自動詞と他動詞
いい歳をして英文法の学び直しをしています。日本語で書かれた参考書を見ると10代の頃と全く変わっておらず訳のわからない用語やら何やらで混乱するので、英語で書かれたものを並行して見ると目ウロコなことがたくさんあります。
今回のお題目は自動詞と他動詞です。
これ、クソ簡単な話です。つまり
「目的語を取るかどうか」
だけの話。
主語述語の組み立てで見ると、動作を表す文で動作の対象が目的語として存在すれば他動詞、状態を表す文、即ち第1,2文型になる文であれば自動詞です。昭和の時代から紛らわしい動詞云々と説明されてますが問題はそこじゃないと思います。
これもたどりたどると日本語と英語の述語の組み立ての違いに行き着きます。日本語では述語を構成するのは「用言」であり、動詞以外の品詞が述語足りえますが、欧米言語では述語は全て動詞です。この違いについての説明が皆無なのです。英文法の本を翻訳した明治時代の学者は翻訳で手一杯で、こうした文章構造の違いを考察するところまで頭が回らなかったのでしょう。国文法の人はその差異など考えないだろうし。言語学習国文法と英文法の差異を整理しないで文法を学ぶというのは効率悪いです。
意味上の主語?
いい歳をして英文法の学び直しをしています。何十年かぶりに日本語で書かれた文法書を見ていると、何も変わっていないことに驚き、何が言いたいのかよく分からない用語が随所にあって鬱陶しいのです。仕方がないので英文で書かれている文法書を見ると目からウロコが落ちるようなことも多々あります。今回気付いたことは「意味上の主語」ってヤツです。これ明らかにおかしいです。「対象の限定」でしかないからです。例えば
To study English is fun.
これは英語を学ぶことは楽しい、という一般論です。これを
To study English is fun for me.
とすると、英語を学ぶことが楽しいのは「私にとって」であり、一般論では無く対象を絞ってるだけです。これを形式主語で書くと
It's fun for me to study English.
なのですが、何故かこの時"for me"の部分が「意味上の主語」と定義されてます。おかしいですね。
もう一つ、動名詞の意味上の主語ってのもかなり変です。比べてみましょう。
I insisted going New York alone.
I insisted his (him) going New York alone.
最初の文では1人でNYCに行きたいのは「私」で、下の文は私が1人でNYCに行かせたいのは「彼」です。ここが所有格でも目的格でも構わないのは細かく説明することもできるんでしょうが、ざっくり言うと主格は使えないからどっちでも良いわけです。これも行為を行う対象を示しているに過ぎません。「意味上の主語」なんかではありません。やはり「行為の対象」をげんていしているだけです。
こうした学び手を無駄に混乱させる用語が随所にあるのに何十年も放置なのが現状です。文科省は日本人がもっと英語ができるようにと何十年も色々やってるみたいですが、こういうことを放置してる限りは無理だろうな、と思わざるを得ません。
英語の文型は5タイプしかないので、日本語に比べると文法はかなりシンプルです。そこに気付くとかなりラクになると思います。