前TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band
-R.Johnson- Rhino / Elektra 8122 798434 0
N アサー、ワツシイサヲです。先週の写真絵図の使用音源写真の中で神様「ハンク・ウイリア ムズ」のCDが抜けてましたね。これはポリドール時代にCD7枚組で出た物の1
枚目から3拍子の歌を3曲拾ってお届けしました。「泣きたいほどの寂しさ だ」 は、その2枚目からでした。大事な人のベスト盤なのにうっかりしておりまし た。すみませんでした。わたしはカントリー音楽の門外漢なので、ハンクほどの人で もベスト盤で間に合わせてしまうのです。ハンクは他にもありますが、こちらも組 物です。 とにかく5月11日の「幻」始まりです。今朝は先週もお届けしたこの歌からです。
M01.テネシー・ワルツ(2'58")Pee Wee King & His Golden West Cowboys -Stewart, King- Metro Select Metrsl038
N 楽しくあの娘と踊っていたら友達に突然会ったので、恋人を紹介したらそい つに奪われてしまった。嗚呼、美しいあのテネシー・ヲーツよ・・・という悲しい 歌 「テネシー・ヲーツ」でした。先週出会ったばかりのオリディナル吹き込みは、作者ピー・ ウィー・キングと彼の黄金の西部カウボーイズです。この歌は先週もお話しいたしまし たように、サム・クックも唄っています。彼にとっては2度目の白人向けナイトクラブ 「コパカバーナ」出演時です。これがまた良いのですよ。それを聞いていただき ましょう。
M06.Red River Rock(2'13")Johnny & The Hurricanes -T.King, H.Balk, I.Mack, F Mendeksohn, J.Paris- Fremeaux & Associes FA 5426
N この曲は、わたしには永遠の「レド・リヴァ・ロック」ジョニーとハリケインズです。こ の歌はグループには、あのリンゴ・スターがいたんじゃなかったかな。歌は俗に「赤 い河の谷間」という題名でも知られています。
サボテンの花、咲いてる 砂と岩の西部 夜空に星が瞬き 狼鳴く西部
多分こんな言葉がのっかっていた筈です。NHKの「みんなの歌」でも、遥 か昔に採り上げていたな。これがわたしにとって「永遠」というのは、この
演奏がもう絶対的に好きなのです。カッコいいの一言で表現出来る、数少ない曲 なんです。まして原曲が西部開拓時代のものと来れば言うことなし。最高で す。
M06.Lulaby Of The Leaves(2'00")The Ventures -B.Petkeere, J.Young- Fremeaux & Associes FA 5426
N 「急がば回れ」にクリソツなイントロのこちらは「落ち葉の子守り唄」という邦題で も知られている曲ですね。鈴木ヤスシが司会をしていた「勝ち抜きエレキ合戦」 で、どこかのグループが演奏してたのを聞いた事があります。「なんだ、ヴェンチ ュ
アズかよ」というのが、原曲を知った時の感想でした。
M07.GuiterBoogie(2'20")Chuck Berry -C.Berry- Fremeaux & Associes FA 5426
M08.Revel Rouser(2'23")Duane Eddy
-B.L.Hazelwood, D.Eddy- Fremeaux & Associes FA 5426
M09.Mashed Potato Twist(2'27")B.B.King Fremeaux & Associes FA 5426
M10.Strolling Guitar(1'53") Eddy Cochran -E.Cochran- Fremeaux & Associes FA 5426
N エレキギターがサブロウするテナー・サキソフォンに変わって台頭し始めた1950年代後半の インスト曲を集めてお送りしました。どのギター奏者も実に伸び伸びと弾いてま
す。 気持ち良かっただろうなぁ。「ギター・ブーギー」はチャック・ベリー、次の「レヴォー・ ルーザー」はトワン・ギターの音色で一世を風靡したデュエイン・エディ。「マッシュポテイトウ・ ツイ スト」がB.B.キング、そしてエディ・コクランで「ストロリン・ギター」でした。多分すべてシ
ンゴーのB面用に間に合わせで吹き込まれたものでしょう。中にはこんな上手 な人もいます。
M11.Walking The Strings(1'54")Merle Travis -M. Travis- Fremeaux & Associes FA 5426
N これはマール・トラヴィスの「ヲーキング・ストリングス」。この人がこんなにギターを上手く 弾けると知りませんでした。
さて、ショー・タイム大谷選手の大活躍で毎日映像が流れる北米大リーグ野球です。 そこでこの歌を聞いた人は、いるかなぁ・・・。
M11.Let's Go(The Pony)(2'19")The Routers -L.Duncan, R. Duncan- Fremeaux & Associes FA 5426
N ザ・ルーターズの「レッツ・ゴー」です。わたしもアーティストというかグループ名を聞い たのはこれが初めてです。あらゆる娯楽で人々を楽しませてくれる北米の大 リーグ・プロ野球です。日本でも後楽園のハモンドオーガンを置いて、試合状況に合わ せた生演奏でお客さんを盛り上げていたのは、確かアメリカ・プロ野球の真似を し たんじゃなかったかな。この「レッツ・ゴー」は発表が1962年ですから随分と昔 の音楽ですけど、この間の北米大リーグ野球中継ではどこかのチームが好機に 「さ あ行こう」とばかりに使ってました。60年も前の音楽ですよ、これ。それが まだ現役です。わたしは「おや、まあ」という印象を持ちましたが、その気 持ちは分かりますね。これはノル、ノります。さあ「レッツ・ゴー」。
M16.ソウル・ツイスト(2'12")キング・カーティス -C.ousley-
N ご存知キング・カーティスの「ソウル・ツイスト」です。このカッコ良さに参ってしまってそ の後は「R&B一直線」となってしまいますが、それは置いといきまして、次の 曲、これは1970年代にエマスン、レイク、アンド・パーマーが『展覧会の絵』の中かなんか で演奏しまして、大評判になりましたが、元は1961年吹き込みのこの仕様のコピ
ーだったのですよ。鍵盤の天才、キース・エマスンにしてみれば、こんな演奏は何でも ないでしょうね。それに気付いたワツシは「現」時代に音としてこれを聞いて貰っ ている筈です。
M17.Nut Rocker(2'37)B.Bunble And The Singers -K.Fowley-
N さて今回の器楽曲集にはフェリミュウ・アンド・アソシーズから出ていたコムピCD『ロック・ インストゥルメンタル・ストーリー 1934-1962』が棚から急に出て来た事も大いに影響していま
す。本当にお世話になりました。表題に「ロック」とありますが、なんと3枚組の 一曲目はこれでした。
M18.An Orange Grove In Carifornia(3'04")Sol Hoopii -I.Berlin-
N ハワイの音楽家、ソル・ホーピーがアーヴィング・バーリンの曲を演奏した「アン・オレンジ・ グローヴ・イン・キャーフォーニャ」でした。このフェリミュウ・アンド・アソシーズというレイベルは、 わたしもかなり信用しているのですけれど、これには参ったな。本当に分かっ てる感じです。
M19.Honky Tonk Prt I & II(5'40")Bill Doggett
M20.Boogie Woogie Stomp(2'59")Albert Ammons -C.Smith, arr.A.Ammons-
N 傑作「ホンキー・トンク」は、これまたわたしの音楽史を変えてしまう1枚、いやLP は2枚組だったから面倒だな・・・がありまして、わたしの器楽曲の好みが形
成されるわけですが、その辺はまたいずれの機会にかお話いたしましょう。 次は管がいい場所で当てて来るブーギー・ウーギー・ピアノです。やっぱりロックのインスト と言うと、この辺りがその源になるのでしょうかね。