現在、福井県「敦賀」まで来ている「北陸新幹線」の延伸問題について考えてみたいと思います。

2016年に、福井県の小浜市を経由して京都府の地下を南下する「小浜ルート」で決定したのですが、いまだ全く着工していません。そのうちに「物価高」が襲い、建設費用が大幅に増大しており、さらに京都からの反対がものすごくて・・・・

 

鉄道マニアとしてはっきり言わせてもらいますが、おそらく「永遠に大阪にはつながらない」と思っています。

 

つい先日、福井に行ってきました。福井には「和洋菓子」の有名な老舗「森八大名閣」さんというお店(おいしいし、上品で進物にもGood)があるのですが、ここの社長が大学時代の友人であり、彼とも会って、地元福井の話をいろいろと聞きました。

 

 

さて、今回の視点は、地元横浜(便宜上「新横浜」にします)から福井に行くケースを考察します。

実は、北陸新幹線が福井県敦賀まで伸びたことは、横浜から見ると、そんなにいいことではないのです。いや、むしろ、不便になったと言っていいです。
 
以前は、
「新横浜から東海道新幹線で米原へ(※のぞみは止まらないのでひかりやこだまを利用)」
「米原で特急しらさぎに乗り換えて福井へ」
 
そう、乗り換えは一回で済みます。
なお、時間帯によりますが、のぞみ号利用で「京都」まで行って、サンダーバードに乗り換えて福井に行く手もあります。(料金も少し高くなる) いずれにしろ、乗り換えは1回です。
 
今は、「北陸新幹線が延伸したので北陸新幹線が便利!」(新横浜~東京~福井 乗り換えは一回)と思うでしょうが、実際は、「東京から敦賀まで行く北陸新幹線の本数が少ない(※1時間に1本あるかどうか)こともあって、時間帯に寄りますが、「乗り換え案内ソフト」が勧めるのは、「新横浜から東海道新幹線ひかり。米原で特急しらさぎに乗り換えて敦賀へ。敦賀から北陸新幹線に乗り換えて福井へ」もしくは「新横浜から東海道新幹線のぞみ。京都で特急サンダーバードに乗り換えて敦賀へ。敦賀から北陸新幹線に乗り換えて福井へ」というルートです。
つまり、開通前と同じルートなんです。
 
乗り換えは2回必要になります。そして、所要時間は以前と比較して大幅短縮になるわけでもなく、わずかな時間だけです。それなのに料金はずいぶん高くなりました。
 
要するに、「横浜から福井に行く場合は、北陸新幹線開通は、逆によくないこと。不便で高くなった。時短効果もほとんどない」ということです。
 
また、関西在住の人の話でも、大部分の人が、「いままでは特急サンダーバードで1本で行けたのに、今は、敦賀で乗り換えないといけない。わずか数分の時間短縮なのに、電車賃は3割増。誰が行くかい」と言ってます。特急しらさぎ1本で北陸に行けた名古屋圏も同様です。
 
(米原駅の特急しらさぎ 現在は事実上「米原~敦賀」のわずかな距離だけのリレー特急となっている)
 
(敦賀駅での在来線から新幹線への乗り換え。かなりの長い距離を移動しないといけない)
 
 
データ的にも「東京圏から福井に行く人は3割増えたが、関西圏から福井に行く人は4割減った」という数値もあって。北陸にはいい温泉地もありますが、温泉に行くのは「のんびりゆったりしたい」からであって、「大きな荷物を持って、めんどくさい乗り換えなんかしたくない」と、いっそう敬遠することになります。
 
 
新しくなった福井駅には、新幹線開通と同時に新しいショッピングゾーンができましたが、そんなににぎわっているようにも見えませんでした。東京から福井へ直行する北陸新幹線の本数が「1時間に1本あるかどうか」では、そんなものかもしれません。
 
福井駅は莫大なお金をかけて駅を新築し、恐竜を前面に出してアピールしてますが、関西圏からのお客さんがこれだけ減ってしまっては、費用対効果はどうなんでしょうか? 上述の社長も「なんだかなあ~」と嘆いていました。
 
今回の旅では「関西の奥座敷」と呼ばれる「あわら温泉」にも行ってきましたが、北陸新幹線延伸の効果など微塵も感じられないほど閑散としてましたし。
「関西の奥座敷」なのに、関西方面からの交通が不便になってしまったら、お客さん来ないですよ。
 
今、「米原ルート案を復活させよう」という意見も出てますが、どっちにしても、この10年の間に開通することは無理でしょう。
 
完全に暗礁に乗り上げたと言っていいと思います。正直、延伸はもうあきらめましょう。延伸しても、かけるコストに見合う見返りはないですよ。
(東海道新幹線の代替ルートに関しては中央リニアに任せましょう)
 
では、林先生じゃないですが、「今!」やるべきことはなんなのか???
 
