悲しいこと(完結) | スイス突撃奮闘日記☆ロードオブ移住

スイス突撃奮闘日記☆ロードオブ移住

スイス生活14年目突入。
スイス人パートナーと2019年、2022年生まれの息子達と2024年生まれの娘の5人家族。
スイスでの日常生活、
面白いこと、腹立つこと、
いろいろ日記として書いてます。

1〜2月に起こった最大の悲しい出来事は、仲良くしていた友人が、故郷へ帰ることが決定したこと。
唯一、ドイツ語でサラサラ〜と会話ができる外国人の友人であった。




そのことは、過去にも書きました。
よろしければ、クリックどうぞ。



この友人と、最後のお茶をしてきた。

直前まで仕事に少し追われていたようで、愛してくれる旦那さんがいて、なおかつ仕事もあるのに、全てを捨ててまでやって来たスイスを離れたいと言う彼女に対し、「一体何が不満なんだろう・・・」と思ってしまうのは、私が平凡な人間である証拠なのだろうと思う。




仕事も、スイスに来る前に携わっていた内容のことを、どうしてもやりたい様で、求人を出していないところでも、ひたすら応募し続け、それでもだめなら電話して理由を聞き、面接に呼ばれたりもしていた彼女。


本当に尊敬する。
私にはそのガッツも自信もない。


そこまでしてもやはり、難しかった。
彼女は「本当に頑張った、努力した」んだなと、私の目から見ても明らかだった。



仕事が見つからないことは、スイスを離れる一因で、それ以外にも、旦那との関係、義理の両親との関係、親友が近くにいないこと (それは私も一緒だが・・・)、などなどが重くのし掛かっていて、孤独感が半端なく強かったよう。



私は日本で昔から言う所の、「亭主留守で元気がいい」も理想的だと思っている所があるから、旦那の帰りが遅すぎると文句を言う彼女のことは理解できなかった。
出張で家をしばらく開ける夫もいるだろうに、仕事で帰りが遅くなるくらい、感謝こそすれ文句など・・・と思うけども。



「平日は顔を合わさない、土曜日も仕事の日がある状態なら、それぞれの国に住んで別居して週末会っても一緒だ」
と彼女は言う。




離れるにもかかわらず、お互い好きであるから、離婚の話はまだしていないようで、旦那が妻を追いかけていけば、おそらく全ては丸く収まるのだろう。
それにしても、この旦那、既にもう彼女の故郷での面接の予定があるというから驚く。



まぁ、旦那にもいろいろしがらみがあって、簡単には決断できないだろうけど、仕事があれば、スイスを離れるには十分すぎる理由になる。



旦那が妻を追いかける場合、今度は旦那が外国人になる。
今までしてもらったことを今度は逆にしてあげる立場になるのに、その大変さを分かっているかと聞くと、「それは出来る」ときっぱり言う彼女。
「2人分稼いで、家も用意して家事もして、旦那の面倒も全て見る」と言い切るスーパーウーマン。
「主夫にでもなってくれ」と言いそうな勢いのある、男気溢れる友人であった・・・





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今のご時世、インターネットの恩恵を受けて、離れていても連絡はとれる。
けれど人は離れると、こまめに意識し合わない限り、次第と連絡を取らなくなる。



実際に会って話すことが現実化しにくい場合、特に、物理的な距離が心理的な距離をより大きくする。



そうやって今までも連絡が途絶えてきたことがあるけれど、それもまた自然なことで、私は遠くから幸せを祈るばかり。



友人はもう、スイスでまた暮らすことは想像も出来ないよう。
けれど、離婚しない限り、もしかしたらまたスイスへ帰って来る可能性は、1%くらいはあるかなと思っている私。



1%の日が訪れた時、「戻ると思ってたよ」と、しれーーっと言ってのけたいと思う(笑)





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大切なのは、「どこにいるか」より、「誰といるか」。
それは、その「誰か」との関係が強固な場合に限るね。