JOHNLAWRENCESULLIVAN 2015-16 AW !!!
なんだか全国的に大雨でござますね。。。。皆さんのお住まいの場所はいかがですか????9月に入って晴れの日が一日だけとか。。。。ジメジメした天気ですが、ブルーになる事なく健やかにお過ごし下さいませ。
そして被害に合われた方々の一日も早い復興をお祈りしています。。。。
さて今日もmade in Japanのブランド、JOHNLAWRENCESULLIVAN(ジョンローレンスサリバン)の2015-16 AW COLLECTIONのリポートをお伝えしましょうね。
私が最初にこのブランドのリポートをしたのは、2014-15 AW、彼らが初めてパリコレに参加した時でございまして、日本のブランドをパリで見たのが最初でした。それから丸1年、既に発表されている2016 SSとしばらくこちらのブランドを見せてもらっていますが、デザイナーの柳川荒士氏やスタッフの皆さんのクリエイションに対する真摯な姿勢にはいつも頭が下がる思いです。
今シーズン、ジョンローレンスサリバンは強さと新鮮さ、オーセッティンクで本質的な物と革新的でフレッシュなアイディアが交差する緊張感をキーワードにコレクションをクリエイトしました。
最も得意とするテイラードは今季のトレンドでもあるコートというフィールドでその正確なシルエットを表現します。縦長でミニマムなシルエットに落とし込まれ、本来の外套という重苦しいコートのイメージを覆す、軽やかでジャケットのように楽しめるアイテムが充実していましたね。軽やかさを演出する為にクラシカルなフラノはかなり細番手の糸で織られ、見た目のハードさと触れた瞬間のリラックスしたテクスチャーのギャップも楽しい裏切りでしたね。。。
新しさをプラスしているのがスポーツやアウドア由来のハイブリッドなテクニカルファブリックです。防風機能を備えたファブリックのボンディングや、資材にも用いられるウルトラスエードを巧みに取入れ、クラシカルなスタイルの中にフィーチャリスティックなアクセントをプラスし、ピリッと張りつめた緊張感を演出しています。
ニュトラルなモノトーンでスタートするカラーパレットは、ネイビーやカムフラージュ、エレクトリックブルーやエマージェンシーカラーを彷彿させるオレンジなど、極めて男子カラーで構成され、シックなカラーがよりファブリックのテクスチャーやアイディア溢れるディテールをクローズアップしていました。
では、早速コレクションを見て行きましょう。。。。
まず、ファーストルックはこちらのグレーのコートです。メンズウエアの中では実にオーセンティックなウールのメルトンを使用していますが、スーパー100'sの原料で強く縮絨する事で、目の詰まったストイックな印象に仕上げています。実にエレガントでシャープなアティチュードで、胸元やショルダー、ピークドのラペルはクラシカルで美しいですね。
新しさをプラスしているディテールが前立てに施されたベルトのディテールです。ウルトラスエードを用いたこのベルトはこの画像の他に違うスタイルで楽しめて、また取り外しても使えるという3wayの楽しみ方が出来ます。
コートって一度購入すると一冬そのままで遠さないといけないので、シーズン終わり頃には飽きてくるのも実際問題ですが、自分の好みに合わせてコーディーネイトを楽しめるというのは、大物なだけに嬉しいアイディアですね。。。
何処と無くイギリスのミュージックシーンのイメージ、パンクのボンテージの要素や、スポーツウエアのサイドラインのような印象も受け、コンテンポラリーなアイテムでしたね。。。
ファブリックの中心はあくまでもオーセンティックなものなのですが、そこにはデザイナー自身の探究心や好奇心を反映するかのような、アレ?と思う意外性が溢れていて、展示会で毎回間近で見るのは実に楽しみですねぇ。。。
こちらも一見クラシカルなチョークストライプを用いたように見えるコートですが、ベーシックなこのストライプからすると、かなり細めのピッチの物を使用し、絶妙な違和感を演出してスポーティーでシャープな印象です。
ジャケットのショルダのディテールは、ライダースジャケット等に施されるアクションプリーツで、本来は背中の部分にのみ使用されるテクニックを前身頃まで延ばしてデザインポイントにしたというものです。
プリーツの内側ですが、こちらはグレーのメルトンを使用していますが他にビビッドなオレンジやブルー等のあり、アイテム的にはジャケット等でも登場していた、今季注目のディテールです。。。
こちらはまさにクラシカルと革新性をハイブリッドにミックスさせた、今回のテーマにピッタリのルックです。表側のベージュの部分はメルトンで、内側はスムーズジャージで、この二つの間に透湿防風のフィルム(風邪は通さないけど湿気は通す)を挟み込んで三層構造のボンディングにしたものを使用しています。天然のウールの暖かみと最新のテクニックを組み合わせたもので、軽やかに冬のスタイルを楽しめそうですね。
取入れられたデザインも、アウトドアテイストのディテール。。。。クラシカルなレインコートをイメージさせるビッグシルエットのフォルムに、大きく折り返した襟からフードに繋がる部分は内側のオレンジの部分を見せ、ドットボタンのディテールも効いていますね。
ボンディング素材なので一重で仕立て、パイピングに持ちいたグレーの部分やファスナーやベルクロのディテールをブラックでまとめているのも、コンテンポラリーで素敵でしたね。。。
秀作のアウターが勢揃いした今回のコレクションですが、ニットも実にユニークなアイテムが多かったですね。クリーンなコートにコントラストを付けるような遊び心に溢れたアイテムは、テーマでもある『立体感』にコンシャスしたものが気になりました。
こちら。。。まるでミイラ男のように包帯のように長いブレードを繋ぎ合わせたようなニットで通称バンテージニット。。。あえて部分的に繋なげない部分を作り、デザインポイントしにしていて、パンクのミュージックシーン等で見られるボンテージシャツをニットで表現したような面白いアイテムでしたね。
もちろんレイヤーするインナーを変えてアレンジを楽しむ事も出来ますし、そこまで寒くない季節だと個人的には素肌に着たいです!!!!
パンツはナチュラルカラーが美しいラムレザーを使って仕立てたバイカーパンツで、そこまでスキニー過ぎないシルエットがフレッシュです。こちらはブラックのバージョンも登場していました。
こんなエキセントリックなアイテムもちゃんと用意してくれるのが嬉しい所。。。。。袖を通した時にこのロボット感が溜まらないアイテムです!!!
ポリウレタンコーティングをしたシルバーの素材は、見た目より軽く、実に着心地が良く柔らかい質感で仕上げられています。中綿入りなので暖かく、デザインもクラシカルなチェスターコートなので以外とエレガントに着こなせます。
カウレザーのグローブも今季のスタイルをフューチャリスティックにまとめるのに効果的なアクセントになっていて、大きめのジップとキルティングのベルトがバイカー仕様になっていましたね。他にブラック1カラー、ネイビーXグレーのバイカラーのアイテム等も登場していましたよ。。。

こちらも実にユニークなニットでございましたね。タック編みという独特の手法を使って凹凸感を作為的に作り出したニットですが、実際に見るとかなり3Dで楽しいファブリックです。敢えてスリーブもヘムも長めの物をセレクトし、ブラウジングして着るのがオススメですね。
パンツは今季の特徴的なシルエットのかなりのワイドタイプを合わせています。インナーにイエローのアクセントカラーをプラスしてコンテンポラリーさをプラスし、革新的でありながらもクラシカルという今季のテーマを表現したルックでしたね。。。
今季注目だったパンツがこちらのセンターにタックをデザインしたワイドパンツでございます。テーマでもある立体感をタックというテクニックで表現したディテールで、ベルトの真ん中をホックで付き合わせにして着るというスタイル。。。内側はセーラーパンツのような仕様になっていてもたつかないように出来てます。
素材はデニムなんで、デイリースタイルでカジュアルに着こなしても良いですし、折角なんで秋のお洒落が楽しいシーズンには、ツイードのクラシカルなジャケット等とコディネイトしてクラシカルXフューチャーなムードで着るのも素敵ですね。
コーディネイトしたブルソンも実に軽やかなアイテムです。ロイヤルストレッチサテンと言われる超光沢加工を施したPE(ポリエチレン)のストレッチ素材です。テクニカルファブリック独特の光沢のあるサテンで、軽くシャープな印象の素材に中綿を入れてジップブルゾンに仕立てています。
この画像では解りにくいのですがウエストにはかなり広幅のリブが用いられています。このリブ、リブ自体に凹凸を付けて編まれていて編み時によるラインのようなディテールが施してあってスポーティーな印象なんです。。。。
はい、すいません!かなりマニアックで!!!!
ほんとに、コートは秀作揃いの今回。。。。マテリアルやシルエット等でかなり拘ってセレクト出来るシーズンになっていて、そのどれもにブランドのアイデンティティーでもある確かなテーラリングのテクニックを感じる事が出来ます。
私が袖を通したこちらは大人男子でも取り入れられそうなクラシカルなピーコートをアレンジしたアイテムです。アルパカ シャギーを用いたやはり立体的なテクスチャーのある素材を使用していています。
アルパカの種類は主にフォカヤ種、スーリー種に分けられます。ペルー、ボリビア等で生産され一般的なものがフォカヤ種です。その中からさらに細い毛をセレクトしたものが『ベビーアルパカ』と呼ばれるもので、フォカヤ種が一頭から約3kg取れるのに対して、ベビーアルパカは数百gしか穫れないそうです。
スーリー種はさらに希少価値が高く、フォカヤ種に比べてさらに毛足が長い物になり、生産量はさらに1/10。。。モヘアのような独特の美しい光沢があり、起毛種が特に人気だそうです。
ラグジュアリーなファブリックで仕立てたスタイリッシュなアイテム。。。。。個人的にはこちらのネイビーがオススメです!!!!
今回の作品の中にはこちらのジャケットのように、異素材を組み合わせたアイテムが幾つか見られましたね。ニット等でも登場した身頃をカラーブロックで切り替えるスタイルは、コーディネイトでもさらにスタイリッシュな相乗効果を生み出せるお得なアイテムです。
こちらはサキソニーをベースにヘムにラムレザーをあしらったスペンサータイプのデザインで、ピークドラペルのフォルムやダーツかた直角に繋がるポケットのディテールグラフィカルに仕上げてありました。
このジャケットに使用されたサキソニーというファブリックはウールの生地の一種で、フラノやツイードの紡毛と呼ばれるフワフワした短い繊維で織られた生地と、サージやギャバシン等の梳毛と呼ばれる長繊維で織られた素材の中間に位置する素材です。
肉厚さや扱い易さも抜群の素材なので、ファッションスクールで最初に作るウールのジャケット等にオススメの優秀な素材です。
今回登場したサキソニーは、ドイツのションヘル式織り機という特別な機械を使って織られた物で、一般的な織り機の1/5の速度でゆっくり織り上げるシステムになっています。イメージ的には『鶴の恩返し』等の挿絵で見られる原始的な織り機をベースにしていますが、低速で織り上げた丁寧な独特の風合いが特徴です。
このションヘル式、100年以上も前に生産された機械で部品自体も現在生産されていなくて、織り手自身が機械に精通しメンテナンスを行わないといけないそうです。現在は殆ど生産する企業がないらしく、日本のウールの60%を閉める愛知県尾張地方で数社だけが生産しているそうです。
今季のスタリングにコンテンポラリーさをプラスしているアイテムの一つに個性的なシュースがありますが、こちらにもクラシカルとハイブリッドの融合を伺う事が出来ます。
ジョージコックス社が1949年に発表し、ロックンロールやパンクのミュージックシーン等で爆発的な人気となった厚底のクリーパーシューズをベースにしたこちらは、スエードXパテントXスムースレザーに、ソールはより快適なビブラムソールを使用しています。
異素材により組み合わせでカラーのセレクトもオシャレで、こちらはイエローXホワイト、ブラックのソールにチラリとブルーを覗かせたスポーティーなルックスで、他にホワイトとグレーのコンビ、メタリックなシルバーXネイビーなんて組み合わせもありましたよ。
アイウエアでは先シーズンから、ベルリンのカリスマア ウエアブランド、『LUNETTES KOLLEKTION(リネット コレクション)』とのコラボイアテムを発表していて、今回も素敵でしたね。
ディレクターのUta Gayerは個性的でオリジナリティーに溢れたアイウエアを発表していて、ベルリンにある彼女のオリジナルとヴィンテージで構成されるショップは、ルイヴィトンのガイドブックにも必見のショップとして掲載されています。
今回はこのブランドのゴーグルのようなスポーティーさとクラシカルなムードも併せ持つ『Bon Vivant』という形をカスタムしたデザインで登場し、マットブラック、マット鼈甲、イノセントというホワイトの3バージョンです。一部の店舗やオンラインでの発売となりますので、気になる方は早めにチェックして下さいね。
ちなみに先にご紹介した画像で私もいくつか着用しています。。。。いやぁ~、、、これ、欲しいす。。。。。
クラシカルとハイブリッドという相反するテーマを独特の緊張感で表現したジョンローレンスサリバンの2015-16 AW COLLECTION、皆様いかがでしたか???
デザイナーの柳川荒士氏はまずファブリックに多大なる探求心を抱き、毎回オリジナルのユニークなファブリックを沢山発表します。生地からスタートしたデザインはそれぞれのファブリックが持つ特徴を最大限に生かし、ある時はさりげなく、またある時はアグレッシブに絶妙な匙加減でウエアに落とし込まれます。
これだけ沢山のビッグブランドがインポートされ、東京の街では世界中の買えないブランドはない!というばかりの昨今において、自分達の信じた物をきちんと作り、応援してくれる顧客や仲間達を大事にしながらきちんとクリエイションを続けるというのは、想像以上にいばらの道。。。。その中に毎シーズン、拘りのマテリアルや新しいアイディアを盛り込み、常に新鮮な印象を与え続けるというのは、並大抵の苦労ではないと思います。
実質的な売り上げや数字的な部分ばかりがフィーチャーされがちな日本のファッション界、ノンポリシーにすぐにブランドのカラーを変えてしまう企業が多い中において、頑なまでの拘りで服を作り続けているブランドは実に希有で、それだからこそこのブランドは数多くの人に支持されているのかもしれません。。。。
顧客は服を通してデザイナーやそのブランドのアイデンティテイーを見ています。早くそれに気付き、このブランドのようにしっかりとした物作りを始めて頂ければ、日本のファッションももっと楽しくなるんですがね。。。。。。
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TSUMORI CHISATO 2015-16 AW !!!
はい。今日はTSUMORI CHISATO(ツモリ チサト)の2015-16 AW COLLECTIONのリポートをする事にしましょうね。
まず掲載誌情報です。現在発売中の宝島e-MOOK『TSUMORI CHISATO 2015-16 AUTUMN & WINTER』で今回もコレクション解説をさせて頂いています!!!!
今回は津森さんが訪れたローマでの楽しい休日の模様や、津森さんと女優の萬田久子さんとの対談、笑福亭鶴瓶さんが着るツモリチサトのMEN'S COLLECTION等盛り沢山な内容でございます!!!!
