MOTHER
俺は内なる「野生」が目覚めるのを感じた………。
愛用のオーデコロンを玄関で手首に振りかけて、俺はエントランスへ向かった。
エントランスの脇に我が愛車はひっそりと佇んでいた。
俺は慈しむようにそのオイルタンクを撫で、そしてそっとキイを差し込む。
シートに跨ってスロットルレヴァーを捻った。
唸りをあげるエンジン。
今日のご機嫌はすこぶる良いようだ。
俺は公道に愛車を導くと今度は大きくスロットルレヴァーを捻った。
軽快に進む俺の愛車。
冷たく澄んだ空気を颯爽と切って進んで行く。
俺はジャケットの襟元のファスナーを上げる。
身体はさほど寒くはなかった。
だがファスナーをきついくらいに締め上げた。
何故なら俺の身体が異変のシグナルを点滅させたからだった。
今思えばこれが「野生の目覚め」。
その息吹を始めた合図だったのかもしれない。
取りあえず俺はスロットルレヴァーを大きく捻り、スピードを上げる事でいち早く目的地に到着する事を考えた。
しかしながらここはアメリカのハイウェイではない。
日本の公道だ。信号もある。
何度となく停止を余儀なくされる。
もう寒さは微塵も感じてはいなかった。
いや、感じている余裕が無いのだった。
俺の身体から発せられる信号は今や激しく点滅していた。
それはエマージェンシーの発令に他ならないのだった。
俺は速度を落とし周りを伺う。
首を回す度に伝う汗の感触が顔を走った。
だがそんな事に構ってはいられない。
俺は首を激しく左右に振って周囲を伺った。
俺は神の御加護を感じた。
俺は無神論者だがこの時はキリストだろうがブッダだろうが頬摺りしたい気分だった。
何故かと言えば視線の先に公園があったからだ。
俺は公園の中を隈無く視線を彷徨わせ、小さく細長い建物に狙いを付けた。
そして素早く一番近い入り口に愛車を滑り込ませ、キイだけを抜いてその建物へ走った。
俺は神なんていないと感じた。
俺は無神論者だ。
やっぱりキリストもブッダもいやしないと吐き捨てた。
何故なら便器がジャパニーズスタイルだったからだ。
だが猶予はない。
神はいないが紙はそこにあった。
俺は勢いよく飛び込んでジーンズもろとも一気にパンツを下げた。
間一髪。
俺は安堵の溜息を漏らした。
下からは荒々しい咆哮が聞こえるがその空間は安心感が満ちていた。
勢いよく吐き出された俺の「マグマ」も終焉の時を迎えたようだ。
俺は確認してあった手前のペイパアを巻き取り噴火口にあてがう。
最近は自宅も、出先でも洗浄タイプの便器が多い。
そちらに慣れ親しんでしまった身体に今のこの行為は新鮮だ。
何度も状態を確認していると終わったと思っていたマグマの哮りがつき上がってきた。
いや、この場合はつき下がってきたのか。
再び迸るマグマ。
しかし初回よりは大分短時間で果てた。
またペイパアを噴火口にあてがう。
そして状態を何度となく確認した。
三度訪れる熱いマグマの哮り。
またも噴火が起きる。
ペイパアをあてがう。
またもや噴火………
嗚呼!…そうか!
俺は全てを悟った。
そうか…そうだったのか!
洗浄タイプの便器に馴れた現代人はペイパアの激しい刺激をいつしか忘れた。
それでもこうして訪れた奇跡的な状況でのペイパアの刺激は、内なる奥底、遺伝子レヴェルで覚えていた「野生の潜在意識」を覚醒させた。
犬も、猫もライオンも哺乳動物は授乳期には母親が舐めとって世話をする。
子はその母親の舌の刺激に呼応して用を足すのだ。
嗚呼。
なんて素晴らしいんだ。
眠っていた俺の中の「野生」。
今こうして目を覚まし順応している。
そうだ。俺は生きている。
こうして地球上に生きている。
そして生きとし生ける全てのものはこうした自然の摂理で繋がっているんだ…………。
Mother……
母なる大地で……………
俺はいつしか叫び、そして泣いていた。
………通報された。
愛用のオーデコロンを玄関で手首に振りかけて、俺はエントランスへ向かった。
エントランスの脇に我が愛車はひっそりと佇んでいた。
俺は慈しむようにそのオイルタンクを撫で、そしてそっとキイを差し込む。
シートに跨ってスロットルレヴァーを捻った。
唸りをあげるエンジン。
今日のご機嫌はすこぶる良いようだ。
俺は公道に愛車を導くと今度は大きくスロットルレヴァーを捻った。
軽快に進む俺の愛車。
冷たく澄んだ空気を颯爽と切って進んで行く。
俺はジャケットの襟元のファスナーを上げる。
身体はさほど寒くはなかった。
だがファスナーをきついくらいに締め上げた。
何故なら俺の身体が異変のシグナルを点滅させたからだった。
今思えばこれが「野生の目覚め」。
その息吹を始めた合図だったのかもしれない。
取りあえず俺はスロットルレヴァーを大きく捻り、スピードを上げる事でいち早く目的地に到着する事を考えた。
しかしながらここはアメリカのハイウェイではない。
日本の公道だ。信号もある。
何度となく停止を余儀なくされる。
もう寒さは微塵も感じてはいなかった。
いや、感じている余裕が無いのだった。
俺の身体から発せられる信号は今や激しく点滅していた。
それはエマージェンシーの発令に他ならないのだった。
俺は速度を落とし周りを伺う。
