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前TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band
-R.Johnson- Rhino / Elektra 8122 798434 0
N アサーです。今朝も「幻」モーニン・ブルーズを始めましょう。ワツシイサヲです。一説
に寄れば縦棒が四本並ぶところから、「ベイス」の日だそうですね、今日は。
これから北千住へ出かけます。本日は「河内音頭藝術大学」の三回目で
すから。本番です。皆さんの中でも、今日予定のない方は、ぜひいらして下
さい。入場出場ともに無料です。午後1時に始まって、4時には終わります。
生ですよ、しかも至近距離です。河内人が音頭中に何をしているか分かりま
す。ぜひどうぞお越し下さい。ワツシも勿論います。声をかけて下さいね。
M01. Silver Bells(2'26")Booker T. & The M.G.'s
-Livinngstone, Evanns- Atlanntic 82338-2
N 「シルヴァ・ベルズ」です、ブッカー・T.とエムジーズのね。先週探したのに出て来な
かった盤です。突然ありましたので、手許にあるうちにやってしまおうと、
今週はクリスマスの音楽を集めました。どうぞお楽しみ下さい。
まずはブッカー・T.とエムジーズで始まりました。このアルバムはマルピーが1966と記
載されています。メムフィスでスタクスが盛り上がっていたのが1960年代の後半です。
ですからこのころの余技として造られたアルバムのような気もします。今回あら
ためて聞いて、よりその想いは強くなりまして。エムジーズの演奏は基本的に四
人のジャムですから、セッションの合間にご愛嬌で演った各曲をまとめたのがこのアル
バムになったのではないか、とわたしは見ています。みんなヘッドアレンヂだし、
演奏時間も短いですからね。この程度なら、アル、ダナウ、スティーヴ、そしてブッカー
T.の四人にしてみれば朝飯前でしょう。
さてそんなことは兎も角、今朝のクリスマス集のきっかけともなった同じ曲「シル
ヴァ・ベルズ」をテキサス・ホーンズの演奏でどうぞ。
M02.Silver Bells(2'55")Texsas Horns
-Livinngstone, Evanns- BSMF 2849
N テキサス・ホーンズで、今朝のクリスマス集のきっかけともなった「シルヴァ・ベルズ」でし
た。この曲に歌詞が付いているのを初めて知りましたね。「イッツ・クリスマスタイム・
イン・ザ・シティ」だってさ。そういう歌詞(ことば)だったんですね。繰り返され
る重要な部分が。
このテキサス・ホーンズの「シルヴァ・ベルズ」を冒頭に置いたアルバム『ジンゴー・オール・
ザ・ウエイ』は、メムフィスのブルー・ハート・レコーズから、今年でました。「憂鬱」レコード
です。彼の地にメムフィスにはこんなにもまだブルーズ・ミュージシャンたちがいる事の
証明ですね。もうじきお近くのレコード屋さんにも並ぶでしょう。今月の24日
が正式な発売日です。どうぞ、お試し下さい。なかなか面白いですよ。国内
の発売元が弱小ですから、もしもなかった時は「大阪のBSMFというところ
から発売になっている」と尋ねて下さいね。
さてあなたにとって、今年の365日は如何でしたか。あんまりいい子じゃ
なかった人もいるようです。その代表、リック・ヴィトで
「バーッド・ボーイ・ディス・イヤー」。
M03.Bad Boy This Year(3'01")Rick Vito
-unkown- BSMF 2849
N 「サンタさん、今年は俺あんまりいい子じゃなかったんだ。いい事ちっともし
なかったし、毎晩ロケンローのレコードばっかり聞いてんだ。」と、これは懺悔の歌。
でもそんな人にも淡々と時は過ぎ、クリスマスはやって来るのです。
M04.Slim Down Santa(4'35")Jim Koppele
-unkown- BSMF 2849
N こちらはサンタクロースに注文を付けてますね。「もっと痩せた方がいいぜ」と。
そして・・・、
M05.Even Santa Gets The Blues(4'51")Texas Horns Feat.Teresa James
-unkown- BSMF 2849
N 「もしサンタがブルーズを唄ったとしても」、テレサ・ジェイムズをフィーチュアしたこのアルバ
ムの主役テキサス・ホーンズでした。この盤の最終曲です。
このように、みんなが楽しみにしている肯定的な行事に「敢えて逆説を唄
う」人たちは昔からいます。世の中、そんなに簡単にはいきませんからね。