ブランド創立25周年を記念して、これまで発表してきたプリントとパターンで歴史を振り返るスペシャルな企画など、いつにも増してお腹一杯の大満足の内容。。。キラキラプリントのポケッタブルリュックも付録で付いていますので、是非チェックしてみて下さいね!!!!
宝島e-MOOKのページへはこちらからどうぞ。
既に宝島e-MOOKの表紙や、私のこの画像をご覧頂いたらお解りかとは思いますが、今回津森さんがテーマにしたのは『COMIC ADVENTURE』。。。。。アメリカン コミックの楽しくドラマティックな世界をツモリ流のユニークな味付けで、秋冬のウエアに落とし込みました。
シルエットは60'をイメージさせるシフト型のシェイプが中心です。。。ドレスやコート、ニットのセットアップまでもがスクエアなシルエットを描き、マンガのコマ割りのようなジオメトリックなディテールが効果的に施されます。フェミニンなパフスリーブやフレアースカートも登場しますが、スクールガール風のスポーティーなテイストで表現されているのもユニークで、実にアクティブな印象でしたね。
解り易いマンガのページのように、ダイナミックさやインパクトのあるコントラストは今回のコレクションを語る上で重要なキーワードになります。本来モノトーンで描かれるマンガのコマ割りのグリット、吹き出し等の個性的なフォルムは実に楽しくウエアを飾り、プリントやディテールとなってコレクションを盛り上げます。
カラーパレットもコミックから取り出したようなポップで潔い物が印象的です。モノトーンを中心にビビットなレッドやイエロー、パステルピンクやモーブ、トーンを落としたヴァーガンディーやネイビーまで実にヴァリエーション豊かで、シャイニーなシルバーやスパンコールのエンブロイダリーがキラキラとした輝きをプラスしています。。。
私の気持悪い画像のほうがインパクト大で申し訳ないですが、横に並んでいる作品が今回のファーストルックになります。今回のコレクション テーマを象徴するかのようなアメリカンコミックのプリントのドレスですが、もちろんイラストは津森さんの直筆。。。『Beauty & Healthy』や『Nice!』なんて喋ってらっしゃるご本人のイラストも胸元を飾ります。
スウェットシャツをベースにしたトップの部分のデザインは前開きにして、ハイウエストで切り替えた微妙なAラインのシフト型のスカートがキュートですね。カフスの部分もリブになっていてスポーティーなムードです。
実にユニークなのがマンガのコマ割りに使われるグリットを、そのままデザインとして生かしているところで、今回の作品の中にはこの垂直水辺のディテールが効果的にアイテムに登場していましたね。。。
ちなみに私が無理矢理着てるのはMEN'S COLLECIONのTシャツです。同じプリントをメンズでも楽しめるなんて素敵!!!!真っ赤に染めたインパンクト大のフォックスファーのストールは唇の形なんて所も実に細かい演出でしたね。。。
アメリカンカルチャーからのヴァリエーションで、今回フレイバーの一つとして登場していたスクールガール的な要素も魅力的でしたね。正統派プレッピーというより、L.A.なんかでチアーリーダーをやっているようなアクティブで元気なスタイルがフィーチャーされています。
こちらはまさにそんな感じのスタイルです。オシャレに夢中なティーンエイジャーの通学スタイルにまとめたこちらですが、ディテールにはこのブランドらしいアイディアがてんこ盛りでございます。
トップスはボディーに今回のアメコミプリントがスパンコールで施されたロングスリーブのニットと、タートルネックのイエローのジレをレイヤーしたもので、センターに大胆に施された太いベルトがマンガのグリットのイメージです。
ウエストに太めのリブが付いたスカートはフェミニンなセミフレアーで、ポケットのキルティングのディテールがヒロインの持つアクティブな感じを表現していましたね。。。
ツモリウーマンの本当の姿はスクールガールだったのかも!!!!!そんな、楽しい想像が膨らむルックです。。。
今回のドラマティックなストーリーのヒロインとなるのが、こちらの『ツモリ ウーマン』です。ナイスバディーをキャットスーツに隠し、次から次へと宇宙の悪と戦い爽快な勝利を収めます。
アメリカンコミック的な要素も津森さんのハンドドローイングのタッチの柔らかさから、ほっこりした印象に仕上がっているのが実に素敵で、こちらはドットの織りのあるテクニカルファブリックにプリントされたシャツです。
コレクションではニーハイブーツにレザーのスカートとビビットな感じにコーディネイトしていましたが、ふんわり着たい方には上からカーディガンなんか羽織って、プリントをチラ見せして楽しむのも宜しいのではないでしょうか????
コートは今シーズン、多くのブランドが力を入れていて豊作の年になっていますが、ツモリ チサトでもユニークなアイテムが沢山登場していましたね。こちらは60'Sのシフトシルエットのコートで、ドレスとしても楽しめそうなエレガントなアイテムです。
胸元には『FLASH...』と書かれた吹き出しのアップリケを施し、グリットのデザインを彷彿させる襟ぐりと前立てのパイピングがアクセントになっています。
が、こんなシックなフロントからは想像付かない程バックはビビット。。。。なんとツモリウーマンのかなり大きなパターンが施してあり、部分的にフリンジまであしらってあります。。。。
いやぁ~、かなりインパクト大なアイテム!!!!フロントとバックのコントラストを楽しんで見て下さいね。。。
こちらのセットアップも実に楽しい作品でしたね。。。
ベージュにブラックのレオパードモチーフのボアを用いて仕立てたパーカーは、さりげないAラインのスリーブとボディで、ヘムは前が短めのデザインになっています。スカートも膝下丈のフレアーでなんともリラックスしたムードのシルエットです。
が、、、、なんともインパクトなのがボディの中央に施された唇の形のアップリケ。。。。これトップスのヘムとスカートのフロントに真っ赤のボアで施されていて、別々に着ると全く唇とは思えないのですが、一緒に着るとそうなるという何とも楽しいアイディア。。。。
唇のモチーフは津森さんが描いたイラストの中にも登場しますし、色々なアイテムになっているので気になる方はチェックしてみて下さいね。。。
今シーズン、アメリカンコミックの要素は実にコンテンポラリーでグラフィカルで解釈されます。このブランドにフォーキーや優しいイメージをお持ち方々からすると、かなりファンキーでエッジィな印象を受けるかも知れませんね。
こちらもアクションマンガの中では必要不可欠な燃え上がる炎のパターンですが、実にシャープに力強く表現されています。ジャカードで編み出したニットのフロントと袖口にモチーフをあしらい、後はモノトーンでまとめる所もクールです。
同じように少しだけレッドやホワイトのラインを入れたプリーツのスカートをコーディネイトして、エナメルのベルトは吹き出しのイメージ。。。。
ここまでグラフィカルにまとめてしまうと、なんだかバウハウスの時代にコリオグラファー、オスカー・シュレンマーがデザインしたトリアディックバレエの衣装のようなアーティスティックな印象も個人的には受けましたね。。。。
はいはい、今季はアクセサリーも実に充実しています。もちろん、そこはコミック アドベンチャーの世界。。。。。吹き出しのモチーフをアップリケしたクラッチバッグや、ツモリ ウーマンが描かれたショルダーバッグなど楽しいアイテム目白押しです。
中でもこちら。。。。。はい、ご覧の通りのロケットでございます。。。メタリックなファブリックを用いてスタッズをあしらい、飛び出す炎までちゃんと付いていて、思わず笑みがこぼれる程可愛らしいデザインでしたね。。。。
こちらのドレスも実にコンテンポラリーな印象ですが何のモチーフだか解りますか????こちらも、先ほどのバッグと同じロケットからのインスパイヤなんだそうです。
ロケットのシャープなデザインをそのままドレスに落とし込んでいて、直線的なカッティングがなんとも楽しいですね。ホログラムやスパンコールのファブリックを用いてフューチャリスティックですが、言われないとロケットって解らないくらいの、捻りを効かせたアレンジも素敵です。
ホワイトのサングラスにホワイトのレザーのグローブ、ホワイトのローヒールなんかをコーディネイトして、往年の007のボンドガールのように楽しんでも素敵ですねぇ~。。。
ビビットでコントラストの強いカラーのアイテムが多かった今回ですが、中には大人女子に向けて秋らしいハーベストなカラーのアイテムもいくつか登場していました。
こちらはニットのドレスになっていて、フロントはノーカラーのダブルとクラシカルなデザインです。ジャカードで模様出ししたパターンはボーダーやアブストラクトにアレンジされたアメコミのモチーフ、部分的にルレックスの糸を用いて、キラキラも忘れていません。
秋らしいバーガンディーベースでイエローも少しペールなムードなので、ナチュラルカラーのフォックスファーのコートやトレンチの下にコーディネイトして、フランス女優のような気分で楽しんでみてはかがですか???
もちろんブランドのシグネチャーとも言える手仕事を尽くしたエンブロイダリーの作品も登場しランウェイを華やかに盛り上げていましたよ。立体的で有機的ないつものムードとは少し変化させ、フラットで未来的な新しいテクニックも実に印象的でしたね。。。
こちらは津森さんが描いたアメリカン コミックの一部分を拡大してアブストラトに解釈したような、はたまた空高く打ち上げられたロケットのようなモチーフのドレスです。
総刺繍のでゴージャスに仕上げたコンテンポラリーなドレスは、同時に1920年代のモガのムードも感じさせ実に素敵なドレスでしたね。。。
今回プリントに用いられているアメリカンコミックの中には、ツモリウーマンだけではなくロケットや唇型のUFO、また空飛ぶピザなんかもユニークに登場しシーンを盛り上げています。
シルバーのルレックスのファブリックの上に施されたのは、そのフライングピザ。。。。。ジャカードで表現されていてピザの部分はシースルーになっていて少しお色気もあります。www
こちらは60'Sのスペースルックのようなパンツスーツで、アシンメトリーなトップスのデザインが実に個性的ですね。他にこのファブリックでは、スリーブにボリュームのあるコートやフレアースカートなんかも登場していましたよ。。。
ラストルックはこんなフェミニンなフォックスファーでございました。ファーの間に別布を挟む事で、楽しいボリュームのスリーブがユニークなジャケットの下には、イエローとモノトーンのジオメトリックなパターンのセットアップをコーディネイトしています。
トップスは『FLASH』と書かれた吹き出しのディテールのスパンコール、ボトムはこれまた実にユニークで、アメコミからインスパイヤされた楕円や直線のモチーフをパッチワークで表現したフレアースカートです。
レザーのブーツやグローブ等のアクセサリーも聞いていて、ガーリー&ハードボイルドなムードが最高にスタイリッシュでしたね。。。
2015-16 AWシーズンは世界中のコレクションの中でかなり多くのパワーウーマンを見ましたね。あくまでも女性目線で、自分達が着たい快適で心地の良いスタイルを追求した結果、リラックスしたコンテンポラリーなアイテムがランウェイを飾り、そしていつものシーズンより強さを感じさせるダイナミックな作品が多かった気がします。
ある意味今シーズンのコレクションの中で一番強い女性像をミューズに選んだのはこのブランドかもしれませんねぇぇぇ。コミックの中のヒロインは実際には存在しない、誰もが理想として描く最も力強く、そして最も美しいパワーウーマンですから。。。。
女性は社会の中で、それぞれに様々なストレスや問題を抱えて生活しています。男性以上に責任の重い仕事を任されている女子も多い中、小さな事から大きな事迄社会のトラブル即解決!って感じのツモリウーマンを纏う事で、少しアクティブに毎日を生活出来そうな予感がします。
そんな女子達へ向けたメッセージも込められた今回のツモリチサトのコレクション。。。。もう少しはっきり自分の意見を言う勇気や、もう一歩前に出る勇気が欲しい貴女!是非、ツモリのショップに足を運んで貴女らしい元気でアクティブなスタイルを見付てみて下さいね。。。。。
TSUMORI CHISATO 2015 SS TSUMORI CHISATOのリポートはこちらからどうぞ。
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Cartier Royal 2015 !!!
今日は『王の宝石商、宝石商の王』という称号を持つ世界一のハジュエラー、Cartier(カルティエ)についてのお話をしましょう。
2013年PARISのGrand
Palaisで行われた壮大なエキシビジョンや2014年夏有明コロシアムに行われた『La
Panthère』のイベント等、これまでもこちらのブログでもいろいろとご紹介させて頂いてますが、今回はそれにも増してスペシャルなイベントが開催されましたよ。
カルティエは昨年『Cartier Royal(カルティエ
ロワイヤル)』というハイジュエリーコレクションを発表し、顧客を招いて行うラグジュアリーなハイ ジュエリーの受注会を世界のあらゆる場所で開催してきました。今年の夏、その場所にセレクトされたのはなんと日本の京都。日本文化を今に残す世界遺産でもある歴史的都市を舞台に、約一週間というスケジュールで壮大なイベントが開催されました。
日本で初となるハイジュエリー・受注イベントの会場に選ばれたのは、京都国立博物館の明治古都館。会期中には海外の特別なお客様を招待したガラディナーが開催され、今回初めてメディアに向けても一日だけのプレビューがあり、その取材に京都迄足を伸ばして来ましたよ。ほんとこのブログやって来て良かったす!!!!いつも、いつも有り難うございます!!!!!
