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前TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band
-R.Johnson- Rhino / Elektra 8122 798434 0
N 「会える人には・・・」というご投稿を頂きました。しばらく前までは
「そうだよ、会わないと相手がいなくなっちゃうからね」なんて冗談で喋っ
てたんですが、本当に「相手が死んじゃうから」になって来ました。コロナ以
降は人との接触を避ける風潮が強くなっているようですが、生きている人に
は会っておいた方が良いですよ。わたしも今年中に会わなきゃならない人間
がひとり居ます。この間「今年中にもう一度は会おう」と別れたのです。果
たして残り六ヶ月ある今年中まで、生きていられるかどうか・・・、これは
わたしの問題ですね。
今朝の1曲目は、さて帯付きアナログの国内盤が競売で120万円で落とされ
たというザ・ビートルズの『'65』、『フォー・セイル』からこの歌です。
M01.Mr.Moonlight(2'36")The Beatles
-Johnson- Parlophone / EMI CDP 7 46438
N 「ミスタ・ムーンライト」でした。この『'65』というのはわたしにとってはなかなか
に不思議なLPでして、なぜか昔からCDで持っていました。安い中古盤で
見つけたのでしょう。その前はこれまた中古盤で手に入れたボロボロの国内盤
LPでした。その昔にはこれから最初に切られたシンゴー、冒頭曲の「ノー・リプラ
イ」をピアノの上に載せたラジオで聞いた覚えが、はっきりとあります。
そんなことは兎も角、先ほど申し上げた120万円のアナログ盤は状態が新品
同様で、間違って紫のインクで刷られた帯も付いていました。こういうのを 見
聞きする度にわたしが感じるのは「こういうのを有り難がる人たちは、骨董
品を買うようなつもりなんだな」という事です。そこに収録されている音楽
を聴きたい訳ではないんですね。
いつかそばの中古盤屋で「25万円」のLPを買った人の話を聞きました。
その人はその盤を既に持っていたそうです。でも、「だったら買わなくても
良いだろう」ではなくて「蒐集品として欲しかった」と言い、このまま飾っ
ておく」んだって。まあ、お金を払う人の自由ですけれど。関わった人たち
は「音楽」をひとつの形に留めたくてそのLPを作ったのではないのかな、
という疑問がわたしの心に浮かびました。明らかに「音楽」ではなくて「珍
しい骨董品の蒐集」なのですね、目的が。
わたしにとってずっとレコードは音楽そのものでした。だから、傷が付いて
いようとも聞ければ良かった。ただこういう仕事に入ってしまい、放送で人
に聞いてもらうという目的も出て来た。そのために大きなツートラ・サンパチのオー
プンリール・デッキを持っていました。その頃音質面の問題からカセット・テープでは、
音楽を放送してはいけなかったのです。CDの台頭に賛成していたのはそん
な訳があったのです。昨今ロバート・ジョンスンの2枚組CDがなんと100円で店
頭に並んでいる状況を振り返りながらアナログ盤の興隆を見ますと「なんか違
うなあ」と感じる事しきりです。
さて、先週はレイ・チャールズの「愛さずにはいられない」オリジナル録音が最後で
した。本当はその前後でこの仕様をと考えていたのです。
M02.I Can't Stop Lovinng You(4'03")Rey Charles
-D. Gibson- BSMF 7723
N レイ・チャールズの「愛さずにはいられない」をベイシー楽団で演った仕様です。以
前のカントリー調の吹き込みとはリズム、アレンヂが違いますが、これも大変に宜し
い。先週お届けした「バステド」もカウント・ベイシー楽団らしい管が良かった。な
かなかの吹き込みですね。
のっけからビートルズとレイ・チャールズかあ。凄いな、今朝は。ではレイ・チャールズ
を、続けましょう。
M03.America The Beautiful(3'36")Rey Charles
-K.Bates, S. Ward- Rhino 8122-76098-2
M04.That Luky Old Sun(4'21")Rey Charles
-H.Gillespie, B.Smith- Rhino 8122-76098-2
N Sam & Dave や久保田麻琴でも知られている「ザット・ラッキー・オールド・サン」の
レイ・チャールズ版でした。これは『レイ・チャールズ・シングズ・フォー・アメリカ』というコム
ピCD盤に収められています。その前にお送りした「アメリカ・ザ・ビューチフォー」
を唄うブラザー・レイを何かで観てやたらと感動して日曜日の夜に西新宿のレコー
ド屋で買ったのを覚えています。これは帰りにツーフーで歩けなくなった小出斉
のお別れ会の時に終わり頃に藤崎ベラが唄った歌でした。でも本人は「ザッ
ト・ラ ッキー・オールド・サン」ではなくてゴスペルとして唄っていたようです。ベラが
唄っている途中で「これは『ザット・ラッキー・オールド・サン』だよね」とわたしに
声をかけて来たのは吾妻光良だったのかな。
さあここからは、大御所がなかなか出てこないいつもの「幻」です。
まずは初登場のこの人です。
M05.Takaramono(3'43")Mei Simones
-M. Simones- Bayonet BR-060
N 以前彼女が所属しているグループの音楽を聞いてもらったような気もします