それは、「特急サンダーバード」「特急しらさぎ」の金沢までの延伸です。(そして和倉温泉までの直通も!)
延伸というか、要するに、「昔のとおりに戻す」ということです。富山で戻せとは言いませんが、金沢までは戻しましょう。
 
これ、北陸新幹線の収益が悪くなるのは確実なんですが、もともと「金沢~敦賀」までの北陸新幹線の本数がすごく少ないですし。在来線特急復活で、関西圏、いや、東海圏や横浜からのお客さんが戻って来ることを考えたら絶対にそのほうがいいです。青いJRさんも、大局的な視点で見れば、このほうがいいことはわかるはずです。(というか、新幹線開通時に廃止にしたことがアホ)
 
とにかく、電車に乗る際に労力を使うのは「乗り換え」です。
外国人観光客を見て下さい。ものすごい大きな荷物を持って旅行してます。彼らにとっても「乗り換え」は疲労困憊なんです。温泉地に行くような日本人の高齢観光客も乗り換えは嫌いなんです。
 
今の「敦賀での乗り換えが必須」というのは最悪です。
だいたい、不便になったのに、電車代が上がるって、なんなんですか? 時間短縮はほんのわずかだし。
 
特急を復活させましょう!
 
 
ところで、今回の旅の目的は「福井鉄道に乗ること」でした。
福井鉄道、いい電車でした。本数が「30分に1本」は少なくて不便なんですが、ゆっくりと堪能させていただきました。
そしていつもの「マンホール」収集もしました。今回は「農水」という珍しいものを発見。これも楽しいです。
 
とにかく、北陸を元気にするのは「サンダーバードとしらさぎの金沢までの復活!」しかありません。
JR西日本さん、早く手を打ちましょう!!!
 
(京急だと社長が知人なので、社長に直談判とかできますが、JR西日本の社長にはツテがないので、当ブログで訴えさせていただきます)
 
 
 
 
 

 

 

カメラとは直接関係のない、完全に「趣味」の話です。

もともと、鉄道を主にした交通関係が趣味でして。

今は、「ある路線の中の全部の駅で乗降する」「駅周辺を散歩して、その町を旅する」という、「ぶらり途中下車の旅」みたいなことをやっております。

先日は、「成田線我孫子支線」の10駅を乗降してきました。(我孫子~成田)

この路線は、首都圏ではあるものの、田園風景も味わえる単線のローカル路線です。

しかし、我孫子経由で常磐線上野方面に直通している関係で「ローカル線なのに10両編成のものもある」という特殊なローカル線です。(通常は5両編成)

駅ごとに周辺の景色が大きく異なる、なかなかおもしろい路線で、全駅乗降のしがいがある旅でした。

(2025/6までに全駅乗降した路線は41です)

 

さて、鉄道好きの人の目標の一つが「日本全国、全鉄道路線に乗る」というのがあります。
JR線に限ると、数千人が達成していますが、私鉄も含めたものだと、人数はかなり少なくなります。
お金と暇が相当無いと無理な趣味なので、私もはなから「全国全線」は諦めていましたが、「関東地方の中の鉄道全路線」については2015年に達成しています。
(※その後開通した新路線、相鉄新横浜線などは、誕生するたびに乗って、更新しています)
 
さて、自分では「関東地方内の全鉄道に乗ったつもり」でいたのですが、ここで思わぬ伏兵が現れます。
それは「鉄道」の定義です。自分では「ゴムタイヤの新交通システム(日暮里舎人ライナーなど)」や「ケーブルカー」も含めて乗ったつもりでしたが、あるラジオ番組で言ってたのですが、
「鉄道事業法という法律では、ロープウェーやケーブルカーも鉄道に含まれる」
とのこと。
ケーブルカーは線路の上を走りますから「鉄道」だと思いますが、
これも「鉄道」なの????  え????
という感じ。
 
まあ、もちろん、こういうのは「その人の考え方」によるわけで、「ロープウェーは鉄道じゃない」「完乗する際に対象外とする」としてもいいんですが、「実は鉄道なんですよ」とか言われると、やはり気になるわけでして・・・・
 