さて、まず皆様にカルティエにおけるハイジュエリーという定義をご説明しておきましょうね。まずはその名の通り金額が高額であるという事です。一般的には
3000万円を越えるピースをこう呼びますが、今回の受注イベントには5000万円から一億円のピースを中心に、もちろんそれ以上の物も数多く会場には並んでいましたね。
もちろん使用されているストーンも厳選された物となります。ダイヤモンド、サファイア、エメラルド、ルビー等の貴石を含む非常に価値の高い物を使用し、原産地等にもこの上ない拘り抜いた石のみを使用しています。
そして最も重要なのがカルティエの168年の歴史を物語る、アトリエの職人達による芸術的な迄の素晴らしいクリエイションです。メゾンが誕生して以来人々を魅了して来たデザインは常に時代の趣向を見事にジュエリーに反映させ、完璧な美しさを表現されて来ました。ストーンがもたらす限りなく鮮やかな色彩や、そのコーディネイトは時にアヴァンギャルドとも思える程斬新で、使用しているマテリアルも個性的な魅力に溢れています。
また世界各国の歴史や文化からインスパイアされたモチーフも実に素晴らしいですね。今のようにグーグルで簡単に検索出来なかった時代から、見知らぬ遠い国の文化を的確に表現し、特にこのメゾンが最も得意とする動物の描写はまるでそこに実際に存在するかのような迫力で生き生きと表現されています。
もう、ねぇ。。。。。。。。。ほんと、会場に足を踏み入れた瞬間。。。。。15分くらい放心状態ですよ。。。。。。。。。あまりの豪華さに、もう唖然。。。。。。。いやいや、ボーとしている場合じゃないでしょ!って事で早速作品のご紹介をして行きますね。。。。
まずはこちらの今回一番のメインの作品と言っても過言ではない、美しいルビーとダイヤモンを使用したこちらのネックレスでございますよぉぉぉぉ。。。。
センターに飾った15.29カラットのルビーはモザンビーク産で、この地でこれだけ大きさとクオリティの物が見つかる事は極めて稀な事だそうです。深い赤の中には深いオレンジやブルーの輝き秘め、見ているうちに吸い込まれてしまいそうな程の美しさでしたね。。。
ルビーの上には3.15カラットのローズ カット ダイヤモンド、下には5.1カラットのペアシェイプのローズ カット
ダイヤモンドがそれぞれに飾られ、ルビーのビーズの部分とダイヤモンドのドレープの部分は取り外す事が可能で、ルビーのチョーカー、ダイヤモンドのネック
レス、そしてこのバイカラーのセレモニアル ネックレスの3wayで楽しむ事が出来ます。
かつてインドのマハラジャ、ブピンドラ・シン一家にラグジュアリーなジュエリーを制作したこのメゾンの歴史を物語るような、何処となくオリエンタルな香りも漂わせる素晴らしい作品ですね。。。。
こちら、、、、今回の作品の中で最も高額と言われたピースで、お値段は十数億円。。。。。。。もう、私に取っては天文学的な数字でございます。。。
センターストーンとして用いられているブリリアントカットのペアシェイプ ダイヤモンドは30.21カラット、一切の内包物のないその純度の高さから、いかにこのストーンが稀少かという事がお解り頂けるかと思います。
最高のストーンを最高に演出する為に施された全体のデザインも実に荘厳です。まるで天然パールから滴り落ちる雫のように見える大粒のダイヤモンドは、あらゆる方向から光を取り込むように巧みなファセットでセッティングされています。
そしてこのラグジュアリー過ぎるまでのストーンを退屈に見せないように施された、ボディーのジオメトリックなデザインは見事です。パールに繋がる部分にはモディファイト シールド ステップ
カットのダイヤモンドがシャープな輝きをプラスし、ボタニカルな要素を取り入込みながらも、肌を覗かせるエアリアルなデコレーションが首元を繊細に囲みます。
実際に見るとモダニティーを感じるストロークの強い作品でしたね。。。
個人的に今回の作品の中で私の一番のお気に入りがこちらのパンテールをモチーフにしたネックレスでした。
大自然の中で見せるパンテールの一瞬の野生と高貴なまでの美しさをジュエリーに閉じ込めたようなこの作品は、ボディーに施されたバイカラーのモザイクが実に印象的です。これはいくつかのカラーの瑪瑙を寸分の狂いもなく敷き詰めた物で、上下左右はもちろんの事、立体的にもかなりの奥行きで表現している為、実に緻密で高度なテクニックが必要とされます。
パンテールの斑点を石のモザイクで表現するという試みが行われたのは、今回が世界初。。。。まさにカルティエのクリエイティビティと革新性が素晴らしい形で表現された作品ですね。。。
サファイアの瞳を静かに輝かせるパンテールはそのボディの模様から、ダイヤモ
ンドを雨に濡れた水滴のように輝かせ、やがて35.80もの大粒のブリオレット
カットのサファイアへと繋がります。チェーンに用いられているスクエアやラウンドのモチーフは実に力強く、このジュエリーにシャープさやモダンさをプラスしていましたね。。。
会場でもジャーナリストの皆様達と『プレゼントされるならどれ?』なんて他愛も無い妄想大会が繰り広げられていましたが、、、、私、結構本気でこの作品をガン見してしまってましたね。。。。www
日本では国の天然記念物であり絶滅危惧種でもあるトキは、古代エジプトのヘルモポリス神話では知恵を司る神トートの象徴として描かれます。神殿のレリーフやパピルスにトートはトキの頭の持つ姿で描かれ、長い期間広い地域で信仰された神でもあります。
知恵の神、時の管理人、楽器の開発者、創造神として貴族から民間まで幅広く信仰され、ヒエログラフを開発した神という事で書記の守護神、また死者の審判で死者の名前を記すのもこの神だと言われています。
今回、その知性に溢れる鳥を、カルティエは自然の中に存在するおおらかな姿でジュエリーに表現しました。まずなんと言ってもセンターに輝く47.38カ
ラットの大粒のオパール。。。。空高くから舞い降りてこのストーンに止まった瞬間のような、はたまた大きな卵を抱くような姿でクリエイトされ、パヴェで敷き詰めたダイヤモンドの羽根や、ブラックオニキスの繊細なくちばしまで実に生き生きと描かれています。
チェーンに用いられたエチオピア産のオパールとラウンドダイヤモンドも繊細なリズムを刻んでいて、なんともエキゾティックで魅惑的なジュエリーでしたね。
爬虫類のモチーフのジュエリーもカルティエとは切っても切れないものの一つで、今や伝説とまで言われるエピソードがあります。
メキシコを代表するする女優マリア・フェリックスが、ある日突然PARISのラペ通りにあるカルティエのブティックを訪れました。彼女は瓶に入れた小さなクロコダイルをテーブルの置いてその形のジュエリーをオーダーし、『早くしないと大きくなっちゃうわよ。』と言い残してさっさと店を立ち去ったなんてドラマティックなお話があります。
1975年に制作された二匹のクロコダイルが繋がったネックレスは実に素晴らしい、この上ないラグジュアリーなアイテムとして、完璧なクリエイションとしてジュエリー史の中でも燦然と輝く作品です。
今回、完璧な迄に欠陥のない9.04カラットのエメラルドをセンターに、そのストーンの原産地でもあるコロンビアからの着想により、クロコダイルのデザインのハイジュエリーを制作しています。
このクロコダイル、ペアシェイプのエメラルドの瞳を輝かせ、ホワイトゴールド製の身体にはダイヤモンドの鱗が敷き詰められています。しかもこのボディは実に緻密な構造になっていて、実際のクロコダイルのようにしなやかな動きをするそうですよ。。。
あのですねぇ。。。。まさにゴロゴロと言って良いような状態で、もの凄い数の量のジュエリーが所狭しと飾られておりまして、さながらピラミッドの中の宝物殿に忍び込んだ盗賊のような気分になってしまいました。。。もう、目移りしすぎて落ち着かないったらありゃしない。。。。
シュールリアリズムの芸術用語としても使われるフランス語で違和感を意味する『Dépaysement de Cartier』というコレクションのブレスレットは、42.91カラットのオーバルシェイプのオパールが圧倒的な存在感を放っています。
オパールの廻りのアシンメトリーな波のしぶきのようなデコレーションにはブリリアントカットのダイヤモンドを鏤め、ビーズに用いられているのはサファイアでたっぷりとしたボリュームが素晴らしく、所々に鏤めたダイヤモンドのアクセントも素晴らしかったですね。。。
これだけ圧巻のブレストレットならコンテンポラリーなドレスに、他のジュエリーは一切なしなんてモードなコーディネイトも素敵でしょうねぇ~。。。
先ほど御紹介したネックレスの他にも、カルティエを代表するパンテールのモチーフのジュエリーはいくつか登場していて、パンテール ファンには溜まらないラインナップとなっていましたね。。。しかも、どれもがハイジュエリーでございますから。。。。。
こちらは実に可愛らしいパンテールの子供がデザインされたブローチです。エメラルドの瞳、鼻にはオニキス、プラチナの台座にダイヤモンドとサファイアの毛皮を纏ったパンテールは13.27カラットのクッション シェイプのトルマリンと戯れています。
愛くるしいその表情に思わず笑みがこぼれる作品でしたね。
オーキッドの花をテーマにしたコレクションの中にひときわ異彩を放つこんな作品を見付けました。。。。こちらの斑模様の部分、、、、、皆様何だと思いますか???
実はこれ、化石なんです。。。。。自然とパンテールの模様があしらわれた化石を見事に彫刻して作り上げたアイテムですが、化石を彫刻する技術を持っているのは名だたるハイジュエラーの中でもカルティエだけ、しかもその職人は一人だけだそうです。。。
センターストーンに2.96カラットのペアシェイプのピンク スピネルを飾り、花びらのエッジはブリリアントカットのダイヤモンドが繊細に飾り、リングとしてもブローチとしても楽しむ事が出来ます。
いやぁ~、この作品には感動しましたね。。。。。まさしく世界に一つしかないユニークピース。。。。Numero Tokyoの田中杏子編集長もお気に入りでございましたよ~。。。
ハイ ジュエリーのコレクションと並んで、会場にはこれまた実に美しいファイン ジュエリー
ウォッチの部屋も用意されていました。近年、スイスのバーゼルやジュネーブのウォッチのエキシビジョンの御陰で時計業界も益々華やかになり、PARSの名だたるハイジュエラーも個性的な作品を発表し毎年話題になっています。
動物の生き生きとした姿をジュエリーに閉じ込めるのはお手の物のカルティエらしい、フラミンゴをテーマに下この作品は40mmという小さな世界に最高のテクニックが余す事なく用いられています。
ピンクゴールドのボディの上にダイヤモンドの羽根を鏤めたフラミンゴは目にはエメラルド、くちばしにはオニキスを飾っています。ダイアルの部分は美しいピンクのマザーオブパールとダイヤモンドで描いた羽根の模様が施され、ケースやベルトの部分にもびっしりとダイヤモンドが施されていましたよ。。。。
ミステリーセッティングはカルティエが誇るウォッチ作りにおける最高峰と呼べる素晴らしいテクニックで、二本の長針と短針が宙を浮いたように見えるのが特徴です。
1912年に最初のミステリー
クロックが発表され、その不思議な仕組みに当時の人々は驚愕したそうで、後に明かされたその仕組みはさらにあっと驚くものでした。長針と短針はそれぞれ一枚ずつのクリスタルのディスクに固定されています。ディスクの廻りにはゼンマイのように刻みが施されていて、支柱となる部分から動力を送る事でそのディスク自体を廻すという仕掛けなんです。。。。。
クリスタルのディスクを一寸の曇りもなく磨き上げる事や二枚のディスクの緻密なセッティング等高い技術が必要とされ、このミステリー セッティングが完成するまで長い年月がかかったそうです。
今回会場に登場したのはこんなクールなミステリークロックです。男性の拘りの書斎にも、女性のメイクルームに置いてもまとまりそうなシックでモダンなデザインで、さらにアールデコの直線的なデザインが持つエターナルなムードも感じさせます。
ダイヤモンド、トパーズ、オペーク ルビー等のストーンをあしらい、ずっと見ていても飽きない、ミステリアスな美しさに溢れた作品でしたね。。。。
個人的にジュエリー以外のアイテムももの凄く大好きですねぇぇぇ。カルティエは身につけるもの以外にも生活を豊かにする様々な宝飾品を制作していて、そこには実際に使用する人の様々な用途に合わせたこのブランドのホスピタリーが強く感じられ、アトリエ スタッフの思いが感じられて実に楽しいですね。
今回会場で見付けたこちら。。。。まるで台湾の故宮博物館に所蔵されている古代の調度品のような素晴らしい細工が施された引き出し付きのボックスです。かなり立派な大きさでこれを置くには相当立派なマホガニーのデスク等が必要でしょうねぇ。。。
トップの部分は翡翠に美人図やランドスケープが彫刻により表現され、竜や雲にはダイヤモンド、月の部分にはカボションカットのムーンストーンが飾られています。翡翠と対照色のコーラルをアクセントにあしらい、見事なボックスでしたね。。。
シノワズリーモチーフの作品はミステリークロック等でも数多く制作されていて、カルティエを代表するスタイルの一つです。普段ショップ等では中々お目にかかれない珍しいピースを見る事が出来てテンション上がりましたね。。。
会場ではこれまでカルティエが制作して来た作品を再度オークション等で買戻し、新たに修復を施したいわゆるヴィンテージピース『カルティエ・トラディション』のチャプターもありました
よ。常識的に考えてまさにミュージアム ピース。。。100年を軽く越えるアイテムを手に入れる事が出来るなんているのも、実に素晴らしい試みでしたね。。。
こちらは1911年に制作されたティアラです。。。。。100年以上も前に制作されたティアラが買えるなんて!!!!!プラチナの台座にビッシリとダイヤモンドがセッティングされ、カルティエと縁の深い国、ロシアのロマノフ王朝のスタイルを感じさせる、実に優雅な作品でしたね。
1927年、まさにアールデコ真っ盛りの時期に制作されたこちらのヴァニティーケースは、女性の手の中にすっぽり入ってしまう程の小さいサイズの中に実に緻密な美しい仕事が施されています。
イエローゴールド、ピンクゴールド、プラチナ、エナメル、ダイヤモンド等様々なマテリアルを使用し、描かれているのはアールデコのムードたっぷりにジオメトリックに表現されたペルシア風のイトズギです。
オランダの画家、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホも好んで描いたイトスギは、かなり古い時代から人間の生活に縁の深い植物です。街路樹や公園樹に良く使われ、腐敗しにくい事からイギリスではドア等の資材として良く使われます。ギリシア神話では美少年のキュパリッソスが変えられた姿として書かれていますし、 英語名のCypressは地中海に浮かぶ国、キプロスの名前の語源になったという説もあります。
キリストが貼付けになった十字架はこの木で作られたという諸説も残っていますし、一度切ると二度と生えて来ない事や良くこの木で棺桶が作られる事、キュパリッソスの物語からも死や喪の象徴とされています。花言葉は死、哀悼、絶望。。。。。
もしかしたら愛する夫も無くした女性が、彼の事を一生忘れない為にこのヴァニティーケースを制作したのかもしれませんね。。。肌身離さず持ち歩き、亡くなった夫の面影を感じ続けたのかもしれませんね。。。。
ちなみに手前にある薬莢のような物はリップスティックケースです。。。。。
さて今回、ラグジュアリーなジュエリーの公開と合わせて、実際に顧客とメゾンのスタッフが商談をするエクスクルーシブなスペシャルルームも公開されました。いやぁ~、人生のうちでまず入る事のないお部屋でございますねぇ。。。。
ジュエリーのギャラリースペースの横に特別にあつらえられたお部屋は、まるで5つ星ホテルのスイートルームのようにラグジュアリーな空間で、リラックスしてジェエリーを試着しながらお買い物が出来るようにと顧客の立場になって考えれた素敵な空間でしたね。。。
恐らく私が座ってる場所にカルティエのスタッフの方が座る筈。。。。。いかがでしょうか????私、売りそうですか?????えっ???脅しそう????そんな事ないですから!!!!!
さてさて、瞬くようなハイジュエリーに夢中になっていると、あっという間に夏の夜は暮れ、外に出てみるとこんな素敵な演出が!!!!京都国立博物館の明治
古都館はカルティエのシグネチャーカラーでもある鮮やかな真っ赤なライティングのおもてなしでございます。
夜空にぽっかり浮かんだ月も登場し、新幹線の時間迄しばしカクテルタイムを楽しむという粋な計らいに、フランスを代表するジュエラーのラグジュアリーな世界に酔いしれながら、しばしリッチな時間を過ごしましたさ。。。。
さて、王の宝石商、宝石商の王カルテェエの最も最高級とも呼べる世界的な大受注イベント、『カルティエ・ロワイヤル』のリポート、いかがでしたか???このイベントの為に世界中のラグジュアリーな顧客たちが京都を訪れ、このスペシャルな空間でお買い物を楽しみました。
わざわざこの為に海外からやって来るゲスト達の為に、開催される都市自体にその国特有の文化の香りが漂い、様々なホスピタリティーに溢れていなければならないのも事実。そういう意味でも今回日本の京都が選ばれた事はこの都市が世界に誇れる日本文化の発信地であり、誰もが足を運んでみたいという魅力的な場所であるという事なのでしょうね。。。
世界的なハイジュエラーが、日本で、しかも京都という日本の古来の世界遺産を舞台にこんな大掛かりなイベントを企画したなんて。。。。日本人として誇るべき事であり、実に嬉しく思いましたね。。。。
素晴らしいハイジュエリーを見た感動で細胞の隅々迄美しい分子をチャージして、豊かな気持で東京迄の帰路に着いた事は言うまでもありませんねぇ。。。。。wwww
2014年夏、有明コロシアムを舞台に行われた夢のようなイベント『La Panthère』のリポートはこちらからどうぞ。
2013年年末からパリで開催された『カルティエ、スタイルと歴史展(Cartier, "LE STYLE ET L'HISTORIE" )』は実に素晴らしい展覧会でした。カルティエの歴史を理解する上でも是非参考にして下さいね
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sacai 2015-16 AW !!!
