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完了形の使い方

10月にSteely Danのトリビュートバンドのライブをするのですが、なんと驚いたことに海外からチケット買いたいというオファーがボチボチ来ています。当日受付で現金決済なので、それはplease pay at the door.で良いと思うのですが、「予約受け付けました」をどう言うかを一瞬考え込んでしまいました。「予約されました」という日本語から最初に頭に浮かんだ表現は受動態でした。でも何かおかしいとも感じました。10秒くらい考えて、完了形でいいじゃん、ということに気づきました。完了形はhave+過去分詞、すなわち「〇〇された状態を持っている」ということだから、「予約された状態になってます」になるわけですよね。だからYou've listed (booked). Please pay at the door.で良いわけですね。慣れてくると完了形はなかなかに使い勝手が良い感じです。

先入観を捨てること

私の場合はトランペットですが、凡そ楽器の教則本というものは誰が書こうが「いかに楽に、自然に演奏できるか」ということが主眼にされているはずなのです。だから、言い回しの違いはあるけれど言いたいことは大体同じように感じられます。なのに、多くの場合、教える人の主観によって「アレはダメだ」みたいな感じでいわゆる「流派」的なことになってしまいがちなのです。大抵の人は「エアを使え!」と言いますが、楽器を鳴らすのに「エアはほとんど要らない」と言う人もいます。もう禅問答の世界です。私はこの2つの見解を両立させるような解とは何か、ということについてずいぶん長いこと考えてきました。私は基本的には独学で、特定の人に長く習うということはしなかったのですが、幸いなことにカルーソーに長く習われた方やゴードンに長く習われた方の薫陶を受けられましたし、共演者や通訳担当でお世話になった巨匠の方々と直接話すことによって様々な知見を得ることができて、自分の中ではかなりハッキリした形で奏法についての考え方がまとまりつつあります。
クラークやゴードンの流れの人達にはコステロ=スティーブンスは不倶戴天の敵みたいでしたし、ボビー.シューはヘルニアでスランプになってから自分で研究して確立した自分のスタイルを確信しているので、ゴードンはクレイジーの一言で切り捨てたりしていました。でもみんな共通しているのは「如何に自然に、ラクに吹けるか」なのです。ボビーもクラウドも「如何に自然に、ラクに吹けるか」をテーマにしているんです。ボビーさんのはよく知らないのですが、クラークやゴードンがうまく説明できていないようなところをコステロが詳しく考察したりしていて決して相反していないのです。今まで列挙した人は全てアメリカ人ですが、最近見つけたイギリスのPaul Mayesの映像には新鮮な驚きと気付きがいくつもありました。他にも今はネット動画で有益なものがたくさんあります。そうしたものも見ながら、過去の明伯楽が「言葉で残したことの本当の意味」を色眼鏡なしで考察することは特にこの数年で自分にとって素晴らしい学びになりました。先入観や色眼鏡を捨てて、可能な限り自分で文献を当たり、映像を見て考察することは極めて大事だと思っています。

役に立たない報道機関

久しぶりに台風が上陸はしなさそうだけどほぼ直撃な感じなのでテレビで情報を取ってみると、情報量が少な過ぎて愕然とします。現地中継で大したことない感じなのを大袈裟に言ってるだけだし、昔は必ず言っていた暴風域や強風域の説明すらしない。進路の予報円も出てない。公共放送では気象予報士さえ出てこなかった。そのくせ「警戒を!」とは言ってる。具体的な情報は出さずに不安を煽ってるだけ。雨雲のレーダー写真なんかより天気図の方が素人にはよっぽど情報量が多いのに。今回の台風は海水温が高いので発達し続けていて、関東に再接近する頃に気圧が最低になるという今までにないケースで、しかも等圧線の感覚が細かいから風台風としてかなり凶悪ではないかというふうに見えるのですが、そういう伝え方はされていません。報道機関の劣化には呆れてものも言えないくらいです。