≪2013年05月18日にアップした記事を再編集したものです≫
「何をやっても痩せません」
「どうしても痩せることができません」
「どうか私を助けて下さい」
昔も今も、こういった内容のメッセージを頂く事がとても多いです。
でも私には貴女を助ける事はできません。
私にできるのは「貴女に力を貸すこと」だけです。
「助けて下さい」という人を助けてあげる事は、一見とても親切で
人として正しい事・尊い事のように思われがちですが、実はそうではありません。
それは「助ける人と助けられる人」といった人間関係を永遠に作り出してしまうからです。
助けて欲しい人が誰かに助けて貰った場合、
その人は何か困った事が起こるとまた助けて貰おうとします。
そこでまた助けて貰うと、益々何かある度に誰かに助けて貰おうとします。
つまり「助けてあげる」という事は
「助けて貰わずにいられない人を作り上げる」という事になるわけです。
助けて貰う事に慣れてしまった人
助けて貰うのが当然になってしまった人
こういう人は「自分の頭で考え、自分の力でどうにかする」という
人として当たり前の努力をしなくなります。
思考力、判断力、決断力、行動力を失ってしまった人というのは
もはや「生きている」とは言えない状態です。
自分の頭で考え、自分の足で歩いていってこそ「生きている」ということ。
そして、それが『自分の人生』というものです。
老子の言葉に
「授人以魚 不如授人以漁」
という格言がありますが、日本語に訳すと
「魚を与えるのではなく魚の釣り方を教えよ」
魚を欲しがっている者(お腹を空かした者)に魚を与えてあげれば
その時だけは空腹が満たされることになります。
でも食べてしまえば、すぐになくなってしまうので
お腹が空いたらまた魚を欲しがる・・・
この様に同じ事の繰り返しになってしまいます。
与えるべきは魚ではなく「魚を釣るための道具」であり
大事なのはその道具の「使い方を教える」ということ。
そうすれば、自分の力で一生生きていける事になるからです。
話を元に戻しますが、
「ダイエットできないので助けて欲しい」というメッセージがとても多いと言いましたが
そういった方はダイエットアドバイスの生徒さんの中にも結構多く見受けられたことです。
私に助けて欲しいという方の多くは
「一から十まで手取り足取り全て指示して貰いたい」というタイプでした。
つまり、何かしようとする際に自分の今の状況を考慮しながら
「ではどうしたらいいのか」という事を自分で考え自分で決断する事ができないのです。
このように、何でもかんでも全てを人に尋ねないと解決できない人に
もし手取り足取りで助けてあげてしまうと
自分で考え自分で解決するという事をますます放棄してしまう事に繋がっていき
「自分ひとりでは何もできない自分」というものを増幅する手助けになってしまいます。
私がすべき事は、その人にとって必要なダイエット法(道具と使い方)を教えてあげる事であって
何から何まで手助けする（魚を与える）ことではないのです。
私に貴女を助ける事はできません。
私にできる事は、貴女に力を貸す事だけ。
貴女を助ける事ができるのは貴女だけです。
魚を与えて貰ってばかりの人が
魚をくれる人がいなくなったら生きていけなくなってしまうように
私がいなくなったら、もう正しいダイエットができないという事ではいけないのです。
その為に、自分で考えること
自分自身で決断すること
自分の意志で行動すること
それが出来て初めて
「自分に合った正しいダイエットが身に付いた」
「一人になってもやっていける」
と言える事になるからです。
甘ったれた根性が染みついてしまっている人というのは
何か困った事が起こると、すねたりグズグズしたり泣いたりして、
どうにかして人に助けて貰おうとします。
そして「よく考える＝自分でどうにかする」という努力を放棄し
ただただ「分からない」「できない」を連発します。
そんな時は
「私は必要な事は伝えています。貴女が私の話をきちんと聞いていないだけ」
「私のアドバイスをもう一度最初から全部読み返してちゃんと考えて下さい」
と何度も言いました。
面倒臭がってアドバイス内容をよく読まず、
「分からないのでどうしたらいいか教えて下さいって聞けばいいや」
という態度の人には大きな雷を落としましたし
「学ぶ気持ちもない、努力もしたくないというのならこれ以上教えても無駄ですし迷惑なので今すぐ辞めて下さい」と言った事もあります。
でも私にそう言われて自ら辞めた方は一人もいません。
逆に
「自分が今までどうしてダメだったのかよく分かった」
「甘ったれていた自分が恥ずかしい」
「やっと目が覚めました」
と、見違えるようにたくましくなっていった方が殆どです。
ダイエットを教えるという事以前に、こういった
「自分のすべき努力は自分でする」という事を覚えさせるのも
私の大きな仕事になっていたように思います。
人に甘える事、人に助けてもらう事が当然だと思っていた方
そういう生き方を変えられなかった方の中には私の事を
「こんなに冷たい人だったとは」と恨んでいる人もいると思いますが、私はそれで構いません。
私は自分がすべき事を精一杯やりました。
一人一人の生徒さんの為に精魂を尽くして頑張りました。
あとは、ただただ生徒さん自身の問題です。
そして、そう言い切る事ができてこそ
ダイエットアドバイザーとして胸を張って生きていけるのだと思っています。
今現在、私のダイエットアドバイスを受けたいとお考えの方の中にお尋ねします。
「生徒になれればどうにかして貰えるはず」
「生徒になりさえすれば痩せられるはず」
そういう気持が自分の中にないかどうか、よく考えてみて下さい。
最後にもう一度だけ言います。
貴女を助ける事ができるのは、貴女自身が行う努力だけです。
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