はい。今日は大人気のブランド、sacai(サカイ)のリポートをしたいと思いますよ。
毎シーズンパリコレスケジュールの4日目の朝にプレゼンテーション形式で作品を発表するこのブランドですが、今回の会場はRue Saint Honoréにある由緒正しきOratoire Du Louvre(オラトワール・デュ・ルーヴル教会)での開催です。
この教会は1612年に建設が始まり、翌1613年ルイ13世の統治下でルーブル宮殿の王家の教会となります。1811年ナポレオンの命によりプロテスタントの洗礼教会となります。
パリの重要な文化遺産である事は当然で、Rue Saint Honoréという最高のロケーションにありCHANELのカンボン通りの本店にも程近く、ショッピングの合間にホッと出来る場所ですねぇ。。。。教会としてだけではなくクラシックミュージックを中心とする様々なライブ等も頻繁に開催されていて、6月の夏至の日にPARIS中を上げて行われるFête de la Musique(フェット・ド・ラ・ミュージック=音楽祭)の時には実に素晴らしいコンサート等が行われます。
にしても、、、、、、教会で、、、、しかも400年も近く前に建造された偉大な建造物をプレゼンテーション会場に。。。。。。。。。日本では、まず無理!!!!!!!!
『日常の上に成り立つデザイン』というブランド創立時より追求するエターナルなテーマをメソッドに、リアルクローズの中では定番とも言える私達が普段気軽に袖を通している、オーセンティックなアイテムをベースコレクションをクリエイトしている今最も日本が誇るブランド、サカイ。。。。
デザイナー阿部千登勢は日常の中に生まれるさり気ない甘美な違和感を、いつも遊び心たっぷりに見せてくれます。。。実際にデイリーで着て生活をするという絶対的なルールの中で、時に自分自身をアゲてくれる楽しい要素や何気なく人に気付かれて話題になるようなユニークなディテールを秀逸に鏤め、パリコレをスタートした2011-12 AW COLLECTIONより絶大に世界中のファショニスタ達に支持され、毎シーズンスケールアップして行く会場のセレクトやプレゼンテーションの内容等にこのブランドの勢いを感じます。
まぁ、このブランドがいかに人気かは、皆様のほうが良くご存知の事でしょう。。。。
今回のコレクションのキーワードは『unexpected(思いがけない)』。。。。一見するとクラシカルなアイテムをオリジナリティ溢れる素材使いや、構造自体にメスを入れたデザインで再解釈し、私達の先入観を心地よく裏切ってくれます。。。。
まず、ファーストルックにはこちらはグレー1トーンのルックが登場します。一見するとグレー一色に見えますが、ジャケットとパンツに使われているのはヘアラインのハウンドトゥースというクラシカルなファブリックです。
本来の機能から取り出したデザインの胸元の雨よけやフラップポケット等がアクセントになったジャケットには、フロントにナイロンのディテールが取り付けられたコンバータのアイテムになっています。ジャケットの下にはキルティング加工のシャツを合わせ、襟元からインナーのネイビーをまるでスポーツウエアのラインのように少しだけ覗かせます。
パンツはタックを入れながらも全体的にほっそり仕上げ裾にはカフスを施し、ルック全体で見ると実にクラシカルですが、要所要所にサカイらしいアイディアをふんだんに盛り込んだ拘りのルックです。
こちらの実にシックなルックも思いがけないアイディアが詰まっています。
クラシカルなヘリンボーンで仕立てたルックですが、使われているのはニット。。。。しかも裏返しで使用する事で不規則な楽しさを取入れています。ニットを使用する事で全体に柔らくふっくらした印象に仕上がり、インナーに同じヘリンボーンにホワイトのリブを施したニットや、また同じニットの表側のヘリンボーンを使用したマフラーを施し、トップスをアンサンブルのようなムードにまとめているのもスタイリッシュです。
ジャケットはこちらのルックではスタンドカラーにしてボタンを留める着方ですが、テイラードに仕立てられているのでそのようにも楽しめます。襟裏にブラックの別布をアクセントで施し、ラペルにボタンが施してあるのでこういう風に着こなせますね。。。。イギリスのハンティング シーン由来の伝統的なテクニックを実にモダンに解釈したアイテムです。。。。
Women'sで様々に姿を変え、毎シーズン奪い合いにもなる程人気のライダースジャケットもメンズコレクションに登場し、サカイの男子ファンも恐らく嬉しい事でございましょう。。。
コンパクトなシルエット、滑らかなレザーで仕立てられたジャケットにも気の効いたテクニックが伺えます。。。。まず、特徴的なのがスタンド カラー。オーセンティックなダブルフロントのライダースの場合、襟が付く事が多いのですが、顔の廻りを飾る一番のポイントの襟を外す事ですっきりまとめ、新たなムードを感じさせます。
スリーブにはいくつもの個性的なカッティングを施しワイルドなムードで、袖口に短めのジップを付け、ジップを開ける事で袖口がパッと花のように広がるディテールも実にチャーミングですね。。。フロントのジップの部分にはグラグランリボンを使用しているのも、サカイの特徴的なディテールで嬉しいですねぇ~。。。。
AWらしい暖かそうなボアのアイテムも登場していましたが、その取入れ方にもデザイナーの阿部千登勢さんの唯一無二のファブリック セレクトのセンスが冴え渡ります。
こちら、表地にはスエードを用い、裏側にメランジェされたモコモコのボアをライニングしています。デザインは伝統的なジャケットをベースにし、胸元の切り替えやたまぶちの胸ポケット等ユーテリテイーを感じさせ、身頃のポケットのフラップの裏側やカフス等から内側のボアを少し覗かせるのもチャーミングですね。
インナーのジップブルゾンは対照的に実にコンテンポラリーなアイテムです。フロントジップやライナーのような生地のポケット、パインピングのディテール等スポーティーな要素を取り込んでいますが、トップスのライナーと同じボアで仕上げる事で不思議な統一感が生まれます。
このジャケットの裏地とインナーのファブリックを同じにするテクニックは実はWomen'sのHaute Coutureのタイユール(テイラード)等ではクラシカルなテクニックで、イヴ・サンローラン等ではブラックスーツにライナーがオペラピンク、同じオペラピンクのブラウス等をインナーに合わせて、ランウェイでモデルが歩きながら脱ぐと会場から歓声が上がるという光景を良く目にしました。
そんなエレガントなスタイリングをさらりとメンズウェアにも取入れてくる。。。。。素敵ですねぇ~。。。。
サカイのメンズウエアを物語る上では欠かせない、スポーツテイストやアウトドア的なユーティリティーのディテールも、今シーズンは少しシックなアイティチュードで登場していましたね。。。
こちら、ランダムに撚られた糸で甘く織り上げられたツイードを使用したプルオーバー。ファブリックの独特のテクスチャーが印象的でしたね。
ユーティリティーのディテールを演出しているのがライナーに使用したプルオーバー。オーセンテックなプレイドをベースに、施したフードにはドローストリング、ニットのヘムから覗く裾にもドローストリングを施し、そのディテールを覗かせる事で一気にルックをスポーティーに仕上げます。
サカイのアイテムにおいてこういう細かいディテールはもはや芸術的なまでに見事ですね。クラシカルのシャツの裾にあえてリブのディテールとか、Tシャツのヘムにドローストリングが施してあったりと、アイテム同士をレイヤーするとちゃんとその部分が見えるように出来ているのは、細かい所に拘るファショニスタ男子達のハートを鷲掴みにしていますね。。。
ヘリンボーンのアイデアをさらに進化させてアイテムとして注目だったのが、こちらのケープです。
3Dの畝がユニークなファブリックでボディーを作り、ヘムにはフリンジのディテールでフォーキーなムードをプラスします。反対に襟元はミリタリーのパーカーのディテールを取り入れ、デイリーでも違和感なく取入れられそうな、スタイリッシュでインパクトのあるケープに仕立てています。
こちら襟元はカーキ、ヘリンボーンの部分はホワイトのチャーミングなカラーリングのアイテムもございましたよ。。。。
クラシカルなファブリックが中心だった今回、こちらのレオパードのプリントは実にキャッチーに映りましたね。
少し起毛したフワフワのジャカード織りのファブリックで表現されたレオパードは、グレー、ブルー、ブラックと鉄板の男子カラーで仕上げてあるので、レオパードが苦手という男子にもトライしやすいですし、クラシカルなツィードやヘリンボーントとの相性もバツグンでしたね。
こちらはアウトドア ジャケットのディティールをベースに作られており、ポケットのディテールやカフスや襟元から覗くグログランのディテール等が効果的に取入れられていて、やはりカラーのせいか実にクラシカルなムードでしたね。。。
こちらはミックス ツイードを使用したバルマカーンコートですが、ブラウンベースの中にブルーのラインがアクセントになっていて、実にチャーミングなアイテムでしたね。
撚りの甘いサクサクのツイードに、ライニングで同じブラウンベースのチェックを用い、フードや前立てからチラ見えする感じが芸が細かいですね。インナーには裏地と同じチェックのトップを合わせ、レイヤーを楽しんでいます。
バルマカーンコートとはステンカラーコートの別名です。往年のハリウッドのミュージカルスター、フレッド・アステアが着用した事で有名になったアイテムは、元々は雨除け用のレインコートやトレンチコートから変化したと言われています。
本来はラグランスリーブで比翼のフロント、後ろが立ち上がった独特の襟からsoutain(フランス語の支える=英語のsupport)と襟=collarを混ぜた和製英語が名前の由来で、後ろが立ち上がり前に落ちている形状からStand Fall Collerから来ているとも言われています。
正式にはバルマカーン コートと呼びますが、これはインバネス コート(シャーロック・ホームズ等でお馴染みのケープ付きのコート)の由来となったスコットランド、インヴァネスの近郊にあるバルマカーンという地名に由来しています。
今回新しいファブリックとして、柔らかなウールとトリコットの間にスポンジを挟み、3層構造のオリジナリティー溢れるボンディングも登場しました。一見クラシカルにも見えるこの素材は実にユニークな動きを見せ、その楽しさを十分に発揮するように変化をつけながらデザインの違うジャケットに落とし込まれています。
こちらはドローストリングとローエッジのポケットがアクセントになったアウトドア ジャケットですが、ライナーのビビットなグリーンやグログランリボンのディテールがチャーミングで、袖をロールアップして楽しめます。
今季また注目なのがルックを個性的にまとめているチューリップハット。70'Sに一斉を風靡したこの印象的なハットをスクエアなカッティングで施す事でモダンに仕上げ、スタリッシュでフレッシュなムードに仕上げているのも素敵でしたね。
今回カラーパレットは実にマンリーです。ネイビー、グレー、ブラウン、カーキ等のスメンズウエアではお馴染みのタンダードカラーをベースに、グリーンやブルー、オレンジ等のアクセントを少しだけプラスするというのがポイントでしたね。
先ほど登場したメランジェのボアを使用したジャケットを、ベージュのスエードとホワイトのボアで仕立てたこちらはまた違う表情を見せてくれていて素敵です。インナーはカーキのスーツとシャツで1トーンにまとめ、ベージュと一部分だけオレンジの指し色の入ったインパクトのあるマフラーがさらにキャッチーな印象です。
毎回コラボを中心に個性的なシューズが登場するサカイですが、今季はフランスの伝統的なラバーソールのシューズブランド、Paraboot(パラブーツ)とのコラボレーションでスペシャルなアイテムが誕生しました。 チロリアンシューズのブーツタイプの『MUCY』をスムースレザーで仕上げ、エプロン部分には取り外し式のキルトを施して登場していましたね。
オリジナリティー溢れるカラーリングとシューレースが素敵で、個人的にはバイカラーのアイテムは注目でしたね。。。
ダークで落ち着いたカラーが中心だったコレクションですが、後半にはこんなホワイトのルックが登場し、AWのクリスマスシーズンにはバッチリの可愛らしいルックでございましたね。
ダイナミックなヘリボーンのケープのように巻いたビッグストールに、インナーにコーデュロイのプルオーバーをコーディネイトして、その下のはシャツをレイヤーしています。
パンツのパターンもヘリンボーンなんですが、、、、、実はこちら、ゴーデュロイをバイアスで繋ぎ合わせる事でこのパターンを描き出しているんです!!!!いやぁこれにはビックリでしたねぇ~。。。
実にユニークで個性的なアイテムをパズルのように組合わせて、思いがけない楽しさと新しさを感じさせるサカイの2015-16 AW COLLECTION。。。。クラシカルなファブリックやデザインをベースにする事でフレンドリーさがさらに増し、カラーをベーシックにコントロールする事で、アイテム一つ一つの個性やディテールがより浮き出した素敵なアイテムが並びましたね。
コーディネイトとして注目なのがトップスを同じトーンにまとめてボトムと思いっきりコントラストを着けたり、スーツスタイルをベースにアウターやアクセサリーでアクセントを付ける等、絶妙に取入れたセットアップスタイルでした。こうする事でコーディネイトはすっきり見え、一つ一つ綿密に計算されたアイテムはよりその効果を発揮し、スマートなプロポーションを生み出していたのは素晴らしかったですね。。。。
ますます、フレッシュで魅力的なアイテムが勢揃いした今回、一見するとベーシックに見えますが、よ~く見ると実に個性的。。。。そんなサカイのコレクション、特にアウター等に注目してAWの個性的で楽しいスタイルにトライしてみて下さいね。。。。
sacai 2015 SS PARIS MEN'S COLLECTIONのリポートはこちらからどうぞ。
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LANVIN 2015-16 AW !!!
