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なぜドミナントは「属」なんだろう?

日本語に翻訳された音楽理論の本や英文法の本を読むのが嫌いです。理由は簡単。用語の意味するところが謎解きだったりするのと、持って回ったややこしい言い回しが苦手だからです。例えば音楽理論の主要三和音。トニック=主音は良いとして「ドミナント」=属音ってのが謎です。ドミナントって英語的には「支配的な」という意味があるのになんで主に対して「属」なんだろう?「属」の意味って?みたいなのがやたらとあるわけです。サブドミナントが下属になるのは下を意味する接頭辞のsubが付いてるから「下属」なのはわかるけど。
海外の演奏家と音楽談義することもあるから直で英語で読んだ方がいいかも、って考えてジャズの和声の理論書は英語で読んだのですが、スッと腹落ちしました。
これと同じ感覚を英文法の参考書にも感じます。ただしゃにむにに最初から和訳しただけで、語族の違いによる文章構造の差異みたいな視点がゼロなんです。これもまた英文を読んだら明快でした。明治辺りに翻訳された異文化学習マニュアルってこんなのばかりなのではないかなぁ、と思わずにはいられません。

「タイパ」という言葉が嫌い

最近「タイパ」という言葉をよく目にするようになってきました。コスパと対をなすみたいだけど、この「タイパ」なる言葉は好きになれません。要するに時間的に効率が良い、ということなんだろうけど、そこには「時間をかけて良いものを作る」という姿勢が決定的に欠如しているからです。例えば加工食品で長時間熟成が必要なものがあったり、何年も寝かせた酒にプレミアが付いたりと、「時間をかけることが必須」なものなどは「タイパが悪い」と敬遠されるのだろうか?そんなことはないですよね。だからタイパっていう言葉ってものすごく薄っぺらい気しかしないんです。芸事だって磨き上げるのに非常に長い時間を要するというか生涯勉強です。そういえば、ネットに上がってくる動画って、そうした手間暇のかかるものが少ないんです。例えば食べ物系。ワンオペで大量に捌く料理人の映像は売るほどありますが、手間暇かけてじっくり作られるものはほぼ皆無です。そして手間暇かけて職人が作る超高級店みたいなところはそもそもネットでそうしたことを主張してないんです。だから、全てそうだとは言いませんが、コスパだのタイパだのを全面的に表に出しているものは「安かろう、悪かろう」に陥るリスクが高いのではないかと思わざるを得ません。そして恐らくこうした目先の効率を礼賛することの先にあるものは「文化の衰退」ではないかと思えてならないのです。

循環呼吸からわかること

循環呼吸という技があります。頬などにエアを溜めてそれを吐き出してる間に鼻からブレスを取るヤツです。個人的には譜面吹いててブレスポイントでブレス取りそびれた時に次のポイントまで繋ぐために使うことが多いです(変なところでプレスを取ると音楽の流れがおかしくなる)。あとはソロ吹いててお客さんを盛り上げるためにたまに使うかな。
ところで、頬などに溜められるエアの量なんてたかしれですよね。でもそれで回せるということは、秒単位で考えるとエアの入っている単位時間あたりの量は相当少ないということが分かりますよね。エアを使うってのは量で押すことを意味しないということがここからも分かります。「効率よく」エアを使うことが大事なのです。