【幻】モーニン・ブルーズ 2024/01/06 | 澤田修ブログ

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mb20240106

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino / Elektra 8122 798434 0

 

N  北陸の地震、羽田の飛行機事故と、大変なお正月になりましたね、24年は。

 被害に遭われた方々に、心よりお悔やみ申し上げます。みなさま方に於きま 

 しては、お変わりありませんか、「幻」のワツシイサヲです、あけましておめでとう

 ございます。虚偽の情報にはお気をつけ下さいね。

  もう6日です。今度の月曜日が「国民の休日」で「成人の日」だという事

 をきのうの夕方に知りました。「幻」をお聞きの中には今度の火曜日からフツー

 に戻る、という人もいらっしゃるかも知れません。こりゃまた結構でござい

 ます。

 

M01.Winter Wonder Land(2'08")Al Green

-Bernard,Smith- Pヴァイン PCD-17022

 

N  「クリスマスは昨年の早々にやっただろう」という方がいらっしゃるでしょう。

 でもこの盤は2024年の1月4日に手に入れた物なのです。アル・グリーンはゴスペ

 ル転向後にクリスマス・アルバムを出していました。確か薄紫のジャケットで、あんまりや

 る気の感じられないものでしたが、わたしは持っていました。この「ウインタ・ 

 ワンダ・ランド」は、その中の物と同じですね。同じようにやる気がない。最後

 の繰り返しなんてその骨頂に聞こえました。

  これと一緒になっていたのが、ジャッキ・ウイルスンのクリスマス録音でした。それでつ

 い手が伸びたのですが、こちらは1963年に吹き込んだ物で、ほとんどが定番

 曲です。野球選手の大谷翔平と山本由伸が加入したドジャーズは黒人のジャッキ・

 ロビンスンを初めて正式に選手として起用したと有名になってますが、それは

 1947年、球団がまだヌー・ヨークにあって「ブルックリン・ドジャーズ」と名乗っていた

 頃のお話です。今のドジャーズとはほとんど無関係でしょう。

  このジャッキ・ロビンスンとこのアルバムの主人公ジャッキ・ウイルスンとが、わたしの頭の

 中でこんがらがっていて、よく指摘されました。「それ唄い手、ウィルスンの方で

 しょ」とね。今ここでそのお話に言及するとは思わなかった。

  それはともかく、ジャッキの吹き込みの中でもあんまりクリスマス的ではない「ベツ

 レヘムの小さな家」を聴きましょう、ジャッキ・ウイルスン、1963年吹き込みのクリスマスLP

 からです。

 

M02.O Little Town Of Bethlehem(2'45")Jackie Wilsonn

-Brooks, Render- Pヴァイン PCD-17022

 

M03.For Once In My Life(2'47")Stevie Wonder

-O.Murden, R.Miller-  ユニバーサルUICZ-1070M

 

N  突然、神様スティーヴィー・ワンダが出てきましたのは、年の初めに某ベイス奏者にあ

 ったら、「ここでのジェイマスンは凄い」という話になって、しばらくの間、話題 

 がそれになってしまったのですよ。それで家に帰ってから、この「フォー・ワンス・

 イン・マイ・ライフ」を聞いてみたんです。そうしたら想像よりも凄かったですね。

  それでこの頃のスティーヴィーのセッションを聞き返したら全て凄かったのです。今朝 

 はもう一曲、フュージョン時代に有名になった「涙を届けて」をどうぞ。

 

M04,Signed, Sealed, And Delivered, I'm Yours(2'38")Stevie Wonder

-L.Garrett, L.Hardway, R.Miller, S.Wonder, S.Wright- ユニバーサルUICZ-1070M

 

N  本当に凄いですね。まだアルコールに溺れる前のジェイムズ・ジェイマスンです。何か体

 の底から突き上げてくるようなファンクが感じられます。この頃スティーヴィーは音楽

 を学校で勉強したらしいです。よく転調するのもその表れでしょうか。それ 

 とジェイマスンのファンク魂が一緒になって、こんな効果を出しているんですね。2024

 年最初の発見でした。でも今から60年ほども前の事なのです。またやられた。

  ではジェイマスンのベイスが怖ろしい程多くを語る「イエスター・ミー、イエスター・ユー、イエスタ

 デイ」を聞きましょう。

 

M05.Yester-Me, Yester-You, Yesterday(3'05")Stevie Wonder

-B.Wells, R.Miller-  ユニバーサルUICZ-1070M

 