さて今日はLANVIN(ランバン)の2015-16 AW COLLECTIONのリポートをお伝えしましょうね。
アーティスティック・ディレクターのAlber Elbaz(アルベール・エルバス)と、メンズ部門デザイナーLucas Ossendrijver(ルカ・オッセンドライバー)が生み出すランバンのメンズコレクションは常にエジィでスタイリッシュ。毎シーズンコレクションで発表される作品は常に新しいアイディアに溢れ、ランバンが新しく見せてくれたスタイルが次のシーズンのトレンドになると言っても過言ではありません。
今シーズン二人が注目したのはグレー、、、、。イノセントなホワイトとミステリアスなブラックをブレンドして生まれるこのニュートラルな色は、かのクリスチャン・ディオールに『最も完璧な色』と言わしめた程、スタリッシュでエターナルなカラーです。
ランバンが提案するグレーに関するグレーのストーリーは、ウールのショーケースによって奏でられます。オーケストラのメンバーはツイードやヘリンボーン、グレンチェック等のクラシカルなファブリック。。。。厚さや柔からさ、テクスチャーまで様々に変化させ美しいハーモニーを生み出します。
シルエットは極めてストレートです。シンプルなプロポーションはダイナミックな男らしさを表現し、異素材の組み合わせや想定外な素材を用いたアイテム、思いがけないスタイリングが、ランバン マンの個性の一つでもあるやんちゃで独創的なスタイルを完成させます。
ほんと、、、、、いつにも増してお洒落です。。。。。しかも、ベリー!ベリー!シック!!!!
ファーストルックには今シーズンの気分を明確に表現したしたような、グレーのツイードのこんなルックが登場します。ジャケットはダブルブレストにピークドラペルというクラシカルなスタイルを、ストレートシルエットで長めの丈にアップデートする事でコンテンポラリーに表現しています。
左前のラペルをあえて内側に織り込んだり、左の袖口をロールアップする事でアシンメトリーな楽しいアイディアをプラスしているのも注目で、ランバンがやったって事は次シーズン、トレンドになるのでしょうか。。。
パンツは柔らかなフラノをたっぷり使ったワイドシルエットで、ヘムのブラウジングや股下の深い感じも実に個性的でしたね。
これまでウールのファブリックの上下の素材が微妙に違うというのは最高にダサイ!という印象でしたが、ここまで緻密に完璧に仕立てられていて、ほんと目から鱗のルックです。。。。
ストレートラインを強調したようなこちらのコートのルックも素敵でしたね。
メランジェの糸で綾織りに織られたウールで仕立てのは実にグラフィカルなコートで、まず取り外し可能なホワイトのリブニットの襟が個性的ですね。バッグに用いるようなハードなメタルの第一ボタンから、その下は普通にボタンホールを開けたり、袖口やポケットの廻りに敢えてステッチを入れたりと細かいアイディアが盛り込まれています。
インナーにはメランジェの糸で編み上げたニット、少しトーンの違うグレーのウールのパンツ、シューズまでグレーにして、フロントのボタンとリンクするかのようにコディネイトされたラウンドのネックレスもユニークでしたね。。。
グレーのコレクションだと思って安心していると、こんなラグジュアリーなピースがいきなり登場して、驚かされてしました!!!
毛足の長さやカールしたもの等いくつかの種類のファーをミックスさせて作ったコートで、たっぷりしたゴージャスなシルエットには感動しましたね。袖を通したらメチャメチャテンション上がりました!!!
部分的にグラデーションでグレーをかけているのも美しく、ショーではライトグレーのトップスにグレージュのワイドパンツ、同じグレージュの長いフリンジが施されたストールをファーの裾から覗かせてグラマラスなムードでししたね。。。
今回のユニークなスタイリングには、アルベールとルカからの様々なオケージョンに置いて、さらにプラスアルファのオプションを提案したいという願いが表現されているそうです。こちらはまさにそんな思いを表現したルックですね。。。。
グレーのチェックのジャケットはシングルフロントの深めVゾーンで、やはり長めのヘムとストレートラインが特徴です。グレンチェックのパンツはワイドでブラウジングをたっぷりと取り、ハイウエストの部分にはゴールドのメタルのチェーンのベルトが輝きます。
さらに強烈な存在感を放っているのが、パイソンのブルゾン。。。身頃には鮮やかなレッド、スリーブにはグレーに染め上げたラグジュアリーなレザーをふんだんに使ったスポーツブルゾンのデザインに仕上げ、ショルダーにはラインまで施してあります。。。。
パイソンのブルゾンをジャケットの上にコーディネイトしちゃうなんて!!!!ほんとオシャレ過ぎますねぇぇぇ。。。_
はいはい。。。ファーとエキゾティック スキンには袖を通さない訳には行かないんです。。。。私の人生的に。。。。
ショート丈のコートはナチュラルなパイソンに、部分的にグレーを施した実にリュクスなマテリアルで、横に張り出した襟にエポレット、ショルダーのヨーク切り替えやドットボタン等ライダースジャケットのディテールを取入れたスタイリッシュなデザインです。
ショーではそのスタイリングもリュクス。。。。オーバーシルエットのブラウンのコートの下に着用していて、襟元とフロントからパイソンがチラ見えする程度なんです!!!
もう、、、、、、。どんだけラグジュアリーなんだか。。。。。ランバンさん!!!!
今シーズンのパリコレ全体を通してフィーチャーされているのがアウター、特にコートのヴァリエーションに豊富で、昨今のリアルクローズムードに配慮してか取入れ易いアイテムや2way、3wayで楽しめるデザイン、またユニークなコーディネイトによって楽しめる等様々なバリエーションが登場していたコートの当たり年でもありましたね。
会場で見付けたこちらのコートも素敵でしたね。グレーと相性の良いチョコレートカラーのコットンをベースに仕立てたコートは、ダナミックなムートンファーの襟、スリーブや襟元に施したブラックのカーフスキンのディテール、ジップやアイレットのフューチャリックスティックなムードと、オーセンティックなミリタリーコートを実にランバンらしくアップデートしたアイテムです。
コレクションでは他のアイテムを全て軽めのグレーのグラデーションでまとめ、クールにコーディネイトしていましたね。。。
コレクションの中盤になると、グレーのトーンはグッとダークな濃厚な世界を醸し出し、ワインレッド、ボトルグリーン等AWらしい落ち着いたダークトーンと混ざり合います。
こちらはダークグレーとブラックのパレットに、ネイビーブルーを少しだけドロップした艶やかなルックです。カーフスキンのブルゾンは実に手の込んだアイテムで、襟やヨーク、前立てやカフス等のディテールには表革を使用し、スリーブとボディーのウエストの部分はブラックのスエード、一番目立つ胸元には美しいグレートーンのスエードが使われてます。
今季の特徴でもある太めのループでステッチを施し、そのループを敢えて残してフリンジのように楽しんだり、アイレットにメタルパーツを通したハードなディテールなど、ランバンの唯一無二のテクニックが溢れた一枚になっています。
デジタルモチーフがリピートするようにプリントされたシャツや、ボーダーに編まれたストールに少しだけネイビーブルーをプラスし、実にスタイリッシュなルックでしたね。。。
ウールの織地やクラシカルなパターンにコンシャスした今回のコレクション、ランバンで人気のプリントのアイテムはこんな一見カムフラージュのように見えるパターンで登場しました。
皆様こちら一体何に見えますか????実はエキゾティックフラワーのパターンなんです。フラワーモチーフのベースの部分にのみカラーを施し、良ーく見るとシルエットで浮かび上がるという仕掛けになっているんですね。。。これならフラワーモチーフ苦手な硬派な兄貴にも抵抗なく着こなせそうですね。。。
他にまるで花火のようにデジタルに解釈したフラワーモチーフ等が登場し、クラシカルなファブリックとも実にマッチしていて、コンテンポラリーなムードもプラスしていましたね。。。
今回コレクションスケジュール中にPARISのParais
Gallieraで開催されていた『ジャンヌ ランバン展』を見て強く印象を受けた部分でもありますが、このメゾンにおける手仕事の素晴らしさは他を逸する物があります。
ビジューやスパンコールを用いたラグジュアリーな物はもちろんなんですが、個人的に注目したのが生地を用いたカットワークやアップリケによる作品の美しさ。。。。特に1920年代や30年代に発表された作品は実にアヴァンギャルドで、今見てもその美しさに驚愕してしまいます。。。。
メンズコレクションにおいては、その伝統的なテクニックの数々が少し男らしく解釈されて登場するのも素晴らしく、これだけ手仕事をふんだんに取入れた作品が登場するのも、ランバンならではかもしれません。
こちらのインナーに着用しているスウエットシャツにはボーダー状にアイレットを施し、そこにローエッジのリボンを丁寧にかけて行く事で、フェアアイルのような独特のパターンを表現しています。
ショーでは長めのフリンジを敢えてハイウエストのパンツの裾にINするコーディネイトでしたが、クラブ等にお出かけの際は是非フリフリで楽しんで頂きたいですねぇ。。。
こちらもやはり手仕事のテクニックが冴え渡る作品です。
ブラック1トーンのスポーツブルゾンですが、襟廻りからフロントの部分にアイレットを施し、ラフカットのリボンを横にレ-スアップする事で独特なデコレーションを作り出しています。
ほんとこういう手仕事のテクニックってメンズウエアにおては紙一重、、、、往々にしてやりすぎて『そこまで頼んでないから。。。』という仕上りになったり、以上にフェミニンになって失敗してしまう事が多いのですが、いつもランバンのこのさり気ない取入れ方には感動しますね。。。。
ショーではスリーブの部分がカーフスキンを用いた、よりワイルドなバージョンで登場していましたよ。
グレーが綴るストーリーは、コレクション最後にはブラックへと辿り着きます。
様々なレザーが登場した今回ですがラストルックはこちらのラムスキンのジャケット。。。。レザーにボンディングを施す事で独特の張りを生み出し、小さなラペルのオーバーシルエットのジャケットの下に、もう一枚ノーカラーのジャケットを重ねたスタイリングも実にクールです。
大きく開いた胸元にメタルパーツのネックレス、スキニーパンツにブーツ、グローブまでスタイリングしてロックスターのような艶やかなルックでしたね。。。
今回のクールなスタイリングの足元を飾っていたのがブーツ。ハイカットタイプのかなりワイルドなデザインが新鮮でしたね。。。
トップ部分はクラシカルなレースアップで、今回のパンツのようにたっぷりとしたブラウジングのボトムを選ぶとブーツと解らないくらいで楽しめますし、ウエアのディテールとして取入れられていたレースアップとリンクした、個性的な紐の通し方もユニークで、その部分をチラ見せさせるのもオシャレでしたね。。。
もちろん大人気のハイテクスニーカーも沢山登場していますので、気になる方は早めにチェックしてみて下さいね。
バッグはこちらのショルダータイプが気になりましたね。Women'sのバッグもそうですが、ランバンで登場するこの種のバッグは実にプレーンな仕様になっていて、身体にあたるストレスを出来る限り軽減した、不必要な過剰なメタルパーツを排除したデザインが特徴です。
メンズウエアにおいても、スタイリングを邪魔しないようなプレーンなアイテムが素敵で、今回も実に柔らかいレザーを使用しているのでストレスフリーに楽しめます。
ストラップに特徴的なメタルパーツを使用するくらいのさり気なさがウエアラブルで、どんなスタイリングにもマッチしそうなアイテムでしたね。。。。
グレーというオーセンティックでエターナルなカラーを主人公にした物語は、アルベール・エルバスとルカ・オッセンドライバーの巧みな演出で、今迄の私達が抱くグレーというカラーのイメージを壮快に裏切ってくれる素晴らしいものでした。。。
無表情で無機質、ニュートラルなこのカラーを実にカラフルに艶やかに見せてくれた今回のコレクション。様々なラグジュアリーなファーやエキゾティックスキンまで取入れた名脇役や、アトリエが生み出す個性的なテクニックを効果的にプラスし、この上ないロマンティックでドラマティックなコレクションに完成させました。
こんなに男らしくて、こんなにエレガント。。。。。なんだか久しぶりにちゃんとオシャレをしたくなるような、少し肌寒くなる季節が待ち遠しくなるような、ランバンの2015-16AW COLLECTIONでした。
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LOEWE 2015-16 AW !!!
はい。今日はLOEWE(ロエベ)のプレゼンテーションにお邪魔してきましたので、そのリポートをしましょうね。
ロエベのトピックスと言えばこの日、PARIS中のキオスクがこの日に発表される最新作のビジュアルでジャックされた事です。
メンズコレクションの場合、本来なら発表されてから実際にショップで発売されるまでに半年以上のタイムラグがあります。以前よりその時間のギャップに疑問を抱いていると話していたクリエイティブ ディレクターのJonathan Anderson(ジョナサン・アンダーソン)は、この日世界初で発表される2015-16 AW COLLECTIONからのスタイリッシュなビジュアルをPARISの街中から世界に発信しました。
なんとも粋な、ジョナサン・アンダーソンからの一足早いプレゼントです。
フォトグラファーはItalian VOGUE等を手がける、天才Steven Meisel(スティーブン・マイゼル)が手がけ、ロエベが提案する様々な個性や表情を持つ新しい男性像が表現されています。
こちらはこの日の朝、まさにこの後電車に乗ろうと向かったHôtel de Ville駅での一枚です。
ジョナサン・アンダーソンがクリエイティブ ディレクターに就任して二回目となる今回は、彼らしい若く個性的な楽しいアイディアが詰まった充実のコレクションなりました。前回に引き続きノーマルである事をベースに、軽さ、革新性、素材使いという要素を的確に表現したアイテムが並び、意識の高い、最新鋭のメンズウエアが会場を埋め尽くします。。。
恐らく、今、最も才能のある、一番未来に近いディレクターのジョナサン・アンダーソン。。。。。
彼がこのブランドで追求する理想の男性像は実に様々な表情を見せます。エキセントリックになったり、クラシックになったり、、、、自信に溢れていながらも不器用であったり、、、もちろん常に遊び心は忘れません。。。一見捉えどころのないように見えながらもしっかりと自己を確立している。。。。そんな、若々しく多次元の魅力も持った男性像です。
会場には最新のコレクションを纏ったイケメンモデル君達のプレゼンテーションもありましたよ。。。まず、スポーティーな印象のこちらの二点のルックですが、右はトップにジャカードでジオメトリックなパターンを描き出した、ウールのジップカーディガンを着用しています。
左はヴィンテージムードのポロセーターを着用していて、ベージュとホワイトの細かいチェックの編み地、シャープなポケット、浅めの開きに施された小さな襟とレトロなムードで仕立てられ、カフスとヘムをネイビーのリブで切り替えているのも実にスタイリッシュです。
二人とも着用しているのは今季のボトムスを代表するのはヘムがフレアーになったトラウザーです。ゆったりしたボリュームとヘムをブラウジングさせる辺りがドレッシーで注目でしたね。
彼らが持っているのはキヨスクのスティーブン・マイゼルの写真のモデル君も抱えているアマソナ75のエキストララージサイズ(参考商品)です。ホワイトのボディーにセンターにネイビーのストライプを爽やかに施し、ブラックのパイピングがアクセントになっていましたねぇ。。。
ロエベと言えばメゾンの創業当時から、様々なラグジュアリーなエキゾティックレザーを用いたジュエリーケースを制作し、ヨーロッパ中の王侯貴族達が買い求めたという素晴らしい歴史があります。このブランドで発表されるこの種のレザーアイテムは、まさに珠玉の美しさで、毎回うっとりしてしまいます。
実にラグジュアリーな斑が綺麗に揃ったチョコレートカラーに染め上げたパイソンを、アンダーソンはこんなスポーティーなブルゾンにデザインしましたよ。ダークブラウンのリブとゴールドのジップを施したエターナルなデザインで、もはやここ迄来ると『一生物!』の気合いで、清水の舞台から真っ逆さまに飛び降りて頂きたい逸品でございますねぇ~~~。。。。
はい。こちらも実にチャーミングなコートでございます。。。。グラフィカルでキャッチーなムードに仕立てられたこちらのトレンチコートは、通常バッグ用に取っておく程の上質なカーフスエードを用いた実にリュクスなピースです。
レザーの肌触りの心地よさをそのまま体験出来るように一枚で仕立ててあり、シルエットはヘムに向かって上品なフレアーが施されてあり、ネイビーベースにサフランカラーのテープのディテールもアクセントになっていて、実にコンテンポラリーな印象を受けましたね。
サフランと聞くとインド料理にあるサフランライスのようにイエローのカラーをイメージする方が多いかもしれませんが、香料として扱われるサフラン自体はこんな鮮やかな紅色です。
ギリシアで最初に栽培されたというルーツ持ち、アヤメ科の多年草花(ちなみに鑑賞用はクロッカス)の雌しべのみを収穫し乾燥させる為、1gのサフランの香料を作るのに160個もの花が必要と実に貴重な原料です。近年はさらに世界中でニーズが増え、栽培が追いつかないとか。。。。。そのうちインド料理を食べに行ってもサフランライスのほうがカレーより高額なんて事になるかもしれませんねぇ。。。
こちは今回のコレクションの中で、私、喉から手が出る程欲しかったジャケットです。。。。。
キャメルとシアリングのムートンで仕上げた実に上品なアビエータージャケットで、後日東京でのre-seeで着用させて頂きましたが、、、、、、もう、、、、、そのまま寝ちゃいそうなくらい柔らかくて幸せな瞬間でございました。
エターナルなデザインの中にモダニティを感じさせるアイテムで、ポケットのフラップの矢羽根の角度や襟に施された二本のベルトとDバックルのバランス等もパーフェクト。。。。。ほんと、本気で欲しいです、これ。。。。
こちら、キャメルのレザーの部分がコットン仕様のバージョンもあり、それちらはもう少しお財布に優しい感じでございましたよ。。。www
今季数多くのブランドで登場しているシアリングですが、もちろん卓越したレザーでは評判のロエベではハイクオリティーなアイテムが数多く登場し、アンダーソンのコンテンポラリーな感覚と混ざり合い、デイリーの中で自然に取入れる事が出来てしかもオシャレ!なんてお得なアイテムが豊富でしたね。
こちらはシアリングのスカーフ(マフラー)になります。とにかく最高の肌触りでしたね。。。
ジャケットの内側に巻いて襟だけシアリング風を楽しんでみるのも素敵ですし、左の画像のようにまるでHaute coutureのようなムードでジェンダーレスに楽しんでみるのも宜しいのではないでしょうか???
