シャトー・ド・サント・ジェム1992

【生産者】 Ch. de Sainte Gemme
【銘柄】 Ch. de Sainte Gemme
【産地】 仏 ボルドー オー・メドック （クリュ・ブルジョワ）
【購入店】 千葉県の某酒店
【価格】 1350円くらい
【俺P】 72点

干し草、腐葉土といった熟成した香り。
かなり薄くはなっているものの果実味をとどめる。
タンニンはほぼ消失し、既に下り坂にあるワインだとは思うが、綺麗に枯れてきている印象。なかなか滋味深い。

今どきクリュ・ブルジョワを1000円強で、というのは若いヴィンテージでもなかなかないから、熟成したものがこの価格なら文句の出ないところだ。

ボデガ・ノートン マルベック1994

【生産者】 Bodega Norton
【銘柄】 Malbec 1994
【産地】 アルゼンチン
【購入店】 千葉県の某酒店
【価格】 1450円くらい
【俺P】 78点

経過年の割に色は濃い。

ドライフルーツや木のニュアンス。
とうに終わっていても不思議でない経過年ながら、未だ甘い果実味が充分に残っている。
タンニンも溶け込んで、むしろ今が飲み頃という感じ。

南米あたりの安ワインには、若飲みしてなんぼとの先入観を持ちがちである。
若いうちから飲めるのは事実だし、市場でバックヴィンテージなどまず見かけないし、安ワインをわざわざセラーで長期熟成させようとも思わないから、反証を得る機会もあまりない。
しかしこのようなワインを飲むと、認識を改めざるを得ない。

これと同時に買ったトリエンヌのシラー97、Ch.ド・サント・ジェム92も旨かったから、店の保管も良いのだと思われる。

トリエンヌ シラー1997

【生産者】 Domaine de Trienne　ﾄﾞﾒｰﾇ･ﾄﾞ･ﾄﾘｴﾝﾇ
【銘柄】 Vin de Pays du Var Syrah 1997　ｳﾞｧﾝ･ﾄﾞ･ﾍﾟｲ･ﾃﾞｭ･ｳﾞｧｰﾙ･ｼﾗｰ1997
【産地】 仏 ヴァール
【購入店】 千葉県の某酒店
【価格】 1050円
【俺P】 80点

以前飲んで好印象だったトリエンヌ。
シラーのバックヴィンテージが残っているのを発見し即買い。

赤い花、赤黒の果実、革、スパイスといったニュアンス。
安ワインなのに12年を経てもへたっておらず、未だチャーミングな果実味が旺盛。
酸がしっかりしておりタンニンもいい感じにこなれて、品よく好バランスなワインだ。

この価格でこれだけ綺麗に熟成したワインは稀有。
再度立ち寄った際に残っていたら買い占めよう。