寒風は「かんぷう」とも「さっかぜ」とも。
国道296号が匝瑳市に入ってしばらく進み、光町(現、横芝光町)のスポーツ公園方面に向かう県道109号に入ってすぐの左手に見える山の中にある。
ネット上では激ヤブの情報が踊っているが、なんと1996年1月に発掘調査が行われ(範囲は城域の外が主だったとのこと)、弥生時代〜古墳時代ごろの住居跡や土器などが出土、城のあった中世ごろの火葬坑が見つかったという。城の歴史などは明らかになっていないようだが古くから人の暮らしがあったらしい。
この日最初に訪問した新善光寺館が思わぬ掘り出し物で、勢いに乗って激ヤブの世界へ突っ込んだ💨
んだが…
まずはここへ入ってゆく。
何だ立派に舗装されてるじゃんとホッとしつつ、何となく竪堀状にも見える道を登ってゆく。
道を登りきると正面に見える山が主郭になるが、見るからに激ヤブの山…🥶
あと少しだけ道を進むと、右手に山へ登ってゆくような道が見える。
恐怖さえ感じるが、入ってみるか…💦💦
50メートルほどで倒木に塞がれて突破不能になるので右の斜面に取り付いた。
登った上が主郭らしいが…
う~む〜🤔
突進するのは絶対ムリかと言われれば、そうではない気がする。
だが、これはバキバキ音を立てて奥まで突進するとヤバい雰囲気…
何しろ、ここは集落の裏山。
倒竹をバキバキ踏み潰しながら突進するのはこういう城攻めの醍醐味とはいえ、裏山からそんな音が響き続けるのは、気持ちの良いものではないだろう。
この先には二重堀切があって一番の見どころらしいが、ムリはイカン😑
撤退。
登ってきたコンクリ道に戻ってさらに先へ進むと、200メートルぐらい先で突き当たりになった。
左の奥には墓地が見える。
ここを右に入ると、主郭と北の曲輪の間の堀切に行けるらしい。
北の曲輪に向かって立派な道が登っている。
トバ口が堀切状✨
曲輪へ登る前に、右の方のヤブの向こうに見えている堀切へ💨
これが、荒れ放題ではあるけどソコソコな大きさ😮
ここ、キチンと手入れすれば、なかなかの城なんではないかい?🤗
小櫃の山本湯名城を思い出す。
ここから右の主郭に登った猛者のものらしい踏跡に沿ってワタシも登ってみたが、やっぱりダメそう…😵💫
しかし、ここは登ってヨカッタ🤩
堀切を上から見おろしたこの絵面、ナカナカ✨
戻って、北の曲輪の虎口へ登る。
たぶん、トラクターとかが入れるように改変されたな…
でも遺構を流用しているかも。
北の曲輪は、きれいに削平されて樹木も無い。
曲輪らしい雰囲気を残していると言えるだろうが、おそらく少し前まで畑だったろう。
周囲に土塁とかは無さそう。
けっきょく入ることが出来たのは城内のほんの一部分だけで全体像を掴むことも出来なかったが、広大な曲輪をそれなりの堀切で区切った、簡素な縄張りの城らしい。
同じく壮絶な荒れ竹ヤブに埋没していた山本湯名城と、この点でも共通点がある??
★寒風城
千葉県山武郡横芝光町篠本
周辺に外来者が車を停められそうな場所は無かった。
山城
(2024年4月5日 記)