今回コレクションのキーになるのが様々なアウターです。既にいくつか御紹介していますが、今のロエベを特徴づける極上のデザイン、綿密に計算された機能性、圧倒的なモダニティの全てを融合させた、今のムードを強く感じさせるアイテムばかりです。
こちらのレザーのハイキングジャケットも実に美しかったですね。。。柔らかいナパとノバックを表に使用し、インナーにダウンのライナーを施し、フードにはラクーンのファーのトリミングを施したアイテムですが、表のレザーにはなんと撥水加工が施してあるそうです。。。。レザーなのに。。。。
ラグジュアリーなレザーウエアは着ている時も気を使って仕方がないなんて理由でレザーを嫌厭されてらっしゃる方には朗報じゃないでしょうか???むしろガシガシ楽しんだ方がより格好良く見えそうなアイテムでしたね。。。
是非、ハイキングにどうぞ!!!!!!それこそ、実にラグジュアリー!!!!!
レザーウエアと並んでニットも秀作揃いでしたね。。。メゾンのアイコンでもあるレザー、オロ(スペイン語でゴールド)が語るようにロエベは常にテクスチャーにも、この上ない拘りを追求して来ました。
触感は人間が成長して行く段階の、かなり早いうちの、視覚や聴覚等の感覚より早く形成されるそうです。小さ頃使っていたブランケット等を大人になっても手放せないなんて感覚も、触感が形成されて早いうちに刻まれる記憶だからという説もあります。
こちらも最高の肌触りに拘って作られたニットです。ロエベのアーカイブスに用いられたフレンチカムフラージュをさらにアップデートさせ、まるでアクションペインティングで描いたようなマルチカラーのブラッシュトのパターンが楽しいですね。
このパターンのニットはモチーフがより鮮明に、デジタルなムードで描かれたタートルネックのアイテム等も登場していましたよ。。。
個性的でモダンなプロポーションをまとめる為に今回登場したシューズは、ロエベの伝統と革新を感じさせるエレガントなアイテムが目立ちましたね。
こちらのシューズ『ローファー ウィズ レース』という名前が付いていますが、本来センターにコイン等が飾られるローファーのデザインと、クラシカルなレースアップシューズをミックスさせたという驚きのアイテムです。。。
ありそうでなかったデザイン。。。。。。。いやぁ~、ビックリました!!!!
斬新なデザインなのにアトリエの職人達の卓越したテクニックにより、実にエレガントに自然に落とし込まれているのが素晴らしかったですね。
テキスタルとレザーのコンビになっています。。。
ロエベと言えばバッグも実に人気でございますが、アンダーソンがディレクターに就任して、メゾンのシグネチャーバッグのアマソナは、デザインされた当初の形に戻り『アマソナ75』という新しい名前で収納力も高まりましたね。
今回会場で気になったのがこちらの『アントン ボディ バッグ』です。ソフトな素材感を生かした一枚革仕立てのバッグで、体に触れている面積が多いボディバッグという用途とブランドが誇る最高級の肌触りのレザーの相性がバツグンです。
これまでカーフレザー等で登場していましたが、今季はこちらのイエローとオロ スエードのコンビがスポーティーで注目でしたね。バイカラーになるとデザインのディテールがより明確になり、ポケットに付いたタッセルもよりキャッチーな気がしますねぇ~。。。
この日会場にいらしていたジャーナリストの皆様の殆どが思わず手に取っていたこちらのラージポーチ。。。
ナチュラルカラーのムートンとタンカラーのレザーをコンビで用いていて、モコモコのテクスチャーのボディの上にリューアルした新しいアナグラムが、レザーワークでアクセントとして施してあります。。。
いや~、、、これは可愛い!!!!!しかも今季のどのウエアとも驚く程マッチしちゃうんですよねぇ。。。。
アンダーソンがクリエイティブ ディレクターに就任してスモールレザーグッズが実に充実しました。そこ迄経済的にも余裕がある訳ではない若いジェネレーションに向けて、新しいロエベを楽しんでもらおうという彼の思いは、実にユニークなコインケース等のアイテムを登場させ、楽しいアイテムが豊富です。
今回個人的にも気になったのがこちらのキーホルダー。こんな小さなアイテムにまで最高級のレザーを用いたストラップのアイテムは、まるでデザインする時に使用するカラチップのようで実にユニークです。
バッグ等のチャームとしていくつか着けて、人に見せびらかしたくなる程チャーミングなアイテムでしたね。。。
アンダーソンはファッションはもちろんの事、アートやライフスタイル全般にも高い意識を持っていて、この春も個性的なカーペットの制作で有名なイギリス人のテキスタイルデザイナー、ジョン・アレン氏とコラボしてカプセルコレションを発表したり、クッションやタオル等これまでのロエベに見られなかった新しいアイテムも発表しています。
会場にはラグジュアリーなピースとならんで、こんなアートのようなブローチも登場していました。2014年の『Subtle Archtectures』というシリーズからの作品らしく、実にユニークなピースでしたね。。。フレームに飾られていたせいもあって、ギャラリーに居るような気分になりました。
ユニークなピースはアウトフィットを揺るぎなく個性的な物に進化させます。こんなにアーティスティックなアイテムを玄関等に飾っておいて、出掛けると時にさっと身につけるなんてのも楽しいですよねぇ????
今回プレゼンテーションに御邪魔して私が一番に強く感じたのは、現在のファッション界において一番才能あると言われているジョナサン・アンダーソンが、次に何を見せてくれるのかという期待感で、ゲスト達もワクワクしたアティチュードで実に活気に溢れたエキシビジョンになっていました。
押しかけるジャーナリスト達の中で、御本人自らゲスト達にアイテムの説明をする等、相変わらずフレンドリーでナイス ガイな彼を見る事が出来てほんとラッキーでしたね。。。
ジョナサン・アンダーソンが生み出す唯一無二の独創的な才能と、それを実現させるロエベのアトリエスタッフ達の卓越した美しい仕事が融合した素晴らしいコレクション。。。。インターネットの映像だけだと時折エキセントリックに見えるデザインも、実際に生で見て、直接触ってみると、そのラグジュアリーな感覚と驚く程エターナルな気分にさせてくれます。
決して気をてらわない。。。。ノーマルであり、気取り過ぎない。。。。モダニティに溢れ実に着易いコレクション。。。。。。
さらに進化を見せるアンダーソンによるロエベ、そして次のクリエイションが待ち遠しくなるような2015-16 AW LOEWEのコレクションでした。。。。
LOEWE 2015 SS PARIS MEN'S COLLECTIONのリポートはこちらからどうぞ。
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今回登場したアマソナ、LOEWEのアーカイブスや素敵なお話もしている私の初の著書、ブランドパスポートは、現在絶賛発売中です。
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THOM BROWNE.NEW YORK 2015-16 AW !!!
はい、それでは今日はTHOM BROWNE.NEW YORK(トム ブラウン ニューヨーク)のリポートをお伝えしましょうね。
今回、トム ブラウン ニューヨークはPARIS中心部から北へ行った、19区にあるParis Event Centerというイベントスペースでショーを行いました。会場に入ると。。。。。円形劇場のように配された客席に向かって、3つの白い部屋が用意されています。
中央の部屋にはベットが置かれ既にモデル君がお休みになっています。向かって左の部屋にはティーセットが置かれたテーブル、右の部屋にはタイプライターが置かれたテーブルがセットさせれています。
私が2ショットしているの、、、人間ですから!!!!!死んでませんから!!!!
毎度楽しみなトム ブラウン劇場、、、、、、、、、今回は一体何を見せてくれるのやら!!!!!
ゲスト達が席に着き、会場内が暗転に包まれるとベッドに眠っていた青年がスクッと起き上がります。全身真っ白のスーツを着た青年はまず左の部屋のドアを開け、お茶を飲みます。しばらくすると中央の部屋でベッドを直し、今度は右の部屋へ向かい、タイプライターに向かって仕事を始めます。
仕事が終わると彼はクローゼットの扉を開け、中から黒いスーツとシューズを取り出します。ジャケット、パンツ、ネクタイとおもむろに着替え始める彼。。。。。やがて黒いスーツに身を包むと、部屋の壁面に施された紐を引きます。。。
すると。。。。。。。
あっという間に白一色だった部屋は真っ黒に。。。。。
全ての紐を引き終え、真っ黒の部屋の中で彼はベットカバーと枕を裏返すと、ベッドは黒一色になります。。。。。そして、黒いスーツのままベットの中入り再び目を閉じます。。。。。
このインスタレーションがスタートしてここまで約10分。。。本来ならとっくにショーが終ってしまっている時間なんですが、ここでようやく3つの部屋の前にライトで浮き出されたランウィが現れコレクションがスタートするという趣向。。。。。
全ての部屋にはしっかりとした壁が施されているので、ランウェイに向かって待ち構えているカメラマンからはこの一部始終は全く見えません。。。このインスタレーションは実際に会場に来たゲスト達のみしか見る事の出来ない不思議なお芝居。。。。
今、一番とも言われている才能溢れるパリコレの演出家、エティエンヌ・ルッソらしいアーティスティックなしかけでこの舞台の幕が切って落とされます。。。。
ライトに照らされたランウェイには黒い灰の雪が降り始めると、まず最初にこちらのほぼブラック一色のルックが厳かに登場します。
ベル・エポックのエレガントでノーブルな紳士服をイメージさせるようなこちらのルックは、テイラードを得意とするトム・ブラウンらしい実に美しいシルエットですね。。。ほっそりしたシングルのチェスターフィールドコートは襟にベルベットを施し、ラペルはシャープで丁度良いバランスです。全てのポケットにフラップを施し、前端の裾は美しいアールのカッティングです。
インナーには狭いVゾーンに合わせを持って来た、1つボタンのシングルのジャケットとカーディガン、洗いざらしのコットンのシャツにブラックタイはこのブランドのトレードマークです。
細身のトラウザーは裾のカフスを大きめにし、アリゲーター素材のMr. Thom Bagとフルブロークシューズを合わせ、トップハットとヴェールが何ともミステリアスなムードを醸し出します。。。。。
ファーストルックのトップハットもそうですが、今回ももちろんイギリス人のハット アーティースト、スティーブン・ジョーンズとのコラボにより、ルックはより個性的なムードを醸し出しています。
トップハットにダービー、カンカン帽とクラシカルな紳士の帽子のデザインから、女性が被るようなキャノティエやトーク帽まで、、、中にはまるで前髪のヘアスタイルをそのままデザインにしたようなフェミニンなアイテムも登場します。そしてそれらに飾られているのは様々なヴェール。。。頭全体をすっぽり包むものから、花嫁が着けるような上半身を覆う長めのもの、チュールをダイナミックに飾ったりと、さすが奇才スティーブン・ジョーンズの仕事でしたね。
こちらのハットもユニークでしょ????よ~~~くご覧下さいませ、、、、こちら亀になってます。真ん中に顔があり、眉の横には前足、トップの部分が甲羅になっています。。。。しかもこの引き編み漁でもするかのような大袈裟なフェザーを飾ったフィッシュネット。。。。
こちら、re-seeの時に被ってみましたが、私が着用すると間違いなく安全ヘルメットになりました。。。。
今回、コレクションに登場するアイテムはホワイトのシャツを覗いて全てブラック。。。自らカラーを一色にコントロールする事で、マテリアルや施されるテクニック、コーディネイトに至迄実に素晴らしく、42点というボリュームのあるコレクションを飽きる事なく見る事が出来ましたね。
こちらはその中でもエンブロイダリーのテクニックが美しいジャケットになります。黒字に黒の糸でまるでジャカードのように施したモチーフは、イリギスのニットの伝統的な柄、フェアアイルに着想されていて、本来ニットで編み出して表現するパターンを、布帛に刺繍で表現すると、こんな風なフレッシュなムードになるんだなぁ~と感心しました。。。
しかもよ~くご覧下さい、、、、ボーダーの中に今季のマスコット、亀がいるではありませんか!!!!!ラペルの部分やヒップのあたりにはクジラもいますよぉぉぉ。。。
ライナーも実に凝っていて、表地に刺繍で施したパターンをホワイトベースにブラックでプリントしたファブリックを使い、実に芸が細かいアイテムでしたね。。。
そんな訳で後日トム ブラウン ニューヨークを日本で扱うアタッシュ・ド・プレス、steady studyでのre-seeでまんまと袖を通して参りましたよ。
このブランドのウエアはコレクションをご覧になればお解りのように、スレンダーなシルエットが中心なので、私のようなグラマーなタイプは中々フィットする物がないのですが、こちらのコートはラグランスリーブなので肩のゴツイ私でも大丈夫でしたね。
カシミアの柔らかくリッチなファブリックの上にクジラと亀の刺繍のアップリケが全体に鏤められているチャーミングなディテールですが、黒一色というカラーリングが大人っぽく見せています。
襟は立てて来ていますが、表襟にはベルベットが用いられ裏はホワイト。。。カジュアルに着るなら、こうやって立てて襟裏のホワイトを見せても素敵ですね。
リボンの付いたシルクハットとMr. Thom Bagでかなりその気でございました!!!