M06.How I Hate To See Xmas Come Around(2'48")Jimmy Witherspoon
-A.Patrick, L.Whyte - Fantastic Voyage FVCD079
N 今年も出ましたジミー・ウィザスプーンの「俺がどの位この時期が嫌いか」です。
考えてみれば、日本の仏教社会で、なぜクリスマスなんでしょうか。これハロウイン
と同じで、不思議な感じがします。こちらは渋谷で仮装して飲酒する夜とし
て定着したようですがね。そもそもは宗教的な催しだった筈。ま、子供には
そんな事カンケーなく、お菓子をもらえる日なのかもしれないけれども、大昔、
白人の多い六本木の街では、この時期におかしな格好をした子供が交差点で
信号待ちをしていました。あれがハロウインだったのか、と後で分かりました。当
方は「徒然草」で知った「百鬼夜行」の西洋版かな、と思っていたのです。
この辺りのお話しはまたいたしましょうね。
M07.I'll Be Home For Christmas(2'39")Peter Veteska
-K.Gannon, W.Kent, B.Ram- BSMF 2849
M08. I'll Be Home For Christmas(3'48")The Carpenters
-K.Gannon, W.Kent, B.Ram- A&M CD5137 DIDX186
N わたしが学校を出て西新宿のラジオ局で働き始めた時、初めて接したクリスマス企
画で使ったのが、その年に発売されたばかりのカーペンターズのクリスマス・アルバムでし
た。彼らの健全な印象が強調された作品で、今でも傑作だと思っています。
中でも、「クリスマスはお家で」という邦題のつけられたこの歌が心に残りまして、
それ以来これをどう唄うかがわたしの判断基準にもなっています。そんな中
で珍しくピアノだけの伴奏でお送りしました「クリスマスはお家で」、ピーター・ヴェテスカ
でした。
初めてこの歌を耳にした時は「ああ、クリスマスというのは家庭の行事なんだな」
という事を強く感じ、自身の遠い思い出が蘇りました。この思いはアメリカ黒人
に幼少時の話を聞くに及んで、さらに深まりました。
次の歌もこの時期によく唄われますが、本来は季節感をそれほど伴わない
ものの筈です。
M09.Amaging Grace II(1'43")Tomislav Goluban
-trd.- BSMF 2849
M10.Blue Christmas(2'08")Elvis Presly
-B.Hays, J.Johnson- BVG BVCM 34072
N トミスラヴ・ゴルバンのハモニカで名曲「アメイジング・グレイス」、そして出ました定番、
エルヴィス・プレズリの「ブルー・クリスマス」です。これはエルヴィスが一番ですね。カヴァだ
という事をわたしが知ったのも随分あとの事でした。感想ではつい「師走だ
なあ」というセリフが出てしまいます。
そしてこの番組での定番というともうひとつ、この子たちがいます。
M11.Silver Bells(2'17")Chipmunks
-Livinngstone, Evanns- 東芝 TOCP-67281
M12.It's Beginninng To Look Like Christmas(1'46")Chipmunks
-M.Willson- 東芝 TOCP-67281
N このクリスマス集を導いた事に敬意を評して「シルヴァ・ベルズ」、そして「クリスマス
みたいだよ」、いずれも3匹のシマリスたち、チップ・マンクスでした。これら2曲は
これまでお届けしていませんでしたね、確か。いま彼らのクリスマス・アルバムは2
枚を1枚で楽しめるようにした「2オン1」の形で出ていまして、後半の方が選
曲、編曲ともに凝っています。
さて、この番組ならではの定番をもうひとつ。
M13.Santa Claus Go Strait To The Ghetto(3'00")James Brown
-J.Brown- ポリドール POCP-1552
M14 Santa Claus Go Strait To The Ghetto(4'56")Bobby Gentilo
-J.Brown- BSMF 2849
N ジェイムズ・ブラウンの「サンタさんよ、ゲットーへ急げ」です。冒頭でちょっと不手際
があり、失礼いたしました。あの世でJ.B.怒ったかな。
ところで、それと同じ曲がアルバム『ジンコー・オール・ザ・ウエイ』にも入っていま
して、続けてお聞き頂きました。唄っていたのは、ボビー・ジェンティロ。わたし
には随分と真面目な感じがしましたが、あなたは如何でしたかな。最後にテムポ
ーが早くなるのは、配達の時間が無くなって急いでいるのでしょうか。
さてクリスマス・ソングと言えば、これも外すわけにはいきませんね。
