8 bottles a week (ワインを中心に) -42ページ目
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デエーサ・ラ・グランハ2000

【生産者】 Bodegas y Vinedos Fernandez Rivera ボデガス・イ・ビニェードス・フェルナンデス・リベラ
【銘柄】 Dehesa la Granja Selection 2000 デエーサ・ラ・グランハ2000
【産地】 スペイン サモラ地区
【購入店】 WINE & 地酒 TODA   
【価格】 1953円
【評価】 パーカー88点
【俺P】 80点

リベラ・デル・デュエロ地区のテンプラニーリョ・マスターこと、アレハンドロ・フェルナンデスがサモラ地区にて作るワイン。
本来4000円くらいする品が、上記価格で投げ売りされていたので4本買った。

ほどほどに甘い樽香と黒い果実香はいかにも旨そう。
フルに近いミディアムボディ、豊かな果実味とこなれつつある甘いタンニン。
無駄に濃すぎもせずバランス良くまとまっており、どこかボルドー的な印象。

既に飲み頃に入っているが、まだ数年は熟成可能と思う。

シャトー・クレール・ミロン1996

【生産者】Ch. Clerc Milon シャトー・クレール・ミロン
【銘柄】Ch. Clerc Milon 1996 シャトー・クレール・ミロン1996
【産地】フランス ボルドー地方 メドック地区 ポイヤック村
【購入店】新京成線習志野駅近くの酒屋
【価格】6700円くらい
【評価】パーカー90点
【俺P】86点

彼女が初の給与をもらってきた11月25日の夜に、お祝いということで開けてみた。

クレール・ミロンはムートン傘下の、5級格付けポイヤック。
かのラフィットとムートンに隣接する絶好の立地を誇り、近年は3~4級に値する品質と言われている。
しかもメドックの大当たり年1996ということで、期待しつつ抜栓。

香り・味わいともに、意外と若いなあ、というのが第一印象。
未だ果実香やハーブ、コーヒーといったニュアンスが主体で凝縮感があり、タンニンもそれなりに。
最後の一杯の頃になってようやく、獣臭や土系の熟成した感じが少し出てきた。

現時点で充分、リッチでバランスも良く旨いけれども、もう数年寝かせてみると更に面白そうだし、今後10年以上は軽く持ちそうなポテンシャルを感じる。
先日試飲したピション・ラランド96には及ばないものの、これも非常に良いワイン。

やはり96メドックは買いだな。1990や2000や2005に比べると、未だ値段も現実的だし。

ピション・ラランド vs オリヴィエ・ルフレーヴ

柏高島屋のエノテカ にて催された、ワインテイスティング会に参加してきた。
ボルドーからシャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド(以下ピション・ラランド)、ブルゴーニュからオリヴィエ・ルフレーヴの関係者を招いて、前者が赤、後者が白のワインを供するという趣向。

どうしてこんな縁もゆかりもなさそうな2社を、と思ったところ、両者ともそのラインナップのうち廉価な品が、ホテル、ザ・ペニンシュラ東京のハウスワインに採用されているという共通項があったらしい。
この度はペニンシュラの1周年だか2周年だかのイヴェントのため揃って来日したので、ついでに来てもらったということのようだ。

参加費は3000円台と低廉ながら、下記のような垂涎のラインナップを全部飲めた。1杯あたりは40ml程度だが、それでもかなりのお得感がある。



【Olivier Leflaive】


Chassagne Montrachet2006 (シャサーニュ・モンラッシェ2006) ボトル売価5250円

最新ヴィンテージの村名シャサーニュ・モンラッシェ。
ウェルカム・ドリンクということでいきなり渡され、物見をしながら飲んでしまったのであまり印象に残っていない。
柑橘系のニュアンスが強かったような気が。
70点。


Puligny Montrachet 1er Cru Champ Gain 2005 (ピュリニ・モンラッシェ1級 シャン・ガン 2005) ボトル売価8400円

今度はピュリニ村の1級畑。しかもビッグヴィンテージの05ということで、やはり先の村名よりは、明らかに高いポテンシャルがあった。
今はまだ閉じ気味だが、柑橘系に蜜のニュアンスが若干加わり、きりっとした酸とミネラルが構成美を感じさせる。
今後の熟成が楽しみなワイン。
78点。