まあ、「箱根」「筑波山」「日光明智平」「谷川岳」・・・・など、ロープウェーもけっこう乗っていたんですが、関東全域であらためて調べてみると、
「秩父の宝登山ロープウェー」とか「日光白根山ロープウェー」とか「那須岳ロープウェー」とか、乗っていないものがけっこうありまして。。。。
(注:私はスキーやスノボをやらない人間なので、スキー場の季節限定のリフトとかロープウェーは除外することに、自分の中では決めました)
 
 
これら、数は少ないものの、そこまで行くのがかなり難しいところが多いのです。日光白根山ロープウェーなんかは、事実上「車」じゃないといけないところなので、車を持っていない自分にはハードルが非常に高いです。
 
とはいえ、なんとかかんとか、「秩父の宝登山ロープウェー」「日光白根山ロープウェー」「鬼怒川ロープウェー」には乗りました。
 
残るは、「伊香保ロープウェー」と「那須岳ロープウェー」の2ケ所。
どちらも、簡単には行けない場所なので、さて、あと何年かかるか???
 
まあ、のんびり行きましょう。
 
現在、鉄道に並行して「神奈川県内の全部の銭湯に入る」という趣味もやってまして。
いろいろと忙しい爺さんです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

※6年前に書いた記事に、現在のカメラ業界事情に合わせた修正を加えて再編集して掲載します。

 

 

春の運動会の季節になりました。

学校写真業者数社さんから、「運動会の撮影頼みます」という依頼がいっぱい来ます。

この仕事って、報酬がすごく低くて、今の若いカメラマンはやりたがらないそうです。

それで、体力も落ちた年配カメラマンにも声がかかるようで。

 

「報酬が安すぎ」「遠方に行かされる(さらに、学校というのは駅から遠いことが多い)」「その割に撮影枚数が多く、撮影後の現像&整理に多大な時間がかかる」「雨で中止になると報酬ゼロ、もしくはわずかなキャンセル料しかもらえない」「5月でもすごく暑いことがある」ということもあり、あまり受けたくないのですが、この不況下、そうも言ってられないため、受けられる時は受けてしまいます。

 

さて、「プロが運動会を撮影する」となると、「ものすごく高級な機材を持っていくんでしょ」「すっごく大きな望遠レンズとか使うんでしょ?」って思う人が多いようです。

 

私も、現場の学校に行くと、私よりも立派な機材を持っているお父さんたちがいっぱいいて、その人達に「あんた、その機材で撮影しているの?」って不思議がられます。

 

そう、実は、私たち、学校写真のプロが運動会に持っていく機材は、そんなに高級じゃないんです。

 

「あちこち動き回らないといけないから、重くて大きな機材は持っていられない」

「大きな機材を持っていると、後方から撮影している、ご家族カメラマンに、”お~い、じゃまだ!”と怒られる。このため、すごく姿勢を低くしていないといけない。軍隊の匍匐前進みたいに」(昔は、保護者カメラマンは少なかったが、今は観客全員がカメラマンになっている)

「大型の望遠レンズはボケがすごいので、”画面の中にいる子どもたち全員にピントを合わせたい”という学校写真の考え方には不向きであり、ボケが小さい小型の機材のほうが、ピントが合う範囲が広く、運動会写真としての良い写真が撮れる」(この理由から、フルサイズカメラよりもAPS-Cカメラのほうが有利)

「学校写真は、一人の子どもの上半身のアップといった極端なアップは不要で、望遠であっても、なるべく多くの子どもの姿を撮りたいので、鳥を撮る際に使うようなすごい望遠レンズは使わない」

「風が吹くと土埃がすごかったり、機材をぶつけたり、機材が傷む場合があるので、自前で高級な機材は持って行きたくない」

「大伸ばしにするわけでもなく、フルサイズの超高級機でなくても性能は十分」(最近は、CanonのR10みたいに、初級機とされる安価なカメラでも、きれいな絵が撮れるし、十分な連写性能やバッファ容量の大きさがある)

「砂埃が舞うところでレンズ交換をしたくないため、画質的には多少劣るかもしれないが、便利な高倍率ズームレンズを使用する」(「18mm-200mm」とか)

「基本、日中の屋外での撮影のため、AF性能がそんなに高くなくてもいい」

「フルサイズの高級機を持っていくほどの報酬の仕事ではない」

 

といった理由から、高級機材を持っていきません。高級機材を持っていても、本当の学校写真のプロは、あえて、運動会には持っていかないのです。

望遠ズームレンズも、ダブルズームキットについてくる安価な「75-300mm f4-5.6」なんかで十分なんです。

 

 

お父さんたちは「運動会は、アマチュアカメラマンにとっての晴れの舞台」「被写体は自分の子供だけ」ということで、すごい高級な機材を持っていきますが、プロは考え方が根本的に違うのです。