が、これは彼女、メイ・シモネスのソロ作品です。「宝物」という題名で、殆どが日
本語詞。この娘はお母さんが横須賀の日本人。庭に鹿の出るXXのxxに住
んでいます。後半に出てくる英語詞と日本語詞のリズムでは明らかに違いがあ
りますね。わたしはそこんとこが面白かったのです。
M06.Dock Of The Bay(3'56")Koichi Fujii
-O.Redding, S.Cropper- Hose Of Jive Hoj-UJ-2403
N 今月の12日に次郎吉で行われた小出斉のお別れの会には顔見知りが大s勢
いまして、わたしも大いに旧交を温めました。ある人間からは最新録音の
CDを貰いました。収録曲のひとつがわたしの訳詞によるものだったからで
しょうか。でも他の人間にもあげてたからなあ。彼はウクレレを器用に弾いて
R&Bを唄って全国の実演場を渡り歩いているようです。その楽器の初代は
確かわたしのものだった筈ですよ。ではお聞き下さい、オーティス・レディングの
「ドック・オヴ・ザ・ベイ」です。わたしはビートの感じが違うなあ、と思いまし
た。
M07.Starting All Over Again(4'06")Mel And Tim
-P.Mitchell- ビクター VDP-1110
N 名門スタクスの二人組、メル・アンド・ティムの「スターティング・オール・オーヴァ・アゲイン」で
した。前後とは全く関係なくお送りしました。実に久しぶりに聞きたかった
のです。
M08. アズ・ティアーズ・ゴー・バイ(2'40")マリアンヌ・フェイスフル
-M.Jagger,K.Richaed- ポリドール P25L 2122
N これはジャガー・リチャードの書いた「アズ・ティアーズ・ゴウ・バイ」その時の邦題
は「涙あふれて」ではなかったかな。ザ・ローリング・ストーンズのリード・ヴォーカリス
ト、マイケル・フィリップ・ジャガーの昔の恋人だったマリアンヌ・フェイスフォーの発表したシンゴー
曲です。ストーンズも録音していて、こちらもわたしは気に入ってます。
M09. かわいい小鳥(2'04")マリアンヌ・フェイスフル
-Loudrmilk- ポリドール P25L 2122
N これは「ディス・リル・バード」。同じくマリアンヌのシンゴーです。ヒットチャートに参入して
きた時の思い出があります。何の工夫もない「かわいい小鳥」という題名が
良いのに、とわたしは考えますが皆さんは如何でしょうか。
M10. シスター・モルヒネ(5'32")マリアンヌ・フェイスフル
-M.Jagger, K.Richaed, M.Fathful- ポリドール P25L 2122-
N これはザ・ローリング・ストーンズの自分たちのLP『スティッキー・フィンガーズ』に収めて
いる「シスター・モルヒネ」の初出使用です。マリアンヌは相当にミック・ジャガーから相当に
は酷い事をされたらしく、清楚な夢みる少女からヤク中の女にされてしまいま
した。この歌の題名も凄い「モルヒネ姐さん」ですからね。後になって出した
LP『ブロークン・イングリッシュ』ではその頃の事実を唄っているそうです。「こんな
事も、あんな事もしたんじゃないか」とね。
わたしとしましては他の人間の色恋沙汰に顔を突っ込む気はないのですけ
れど、後でそういう事を言われても困ると思うのです。過去の事実暴露がい
ろいろと話題になりますが、なぜその時に言わなかったか、という事になり
ますでしょう。報道番組などに出て来る「元」役人も信用出来ません。いか
にも正義の味方風に権力の乱用に関して語りますけれど、「あんた、分かり
ながら何故そんな事したの」というお話になりますね。
さて真里アンヌです。ベストCDにはこんな歌が入っていました。
M11. リーズン・トゥ・ビリーヴ(2'32")マリアンヌ・フェイスフル
-T.Hardin- -ポリドール P25L 2122-
N ティム・ハーディンが書いた名曲「リーズン・トゥ・ビリーヴ」です。これを自身のソロ・デビュー・シンゴーのB面にした人がいました。
M12.Reason To Believe(4'07")Rod Stewart
-T.Hardin- Spectrum SPECESSO 18
M13.Dons(7'54")情熱の国
-unknown- Senas LASE-0003
N 以前、曲目やレイボー名の読み方で皆さんのお世話になった打楽器集団、情熱
の国です。このCDをわたしは2枚買いました。最初のはジャケットについてい
るCDホールダーが強固すぎて割れてしまったのです。CDの場合は表面のポロカー
ボネイト版が割れても再生可能な場合がありますが、この時はデイタを記録したフ
ィルムが切れてしまってダメでした。2枚目の情熱の国CDから「Dons」でし
た。
M14.Done Somebody Wrong(3'09") Tom Jones
-E.James, M.Lewis, C.Lewis- ウルトラヴァイヴズ SYS002J
N エルモ・ジェイムズの「ダン・サムディ・ロング」、唄い終わって「どうだった」と聞い
ていたのは、なんとウェールズの絶倫男トム・ジョーンズです。これはエルモ・ジェイムスの
功績を讃えるというか、2018年に発表の彼に捧げられたアルバム『ストレイン
ヂ・エインジェルズ イン・フライト・ウィズ・エルモ・ジェイムズ』というの中の1曲でした。
わたしはエルモ・ジェイムズと16歳の時に衝撃的な出逢意をしまして人生が変
わってしまったひとりなので、このアルバムには飛びつきました。ただ、世代
が違うのか、あんまり演者の中に知っている人はいませんでした。
