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バリー.ハリスの6th diminishについて(再)

バリー.ハリスのワークショップのピアノのコースは6th diminishの活用法がそのメインだったように思われます(管楽器のコースでは一切語られない)。C6にDdimを組み合わせることで、スケールをアルペジオで弾くとC6とdimが交互に、dimの構成音にFとBがあるのでそこにはドミナントであるG7が暗示されるから、トニックとドミナントが交互に現れるということになるので、トーナリティに対してダイアトニカルな手口よりはるかにフラットになるし、8音のスケールになることで、4/4であれば8分音符で弾くと常に小節アタマにルートの音がくるわけです。ダイアトニックスケールに経過音として半音階を噛ませることはクラシックの理論にも書かれていますが、このようなシステマティックな仕組みを提示したのはバリーさんが最初なのではないかと。コードについてはメジャー、メロディックマイナーの2つのスケールとトライトーンサブスティテューションであらかた説明がつきますが、これも併せて考えておくと良いように思えます。

名詞化された動詞に対する認識の不足

いい歳をして英文法の学び直しをしています。恐らくは戦後ほとんど改定されていない日本語の参考書のややこしい言い回しが嫌いで英語で書かれた文法書をメインに使っています。そうすると様々な気付きがあります。今回のテーマは「名詞化された動詞」です。日本語で言うと体言止めですね。

英語ではこれは不定詞か動名詞になります。今回のお題目は「不定詞の名詞的用法」です。

例えば日本の教科書や参考書の多くでは、

I want to be a musician.

という文では「want to」が太字になっていることが大半ですが、これがおかしいのです。want とlikeは日本語にすると動作を表す文にならないこともまたトラップなのですが、これ文語調で訳すと

「我音楽家ニナルコトヲ欲ス」

です。「to be a musician(ミュージシャンになるということ)」が目的語の第3文型です。

toを不定詞の構成要素として認識していないからこういう説明になっちゃうんです。

では次の例。能動態を受動態にしてみましょう。

My father told me to study hard.

これは

I was told to study hard by my father.

ですね。目的格のmeが主語になって「to study hard→一生懸命勉強すること」という風に不定詞句がまるっと目的語になっています。そう考えると何も難しいことはないのです。こうした説明の不在が現行の参考書には山ほどあるわけです。

日本人が英語を苦手にしているのは「改定されないマニュアル」の存在も大きいと感じています。

形容詞の罠

英語を学習していて困るのは国文法と英文法で品詞の定義の違いがあること、それを認識できていない問題があるように感じています。その典型が「形容詞」です。英文法での形容詞はadjective、即ち主語や目的語に付くものであり、それは国文法では「連体詞」です。他方、国文法における「形容詞」は用言の一種で言い切りが「い」で終わるものです。


ところが英語では「述語は必ず動詞」なので、国文法における「形容詞」を作るにはbe+adjective(一部一般動詞もアリ)でなくてはなりません。つまり、日本語における「状態を表す文、即ち用言が動詞以外の時」は英語ではbe動詞が必要になるわけです。

ここの説明が圧倒的に弱いと思えます。


この弱さが至る所に連鎖していて、それが不定詞や分詞などの準動詞で形容詞として機能するものにも響いているように思われます。逆に言うとこの辺りをスッキリさせると英文法は案外シンプルに見えるように思えます。