(※ただし、運動会競技の撮影だけでなく、「運動会終了後に学年全員での大集合写真を撮る」なんていう予定がある場合は、それ用に、フルサイズの高級カメラと高級標準ズームレンズや、大きなストロボを持って行く場合があります)

 

 

というわけで、私の場合、「万一ぶつけて壊れても気にならないような機材」を持っていきます。(こういう仕事に備えて、そういうカメラも売らずに保管しています)

 

なお、「プロならでは違い」としては、

「押さえの意味もあり、カメラは2台で並行して撮る。万一の故障に備え、さらに予備用のカメラも持参」

「逆光の場合もある。帽子の庇で顔が黒くなる。という場面に備え、晴天の屋外でも、フラッシュを使用する」(フラッシュを使用するため、その際に邪魔になる、キャップ式の野球帽みたいな帽子はかぶらない。)

「レンズにはきちんとフードを取り付けている。レンズ保護フィルターも装着」

「大事な撮影なので、記録メディアがダブルスロットになっているカメラを使用」

「ハリケーンブロワーを常に持っている」

「動きに無駄がない。次の場面を予測した動きをしている」

といったことがありますので、見る人が見れば、たとえ、安い機材を持っていても、「あ~、やっぱり、あの人はちゃんとしたプロだ」というのはひと目でわかります。

 

逆に言うと、運動会の撮影で「70-200mm f2.8」とかの大きな望遠レンズを使っているとか、「超高級機だけど、1台しか持っていない」というプロがいたら、「ああ、あの人は学校写真の本当のプロじゃないな」とわかります。

 

<お断り>

上記記述の「考え方」はあくまでも個人の考え方であり、「運動会であっても、自分が持っている最高の高級機材を持っていく」という立派な考えのプロカメラマンも存在し、私もその考えを否定はしません。

 

<保護者カメラマンさんたちへのアドバイス>

◎運動会のグランドは土埃がすごいです。屋外でのレンズ交換は絶対にしないほうが賢明です。レンズを交換したい場合は、最初から複数台のカメラを使用するか(1台は標準ズーム、もう1台は望遠ズーム)、もしくは、カメラ1台で済む、10倍ズームなど、高倍率ズームレンズを使用しましょう。

◎晴天時の屋外では「カメラ背面液晶画面」はほとんど見えません。ファインダー付きのカメラを使用しましょう。そして、ファインダー内で撮影画像確認ができる「ミラーレスカメラ」のほうが便利です。

◎動きの早い被写体では「電子シャッター」で撮影すると、画面が歪みます。機械式シャッターを使用しましょう。

◎連射機能のすごいカメラを使用すると、予想をはるかに上回る枚数を撮ってしまいます。記録メディアは「これで十分」と思っても、それ以上の大容量のものを装填しましょう。そして、屋外でのメディア交換も厳禁です。万一に備えて「予備のカード」「予備のバッテリー」も持っていきましょう。

◎三脚を持っていっても、おそらく使いません。(場所取りの道具としは役立ちますが)

◎レンズにはフードと保護フィルターを装着しましょう。運動会ではレンズがかなり汚れます。ホコリ除去用のハリケーンブロワーを用意しましょう。(安物ならダイソーでも売ってます)

◎帰宅後はカメラの掃除をきちんと行ないましょう。

◎撮影ポジションの取り合いで喧嘩しているお父さんたちがいます。仲良くやりましょう。どうしても、最前列で撮りたい時は、「このレース、うちの子が出てるんです!」って大きな声で言いながら、場所取りをして、撮影して、自分の子の出番が終わったら、すぐに移動して別の人に場所を譲る。お互い様の精神でそうやると、うまくいく場合が多いです。

◎「望遠レンズを使って自分の子どものアップの写真だけ撮る」という人が多いですが、「こういう運動会だったんだ」という記録を、全体の景色が撮れる広角レンズで撮っておくことも大事です。(これはスマホのカメラでもOKです)

 

 

 

※今回は写真には関係のない、プライベートに関するすっごくくだらない話です。

 

 

読者の皆様。「芸能人の誰それに似ているね」とか言われたことありますか? 美人女優さんとかに似ている、だとうれしいですが、私の場合、喜べない人に似てまして、つらい思い出があります。

 

 

①一人目 「グリコ森永事件の犯人」1984

当時の私、この写真の人に外見が酷似してまして。けっこう真面目に、知人から「まさか、やってないよね?」と言われ、さらに誰かが通報したのか、警察に呼ばれて事情聴取されたことがあります。まあ、事件は兵庫県で、私は横浜にいたので、アリバイは簡単に証明されて解放されましたが、いやあ、この時は正直参りました。

