情報が削ぎ落とされているのです。
というかそもそも、腕のスウィングにおいてそういうことを「意識して」練習すれば、何か腕のスウィングがよくなると思い込んでいるのです。
それはただ単に無駄なアルゴリズムが書き込まれるだけであって、計算を複雑にし、腕のスウィングにおいてキレとスピードを鈍らせるだけです。
例えばこちらのストローマン、ヘイダー、ビューラー、メイなどのスウィングと、大谷翔平を比べれば一目瞭然です。
ただポイントは、まず指導者自身の身体性そのものを「2.0」へ移行する必要があります。
なぜならば内部表現書き換えなんて所詮ホメオスタシス同調でしかないからです。
自分の身体で表現できないことを人に書き込むなんていうことは絶対に不可能です。(でも野球界には不思議な連中で溢れていて、頭で理解さえすれば、選手たちに書き込みができると考えるバカはたくさんいます)
ということで、まずは自分自身が2.0へ移行しましょう!
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