昨年10月7日に放送された「林先生が驚く初耳学」の中で

 
「BMIは保険会社が肥満の基準を作り金儲けのために広めた数値」
「金儲けのために一人の男が広めた適当な数値」
といった内容だったんですが、今回は
ダイエットのお金にまみれた禁断の歴史第2弾。
 

低脂肪ダイエットが広まったのは
ある男が金儲けのために
太る原因を脂肪に押し付けたから
 
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かつて支流だったのが『低脂肪ダイエット』
 
現代はナッツなど良質な脂質は健康に効果的と言われているが
昔は脂肪分の摂取を控えてカロリーを減らし減量を狙う『低脂肪ダイエット』が当たり前だった
 
ところがこの低脂肪ダイエットは一人の男が金儲けのために広めたことだった。
 
これは2016年にアメリカの医学誌で調査論文として発表された事実で
低脂肪ダイエットが推奨されてから半世紀後に明らかになった金儲けのカラクリ。
 
アメリカ公衆衛生学修士の中村医師も
「その人が低脂肪ダイエットを広めたせいで肥満に関する研究が50年以上遅れた」と断言している。
 
 
1950年代のアメリカでは心臓病での死亡率が急増!
そこで注目されるようになったのが心臓病を予防する食生活。
 
「心臓病予防の基本は食生活」というところに目をつけ金儲けを企んだのが
アメリカ砂糖研究財団のナンバー2「ジョン・ヒクソン」
 
当時から砂糖や脂肪の取りすぎが
健康に悪影響を及ぼすことが語られていたが
その風潮を逆手にとり砂糖の消費拡大を企んだ。
 
その方法が
科学者に論文を書かせて心臓病の原因を脂肪に押し付ける
というもの。
 
調査論文によると、ヒクソンはハーバード大学の研究者ら3人に資金を提供。
その結果砂糖と心臓病は関係がないような発表がされたのだった。
 
もちろん砂糖も脂肪も過度な摂取は心血管への悪影響があるが
砂糖の影響だけが操作され、脂肪と心血管の影響だけがクローズアップされてしまった。
 
こうして大ブームになったのが低脂肪ダイエット。
 
しかしここで疑問なのは
なぜ低脂肪ダイエットブームで砂糖業界の拡大につながったのか?ということ。
 
そもそも低脂肪食品はカロリーが低い分
味が薄くコクがないため人気がなかったが
砂糖を加えることで味やコクが向上するとアピールした。
 
つまり脂肪を悪者にして低脂肪ダイエットを普及させ
低脂肪食品が売れると同時に砂糖の売上も上がるようにしたということ。
 
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事実アメリカでは2000年頃まで砂糖の摂りすぎと
心臓病の関係性が大きく問題になっていなかった
 
低脂質ダイエットや低糖質ダイエットは今も流行っているが
脂質や糖質は多すぎても少なすぎても
健康面に影響を与えるのでバランスの良い食事を心がけることが大切。
 
 
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以上が放送内容でしたが、
金儲けを企まないダイエット業者なんていないと思います。
 
特に「これさえ飲めば痩せる」といって効果など全くないのに
めちゃくちゃ高価な食品を販売している業者なんていくらでもいますし
そういう物に飛びつく消費者も後を絶ちません。
 
ダイエット業界は限りなく詐欺師に近い悪質業者と
何度騙されても懲りずに購入をし続ける
ドアホな消費者によって成り立っているといっても過言ではないと思います。
 
そして、そういうドアホな消費者が
「これに投資すれば必ず儲かる系」の詐欺を始めとする
ありとあらゆる詐欺商法に騙されるんだと思っています。
 
 
騙す人がいけないのは当然ですが
「いけない」といったところで人を平気で騙す悪人がいなくなることはないのですから
自分が騙されないようにしなくてはいけません。
 
自分の身は自分で守る
 
それが基本です。
 
 

いい加減な事を言ったらダメ!「BMIには何の根拠もない」ということについて

 

 

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