 

 

②二人目 「俳優の大地康雄さん」1988

大地康雄さん。 刑事鬼貫八郎の主役として有名ですが、一般的には、ブサイクな顔の個性派脇役俳優として有名です。

この人最初に注目されたのが、1983年の実録ドラマ「 深川通り魔殺人事件 」の川俣軍司役です。この事件の舞台になったのは、私や寺島進さんの故郷である森下。この時から、なんか縁があったのかもしれません。

そして、この人の認知度がいっぺんに上がったのが、1988年の大ヒット映画「 バカヤロー! 私、怒ってます 」。オムニバス全4話の中の第三話に主役の「タクシー運転手役」で出演しており、この時にいろいろな賞ももらっています。

この、タクシー運転手の大地康雄さんと私が酷似しており、これは、当時、本当に出会う人出会う人、みんなから言われました。

88年当時は「学校写真」をいっぱい撮っていた時期なんで、相手をする「子どもたち」からもよく言われました。

この時に、「大地康雄に似てる!」ならいいんですが、当時、大地さんはまだ認知度が低く、その個人名を知っている一般市民は皆無でして。では、どう言うか?というと「映画の題名」で言うのです。そう、「バカヤロー!」。

それでも「映画のバカヤローの中の運転手に似てるねえ」ならまだ許せますが、ほとんどの人が、「あ、バカヤローの人」「え~と、そうだ、バカヤロー!」とか言うのです。ひどいのになると「あ、あんた、バカヤロー!」と言う校長先生もいました。

事情がわからない第三者がそばで聞いていたら、「この人、なんなんだ! みんなからバカヤロー バカヤローと言われるなんて」と不思議がったと思います。こんなに「バカヤロー」という言葉が出てくるのは、ビートたけしと私くらいなものでしょう。

 

以上、困った思い出でした。

ご清聴ありがとうございます。

 

 

いろいろなステージを撮影をしております。そのため、いろいろなホールや劇場に行って、イベントを見ているのですが、、、、

ちょっと気になることがあります。

「どうでもいいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、相棒の杉下警部同様、「細かいことが気になるのが僕のクセ」でして。

 

それは、「開演時間」と「開場時間」の記載の順番です。

 

あるピアノ発表会のイベントのパンフです。

「開場」を上に、「開演」を下にしています。

 

 

これは、あるホールの入口に設置されている「デジタルサイネージ」の画面ですが、これも、最初に「開場」、続いて「開演」になっています。

 

「時間の流れ」というのを考えると、この順番が「自然」だと思います。でも。

 

うちでよく撮影させてもらっている「音楽発表会」では、ほとんどが上記の順番なんですが、たまに、、、

 

 

こういう順番の時があります。これもピアノ発表会です。「開演」が先なんです。

 

いつも「開場が先」という表示に慣れているので、これを見ると、一瞬ドキ!「え? 時間間違えた?」とか思ってしまいます。

 

ただ、いろいろと調べると、私の好きな「落語会」とか「大衆演劇」なんかだと、

このように、「開演」が先のケースがけっこう多いのです。

 

う~ん、なんでなんだろう? なんか気になります。

 

(「自由席の場合は、開場と同時にホール内に入って、いい席をとらないといけないから、開場時刻を優先する」「指定席の場合は、座席が決まっていて慌てる必要はないから、開場時刻にはこだわらない。開演時刻のほうを優先する」とか、そういう理由があったりするのかなあ???)

 

 

「写真」とはまったく関係ない、遠い昔の話です。(40年前くらい)

 

先日、名作映画「タクシードライバー」を久しぶりに見まして、思い出したことがあります。

 

自分、二種免許は持っていないのですが、一回だけ「タクシー」を運転したことがあるんです。

 

といっても「違法」じゃないです。

 

ずっとむかし、カメラマンの修行時代ですが、アルバイトで「車の陸送」というのをしていたことがあります。

藤沢のいすゞの工場から、輸出用のトラックを横浜の港まで運んだりしてましたが、たまに単発で、「中古車」を運ぶことがありました。

 

その時に、東京東部の某タクシー会社に行きまして、「この車を神奈川の相模原の@@@という会社まで運んでほしい」との依頼で、タクシーを運んだのです。どこか外国に輸出するみたいです。

 

ただ、そのタクシー、その会社ではもう使っていないものの、塗装とか屋根の上の行灯とか、だいたいが営業タクシーそのままでして。(※空車・回送の表示板は外してあった)