Meursault 1er Cru Poruzot 2005 (ムルソー1級 ポリュゾ 2005) ボトル売価7350円

ムルソー村の特徴は大柄でリッチ、と一般に言われる。
しかし生産者ごと、VTごとの違いの方が大きいので、同一生産者・同一格付け・同一VTで村が違うワインを飲み比べる、という今回のような機会でもない限り、土地の個性はなかなか実感しにくいものだ。
飲んでみるとやはりムルソーの方が、若いながらに甘いナッティーな芳香が漂う。
ミネラル等の要素では先のピュリニ・シャン・ガンに一日の長があり、熟成後のポテンシャルとなるとわかりかねるが、今飲む分にはこちらの方が旨いかも。
77点。



Batard Montrachet Grand Cru 2005 (バタール・モンラッシェ 2005) ボトル売価26250円

待ってましたのグラン・クリュ。人生初バタールである。
花というか化粧品のような芳香、それと柑橘。口に含むと液体の密度が、明らかに前二者とは違う。
未だ閉じ気味ながら、奥の方から訴えかけてくる果実の厚み。高いミネラル感と上質の酸。
こういうのを買ってセラーで放置、15年くらい後に飲んでみたいなあ。
しかしたまに高級ワインを買うとなると、ついつい赤ばかりになってしまうのだけれども。
86点。



【Chateau Pichon Longueville Comtesse de Lalande】


Reserve de la Comtesse 2004 (レゼルヴ・ド・ラ・コンテス 2004) 参考価格5775円

ピション・ラランドの2ndワイン、VTも中庸な04・・・ということで、赤の最初に持ってきた。
タンニンとアルコール感が前に出ており、相対的に果実味が引っ込んでしまっている。
今は閉じている時期のようだ。今後どうなるだろうか。
69点。


Ch. Bernadotte 2005 (シャトー・ベルナドット 2005) 参考価格3675円

これはラランド傘下の別シャトー。格からいえば前のレゼルヴ・ド・ラより下。しかし偉大な05だけあって、かなり旨かった。
カシス系の果実味とほどほどの酸があり、若いボルドーの割にタンニンは少なめで、今のうちから充分楽しめるワイン。
73点。


Ch. Pichon Lalande 1981 (シャトー・ピション・ラランド 1981) 参考価格44100円

何と俺の誕生年のピション・ラランド!!
しかしとりたてて良い年ではないので、枯れていないか心配したが杞憂であった。
獣臭、スパイス、土といった、熟成ボルドーらしい魅惑的な香り。
タンニンはすっかり溶け込み甘い果実味は未だ残っていて、飲み頃中~後期の良い時に当たった、という感じ。
これは良いものを飲ませてもらった。
87点。


Ch. Pichon Lalande 2000 (シャトー・ピション・ラランド 2000) 参考価格39900円

偉大な2000年のラランド。パーカー評価は97点。
グラスに鼻を近づけるや否や、煮詰めた果実のような甘い芳香にノックアウトされる。
甘いアタック、細かいタンニン、テクスチャーの滑らかさ、控えめの酸。
決してのっぺり甘濃いワインではなく、むしろ複雑なのだけれども、その複雑さを構成する数々の要素が、全て「単純に旨い」という、同一ベクトルの下にある感じだ。
これは頽廃的なほどの甘露。感動もの。素晴らしい。
是非ともセラーに1本欲しいが、目下楽天最安値は30000円。ううむ・・・。
ちなみにこの2000も下の1996も、若いのに何でこんなに柔らかいのか?と思ったのだが、抜栓直後は少し固かったためダブルデキャンタをして開かせた、というのが真相であったらしい。
92点。


Ch. Pichon Lalande 1996 (シャトー・ピション・ラランド 1996) 参考価格33600円

これまた偉大な96年。パーカー評価は96点。
先の2000年と、非常に似たワイン。知らずに飲めば俺の鼻と舌では、同じものと思ったかもしれない。
すなわちこれも、ものすごく旨いわけである。
はっきり感じ得た違いとしては、こちらの方が古いのだけれどもちょっとだけ固さが残っていたというか、タンニンのざらつきを若干感じた。
あとハーブのようなニュアンスが、2000年より強かったかもしれない。
91点。



以上。
大満足の試飲会でした。


























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