M15.The Christmas Song(3'10") Nat King Cale
-M.Torme, R.Wells- Capital CDP 7 46318 2
M15.Sleigh Ride(2'21")The Ventures
-Andersonn- Rhino R2 75767
N ナット・キング・コールの「ザ・クリスマス・ソング」、そしてザ・ヴェンチュアズで「そり遊び」
でした。共にわたしの気に入っている音楽です。特にキング・コールの方は大昔の
「現」時代に頂いた、犬塚弘の学校時代の友達をお父さんに持つ方からのお
便りを、聞く度に思い出しています。キング・コールと犬塚弘には何の関係もない
筈ですが、なぜでしょう。誰か教えて下さい。そう言えば犬塚弘が亡くなっ
てました。これでクレイジイ・キャッツは全員があの世に行ってしまいました。合掌。
お直り下さい。
さて今朝はいつもに較べてだいぶ早くクリスマス集をお送りしていますが、これ
にはメムフィスからの『ジンゴー・オール・ザ・ウエイ』以外にも訳があります。わたしが
クリスマスのレコードに興味を持ったのは1970年代の終わりです。その頃は各レコード
会社とも新譜を出して売る事に精一杯でしたから、このようなゲテ物には構っ
てられません。演者自体も冷淡だったなあ。仕方がないので放送局のレコード室
で探したりしていました。せっかく手に入れた輸入盤も、収録時間がやたら
短くて購入してはハラホロヒレハレのヒレハレハを繰り返していました。日本国内でクリスマス・
アルバムが評価されるようになったのは、バブル景気で盛り上がっていた頃かな
あ。
CD時代になって、カタログ数を増やす為でしょうか、たくさんのクリマス・レコード
がこの時期に店頭に並ぶようになりました。皮肉ですが、その頃にはわたし
自体の興味が薄れてきていました。だから異国の儀式、クリマスやクリマス・レコードに
はたくさんの想い出があるのです。こうやって昔に夢中になった盤を回して
いると過日の出来事が蘇って来るのです。
さて年寄りの懐古はこのくらいにします。皆さんにとってのクリマス・レコードと
いうものは、というようなありきたりの質問はやめにして、この季節商品は
賞味期限が非常にはっきりしています。彼の地では年明けまで飾りつけなど
をしているようですが、この国では12月25日にはもう何の値打ちも無くな
ってしまいます。ですから12月に入ってからでは遅いのです。毎年「あれも
う過ぎちゃったのか」というような思いをしているあなたに、今年は早めに
お届けした次第なのです。今年はしっかりお楽しみを。
さて、この世界では長い事、フィル・スペクタのクリスマス・アルバムが不動の地位を保
っています。聞いてみると意外と何でもなくハラホロヒレハレのヒレハレハでありますが、
オリヂナル盤などは相当に高い値段が付いています。それをCD-Rに焼いて下さ
った方がいらっしゃいました。「現」時代の時代の「ささきがく」さんです。
ここからしばらくはその「R」でお楽しみ下さい。
M16.White Christmas(2'58")D.Love
-Berlin- Phil Spector Production 88697 59214 2
M17.Silent Night(3'10")Phil Spector
-trd.- Phil Spector Production 88697 59214 2
N 先ずは「ホワイト・クリスマス」ダーリン・ラヴです。そして続けまして、このように「聖
しこの夜」に載せてせてフィル・スペクタ自身がご挨拶をしています。協力してく
れた音楽家たちの名前を挙げ「みな素晴らしい才能を惜しげも無く提供して
くれた」と謝辞を述べ、最後に「クリスマスを一緒にね」と来ます。1回目はいい
ですけども、毎回これ聞くんじゃねえ。英語を母国語とする人たちには、言
葉の意味もはっきり分かりますしどうなんでしょう。
M18.Sleigh Ride(3'03")The Ronettes
-Andersonn- Phil Spector Production 88697 59214 2
M19.Christmas(2'48")The Phil Spector's All stars
-P. Soector- Phil Spector Production 88697 59214 2
N 先ほどはヴェンチュアズでお届けした「そり遊び〜スレイ・ライド」を今度はロネッツで。
そして、当時のフィル・スペクタ・オールスターズで「クリスマス」をお届けしました。「ささ
きがく」さん、お世話になりました。どうもありがとうございます。
さて早めのクリスマス集について、もうひとつの訳は、「こんなの時期が限られ