M06.Got To Give It(4'14")Marvin Gaye

-M.Gaye-  Motown 3746363582

N  「イエスター・ミー、イエスター・ユー、イエスタデイ」、この歌は中学校3年生の頃毎晩聞いて 

 いた事があります。ラジオで帯のビクター洋楽部の提供番組があって、それでよく

 かかっていました。きっとヒットさせたかったんでしょうね。相良直美と月の家 

 円鏡が音楽とは全く関係のない話をしていたな。スクリーミン・ジェイ・ホウキンズの「便 

 秘のブルーズ」もここで聞きました。驚いたですね。「イエスター・ミー、イエスター・ユー、

 イエスタデイ」には、スティーヴィー自身のセリフが入っていたような記憶がありますが、

 違ったかな。

  同じモータウンから、マーヴィン・ゲイで「黒い夜」でした。これはわたしが「マーヴィ

 ン・ファンクの傑作」と呼ぶものです。唄、打楽器で造られるビート、ベイスのリードで 

 進行します。そして重要なガヤ。一聴すると安易な造りに聞こえますが、いず

 れもマーヴィンのファンクには欠かせない要素で、それらが上手くまとめられていま

 す。後半はヴォーカル・アンサムボーが面白くなりますが、そこはこの次。今朝はシンゴ

 ーA面の「パート・ワン」でお楽しみ頂きました。

 

07.Gealous Kind(3'45")James Govan

-R.Gidry-   Soulscape SSCD 7007

 

N  今のは以前の「幻」で話題になった、男の人が好きそうなあの男の人ジェイム

 ズ・ゴーヴァンの「ジェラス・カインド」です。年初めに日頃滅多に行かないレコード店

 に顔を出して見つけました、この盤を。

  サンドラ・ライトという女の唄い手と半分ずつのCDアルバムで、『ブロードウェイ・セッショ

 ンズ』という表題になっています。再発ですから、後の作業は都会で行われて

 いますが、共にわたしの好きな南部の香りがするR&Bでした。制作陣にはマ

 スルショールズ関係の人間もいます。その頃たくさん出されていたマイナー・レイベルのシン

 ゴー盤を集めたアルバムだと思われます。ジェイムズは充てがわれた楽曲をきちんと

 消化して、自分の歌として唄っています。ここにはノヴェルティ的な要素はありま 

 せんでした。見直したな、はっきり言って。今の「ジェラス・カインド」もそうで

 したが、他に面白いカヴァを手掛けていたので、そちらをどうぞ。

 

08.Starting All Over Again(3'01")James Govan

-P.Mitchell-  Soulscape SSCD 7007

 

09.You Left The Water Running()James Govan,

-R.Hall, D.Penn, O.Franck-  Soulscape SSCD 7007

 

N  後期スタクスのメル・アンド・ティムでヒットした「スターティング・オール・オーヴァ・アゲイン」、そし

 てオーティス・レディングが残した数少ないデモでガット・ギターの伴奏で唄っていた「ユー・

 レフト・ザ・ヲラー・ラニング」でした。これらを選ぶセンスはなかなか宜しい。ジェイム

 ズ・ゴーヴァンは歌の唄える男だというのが分かります。

 

10.Oh What A Price(3'07")James Govan

-K.Bell, T.Skinner-  Soulscape SSCD 7007

 

N  ジェイムズ・ゴーヴァンとサンドラ・ライトの『ブロードウェイ・サウンド・セッションズ』という再

 発CDから「オウ、ワッタ・プライス」でした。いいですね。オカマちゃんでもわたしは 

 構いません。ジェイムズ・ゴーヴァン、この人をちょっと探してみたくなりました。   

  しかし、せっかくですからサンドラ・ライトも聞きましょう。盤ではこの人の方

 が先に来てました。これは「レイディ・ファースト」なのでしょうか。ではまず「傷 

 付いた女」そして「あなたをもういちど愛する程わたしは強くないの」です。

 

11.Wounded Woman(2'31")

-T. Woodford, C.Lumbus,F.Johnson-  Soulscape SSCD 7007

 

12I'm Not Strong Enough To Love You Again

-F.Jonson-  Soulscape SSCD 7007

 

N  シャーリー・ブラウンやアリサ・フランクリンにも似たような唄い方をするサンドラ・ライトで「傷  

 付いた女」そして「あなたをもういちど愛する程わたしは強くないの」でし

 た。恋愛に否定的な彼女ですが、こんな歌もあります。

   「男は女なしでは男になれない」です。

 

13.A Man Can't Be A Man(Without A Woman) Sandra Wright

-T.BrasField R.Hall-  Soulscape SSCD 7007

 

N  さてサンドラ・ライトの次は、シドニー・ジョー・クヲールズです。「こんな唄い手が・・・」 

 と驚く人もいるでしょう。この人のことをわたしは勘違いしていました。ジャ

 ケットもまるで別人。この人がダーカーや20世紀レイベルなどに残したシンゴー盤をまと

 めたアルバムにも出会いました。誰がこんなCDを買ったのでしょうか。知りた 

 いな。表題は『ウインディ・シティ・ウエイラー』。ウインディ・シティ〜風の街、と言えばシカーゴ

 の事ですね。わたしはシドニーの事をヌー・オーリンズの人だとばかりに思ってました。 

 レイベルもシカーゴに縁が深いところばかりだしね。勉強し直しだな、こりゃ。

 