全てブラックのコレクション、ヴェールの付いたヘッドドレス。。。。画像をご覧頂いて感の良い方は既にお気づきかも知れませんが、今回のコレクションのテーマは『告別式』。。。。。。
一人芝居を終え、再び黒いベッドの中に横たわる青年はさながら亡がら、、、、重々しい交響曲が流れる中、ゆっくりと歩く黒衣のモデル達は彼が眠る前で一度足を止めて、その姿に思いを馳せ、また再び歩き出すという演出もされていましたね。
シルエットはトム・ブラウンが得意とするスーツスタイルをベースに、クラシカルなフィット感の3つボタンジャケット、ウエストにダーツを入れないボックス型(I型)のサックスーツ、シングルやダブルのジャケット等が登場します。ボトムはロールアップしたトラウザーやショーツがコーディネイトされています。コートはチェスターフィールドに始まり、ラグランスリーブのサックオーバーコート、ウエストにベルトを施したノーフォークコート等こちらも多種多様。。。。。
こちらのルックは亀のモチーフがジャカードで織られたチェスターフィルドコートの上に、フラノのエレガントなシルエットのジャケットを羽織り、ボトムは短めのショーツというかなり個性的なスタイリングです。
シルクハットに金属で作ったクジラのモチーフのデコレーションやブレード、そしてージャスなオーストリッチを飾ったこちらのハットが、今回のコレクションに登場したハットの中で、個人的に一番お気に入りでしたね。。。
ノーフォークコート等に見られるベルトのディテールを取入れたこちらのコートにも、見事な手仕事が施されていましたよ。
ふっくらとした柔らかいウールの上に施されたのはなんとブラックパールのエンブロイダリー。。。。ベルトの部分やパッチドポケットのポケット口等、部分的に刺繍のパターンを変えてアクセントを付けています。
胸元でダブルブレストになった前端は裾で広がり内側のボトムをチラ見せしますが、コーディネイトされているのはなんとミニスカート。。。。オリジナルのツィードのボディーにヘムの部分にはやはりブラックパールの刺繍が施されています。
パールは唯一正式な喪のシーンにおいて着用が許されてる宝石です。海から生まれた美しい粒は涙を意味しているそうですよ。。。
こちらはロングスカートのルックになります。実際にこのスタイルで誰かの告別式に参加するかしなかは別として、全ての人が黒一色を纏う儀式、特に今回インスパイヤされている1900年初頭のヨーロッパの告別式の様は、トム・ブラウンにはクラシカルでスタイリッシュに写ったのかも知れません。。。
こちらはジャケットonジャケットというコーディネイトで、上のボレロには先ほど御紹介したフェアアイルの刺繍のファブリックが使われていて、その下のジャケットにはPVCのパテントが使われています。スカートは右側にセンタープリーツを入れたパッチドポケットを配し、裾はパンツと同じように幅広のカフスが施されています。
キャノティエには極薄の腰迄のシルクチュールを飾り、裾に施したグログランリボンがまるで宙に浮いてるように見えるユニークなルックでしたね。。。
はい、なんともゴージャスなこちらは、トム・ブラウンが大好きなファー、ミンクを使用していて実にラグジュアリーでございましたよ。。。。
告別式のテーマに合わせてもちろん使用されているのはブラックミンクですが、シアリングやアンシアリングと毛のカットの方法も様々で気高い印象を受けましたね。
こちらはミンクを贅沢に使い、ビッグシルエットのコートに仕立てていましたが、他にカシミアのコートのライニングに用いたり、サックコートのラペルやカフス、裾にアクセントで飾ったりと様々なヴァリエーションで登場していてリッチなムードでしたね。。。他にアストラカンのファー等も登場していましたね。。。
繰り返し登場するブラックのみが織りなすハーモニーは会場を独特な雰囲気にし、告別式という本来悲しい儀式をテーマにしているにも関わらず、そこには遊び心やユーモア、そして生きるという事自体へのトム・ブラウンからのポジティブなメッセージのような物を感じたのは私だけではない筈です。。。
スカート男子の私的に御紹介するこちらのルックは、スカートだけではなくトップスのレイヤーも実にユニークです。一番上に着ているジャケットはブラックのPVCに、サテン地をカットして刺繍したくじらと亀のモチーフが鏤められています。インナーのベルテッドのコートはカシミアをベースに、ジャケットと同じアップリケが施され、光沢の違いを楽しむようにレイヤーしています。
そして持っているバッグ。。。。この角度からだと普通のボストンバッグのように見えますが、横から見るとこちらなんとクジラのフォルム。。。。。悲しみをヴェールの下に隠しゆっくりとランウィを歩くモデルが持ったこのバッグは、大海原をのどかに泳ぐクジラのように見え、実にチャーミングでしたね。。。
はいはいはい!!!こちら、亀のバッグでございます、、、、。見りゃ解りますよね????
今回この亀やクジラのフォルムのバッグはペブルグレイン(表面に細かい凹凸のある木目)レザーやカーフスキンを使用し、遊び心のあるフォルムを最高級のレザーで仕上げた実にオシャレなアイテムでしたね。
因みにこの亀のバッグ、、、、リュックサックです。。。。はい、、、、亀仙人になれます。。。。。wwww
ラストルックにはまるで世紀末の貴婦人のようなルックが登場しました。
ハイウエストの位置にベルトのディテイールを施したロングコートとスカートは、フェアアイルの刺繍を施した今回オリジナルのファブリックで、同じくベルトのディテールやパッチドポケットがイギリスのクラシカルなハンティングシーンをイメージさせるケープはスエードを使って仕立てています。
ラストルックなだけにヘッドドレスは一番豪華。。。。。フォルム自体がクジラの形をしたトーク帽にさらにクジラのアップリケを施し、背中から吹き出した潮はワイヤーで施され、そこからチュールが溢れ出すというユニークなピースになっています。
今回いくつかのルックに登場していた傘も実にユニークでしたね。フェアアイル柄で、レースやPVC素材でも登場していましたね。。。
でもねぇ。。。。。。。発売するのかしら???????
誰もが人生の中で何度か経験するお葬式や告別式をテーマに、実にオリジナリティー溢れるブラックのみのコレクションを見せてくれた今回のトム ブラウン ニューヨーク。。。。決して避けては通れない人生を最後をテーマにしたコレクションに、ショーが始まり参列者のパレードが始まった途端、会場は一瞬ざわつきましたね。。。
常にスーツスタイルをベースにその中に奇想天外なモチーフを取り入れ、アトリエの底力で素晴らしい作品として見せてくれるこのブランドですが、今回の悲しみの装いは実にオリジナリティーに富み、主に女性の黒衣からインスパイヤされている辺りも、ジェンダーレスなスタイルがトレンドの中心にある昨今のムードも感じさせてくれました。
もちろん、告別式用に用意された礼服ではありませんので、皆様のデイリーのスタイルの中でそれぞれに楽しんで頂ければ宜しいのですが、礼儀正しいフォーマル感や丁寧なテクニック等はこれから訪れる年末年始のパーティー等にも最適ですし、新しいイブニングの提案という形でも実に面白いコレクションでしたね。。。
ショーの冒頭に登場した青年が演じたのは、もしかしたら私達の短い人生の縮図なのかもしれません。。。。寝て、起きて着替えて、お茶を飲んで仕事をして。。。。。。光陰矢の如くあっという間に過ぎてしまう人間の人生。。。。。大切に、丁寧に生きなければならないと感じてしまったのは、私だけではない筈です。。。。
そして、願わくば、、、私の事を非常に理解している良き友人の告別式がもしあるのならば。。。。。私は今回のコレクションに登場したような実に個性的なウエアとハット、そしてもちろんヴェールまでも被って参加したいと思います。。。。。。
すいません!!!!本当に不謹慎ですが!!!!!!!
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KENZO 2015-16 AW !!!
さて今日は、KENZO(ケンゾー)の2015-16 AW COLLECTIONを伝えしましょうね。
1970年、日本人デザイナー高田賢三が『Jungle Jap(ジャングル ジャップ)』という、自ら差別用語も用いた名前を付けたブティックに始まったこのブランドは、高田氏退陣のあとイタリア人のアントニオ・マラスを始めとする数人のデザイナーが手がけ、現在のクリテイティブ ディレクターにオプニング
セレモニーも手がけるアメリカ人のキャロル・リム&ウンベルト・レオンが務めているのは皆様ご存知の事でしょう。。。
2011年キャロルとウンベルトがこのPARISを代表するメゾンの舵取りを任された当時、数多くのブランドでデザイナー交代劇が繰り広げられ、この時のPARIS FASHION
WEEKはとても慌ただしかった印象がありますね。。。。リニューアルを果たした数あるブランドの中で、ケンゾーはいち早く若い層をターゲットにしたコンテンポラリーウエアへと進路を決め躍進して来ました。
フレッシュなジェネレーションへ向けストリートのテイストを取り入れた遊び心に溢れたデザインや、リーズナブルなプライスと勇気ある数多くの画期的な試みが行われ、メゾンのイメージのリニューアルに大成功したメゾンの一つです。
コレクションの会場のみならず、世界中の街中でもWomen's、Men's問わずほんと着ている人を良く見かけますね。。。。今年だけでも中国国内にさらに数多くのブティックが開店する予定など素敵なニュースが常に飛び込んで来ますね。。。。。
そんな押しも押されぬの人気者のキャロルとウンベルトは今回少しユニークはテーマからコレクションをクリエイトしました。現在PARISとカリフォルニアという二つの都市を行き来して生活をしている彼らですが、彼らは常に素晴らしいコミュニティーに支えられてクリエイションを続けています。
様々な人種や国籍の人々達から成るそのコミュニティーの中に、もしエイリアンが居たら。。。。?????まるでSF映画のようなユニークなアイディアはファンタジーに溢れた楽しいコレクションを生み出しました。
個性、サバイバル、プロテクションや機能性に着想されたアイテムは、ユニークな人々で構成された新たなコミュニティーのメンバー達が纏うユニフォームのようでもあります。彼らが用いる独特の記号や、誰かが残したサイン等読み取る事が出来ない不思議なマーク、、、、カルト的なグラフティーや取り扱い表示ラベル等コレクションをソリッドにする要素がふんだんに登場し、象徴的なモチーフはユニークなプリントやジャカードで表現され、新たなコミュニケーションツールのようにも見えます。
最初に登場するのはこちらのルックです。今回のキーカラーの一つでもあるカーキ ベースに、ブラックの拡大したピンストライプを施したウールのファブリックで仕立てられたコートのルックです。袖のパッチドポケット、身頃のポケットのフラップ等にブラックの別布でアクセントを付け、取り外し可能なフードは同色のナイロンを用い、内側には実に個性的なムラ染めした毛足のある生地を貼っています。
ユニークなのが防寒性から生まれた楽しいスリーブ。親指のホールを作り普通の袖丈より長くしてグローブの変わりにもなるディテールが取入れられています。そのホールの部分や袖口、ラペルやフロントの裾等に手仕事によるブランケット ステッチまで施し、実に個性的なアイテムでしたね。。。
インナーにはオレンジとブラックのタイダイのダメージデニムのブルゾンをレイヤーし、他のアイテムは全てブラックで統一し、ケンゾーらしい元気でオリジナリティー溢れるルックでコレクションはスタートします。
ケンゾーのニットは一枚でもスタイリッシュに見える、実に個性的なニットが毎シーズン楽しいのですが、ニットが本番のAWシーズンになるとよりユニークなテクニックのインパクト大なアイテムが登場して楽しいですね。
こちらのニットも実に楽しいでしょぉぉぉ???ブラックベースにネオンのようにビビットなブルーやレッドの糸で描かれたのは読めない文字。。。。これまでだと、ここには『KENZO』というアイコニックな文字が施されていたでしょうが、今回のコレクションでは彼ら自身が流行らせたインパクトのあるロゴを用いる事を一切止め、デザインの楽しさで勝負してるところにも、意気込みを感じますね。。。
ボーダーの中にはあえて編み地を表裏逆にして、渡してある糸を見せるようなディテールや、こちらの袖にもハンドウォーマーのようなディテールが施してあり、実に好奇心をそそるニットに仕上げていましたね。
解読不能なロゴやマーク等ユニークなモチーフを遊び心たっぷりに取入れている今シーズンですが、カラーリングは驚く程シックで秋の豊潤なムードに溢れています。
濃厚なダークグリーンやカーキ、ブラウンやバーガンディーのパレットにメタリックなシルバーやビビットなオレンジがアクセントを描き、ブラックやグレーのニュートラルカラーも豊富です。このカラーリングからすると、これまで若いターゲット中心だったこのブランドに大人男子も手を出せそうな感じがしましたね。。。
こちらはエイリアン達の謎の暗号のようなパターンを施したジャカードで仕立てたオーバーサイズのコートです。ドローストリングやワークウエアに取入れられるサイドラインのディテール等機能性から着想された様々なアイディアに溢れています。
インナーに着ているタイダイ風のブルゾンも素敵!!!こちら、ムートンなんですが、革の色をイエローに毛の色をダークグリーンに染め上げ、特殊な加工でこのようなまだら模様に施している実にリュクスなアイテムでしたね。。。
こちらのブルゾンも実にユニークなファブリックが用いられていましたよ。
ファーをオレンジやディープグリーンでタイダイ風に染めた後、エキゾティックスキンやアニマルモチーフのようなまだらに毛をカッティングして仕上げています。毛の先だけ染めたり、また根元だけ染めたりとランダムな仕事がされているので、カットすとまた違う色が現れス、ペシャルなテクスチャーを
生み出していましたね。。。
私、袖を通して見ましたが実にアーティスティックで、44歳のおっさんでも大丈夫でした!!!!確認済!!!!!
