【幻】モーニン・ブルーズ 2023/11/18 | 澤田修ブログ

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ラジオDJ、ナレーター、音楽ライター、肉好き男、
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mb20231118

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino / Elektra 8122 798434 0

 

N  おはようごがいます、ワツシイサヲです。今朝も「幻」モーニン・ブルーズを始めましょ

 う。

  先週の「早過ぎた」クリスマス集、表立った反論もなく概ね肯定的に受けて入れ

 て貰えたようです。「来るな」と思った反応もありました。どうも有難うござ

 います。調子に乗りまして今週もクリスマスです。ちょうど音楽CDの整理をした

 事もあって、記憶にない盤が沢山出てきました。そんな物も聞きながら、今

 朝も楽しくお送りします。今週はまず常夏の地からのクリスマス音楽です。

 

M01A Party For Santa Claus(3'00")Lord Nelson

-unknown-  Ryko Disc  RCD 10150

 

M02.Santa Claus Never Comes To The Getho(3'23")Yellowman

-Cowan-  Trojan  TJETD 142

 

N  最初のは、カリプソかなあ。この世界の帝王の名、「ロード」を名乗るところから

 もそうですね。ただわたしたちの認識からすると少し賑やか過ぎる感じもし

 ます。ロード・ネルスンで「ア・パーティ・フォー・サンタ・クロウス」でした。「ア・パーティ・フォー・

 サンタ・クロウス」止むを得ずかな。

  次は黒人なのに色素欠乏症のレゲDJイエロウマンの「サンタさん、あんたは絶対に貧

 乏人の町には来ないね」でした。この番組の定番、先週のジェイムズ・ブラウンの

 歌を貧乏人の町には来ないサンタさんに聞かせてやりたいですね。「急げゲットーへ」

 です。

  クリスマスは北半球、それも12月が寒い地域のお祭りです。今の2曲を聞いて

 いると「季節感」がブッ飛びます。子供の頃に観たN H Kのニュウズ番組でオースト

 レイリアのクリスマスを紹介した報道がありまして、えらく異和感を味わった事が思い

 出されます。海辺でみんな水着なんですよ。「寒く」ある訳がないんです。真

 夏ですからね。モノクロのニュウズ映像を思い浮かべながら、今の2曲を聞いてい

 ました。

  DJイエロウマンには、キングストンのスーパーマーケットの駐車場で会った事があります。ち

 ょうど彼が売り出し中だった頃の筈ですが、えらく元気が無かった。「ああい

 う人は体が弱いんだよ」と、同行していた知人が教えてくれました。まだ生

 きているようですが、元気なのかなあ。

  レゲと言えば、毎年12月にこの国では「クリスマス・レゲ」と称した催事が行わ

 れていましたね。あれもまだ演ってんのかなあ。とんとその種の音楽に縁遠 

 くなってしまったワツシイサヲです。

 

M03.サンタが街にやって来る(4'12")セシリア・デ

-Coots, Gallispi-  LD&K International POCE-5719

 

N  物静かな「サンタが街にやって来る」です。これも南半球のブラジル風ボッサ・ノー ヴ  

 ァ調です。「ベラマッチャ」と聞こえるところの「気をつけて、耳澄ませて」、の詞

 が身にしみますね。次は「喜びの世界」という邦題で紹介される事もある「ジ 

 ョイ・トウ・ザ・ワールド」。

 

M04.ジョイ・トウ・ザ・ワールド(2'56")リズ・メネセズ

日本フォノグラム POCE-5719

 

N  「ジョイ・トウ・ザ・ワールド」でした。これも静かで宜しかった。この盤は渋谷

 にあった制作会社、L.D.&K.というレイベルで出ていますが、音は東京で作られ  

 てるんじゃないのかな。聞いていたらそんな気がしました。でもいい出来で 

 す。

  今の歌の中では「ジョイ・トウ・ジ・アース」とも唄っていたようです。「今危機 

 にある地球の大地に喜びを」、です。2006年の発売で、貸しレコード屋のシールも

 貼ってあります。だいぶ前に手に入れた盤ですが、今の時代を予想していた

 のでしょうか。

 

M05.Last Christmas(3'29")Roberta Blanco

-G.Michael-  Jazzclub / Universal 06025 1773169

 

