【幻】モーニン・ブルーズ 2024/05/11 | 澤田修ブログ

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ラジオDJ、ナレーター、音楽ライター、肉好き男、
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TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

 -R.Johnson- Rhino / Elektra 8122 798434 0
 

N アサー、ワツシイサヲです。先週の写真絵図の使用音源写真の中で神様「ハンク・ウイリア  ムズ」のCDが抜けてましたね。これはポリドール時代にCD7枚組で出た物の1
 枚目から3拍子の歌を3曲拾ってお届けしました。「泣きたいほどの寂しさ だ」  は、その2枚目からでした。大事な人のベスト盤なのにうっかりしておりまし  た。すみませんでした。わたしはカントリー音楽の門外漢なので、ハンクほどの人で  もベスト盤で間に合わせてしまうのです。ハンクは他にもありますが、こちらも組  物です。   とにかく5月11日の「幻」始まりです。今朝は先週もお届けしたこの歌からです。


M01.テネシー・ワルツ(2'58")Pee Wee King & His Golden West Cowboys -Stewart, King- Metro Select Metrsl038
N 楽しくあの娘と踊っていたら友達に突然会ったので、恋人を紹介したらそい  つに奪われてしまった。嗚呼、美しいあのテネシー・ヲーツよ・・・という悲しい 歌  「テネシー・ヲーツ」でした。先週出会ったばかりのオリディナル吹き込みは、作者ピー・  ウィー・キングと彼の黄金の西部カウボーイズです。この歌は先週もお話しいたしまし  たように、サム・クックも唄っています。彼にとっては2度目の白人向けナイトクラブ  「コパカバーナ」出演時です。これがまた良いのですよ。それを聞いていただき  ましょう。


M02.テネシー・ワルツ(3'36")サム・クック -Stewart, King- Abkco 0602498074473
N どうです、サム・クックの「テネシー・ヲーツ」。アレンヂはスウィング調になっています。これ   がコパの雰囲気によく合っています。アドリブや喋りを交えてキメるサム、カッコいい  ですね。先週聞いてもらったオーティス・レディングはこれで刺激を受けて、自分  もリパトワに入れたんじゃないかな。他にも「トライ・ア・リル・テンダネス」なんかも 多

  分この実況盤で知ったんじゃないか、と思います。あの人は好きになるとし  ばらくの間それしか聞かないそうで、ザ・ビートルズの『サージェント・ペパーズ』 を
 気に入って、それこそ擦り切れるほどに聞いていたと言いますからね。


M03.Tenesy Walts(2'50")Otis Redding -Stewart, King- Atco Rhino 8122 79872 4
M04.
テネシー・ワルツ(3'00")江利チエミ '-Stewart, King- キング NKCD8005
N この国では「テネシー・ヲーツ」と言えば、江利チエミです。ただわたしはこれまで聞  いた事なかったですね。この吹き込みは1600円の『全曲集』ですが、どうも
 再吹き込みのようですね。ビッグ・オーのアイザック・ヘイズが仕切った編曲に較べ る  気は全くありませんが、凡庸な演奏はともかくとしても、音質が良すぎる。  歴史的な楽曲が並んでいるのに、何の解説も付いていません。こういうとこ  ろにこの国の音楽の文化水準が分かりますね。失敗しました。ま、とにかく  「テネシー・ヲーツ」をお届け致しました。これには違いが無い。


M05. (2'39")加山雄三
-Y.Kayama- ドリーミュージック MUCD-1005
N これは加山雄三の「デミューアー・ダムシル」、まだ東芝から「師走だなあ」を出し  て全国的に人気が爆発する前にコロムビアから出した、アメイチュアっぽいLPにインストゥ  ルメンタル曲として入っています。後に「麗しき乙女たち」の題名で歌曲になりま  したが、本来の初吹き込みはこんな形でした。このアルバムは「恋は赤いバ ラ」  とか「白い浜」などの加山雄三が英語詞を付けた歌や、「蒼い星くず」のインス ト  仕様が入ってたりもします。ジャケットは船付き場に楽器が並べられて、傍に本  人が立っています。それ自体は別に珍しくもないのですが、並んでいる楽器  が凄い。フェンダーのジャズ・ベイス 、加山雄三の持っているのは、もちろんモズライ  ト、立て掛けてあるのも同じでしょう。アムプもフェンダーのセパレイト型が3台並んで  ます。ドラムズもプジョーのライオンみたいな印が見えます。きっと舶来ものでしょ  う。これは凄い。舌を巻きますね。このアルバムは1966年の発表ですから、当