 

つまり、外見上、「タクシーを運転して町を流している」ようにしか見えないわけです。

 

このため、東京から神奈川の目的地まで60キロくらいあるんですが、走っていると、「おい、タクシー! 止まれ」というお客さんが手を上げるわけでして・・・・ それが数十人いますから、無視して走っていくのも悪い気がして。。。

信号待ちの時に手を上げたお客さんの中には「なんだ、お前! 乗車拒否か!」と怒り出す人もいて。参りました。

 

そして、当時はカーナビとかありませんから、神奈川の山奥のほうにある、その目的地の場所もわかりにくく・・・・もちろん、携帯もない時代なので、相手に電話をかけて「どこですか?」と聞くこともできず。

 

最終的に、「仮面ライダーの最後の決闘シーン」とか「刑事ドラマの、犯人がこっそり死体を処理するような」殺風景な場所につき、車を渡します。

 

それで仕事は終わりなんですが、ここがとんでもない僻地でして。そこから、最寄りの駅までの交通手段がないのです。

安いバイト代ですから、タクシーなんか拾えないし、歩くしかありません。結局、1時間以上歩いて駅に行き、また、そこから2時間くらい電車(いや、電車じゃない気動車だった)に乗って帰宅。

東京のタクシー会社に行くまでも1時間半以上かかってますから、1台のタクシーを陸送するだけで、延べ9時間くらいかかりました。それで、交通費込みのバイト代が5000円。実質時給400円いかないです。最低賃金以下です。

 

つらい思い出ですが、初めてタクシーを運転して、あの「客が乗降するドアを運転者が遠隔で開閉する装置」が、面白くて、「こういうふうにやるのか? 意外とアナログだな」と、何回もドアの開け閉めをして遊んだのは楽しかったです。

 

そんなことを思い出した次第です。

 

(今から考えると、「進行方向が同じお客さんなら、乗せてあげて、お金もらったら、稼げたのに」とか思う。でも、それは違法です)

 

 

 

プロのカメラマンですが、時々、知人関係とか公共団体関係の撮影を無料で引き受けることがあります。

「それじゃ、プロじゃないだろ?」と言われるかもしれませんが、新しいカメラやレンズ、機材を買った際に「テスト」を兼ねて実戦撮影をすることがあるのです。

 

「無料で撮りますが、万一失敗しても怒らないでくださいね」とお願いして引き受けます。

 

先日、NikonのZ6Ⅲという新しいカメラを買いました。それと同時に「SONYのレンズをNikonZボディに取り付けるためのマウントアダプター」も購入しました。

今まで「舞台撮影」はSONYの機材中心で撮っていたため、望遠や超望遠レンズは、SONYで揃えています。これをNikon Zで使うためのアダプターです。

 

しかし、こういう「マウントアダプター」は、過去の経験上、100%の信用はおけないのです。痛い目に何度もあっています。

 

それで、こういう新機材を買った際には、「ただでいいので撮らせてください」という仕事をすることがあります。

信用できない機材で撮るのに、正規の撮影料をいただくのは申し訳ないですからね。

 

それで今回のテスト結果ですが、「異状はなく正常に使用可能」「AF動作は少し遅い」「長時間使用しても不具合はなかった」という感じで、動きの速い被写体では苦しいですが、うちでやっている「ステージ撮影関係」では、そこそこ使えるかな? という感じがしました。

 

ただ、SONY→Nikon Zのアダプターは非常に薄い構造のため、操作がしにくいです。使用の際は、手袋とか必要かもしれません。

 

 

 

卒業式~入学式のシーズンです。

マスコミで「南海トラフ」のこととか取り上げられていて、「大震災」のことをちゃんと考えないといけない時代になってますが、東日本大震災も14年もたち、だんだんと忘れ去ってしまっている人も増えている感じです。

しかし「天災は忘れた頃にやってくる」。そういうわけで、大震災直後に書いた日記を、ここに再度転載したいと思います。

「計画停電」の話です。

 