では今の「ダン・サムディ・ロング」をエルモの原仕様でどうぞ。
M15.Done Somebody Wrong(2'19")Elmore James
-E.James, M.Lewis, C.Lewis- NOT3CD149
N 次は先ほどのCDから「パースン・トゥ・パースン」です。この魅力的な題名で、
他の人たちにも使われましたがエルモがその始まりだったのですね。では「パー
スンン・トゥ・パースン」古くはモータウンで活躍して、確かフジロックにも出た事あんじゃ
ないかなあ。このCDでわたしが知っていた数少ない演者のひとり、ベティ・
ラベットです。
M16.Person To Person(3'19") Bettye LaVette
-E.James, M. Sehorn- ウルトラヴァイヴズ SYS002J
M17.Person To Person(2'26") Elmore Jame
-E.James, M. Sehorn- Charley SNAJ 722 CD
N 『ストレインヂ・エインジェルズ イン・フライト・ウィズ・エルモ・ジェイムズ』からお送りしてい
ます今朝の「幻」はいかがでしょうか。こうやって聞きますと、エルモの魅力
というのは、わたしはあの3連スライド・ギターもさる事ながらやっぱり唄の力
だと思います。限りなく力強く聞こえませんか。
ではこの彼に捧げられた吹き込みのアルバム表題曲をお聞き下さい。
「ストレインヂ・エインジェルズ」です。まず、カヴァ仕様をヲーレン・ヘインズとシェルビー・
ジョンソンでお届けしてから、エルモ・ジェイムズの原仕様をどうぞ。ここでエルモはあ
のスライドを弾かず、フレットを指で押さえる普通の弾き方をしています。
M18.Strange Angels(4'03")Shelby Johnson with Warren Haynes
-E.James, M. Sehorn- ウルトラヴァイヴズ SYS002J
M19.Strange Angels(3'04")Elmore Jame
-E.James, M. Sehorn- Charley SNAJ 722 CD
N エルモがフツーに弾いた「ストレインジ・エインジェル」いかがでしたでしょうか。なかな
かのもんですね。わたしはビクターからの『ザ・ベスト・オヴ・・・』を手に入れ
て長い事聞いていましたが、この盤はいわゆるブルーム調主体の選曲で彼の本
性を明かすには今ひとつだったようです。こうやって活動時期か極めて短か
ったエルモ・ジェイムズの面白い面を知るのはわたしにとって非常に興味深い事で
す。
今朝はさて2024年6月最後の「幻」なので、この時期に相応しい一曲を、
と考えていたものがありましたが、来週に回します。そのかわりに今朝はこ
の歌をどうぞ。最初の方でレイ・チャールズがあった事にも繋げてこれです。
「ハレルヤ、アイ・ラブ・ハー・ソウ」、エディ・コクラン。
M20.Halleluja, I Love Her So(2'20")Eddy Cochran
-Charles- 東芝 TOCP-50118
M21.Difintely Maybe(5'00")Jeff Beck Group
-J.Beck- Sony BMC / Epic 88697302772
Jeff Beck Groupe
後TM Born In Chicago 「アサー」入り/ Paul Butterfield Blues Band
-N.Gravenites- Rhino 8122 798434 0
N 今朝の最後は第二期ジェフ・ベック・グループ呼ばれる短命に終わったコージー・
パウェルがいたあのバンドの「デフィニトリ・メイビ〜絶対に起きるもしもの可能性」
でした。面白い題名ですね。これも何故か突然聞きたくなったのですよ。
今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。
https://38.gigafile.nu/0704-db987e7f61f092481443e12c3d6417a6c
ダウンロード・パスワードは、いつものようにありません。
使用音楽素材図絵は、ここです。
https://38.gigafile.nu/0704-c3930cde0935beb6f8855dab50557a6fc
ダウンロード・パスワードは、同じく「なし」。
共に7日間の限定ですのでお早めに。
今朝も、ちょうど時間となりました。
こちらは、https://ameblo.jp/djsawada よろしくお願い致します。
どんなコメントでも受け付けています。どうぞご自由にご投稿下さい。
エックスのhttps://twitter.com/hashtag/blues761?f=live も便利です。お好き
な方で構いません。聞いているだけのあなたも、是非どうぞ。とは言え、
未だにわたしはすんなりとエックスに入れず人に見せてもらっているのです。
「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。今朝も首都圏で9人のあなただけ
に。そして全国で9500万人のあなたにも、アサーです。もう明るくなってる。
※【幻】告知専用X アカウントがあります。 フォローお待ちしています。
◆X ➡ mornin_blues @BluesMornin
( https://twitter.com/BluesMornin?s=20 )
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