  時は国産がなかったとは言え、世界第一線のものばかりです。「さすがお金 持
 ち」と、驚いた次第です。


M06.Red River Rock(2'13")Johnny & The Hurricanes -T.King, H.Balk, I.Mack, F Mendeksohn, J.Paris- Fremeaux & Associes FA 5426
N この曲は、わたしには永遠の「レド・リヴァ・ロック」ジョニーとハリケインズです。こ  の歌はグループには、あのリンゴ・スターがいたんじゃなかったかな。歌は俗に「赤  い河の谷間」という題名でも知られています。
  サボテンの花、咲いてる   砂と岩の西部   夜空に星が瞬き   狼鳴く西部
  多分こんな言葉がのっかっていた筈です。NHKの「みんなの歌」でも、遥  か昔に採り上げていたな。これがわたしにとって「永遠」というのは、この
 演奏がもう絶対的に好きなのです。カッコいいの一言で表現出来る、数少ない曲  なんです。まして原曲が西部開拓時代のものと来れば言うことなし。最高で  す。


M06.Lulaby Of The Leaves(2'00")The Ventures -B.Petkeere, J.Young- Fremeaux & Associes FA 5426
N 「急がば回れ」にクリソツなイントロのこちらは「落ち葉の子守り唄」という邦題で  も知られている曲ですね。鈴木ヤスシが司会をしていた「勝ち抜きエレキ合戦」  で、どこかのグループが演奏してたのを聞いた事があります。「なんだ、ヴェンチ ュ
 アズかよ」というのが、原曲を知った時の感想でした。


M07.GuiterBoogie(2'20")Chuck Berry -C.Berry- Fremeaux & Associes FA 5426
M08.Revel Rouser(2'23")Duane Eddy
-B.L.Hazelwood, D.Eddy- Fremeaux & Associes FA 5426


 M09.Mashed Potato Twist(2'27")B.B.King Fremeaux & Associes FA 5426
M10.Strolling Guitar(1'53") Eddy Cochran -E.Cochran- Fremeaux & Associes FA 5426

N エレキギターがサブロウするテナー・サキソフォンに変わって台頭し始めた1950年代後半の  インスト曲を集めてお送りしました。どのギター奏者も実に伸び伸びと弾いてま
す。  気持ち良かっただろうなぁ。「ギター・ブーギー」はチャック・ベリー、次の「レヴォー・  ルーザー」はトワン・ギターの音色で一世を風靡したデュエイン・エディ。「マッシュポテイトウ・ ツイ  スト」がB.B.キング、そしてエディ・コクランで「ストロリン・ギター」でした。多分すべてシ
 ンゴーのB面用に間に合わせで吹き込まれたものでしょう。中にはこんな上手  な人もいます。


M11.Walking The Strings(1'54")Merle Travis -M. Travis- Fremeaux & Associes FA 5426
N これはマール・トラヴィスの「ヲーキング・ストリングス」。この人がこんなにギターを上手く  弾けると知りませんでした。
 さて、ショー・タイム大谷選手の大活躍で毎日映像が流れる北米大リーグ野球です。  そこでこの歌を聞いた人は、いるかなぁ・・・。