>>>>

神奈川県内の小学校の卒業式の撮影をしたんですが、計画停電で大変だったんです。
「昼の12時になると、停電になって、体育館も真っ暗になるから、写真屋さん! 急いで集合写真を撮り終えてください」って、教頭先生に言われて、ものすごくあせりました。集合写真ってとても重要な記念写真ですから、普通はじっくりときれいに並べて撮りますが、そんな時間はなく、こんな理由で、撮影を急がされるなんて、今まで経験してませんから。
それで、急いで撮影を終えて、その写真のデータを、卒業アルバムの業者さんのところに持っていったら、今度は、その会社のある地域が計画停電で、「3時から停電で、PCも使えなくなるから、早く、データを整理して、ハードディスクに移し変えてください」とせかされました。
それでもって、写真を納品して自宅に戻る際に、「今日は昼飯も食べる時間もなかったし、くたくただから、家の近くのファミレスでご飯を食べよう」と思ってそこへ行ったら、今度は、そこの地域が、”夕方5時から計画停電のため、本日は休業しました”ってことで営業してなくて・・・・・ 信号機も止まっている真っ暗な街の中を歩いて帰宅しました。

それにしても、自分が行くところ行くところ、計画停電がついてまわるとは、ついてないです。

>>>>

計画停電。ほんと大変でしたね。電気は大切です。

 


 

 

まずは昔話を先に。

 

1979/1/20 横溝正史原作、西田敏行さん主演の角川映画「悪魔が来たりて笛を吹く」の封切りを見に、東京の丸の内東映という映画館に出かけました。その頃、斎藤とも子さんという女優さんが好きで、彼女が登場する「初日舞台挨拶」があるというので、それを目的に行ったのでした。ただ、当時高校生で学校があったので、半ドンの授業が終わってすぐに有楽町まで行っても、舞台挨拶を最初からちゃんと見れないことは覚悟していました。

 

そんなわけで、観客が全員客席に座り、舞台挨拶が始まってすぐの時間に、映画館に到着。ロビーには誰もいません。おしっこが我慢できなかったので、急いでトイレへ。

そして、トイレから出た時に、そこへ猛スピードで走ってきた女子中学生に激しくぶつかりました。

「いて! 危ないよ君!」

彼女は「あ、すいません!」と頭を下げて、また、急いで走り出し、視界から消えました。

色黒でかわいい子でした。「女子中学生が一人でホラー映画を見るのか?」とも思いましたが、とにかく、客席へ。

 

そこでは舞台挨拶が行なわれていました。その舞台挨拶が盛り上がってきたとき、司会者が

「実は今日、特別な人が応援にかけつけてくれました!」

とアナウンスして、そして、出てきたのが、なんと・・・・

 

薬師丸ひろ子」さんでした。

 

「野生の証明」に出演した翌年で、まだ「大スター」とはいえない時期で、この映画にも出演しているわけでもなく、本当に「応援のため」に角川さんから呼ばれたんだと思います。会場は「まさか、薬師丸ひろ子がここに来るとは?」と大騒ぎです。

彼女は「学校を終えて、そのままやってきました」と、中学の制服のままの登場でした。

 

「え??? さっきの女の子と同じ格好じゃん??? まさか、さっき自分にぶつかって、謝って、急いで消えた少女は・・・・・薬師丸ひろ子だったの!!!!」

 

驚きました。

 

 

な~んてことがありました。

 

さて、話は本題へ戻ります。

 

3月3日の平日月曜日。

日頃ひいきにしている、地元横浜市南区在住の落語家「桂枝太郎」さんが監修&出演している映画「みんな笑え」を見に、地元のミニシアター「ジャックアンドベティ」へ。

演芸好きとしては「落語家が主人公の映画」を見ないわけには行きません。枝太郎さんからも「ぜひ」と言われたので、冷たい雨の中行きました。

昼間の2時過ぎの上映。

予想はしてましたが、お客さん、少なすぎ。全部で9人でした。いわゆる「つばなれしない」人数というやつです。

 

20人くらいはいて欲しかったですね。

 

映画の内容は、親の介護に苦しむ、下手くそな落語家の話です。自分も今、親の介護をしているので、その苦労はよくわかります。涙なしには見られません。

演芸描写は「浅草演芸ホール」でロケをしており、臨場感がすごいです。

(録音&音響はかなり良かったと思います)

 

主役の 野辺富三さん、いい味出してますが、正直、落語が下手です。演技で下手にしているのか、もともと演技が下手なのかわかりませんが、「これで真打ちになっちゃだめだろ」というレベル。落語芸術協会の本物の落語家や漫才師も出演してますが、役は「居酒屋の常連客」とか「配送所の主任」みたいなもので、本物役では出ていません。個人的には桂文治さんが良かったです。

そして、これだけ落語が下手でつまらないのに、寄席に出番があるのがわからないです。普通はあんなつまらない落語家は出演させません。

そういった不自然なところもあり、両手を上げて「傑作だ!」とは言えませんでした。見る人によって評価は大きく分かれるでしょう。

ただ、女性漫才師役の女優さんは良かったなあ。彼女はいい。

 

ところで、この映画でも「舞台挨拶」をやっていまして、それは3月1日土曜と3月2日日曜の2回のみでした。本当はこの日に行きたかったのですが仕事があっていけませんでした。しょうがないです。

 

さて、映画本編は、最後にハッピーエンド的に終わり、「まあ、なかなか良かった」と満足した気持ちで出口へ。

 

出口では映画館のスタッフが「ありがとうございました」と頭を下げていますが、その中に・・・・・

 

え???  まさか??? そんな馬鹿な???

