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俺Pについて

ほとんど読まれていない当ブログではあるが、とはいえ事物に点数をつけておきながら、何ら基準を示さないのは無責任かもしれない。
そのように考えたので、俺Pについて少々説明しておきたい。

★ワインの俺P★

まず大前提として、純粋に主観に基づく評点である。

どれだけおいしく、楽しんで飲めたかを基準としているため、若すぎて固いワインについては点数が低くなる。
すなわち評価誌においてなされるような、熟成のポテンシャルを汲んだ採点ではない。

とはいえ価格は考慮していないから、その意味では相対的評価(コストパフォーマンス評価)ではなく、絶対的評価(旨さの評価)である。

また、評価誌の中で最も影響力のある、ワイン・アドヴォケイトの評点(いわゆるパーカー・ポイント)は、基礎点として50点を与えるため実質的には50~100点の50点満点であるが、俺Pは0~100点の100点満点である。

概ね
【0~30点】 ワインではない。飲み切れないので流し行き。
【30~50点】 不味い。二度と飲まない。
【50~60点】 まあ飲める。千円以下であれば許せる。
【60~70点】 それなりに楽しんで飲める。千円台レベル。
【71~80点】 積極的に旨いと感じる。2000~5000円レベル。
【80~90点】 非常に旨い。5000~20000円レベル。
【91~95点】 感動的に旨い。20000円~レベル。
【96点~】 落涙、あるいは失禁するほど旨い。プライスレス。

こんな感じ。

★飲食店の俺P★

これも純粋に主観的評価であるが、品質対価格においての相対評価、すなわちコストパフォーマンス評価である点が、ワインの俺Pとは大きく異なる。

品質には料理の味だけでなく、酒類の品揃えの豊富さと値付けの妥当性、サーヴィス、雰囲気等も含む。

概ね
【0~30点】 論外。地雷。とうてい金を取れるレベルにない。
【31~50点】 このような店に入ってしまったことがやや不快。
【51~60点】 一応許せる。ただし再訪は絶対にない。
【61~70点】 それなりに満足。他に選択肢がない場合には再訪してもよい。
【71~80点】 満足。優良店。機会があれば再訪したい。
【81~90点】 大満足。文句なしに優良店。是非再訪したい。
【91~100点】 至福の一時を約束される、傑出した超優良店。財布さえ許せば何度でも行きたい。

こんな感じ。

以上。

エゴン・ミューラー シャルツホーフベルガー・リースリング・カビネット 2001

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【生産者】 Egon Muller
【銘柄】 Schartzhofberger Riesling kabinet 2001
【産地】 独 モーゼル
【購入店】 リカーショップ ウダ
【価格】 3800円くらい
【俺P】 85点

ドイツ最高峰の生産者、エゴン・ミューラー。
さすがにカビネットでもなかなか立派な値段だが、これでも相場よりはかなり安く買えた。

石油、花、林檎の蜜。
飲んでみると、たっぷりのシャープな酸が口中を満たす。
とはいえとげとげしい感じはなく、適度な甘みと調和して、非常に綺麗なバランスをなしている。

一流を一流たらしめる気品。
そういったものを感じることのできる、文句なしに旨いワインだ。
これならばカビネットが4000円でも、不平は全くないというものである。

シラックス プレミアム・セレクション・アイスワイン 2006

【生産者】 Selaks
【銘柄】 Premium Selection Icewine 2007
【産地】 ニュージーランド
【購入店】 やまや 南柏店
【価格】 375ml 1000円
【俺P】 84点

私のお気に入りのNZ産アイスワイン。
いつもコストコで1100円台で買っていたのだが、何とやまやがそれ以下の値段で取り扱うようになった。

近年やまやは品揃え面でも価格面でも魅力を失いつつあると思っていたのだが、コストコより安いというのは驚き。
たまにはやるじゃん、と言っておこう。

甘口辛口問わずNZの白に特徴的な柑橘系の香りが、とりわけこのワインからは勢いよく開いてくる。
それと蜂蜜や白い花のニュアンス。

アイスワインの割には残糖はやや低め。
とはいえもちろん結構甘いわけではあるが、何よりこのワインの素晴らしい美点は、とびきり元気でシャープな酸。
単にうすら甘いだけの、よくある安物甘口白とは全く隔絶した贅沢な甘酸っぱさが、この1000円のアイスワインにはあるのだ。

まさに驚異的お買い得品。
何本でも置いておきたいワインである。