M11.Let's Go(The Pony)(2'19")The Routers -L.Duncan, R. Duncan- Fremeaux & Associes FA 5426
N ザ・ルーターズの「レッツ・ゴー」です。わたしもアーティストというかグループ名を聞い  たのはこれが初めてです。あらゆる娯楽で人々を楽しませてくれる北米の大  リーグ・プロ野球です。日本でも後楽園のハモンドオーガンを置いて、試合状況に合わ  せた生演奏でお客さんを盛り上げていたのは、確かアメリカ・プロ野球の真似を し  たんじゃなかったかな。この「レッツ・ゴー」は発表が1962年ですから随分と昔  の音楽ですけど、この間の北米大リーグ野球中継ではどこかのチームが好機に 「さ  あ行こう」とばかりに使ってました。60年も前の音楽ですよ、これ。それが  まだ現役です。わたしは「おや、まあ」という印象を持ちましたが、その気  持ちは分かりますね。これはノル、ノります。さあ「レッツ・ゴー」。

 M12.ハングアップ・ユア・ハング・アップス(11'48")ハービー・ハンコック -H.Hancock- CBSソニー40DP5607/8
N ハービー・ハンコックの『V.S.O.P』から「ハングアップ・ユア・ハング・アップス」でした。  突然、時代は1978年になりました。レイ・パー、カーカッコいいですね。ワーワー・ワトス  ンとの16ビート・リズムの応酬が堪りません。これはもう狂ってるとしかいえな
 い演奏ですね。実は今週レイ・パーカーの「ウーマン・ニーズ・ラーヴ」をあるところで   不意に耳にしたんです。あの歌はとても良く出来ている。正直なわたしの感  想です。でもね、「何故にあのレイ・パーカーがこんな事を」という思いがその頃  からありました。こんなにカッコいいのに・・・。それでわたしの想像が拡が り  まして、加山雄三の「ブラック・サンド・ビーチ」も聞きたくなって、今朝の器楽曲   集になったというわけなんです。


M13.ジ・インクラウド(3'00")ジョニー・ルイス・トリ -B. Page- Pヴァイン PCD-20195
N これはラムジー・ルイスではありません。なんとC調な偽造品です。きっとラムジー  のヒットにあやかって「似てれば売れるよ」と急いで作ったんでしょう。ジャケット
 も、コピーでは無いものの、元祖を連想させるに充分なものです。わたしは初  めて見た時に思わず笑ってしまいました。曲名はもちろん「ジ・インクラウド」。   ではお耳直しに本物をどうぞ。


M14.The "In" Cloud(5'50")
-B. Page- Chess / MCA MCD 06021

N はい、この器楽曲はわたしが子供の頃に毎晩ラジオで聞いていた代議士を務め  た「野末陳平」がDJで週替わりの若い素人娘をからかう番組、なんて題名 だったかな、思い出せません。別に名番組じゃないですよ、下らないものでし た。 それは兎も角、その主題曲だったのです。それでずっと聞いていて「いいな あ」と思うようになった、わたしの音楽の歴史では欠かせないものです。インスト ものと言いますと、当時はジャズやクラシックがありましたけれど、この「ジ・インクラ ウド」は敢えて言えばジャズでしょうか。でも正統的なジャズの人からすれば、絶 対にジャズではありません。明らかに既成の分野からはみ出してましたね。わ

 たしは何故かこの音楽に惹かれまして、後に自分でもテーマ曲として使ったくらい です。
オリヂナル録音が実況であるのはその時に知りました。  わたしはこういうR&Bインストゥルメンタルが何故か好きで、よく聞いていました。次 のもやはりラジオで知った曲です。