首を回す度に伝う汗の感触が顔を走った。
だがそんな事に構ってはいられない。
俺は首を激しく左右に振って周囲を伺った。
俺は神の御加護を感じた。
俺は無神論者だがこの時はキリストだろうがブッダだろうが頬摺りしたい気分だった。
何故かと言えば視線の先に公園があったからだ。
俺は公園の中を隈無く視線を彷徨わせ、小さく細長い建物に狙いを付けた。
そして素早く一番近い入り口に愛車を滑り込ませ、キイだけを抜いてその建物へ走った。
俺は神なんていないと感じた。
俺は無神論者だ。
やっぱりキリストもブッダもいやしないと吐き捨てた。
何故なら便器がジャパニーズスタイルだったからだ。
だが猶予はない。
神はいないが紙はそこにあった。
俺は勢いよく飛び込んでジーンズもろとも一気にパンツを下げた。
間一髪。
俺は安堵の溜息を漏らした。
下からは荒々しい咆哮が聞こえるがその空間は安心感が満ちていた。
勢いよく吐き出された俺の「マグマ」も終焉の時を迎えたようだ。
俺は確認してあった手前のペイパアを巻き取り噴火口にあてがう。
最近は自宅も、出先でも洗浄タイプの便器が多い。
そちらに慣れ親しんでしまった身体に今のこの行為は新鮮だ。
何度も状態を確認していると終わったと思っていたマグマの哮りがつき上がってきた。
いや、この場合はつき下がってきたのか。
再び迸るマグマ。
しかし初回よりは大分短時間で果てた。
またペイパアを噴火口にあてがう。
そして状態を何度となく確認した。
三度訪れる熱いマグマの哮り。
またも噴火が起きる。
ペイパアをあてがう。
またもや噴火………
嗚呼!…そうか!
俺は全てを悟った。
そうか…そうだったのか!
洗浄タイプの便器に馴れた現代人はペイパアの激しい刺激をいつしか忘れた。
それでもこうして訪れた奇跡的な状況でのペイパアの刺激は、内なる奥底、遺伝子レヴェルで覚えていた「野生の潜在意識」を覚醒させた。
犬も、猫もライオンも哺乳動物は授乳期には母親が舐めとって世話をする。
子はその母親の舌の刺激に呼応して用を足すのだ。
嗚呼。
なんて素晴らしいんだ。
眠っていた俺の中の「野生」。
今こうして目を覚まし順応している。
そうだ。俺は生きている。
こうして地球上に生きている。
そして生きとし生ける全てのものはこうした自然の摂理で繋がっているんだ…………。
Mother……
母なる大地で……………
俺はいつしか叫び、そして泣いていた。
………通報された。
今日の釣果を「はんぶん不思議」にのせて
朝陽ににじむ この川べりで
そっと竿をならべて
糸の揺れを見ている 浄化槽からの入り口
管釣りはルール説明ばかり
寒中になってるから
魚 チョッピリスレて
わたし最後はいつも
そうね ルイベになるの シャケね
魚 意地悪 (だけど心は)
きらいよ トラウト (好きと叫ぶの)
何故か 反対のルアーだけが
くち先をこぼれる
私せつない (投げたルアーを)
きらいよ 鱒よ (離さないでね)
Misty Heart 釣らしてるお池の魚(ギョ)は
はんぶん不思議
山へと続く 人気ない川
糸を流したいくせに
まるでポンドなわたし
不意にミノーかまして
わざとふざけてしまう バスね
どうして魚 (だけどこの時間)
じれったいのね (坊主だから)
池が 輝きにあふれるほど
不安になってゆく
どうして魚 (見えてる場所で)
瞳そらすの (ヤラしい鱒ね)
Misty Love 釣りしてる男の子も
はんぶん不思議
いつかは 違う管釣りを選んでいても
今は マジ爆釣を 夢見ていたい
さかな意地悪 (だけど心は)
きらいよ トラウト (好きと叫ぶの)
何故か 反対のルアーだけが
くち先をこぼれる
私せつない (投げたルアーを)
きらいよ 鱒よ (離さないでね))
Misty Heart 釣りしてる釣果の数は
はんぶん不思議
はんぶん不思議
もちのろん朝一から攻めた管理釣り場「AF」。
活性の高さに
「ああ、今日は釣り飽きちゃうかもね・・・うふふ。」
などと思っていたのは途中まで。
終了時間までの折り返し地点を過ぎたあたりから急行下な釣果。
時間の「はんぶん不思議」な日なのでした。
海老ナイツ
左目が真っ赤に充血していた。
奇しくもそれは市川海老蔵と同じ左目だった。
しかしながらわたくしは
体調不良を理由に記者会見をドタキャンしていないが、夜に呑みに出かけた。
元暴走族の知り合いはいないが、現・妄想癖の知り合いはいる。
灰皿にテキーラを注いではいないが、泥酔した。
カラオケパブには行ってないが、カラオケボックスには行った気がする。
酔いつぶれた人の頭を叩いたりしていないが、酔いつぶれた人の耳に蟹のハサミを挿した。
その人の髪の毛を引っ張ったりしてはいないが、その人の額に「キャンドルなお」と書いたりした。
外国人風のデニス・ロッドマン似の男は来ていないが、魯山人風のデニッシュ・サンドという全く意味の分からないつまみが来た。
その後暴行は受けてはいないが、その後折檻は受けた。
アスファルトに下半身全裸で土下座はしていないが、玄関で下半身全裸で土下座だった。
上着と携帯は手元にあるが、パンツがありません。
返してください。