てんだから」というのがあります。実際にイ-ヴの1週間前位からラジオ、それも
特にfmではワケ知り顔でクリスマス関連の音楽が流れます。が、ほとんどの人々は
それ以外の時間も生きていて、それぞれが勝手な時に音楽を聞いている。と
すればそれよりも前、つまり本当の時期よりも前に流しておいて情報を公開
し、いつもそこで知った事を頼りに自分だけのプログラムを作って、それを聞き
ながらこの季節を過ごしてもらいたい、と考えるのがフツーじゃないのかなあ。
少なくとも、わたしはずっとそう信じていました。今は簡単に録音も出来ま
す。さあ、あなたもどうぞ。うまく伝えられなかったようですけど、これが
わたしのDJとしての気持ちのひとつです。
さて「幻」クリスマスの常連、あの3匹のシマリスたちにはもう一回登場願いましょ
う。今度の歌は、あの漣健児が初めて和訳を手がけた事で知られる歌、
「赤鼻のトナカイ」です。
M20.赤鼻のトナカイ(2'31")Chipmunks
-J.Marks- 東芝 TOCP-67281
M21.Jingle Bells(4'02")Gladis Knight And The Pips
-Peront- Arcade 01 4101 61
N 続けました、グラディス・ナイトとピップスで「ジンゴー・ベル」です。これはアーケイト と
いう不思議なレイベル から出されていた『ザ・クリスマス・ヒット・コレクション・ヴォリウム・
ワン』というアルバムに収められていました。「グラディスがクリスマス・ソングを唄うのは
珍しいんじゃないかな」と思い、持っていた1枚です。
さあクリスマス、今朝の最後は建機よく行きましょう。モータウンのコムピです。
「カム・バイ・ヒア」。
M22.Come By Here(Kum Ba Ya)(5'31") Motown Allstars
- J.Harris.jr, J.Linn, Z.R.Harris, E.Ray, LEary and Frank, E.Wilson-
ポリドール POCT-1056
M23.Winter Wonderland(2'05")M.G.'s
-Bernard, Smith- Atlantic 78238-2
後TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band
-N.Gravenites- Rhino 8122 798434 0
N スティーヴィーやスモーキーが参加して派手に盛り上げた「カム・バイ・ヒア」でした。副題
となっていた「クム・バイ・ヤ」は、昔ジョーン・バエズが唄ってましたね。ちょう
ど来日した頃だったなあ。調べておきましょう。宿題がたくさんあるぞ、ワツシ
君。
しかし、今朝の最後じゃなかったですね。時間が残ってしまったので1曲
目を担当したブッカー・T.とエムジーズで、これもよくクリスマスの歌と一緒にされる場
合が多い「ウインタ・ワンダ・ランド」を聞いて頂きました。
今日はこれから北千住の東京藝術大学で「河内音頭藝術大学」の3回目に
行って来ます。お客さん、来てくれるかなあ。あなたもお暇でしたらどうぞ。
入退場はごどうぞ自由に。無料ですから。
今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。
ダウンロード・パスワードは、いつものようにありません。
https://40.gigafile.nu/1118-c8fbd50c4e47bbca7ad7e24be8dd6a1b3
使用音楽素材図絵は、ここです。
https://40.gigafile.nu/1118-cae62990e3cbadb010fe717294dfde998
ダウンロード・パスワードは、同じく「なし」。
上記の場所が有効なのは、共に7日間です。
今朝も、ちょうど時間となりました。
こちらは、https://ameblo.jp/djsawada よろしくお願い致します。
どんなコメントでも受け付けています。どうぞご自由にご投稿下さい。
エックスのhttps://twitter.com/hashtag/blues761?f=live も便利です。お好き
な方でどうぞ。全部に目を通していますよ。聞いているだけのあなたも、
是非どうぞ。
「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。今朝も首都圏で9人のあなただけに。
そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。今日は寒そうです。お出か
けの際には、お気をつけてどうぞ。ではまた来週のアサーにお会いしましょう。
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