M15.ソウルフル・ストラット(2'57")ヤング・ホルト・アンリミテッド
-E.Record, S.Sanders- Ultra-Rannge / Brunswick / MCA CDSOL-5704
N これはNHK-fmが日曜日の夕方に流していた「リクエスト・アワー」という番組の 主題曲でした。DJはステイジ101の泉 朱子だった筈です。曲名は「ソウルフル・ストラット」 演奏はヤング・ホルト・アンリミテッドです。このふたりは、先のラムジー・ルイス・トリオのドラム ズとベイスの担当だったのですが、なんとこの曲では本人たち演奏していないん ですって。これが想像以上にヒットしてしまって慌てて曲を覚えたんだそうです。 これは、修の番組中に同じ時間帯に放送していたfmジャパンで萩原健太が喋って ました。それをリールタイムでインタfmのロビーで聞いて「こりゃヤバイ。他の放送局で はもっと音楽的な事をやってるぞ」と修に教えた記憶があります。まだ「アサー」 が帯だった頃でしたか。その頃、」インスト曲と言いますとパーシー・フェイスとかカラベリ なんかの弦楽団のものばかりで、こういうR&B調のものはとても少なかった。 でも「ジ・インクラウド」と言い、この「ソウルフル・ストラット」にせよ、選んだ人はセンスが 良かったと、今でも思ってます。  そしてわたしの次の曲で音楽の歴史は、大きく変化するのです。


M16.ソウル・ツイスト(2'12")キング・カーティス -C.ousley-
N ご存知キング・カーティスの「ソウル・ツイスト」です。このカッコ良さに参ってしまってそ の後は「R&B一直線」となってしまいますが、それは置いといきまして、次の 曲、これは1970年代にエマスン、レイク、アンド・パーマーが『展覧会の絵』の中かなんか で演奏しまして、大評判になりましたが、元は1961年吹き込みのこの仕様のコピ
ーだったのですよ。鍵盤の天才、キース・エマスンにしてみれば、こんな演奏は何でも ないでしょうね。それに気付いたワツシは「現」時代に音としてこれを聞いて貰っ ている筈です。


M17.Nut Rocker(2'37)B.Bunble And The Singers -K.Fowley-
 N さて今回の器楽曲集にはフェリミュウ・アンド・アソシーズから出ていたコムピCD『ロック・ インストゥルメンタル・ストーリー 1934-1962』が棚から急に出て来た事も大いに影響してい
す。本当にお世話になりました。表題に「ロック」とありますが、なんと3枚組の 一曲目はこれでした。


M18.An Orange Grove In Carifornia(3'04")Sol Hoopii -I.Berlin-
N ハワイの音楽家、ソル・ホーピーがアーヴィング・バーリンの曲を演奏した「アン・オレンジ・ グローヴ・イン・キャーフォーニャ」でした。このフェリミュウ・アンド・アソシーズというレイベルは、 わたしもかなり信用しているのですけれど、これには参ったな。本当に分かっ てる感じです。


M19.Honky Tonk Prt I & II(5'40")Bill Doggett
M20.Boogie Woogie Stomp(2'59")Albert Ammons -C.Smith, arr.A.Ammons-

N 傑作「ホンキー・トンク」は、これまたわたしの音楽史を変えてしまう1枚、いやLP は2枚組だったから面倒だな・・・がありまして、わたしの器楽曲の好みが形
成されるわけですが、その辺はまたいずれの機会にかお話いたしましょう。 次は管がいい場所で当てて来るブーギー・ウーギー・ピアノです。やっぱりロックのインスト と言うと、この辺りがその源になるのでしょうかね。


M21.グリーン・オニオンズ(2'51")
-B.T.Jones, S.Cropper, L.Steinberg, A.Jakson-


TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band -N.Gravenites- Rhino 8122 798434 0
   今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。
   https://96.gigafile.nu/0517-d4cb18ecdc43ff19eb468a12ca1cd44f5
   ダウンロード・パスワードは、いつものようにありません。    使用音楽素材図絵は、ここです。
   https://96.gigafile.nu/0517-b285472880cbec920a7c5541f4c804fbb    ダウンロード・パスワードは、同じく「なし」。

    共に7日間の限定です。
  今朝も、ちょうど時間となりました。   こちらは、https://ameblo.jp/djsawada よろしくお願い致します。   どんなコメントでも受け付けています。どうぞご自由にご投稿下さい。   エックスのhttps://twitter.com/hashtag/blues761?f=live も便利です。お好き   な方で構いません。聞いているだけのあなたも、是非どうぞ。
  「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。今朝も首都圏で9人のあなただけに。    そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。急に涼しくなりましたね。

 

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