N  ロベルタ・ブロンコの「ラスト・クリスマス」でした。この盤は『クリスマス・イン・クーバ』とい

 う、アメリカ合衆国との国交断絶前に輸入された、と思われる鮮やかな緑色の米

 車がジャケットになっているアルバムです。これも手に入れてからずっと東京制作の

 なんちゃってC調CDだと思っていたのですが、今回しっかりと聞いてみた

 ら、世界を制覇したユニヴァーサル原盤の本物だったようです。

  この中で、わたしはルイス・フランクという唄い手が非常に気に入りました。

 

M6.Las Camoans Susann(3'31")Luis Frank

-F.W. Krizinger, T.Allen-  Jazzclub / Universal 06025 1773169

 

M7.Camoans Navidenasa(3'09")Luis Frank & Sandra Granados

-L.Anderson, M.Parish-  Jazzclub / Universal 06025 1773169

 

N  このルイス・フランクという唄い手は、とても真面目な唄い方をしますね。女性歌

 手、やり易そうなサンドラ・グラナドスとの二重唱も素敵でした。次は定番。セリフ付 

 きです。


M8.White Christmas(3'21")Luis Frank

-I.Berlin-  Jazzclub / Universal 06025 1773169

 

M09.C-H-R-I-S-T-M-A-(クリスマスの意味)(5'48")gtr.キーホーアル

-Ki Ho Alu-  リスペクト RES-235

 

N  定番の「ホワイト・クリスマス」、リズムの変わる編曲が面白かったですね。唄はルイス・

 フランクでした。さて半袖姿のクリスマス、わたしはジャマイカとハワイで年を越した事があ

 りまして、当初は異和感がありましたが、そのうちに慣れました。「お正月」 

 というのは西洋ではそんなに特別ではないんだ、と悟ったのかな。クリスマスの飾

 り付けはまだあるし、ただ元旦が休みになるだけなんです。フツーの日常でした。

  そんな事を思い出しながら、ハワイ独自の方式で調弦されたスラックキイ・ギターで「ク

 リスマスの意味」でした。次は唄が入ります。

  「メレ・カリキ・マカ」、ハワイの言葉でメリー・クリスマスです。

 

M10.メレ・カリキ・マカ(4'57")gtr.キーホーアル 唄シリル・パヒヌイ

-Alexander-  リスペクト RES-235

 

M11.Kana Kaloka(1'32")Naolani Kanoho Nahoe with Nahenahe Singers

-Pukui-  ヴィヴィドVSCD 8014 / Tradewinds Records TWCD-22

 

N  同じくハワイ産のクリスマス・ソングです。ノエラニ・カノホ・ナホエとナヘナヘ・シンガーズ、このCD

 も長いこと手許にありますが、真面目に聞いたのは初めてです、この応急仕

 立ての感じがする女声グループで 「カナ・コラカ」でした。「メレ・カリキ・マカ」という  

 言葉が聞こえましたね。

  次は「クリスマス・チョップステイック」です。

 

M12.Chistmas Chopsticks(2'38")

Noelani Kanoho Nahoe with Nahenahe Singers

-F.Heider-  ヴィヴィドVSCD 8014 / Tradewinds Records TWCD-22

 

M13.It's Bad To Have The Blues(At Chsistmas Time)(4'53")Charlie Daniels

-trd.-  Cleopatra CL02780

 

N  この盤、比較的最近になって手に入れた物です。確か昨年には喜んでご紹介

 した筈です。嬉しくてね。でも今年の印象はかなり違います。サザーン・ロックと

 言えばアメリカ合衆国風のハード・ロックだろうと決めつけていたのです。それが今年

 この番組のために選曲をしていて、この盤を聞いたら違っていました。

  もともと北米南部のカントリ音楽との繋がりは分かっていましたけれど、その

 関係がよりはっきりと見えたのです。「思うままにならない人間のボヤキ」が、

 こんなに詰め込まれているとは思わなかった。

  今のはチャーリー・ダニエルズの「クリスマスに憂鬱なのは辛いぜ」です。響きはサザーン・  

 ロックでしたが、こういう事を唄っているんですね。合格だ。同じアルバム『サザーン

 ロック・クリスマス』から続けましょう。次は新宿個性年金会館大ホールへ観に行って、

 わたしは耳が痛くなって帰ってきたヂョージア・サテライツが飛ばします。

  「走れ、赤鼻のトナカイ」。

 

M14.Run Rudolph Run(3'32")Georgia Satellites

-J.Marks, M.Brodie-  Cleopatra  CL02780

 

M15.Come & Praise Him / Christmas Must Be Tonight(5'40")Richie Furay

-R. Furay, S. Sellen-  Cleopatra  CL02780

 