14.I Enjoy Loving You(6'09")Sidney Joe Qualls

-C.davis,O.Leavill,L.Gram-  Backbeats BACKBART010

 

N  「結婚してるの知ってるよ・・・でも、愛してる事に満足してるよ」と、ス テ

 ィーヴィー調に迫るシドニーです。この手の不倫モノは南部男が得意ですが、シカーゴ男

 も負けずに勝手な事を言ってます。「アイ・エンジョイ・ラヴィング・ユウ」でした。 

 

15.So Sexy(4'00")Sidney Joe Qualls

-L.Tipplett, S.Sanders-  Backbeats BACKBART010

 

16.Good Ol'Funky Music(6'34") Sidney Joe Qualls

-Rawls-  Backbeats BACKBART010

 

N  この「ソウ・セクシー」は、誰の歌だったかな、思い出せない、気持ちが悪い。ど 

 なたか知っていたら教えて下さい。繰り返しのところを、確かに覚えている

 んですが・・・。その次は「グード・オールド・ファンキー・ミュージック」でした。この

 手の音楽に正面から向き合った音楽って言うのは、割と難しいモンですけど、

 こちらもなかなか宜しいですね。良く演ってます。

 

17.Let The Music Play(3'35")Shannon

-C.Barbosa,E.Chisholm-  Shout DK 31259

 

N  何で買ったのかなあ、このCD。シャノンというアーティストの名前は知っていて、そ

 の昔には盤を持っていた事も覚えています。その頃のわたしは、新しい音楽 

 を無視する黒人音楽好きたちにやたらと反発して、こういった音に新しい何 

 かを感じようとしていました。しかもこの曲には、確かな記憶がありました。

 そんな思い出が店頭で作用したのかなあ。シャノンの「レット・ザ・ミュージック・プレイ」

 でした。

 

18.You Can't Turn Me Off(In The Middle Of Turn Me On)High Inergy

-Unknown-  Motown 3746363582

 

19.My Telephone Man(2'08")New edition

-Unknown-   ユニバーサル UICZ-3111

 

20. Now You're Not Here()Swing Out Sister

-Unknown-  ユニバーサル UICZ-3111

 

N  もはや音楽は、少なくとも録音の場に於いては人間がやる事ではありません。

 年末年始にテレビの音楽番組を観た方がどの様にお感じになったかは分かりま

 せんが、少なくともわたしにはそのように思えました。その理由はひとつで

 はありませんが、紹介媒体の安易さがやたらと目立ちます。そりゃテイプ録音

 の音楽素材は扱いやすいでしょうが、こんなのだけでいいのかな、とも思い

 ます。

  今お届けした3曲はハイ・イナジーの「ユー・キャント・ターン・ミー・オフ」、ヌー・エディション

 の「マイ・テレフォン・マン」スウイング・アウト・シスタの「ナウ・ヨー・ノット・ヒア」でした。シャノン

 以降には、いわゆるディスコでよく流れていただろう音楽です。ハイ・イナジーはも

 っと機械的な響きだと思いましたが、違ってましたね。最後のふたつはサムポー

 の使い回しだらけです。音楽は人間の思考のぶつかり合いだと信じてここま 

 で来ましたが、これから先は違うようです。

 

21. Let's Get Serious(3'36")Jermaine Jackson    

-Unknown-   Motown 3746363582

 

22.Brick House(3'35")The Comodores

-Unknown-   Motown 3746363582

 

TM  Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  2024年第一回の終わりは、ザ・コモドアーズの「ブリック・ハウス」でした。映画

 「サンク・ガッド、イッツ・フライデイ」の舞台になったディスコでの熱演が思い出されま

 す。リード・ヴォーカル はドラマーのヲルター・オレンヂ。わたしはやっぱり、この手の人間

 が汗水を垂らして演ってる音楽が好きですね、時代に遅れていても。その前 

 はジャメイン・ジャクスンの「マジになろうぜ」でした。これにも言いたい事が沢山あ

 りますが、次の機会にいたします。

 

   今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

   https://35.gigafile.nu/0112-bda94d01e66e137702492d2f416290b6b

   ダウンロード・パスワードは、いつものようにありません。

   使用音楽素材図絵は、ここです。

    https://89.gigafile.nu/0113-c098eb2503d83ce5787b242ab168d1b86

   先週に外してしまったアシュフォード・アンド・シムプスンは来週まで待って下さい。  

   何しろモノが手許にないのです。

   ダウンロード・パスワードは、同じく「なし」。

 

  24年の第一回も、ちょうど時間となりました。

  こちらは、https://ameblo.jp/djsawada よろしくお願い致します。

  どんなコメントでも受け付けています。どうぞご自由にご投稿下さい。

  エックスのhttps://twitter.com/hashtag/blues761?f=live も便利です。お好き

  な方でどうぞ。今年は全部に目を通したいですね。聞いているだけのあな 

  たも、是非どうぞ。

 

  「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。今朝も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 

 

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