 

さっきまで大画面で見ていた主役の 野辺富三さんがいたのです。ごくごく普通の格好で。

でも、あの「すごい眉毛」は目立ちます。本人で間違いないです。

 

いや~ 感激ですよ。映画の主役の俳優さんが、出口で待っていて、お客さん全員に「ありがとうございました」って声をかけているわけですから。それも映画の役みたいに、ボソボソと。

ほんとびっくりしましたが、握手をしてもらいました。

 

いやあ、うれしかったなあ。

この「驚き」と「感激」は、46年前の薬師丸ひろ子さん以来です。

 

ありがとうございました。

 

というわけで、小規模上映ではありますが、今後、全国各地で上映されますので、皆さんも「みんな笑え」、見に行って下さいませ。

 

 

※NHKラジオ「小痴楽の楽屋ぞめき」3/2放送でも宣伝してました。

 

 

 

 

 

私、ずっと昔のことですが、「英語と中国語でアナウンスする仕事」をしてたことがあります。なので、ちょっと外国語にはうるさいです。

 

京急線横浜駅のホームで流される自動音声。

今は、「日本語」「英語」「中国語」「韓国語」の4つで行われています。

その中の「普通列車」についての「英語」「中国語」「韓国語」のアナウンスについて間違いがあり、それがずっと直されていないので、京急線愛用者として、この機会に指摘したいと思います。

 

※ちなみに、今の京急の社長である「川俣幸宏氏」は、大学の写真部の後輩で、「知り合いなんだから社長に会って直接言えばいい」ともいえるんですけど、この前、飲み会をしようとなった際に、自分の母親が倒れて飲み会に出席できず、彼に会えなかったので、この場で書くことにします。忙しい彼にこういう些細なことで手を煩わせるのも申し訳ないし。

 

では、問題点を。

 

横浜駅で、下りの「普通列車」(=各駅停車)が近づく時に、日本語では「普通 浦賀行きが参ります」と言うんですが、実は、英語中国語韓国語では、「横須賀中央行きです」とアナウンスしているのです。

 

まあ、たしかに、浦賀行きは「横須賀中央」を通るので間違いではありませんが、行き先は浦賀だし、普通の中には「金沢文庫行き」もありますが、これでも「浦賀行き」とアナウンスします。文庫行きは横須賀中央には行きません。

 

それに「横須賀中央」が目的地だとしたら、普通に乗って、ものすごい長い時間をかけて横須賀中央まで行くよりも、そのあとにやってくる「特急」や「快速特急」に乗ったほうがはるかに早く着きます。(普通列車は待ち合わせをするため、特急の倍の時間がかかる)

つまり、「横須賀中央駅に行きたい外国人に、普通列車に乗るようにアナウンスするのは、おかしい」ってことなんです。というか、外国人イジメと言ってもよいです。

 

そして、逆方向の上り普通列車ですが、これはほとんどが「品川行き」なんですが(※普通列車で、都営地下鉄に乗り入れするものはありません)、外国語アナウンスでは「品川新橋日本橋方面」と言っているのです。品川行きで、新橋日本橋には絶対に行けません。

 

つまり、上りも下りも、普通列車に関する外国語アナウンスは「おかしい」ってことなんです。

 

このアナウンス、もう5~6年流れているはずなんですけど、まったく修正されません。

 

京急のお客様センターにも電話をかけて指摘しましたが、相手をしたスタッフがどうも外国語が苦手なようで、何がおかしいのか、理解してくれませんでした。(社員教育がなってません)

 

インバウンドで外国人観光客が激増してます。早く直そうよ、川俣。

 

<追伸>

これは、普通列車ではなく、「特急」と「快速特急」の話で、かつ、日本語外国語全般に関することですが、「2つドア」の車両がやってくる時の案内が不十分で、「ドアがないのに、そこに立っている」という無駄がたまにあります。大きなスーツケースを持った観光客とか、大慌てで移動しないと電車に乗れません。あれもなんとかして欲しいなあ。不親切です。