N  このアルバムには、名前は知っていたけれど聞いた事のないアーティストやグループば

 かりでした。何しろ当時のワツシイサヲはソウル・ミュージック一辺倒でしたからね。でも

 サザーンロックはアメリカ合衆国風ハード・ロックという認識を死ぬ前に改められて良かった

 と、今では本気で思っています。リチー・フューレイなんて聞かなかったもんね。今

 のは「おいでよここへ、そして彼を崇めよう」と「今夜はクリスマスなんだ」のメド

 リ ー、そのリチー・フューレイでした。「さらば大工さん」、という繰り返しが心に残り

 ます。悪くないですね。充分に宜しい。

  そしてこのアルバムから最も強烈なナムバです。ブラック・オーク・アーカンソーで、

  「どこでもクリスマスなんだ」。

 

M16.Christmasu Everywhere(6'17")Black Oak Arkansas

-R. Reynold-  Cleopatra  CL02780

 

M17.Rockin Around The Christmas Tree(2'32")ザ・ビートマス

-J.Marks-  日本コロムビアCOCB-53123

 

N  最後はやはりゲテ物です、「幻」モーニン・ブルーズですからね。この盤もわたしに

 とっては新しい。確か噂を聞きつけて新しい盤を買ったんじゃないかな。そ

 の感想は「やられた」です。この共感を得たくてこれまでも何回かお届けし

 ていますが、今年は思いも新しくお聞き下さい。

  まずは「アイ・ソウ・ハー・スタンディング・ゼア」風にキメられた「ロッキン・アラウンド・クリス

 マス・トゥリー」でした。「やられた」でしょう、皆さんも。次はちょっと珍しい曲

 です。作ったのはホセ・フェリシアーノ。編曲の閃きは、あの歌です。

 

M18.Fliz Navidad(3'13")ザ・ビートマス

-J.Feliciano-  日本コロムビアCOCB-5312

 

M19.I Saw Mammy Kissing Snta Crous(2'10")ザ・ビートマス

-T.Conner-  日本コロムビアCOCB-53123

 

N  「ノーリプライ」風「フェリス・ナヴィダ」と「ママがサンタにキッスした」、こちらは三連ギタ

 ーも鮮やかな「オール・マイ・ラヴィング」調でした。ビートルズ風の編曲を施すと、こ

 んなにも何の抵抗もなく聞けてしまうのでしょうか。それにつけても演奏能

 力の高さに驚きます。侮るなかれ、この4人のデンマーク人たちを。

 

M20.ジングル・ベル(2'33")ザ・ビートマス

-trd. arr.by Rubber Band-  日本コロムビアCOCB-53123

 

M21.ハッピー・クリスマスWar Is Over(3'33")ジョン・レノン

-J.Lennon-  東芝 TOCP-6281/4

 

TM  Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  最後はお約束のようにジョン・レノンの「ハッピー・クリスマス」でした。世界的な大成

 功を収め生涯付き纏ったビートルズ、彼らの売り出し曲「ラヴ・ミー・ドウ」風に編

 曲された「神宮の鐘」の次に回したのがミソです。オノ・ヨーコもここでは宜しい。

 子供たちの声とのミクス具合が絶妙ですね。これはオリヂナルだと思うんですが、今

 は違ってるかも知れません。

 

  現在日本で唯一の音楽を通した論評雑誌「エリス」が40号になりました。も

 う皆さんも読めるようです。ここです。https://bccks.jp/bcck/177607/info

 パスワードはgh69eです。ご自由にどうぞ。

  わたしは中村とうようの作ったコムピ盤について書いています。今回は少し

 段取りが面倒だったかな。とにかく読んでね。そしてあなたのご感想を知り

 たい。

 

   今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

   https://28.gigafile.nu/1124-d49b74ce41441e2b99dee526ef3e60390

   ダウンロード・パスワードは、いつものようにありません。

   使用音楽素材図絵は、ここです。

   https://28.gigafile.nu/1124-c5e4c4bfc5ecce97224cb9c6bce1bea43

   ダウンロード・パスワードは、同じく「なし」。

   今週は共に7日間の限定です。

 

  今朝も、ちょうど時間となりました。

  こちらは、https://ameblo.jp/djsawada よろしくお願い致します。

  どんなコメントでも受け付けています。どうぞご自由にご投稿下さい。

  エックスのhttps://twitter.com/hashtag/blues761?f=live も便利です。お好き

  な方でどうぞ。聞いているだけのあなたも、是非どうぞ。

 

  「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。今朝も首都圏で9人のあなただけに。

  そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。急に寒くなりましたね。お気

 をつけ下さい。

 

 

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