速弾きギタリストブームによって頭角を現し、MEGADETHへの電撃加入で世界レベルのトップギタリストとして一世を風靡、脱退後日本へ移住、流暢な日本語とテレビ出演やアイドルらとの活動などで人気を得、一般層にも知られるようになったマーティ・フリードマン。
彼が有名になる前、MEGADETHやCACOPHONYはもちろんハワイ在住時代、HAWAIIの前にやってたバンド。
VIXEN
ヴィクセンは女狐の意。80年代半ばの美女バンドの方が有名だけどこっちのがもっと古い。
後にTENSIONとなるDEUCEがマーティ最初のバンドで、その後ハワイに移住し81年ごろVIXENを結成、デモを制作しつつ(この時期のデモからDEUCE時代の曲 "Angels From The Dust" がSHRAPNELの「U.S. METAL II」に収録される)
U.S. METAL II
83年にAZRA RECORDSより5曲入りミニアルバム「MADE IN HAWAII」を発表する。
オリジナルは入手が難しく買えなかった、2004年に各デモを一緒にしてCD化。
THE WORKS
ジャケが変わってて気に入らん。
US正統派メタルではあるが異常に捻くれた曲展開やメロディやフレーズ、そして何より唯一無二なマーティのギターはまさしくHAWAIIでも聴けるそれと同じ、後に再録される曲も多くあってHAWAIIの原型バンドでもある。DEUCE、VIXEN~ALOHA~HAWAIIは同一線上にあって同じバンドと言ってもいい。アレンジを変えたりして使い回されている曲も多い。
ただ違うのはこのVIXENは女性Vo、キム・ラ・チャンスという金髪美女、本名か知らんけど日本では「木村ちゃん?」と言われていた。曲は同じでも彼女が歌うことによってHAWAIIとの違いが明確に出ている。
どのバンドのアルバムにも収録されなかったデモ音源のみの "Lady Savage" が素晴らしくて参った。名曲だと思う。マーティはこの曲を再録するべき。ひょっとしたらタイトルやアレンジ変えてどっかでやってるかもだけど。
THE ANIMALSで有名な "House Of The Rising Sun"、日本でも「朝日のあたる家」として様々なアーティストがカヴァー、この本来穏やかなフォークソングをVIXENは劇的展開のパワーメタル化。
VIXENと同時期に別の女性VoとやっていたALOHAで82年にデモを制作、そこから “Heavy Metal Virgin” が「METAL MASSACRE II」に収録されている。
METAL MASSACRE II
ARMORED SAINT、3RD STAGE ALERT、OBSESSION、SAVAGE GRACE、OVERKILL、WARLORD、TRAUMAなどメタネタでも紹介した有名バンド多数収録のUSメタルマニア必携オムニバス。
"Angels From The Dust"
"New Age Rock n Roller"
"Escape The Night"
"House Of The Rising Sun"
"Lady Savage"
「MADE IN HAWAII」自体も2018年に再発。