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藤本館は東北道宇都宮ICの西の方2kmばかりの姿川左岸にあって、敷地の南側を区切る空堀と門を今に遺している。

来歴はよく分からないようだが、宇都宮氏麾下の高橋氏によって室町時代頃に築かれたらしい。ご子孫が今も館にお住まいとのこと。


1年ぶりに栃木県に遠征して首尾よく鹿沼城坂田山城を収めたので、少し残った時間でここと東の大堀館に行くことにした。

 

館への入口になるのは、西の方なら国道293号の国本西小学校に近いこの道(→Googleマップで)から入ってゆく。

東の方なら県道15号のここから(→Googleマップで) か。

 

今回は西の国道293号から入っていったが、道は細い。

 

川に架かる小さな橋を渡ると、すぐに空堀が…😮

館の南側を守っている空堀と早速出会った。

 

川に面した側がどうなってるか見ると、川とは土手で仕切られ、その内側に空堀を通しているみたい。

手の込んだ土木工事だ😮

 

もっとも奥の方はヤブで見通せなくなっているが…

 

館の入口にかかる土橋に近づくと、堀型がよりハッキリ✨


入口には説明板。


そして、日光の神橋を模して再建されたという土橋。

大きくはないが、重みのある土木の跡✨


最後に、説明板と同じ方向から見た、門。

慶応の世直し一揆のときには土橋が破壊されが、門はナタなどで打ちつけられながらも耐え、今にその姿を伝えている。


この立ち位置あたりから、館の東側にも空堀があったのかもしれないけど、見えない。

 

館には今も子孫の方がお住いという。

史跡などは指定されていないようだし、今も使われている門とのことで、土橋の向こうに踏み込んで眺め回すようなことは止めた。

見ることが出来るのはこのぐらいで拠点になるような城ではないが、空堀や門がしっかり残って、城主を今日に至るまで守り続けてきたことが素晴らしいと思った。

 

★藤本館

栃木県宇都宮市新里町丁

周囲に車を停める場所無し。路駐するにも道が狭いので注意。

館址

 

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(2024年3月26日 記)