今回ファブリックはホントに素晴らしかったですね。。。。ハイブリッドな今迄見た事のないテクニックがふんだんに取入れられているので、ショップに並んだら是非間近でチェックしてみて下さいね。。。
こちらのプリントも今回存在感を放っていたユニークな物で、ミステリーサークル等に見られる不思議なマークや印、カルト的なグララフティーの要素を盛り込んだファブリックです。
近くで見ると絵の具が飛ばしたり、わざと潰した部分等もあり何だかミステリアス。。。プリントのアグレッシブさとバランスを取るようにモノトーンやネイビーXホワイト等のカラーリングで登場していて、中にはフロッキー加工でこのモチーフを表現したアイテムもありましたね。
こちらはコンビネゾンで仕立ててあり、オレンジやバーガンディーを取入れたフードもアクセントになっていて、同じオレンジのレースアップ ブーツとコーディネイトしていましたね。。。
こちらのニットも実にチャーミングでしたねぇぇぇ。。。。
マルチカラーに編んだのブランケットを大胆にパッチワークしたようなアイテムは、グラデーションをかけて表現したストライプがフューチャリスティックな印象です。こちらのようにアイテムの真ん中で上下を切り離し、別のニットを組み合わせたようなデザインが実に面白かったですね。
他に、ボーダーの一つ一つを編み方や素材を変えた複雑な仕事のアイテムや、インターシャーを駆使し、『UFO』の文字や解読不能なレタリングを描いた物等、コーディネイトの主役にしたくなるような楽しいアイテムが勢揃いでした。
今回コレクション全体を通して、様々な新しいレイヤードシルエットが提案されていました。ボックス型のロングコートの上にアウトドアテイストのケープパーカーをコーディネイトしたり、かなりしっかりしたブルゾンをパーカーコートの下に重ねたりと実にユニークです。
二枚に重ねたコートのカラーリング同じにして複雑なディテールの1アイテムとして楽しんだり、反対に内側のアイテムをビビッドにして、襟や袖口から覗かせてアクセントにする等実にユニークで、このスタイリングのアイディアもプロテクションや保湿性等に着想されているそうです。
こちらはビビットなオレンジのウールのコートの上に、ミステリアスなマークのプリントのテクニカルファブリックのパーカーをコーディネイトしたルックで
す。敢えてインナーにコートを着用し、首もとや袖口、裾からオレンジを覗かせるスタリングはアウターを一枚羽織ってしまうと退屈になってしまう秋冬のスタイリングを楽しくしてくれそうですね。。。
今回ユーテリティリティーという概念は一度本来の用途から分解させ、さらに遊び心をプラスして再解釈されています。実用性の為に必要なディテールは敢えてデザインに解釈し、フレッシュな印象を感じさせてくれます。
はい。こちらはMA-1のムードを再解釈したブルゾンですが、実に楽しいアップグレードになっているでしょ???本来防寒の為に用いられている襟、袖口、裾に施され
ているリブを大きくデフォルメし、実にユニークなアウターに落とし込んでいます。カフスや腰廻りはリブの幅が広い分よりボディーにフィットし、防寒性もバッチリでしたね。。。
今シーズン、ショーにも登場していた、レザーのブレードを繋ぎ合わせた個性的なドローストリング バッグとコーディネイトさせて頂きましたが。。。。。。。何やら、海の男に見えてしまうのは。。。。。。間違いなく私のせいですよね?????
『大漁だど~!!!!!』的な。。。。。。。。。。。。。。。汗。。。。
カジュアルなスタイルが中心だった今回、セットアップのスーツスタイルの提案としては、こちらのようなストリートテイスト溢れるコーディネイトが登場しましたね。
軽めのテクニカルファブリックを用い、角度によって色合いが変わる独特の光沢がユニークで、ジャケットはプレーンな縦長のボックスシルエット、パンツは細みのシガレットパンツでサイドにはパラシュートのシャーリングのディテールが施されています。
袖口にアームカバーの付いたニットを合わせジャケットの袖口から覗かせたり、こちらのように上からアームカバー自体をコーディネイトしちゃう等、ストリートで楽しめそうなフレッシュなスタイルが気になりましたね。
すいません、、、、私が着るとなんだか銀色の派手な蟹のように見えてしまっていますね。。。。。申し訳ない。。。。
こちらはシルバーのメタリック加工を施した特殊な素材で仕立てたケープで、表面に施した独特のしぼ感がユニークです。ローエッジにした裾や切り替え等のディテールを全て直線的にデザインしていて、実にシャープな印象のアイテムです。
こちらもショーでは同じファブリックの細身のコートの上に合わせて、何処と無くイギリスのトラディショナルなレインコートをイメージさせるムードでしたね。他にワイドパンツやストレートシルエットのコートにレイヤーしたブルゾン等、幾つかのアイテムで登場していてテンション高かったですねぇ~~~~。。。
あっ、俺もですねぇぇぇぇ。。。。そりゃこんなアイテムに袖と押しちゃうと盛上がっちゃいますよ!!!!wwwww
個性的なルックを飾るアクセサリーもまた今回実にチャーミングで、プロテクションやサバイバルの要素をスタイリッシュに昇華させ、かなりパンチの効いたアイテムが印象的でしたね。
こちらのブーツはスエードやテクニカル レザー等幾つかのマテリアルをパッチワークにしたアイテムで、カラーリングや異素材の組み合わせが実に楽しいですね。アイレットを施し太めをループを通すディテールも楽しげでしたね。
他にこのデザインを1カラーで作ったブーツや、細いレザーのテープを1本1本ミシンで叩いてプリーツのようなテクスチャーを作り出したブーツも登場し、そちらはドローストリングバッグとお揃いで持つと素敵なんじゃないでしょうかぁ????
今回も若いキャロルとウンベルトらしく、まるで最新のハイリウッドSF超大作やRPGゲームのストーリーのように、近未来的で楽しいテーマでコレクションをクリエイトしたケンゾー 2015-16 AW COLLECTION。。。。。。皆様いかがでしたか?
PARISとカリフォルニアで生活をしながらクリエイションを続ける、世界一忙しいアジア人でもある彼らに取って、自らを取り巻く環境やスタッフ、家族、友人達の存在はとても重要で、国籍や人種に捕われない新しいコミュニティーを作り上げて行こうというポジティブなムードが表現された印象を受けました。
自らのルーツを探りながらクリエションを続けて来た彼らは、現代という実に不安定な社会の中で疑問に感じた事を行動に移し、太平洋における黒マグロの保護活動や自然との共存等、これから未来へ向けて現代人がやらなければならない使命のような物を色濃くコレクションに表現して来ました。
今回のユニークなコレクションから私が感じたのは、例え自らのコミュニティーの中にエイリアンが居てもきっと彼らなら上手くやれる、あらゆる個性や存在をリスペクトしハッピーをシェアして行こう。。。。そんな昨今の日本において最も欠けていて、最も重要な多義性を認めようという、自由な意志のような物を強く感じましたね。。。。
解読不能なエイリアンが残したメッセージのようなプリントの中に、『UFO ARE COMMING BACK』の文字を確実に発見した時、、、、、、この空想にも思えるエピソードは既に始まっているかもしれないと思わずにいられなかった、KENZO 2015-16 AW COLLECITONでした。。。。。
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AMI ALEXANDRE MATTIUSSI 2015-16 AW !!!
はい。そろそろお盆休みでございますね。もう、すっかり褌の紐は緩みまくりで、もしくは既に何処か遠くにトンズラぶっこいてる皆様もいらっしゃるかと思われます。。。。
はい。。。。。。。そんな奴は死んでしまえ!!!!!。。。。。。。。なんて思ってませんよぉぉぉ~。。。。。。。。でも、ちょっと嘘。。。。。
お盆もお休みなく仕事してる皆様、私も一緒ですからご安心くださいねぇ!!!!でも、私個人的には工場がストップして車が減って、人が少なくなった東京は実はとっても快適だったりします。少し涼しく感じられ、スムーズに流れる首都高をドライブしたり、ビヤガーデンで心地よい夜の風を楽しんだりと、いろいろ楽しい事も満載だったりします。
皆が仕事に復帰して、蟻のようにバタバタ働き出した頃に、思いっきりバカンスしてやるんだから!!!!
さてさて、そんな恨み節は置いといて、今日も2015-16 AW PARIS COLLECTIONのリポートをお伝えしましょうね。今日ご紹介するのは大人気のPARISのメゾン、AMI ALEXANDRE MATTIUSSI(アミ アレクサンドル マテュッシ)です。ワードローブ発想の究極のリアルクローズを提案するこのブランドですが、日本でもかなり人気なのは皆様ご承知でございましょう。。。
まずは後日このブランドを扱う日本のアタッシュ ド プレスのHIRAO INCで行われたre-seeで、最新のコレクションに袖を通させて頂きました。
ショーの時から気になっていたエマージェンシーカラーのこちらのコートは、程よいビッグシルエットと美しいテイラードカラーが素敵でしたね。少し毛足のあるモッサのファブリックを用い、6つボタンのダブルのフロントのデザイン。。。ショーではインナーにグレーのタートルニット、ロールアップしたデニムにハードなブーツをコーディネイトした男らしいスタイルで登場しましたよ。
いやぁ~、、、、いかんですねぇぇ。。。。袖を通すと益々欲しくなります。。。。
2015 SS COLLECTIONではパリのリセを会場に、フランスで人気だった青春ドラマ『First Kiss』や日本でもお馴染みの『ビバリーヒルズ青春白書』等、かつてティーンが夢中になったTVドラマにインスパイヤされた、フレッシュでキャッチーなムードをスポーツとプレピーのミックスで楽しく表現したこのブランドですが、今回は少しムードが違います。。。
コレクションの会場となったのは16区にあるMaison de la Radio。こちらラジオ局でございまして、そこの地下駐車場が舞台。。。。。会場に入ると飾り気のない無骨なスペースに非常灯だけが静かに瞬き、ショーの本番直前迄スタッフ達がフロアーに水を撒く作業に追われています。。。。
なんだかハードボイルドなムードですねぇぇぇ。。。。
そんな中ファーストルックに登場したのはこちら、、、、、、、ネイビーのピンストライプのスーツです。ボックスシルエットのジャケットは低い位置でダブルブレストとなり実にシャープ。。。。。インナーにはVネックのネイビーのニットを合わせ、ワイドなボリュームのパンツはハイウエストで着用し、丈はソックスが見える程短めです。
クラシカルなレースアップのシューズとベルトはダークなヴァーガンディーでまとめ、ほんの少しカラーで遊んだだけの実にシンプルなスタイルです。。。
モデルの胸元のタトゥーと短めのヘア。。。。何か思い詰めたような表情で歩く彼らを見ていて、私がピンと来たのは『Prison Break(プリズン ブレイク)』。。。。。
2005年8月から2006年アメリカを始めとし世界中でOAされた大人気のTVドラマシリーズの『Prison Break(プリズン ブレイク)』ですが、アメリカのドラマで鉄板とも言える脱獄物を毎回ソリッドでハードなタッチで描いた作品で、日本でも人気を博しましたね。
無実の罪で投獄された兄を救う為に主人公のマイケル・スコフィールド(ウェントワース・ミラー)は、自らの身体に刑務所の脱獄ルートを模したタトゥーを入れ、銀行強盗を起こし同じ刑務所に入ります。。。。まぁ、そこからは裏切りとか成功とか失敗が繰り返され、愛と真実と正義を問う皆様が大好きなストリーでございます。。。。。。夢中になった方々も多いのではないでしょうか????
真っ暗な地下駐車場に濡れたフロアー、非常灯の灯りとフェンス、モデル達はそれぞれに何か運命を背負い決断を迫られた深刻な表情を浮かべアウトローのムード、登場するアイテムはどれも無骨なまな男らしさに溢れています。。。。。。。
コレクションを行う大半のブランドは通常テーマとかイメージを言葉で説明したリリースという物を発表しているのですが、実は今回のコレクションにおいて、アミ アレクサンドル マテュッシは一切の文字情報を出していません。
なので、プリズン ブレイクって事にしてるのは私の勝手な妄想。。。。偏った一個人の意見としてお聞き下さいましね。全然違ってたら。。。。。。後日謝罪文&反省文をUPさせて下さい!!!!
でも、そういう体で見て行くとどんどんそんな感じに見えるんですよぉぉ。。。。
こちらは薄いベージュが実に美しいムートンのジャケットのルックです。大きめのダイナミックな襟とフロントや袖口から覗くモコモコのファーがなんともチャーミングですね。因みにファーの襟は取り外し可能になっています。ボディーのシルエット実にクリーンなボックス型で、理路整然と並んだポケットのフラップやステッチが素敵ですね。。。
インナーにはモヘアのクルーネックのニット、パンツにはウールのテイパードパンツを合わせ、ここでもヘムを短めにしてレースアップのブーツを印象付けていましたね。。
無骨な男性像を演出する為に、厚手の紡毛のウールもいくつか登場していましたね。モノトーンベースのツイードはオーバーシルエットのコートやジャケット等落とし込まれ、インナーにはざっくりしたニットにテイパードパンツのマスキュリンなコーディネイトや、時にはシンプルなパーカーに膝丈のショートパンツ等お得意のストリートの気分漂うスタルでも登場していましたね。
こちらのブルゾンはかなり大きめのヘリボーンで仕立てられたブルゾンです。ブルゾンと言えどもシルエットは実に計算されエレガントで、ブラックの襟がアクセントになっていましたね。
DIOR HOMME、ジバンシィ、マーク・ジェイコブスで経験を積み、テーラリングに定評のあるアレクサンドル・マテュッシが作り出す作品は、こちらのようなカジュアルなブルゾンと言えども、一旦袖を通すとそのパターンやカッティングの美しさをビシバシと感じる事が出来ます。そういう部分もこのブランドの人気を安定させている要因の一つでもありますね。。。
ワイルドなコレクションな紅一点だったのが、今回唯一登場しているフラワーモチーフです。かなり感情的なムードで描かれたパターンは、物語の主人公が背負う葛藤を表現してるかのように、フラワーモチーフと言えどもピースフルなだけの印象ではありません。。。
こちらはルレックスの糸をジャカードで織り込んだファブリックが用いられたシャツのルックです。ゴールドのルレックのベースの上にブラウンやブラックで表現された薔薇が咲き乱れるモチーフで、実にシックでドラマティックでしたね。
このファブリック、フロントがジップアップになったプルオーバータイプのパーカーや、フード付きのコート等でも登場していましたよ。
男らしくワイルドなムードの今回のコレクション、カラーリングも実にマンリーです。ネイビーにブラウン、グレーのグラデーションからデニムのブルー。カーキやアクセントに取入れたソリッドなパウダーカラー、そしてエマージェンシーオレンジ。。。
中でも圧倒的に多かったブラックのアイテムと対照的なホワイトのコントラストは、クールでドラマティックでしたね。こちらのルックのようにトップスとボトムスをパッキリ分けてバイカラーにするスタイルは実に素敵で、ノンシャランとしたムードながらスタイリッシュにまとまっていましたね。
バイカラーのカラーリングでトップスをブラック、パンツをホワイトにしたルックも登場していましたね。
こちらのワークジャケットはボンディングを用いて仕立てられ、4つのポケットが平行でシンメトリーに規則正しく施され、襟の内側にはブラックのボアが施してありましたね。。。。こういうアイテムって一歩間違うとビックリするくらいおっさん臭くなっちゃうんですが、実にスタイリッシュに仕上がっているでしょぉぉぉ???
今回ブルーデニムと並んで、かなりウォッシュを効かせた80'S風のデニムも登場して新鮮でしたね。チャラい感じに見えがちなこのファブリックをグレーやライトブルーまでウォッシュし、テイパードのシルエットをローライズで履く事で男らしさを演出していましたね。
こちらはオートミールのグレージュのウールで仕立てたガウンのような柔らかなコートを合わせ、インナーにはベージュピンクのシャツをコーディネイトしています。今回のコレクションの中では数少ない優しい印象のルックでしたね。
こちらはフラワーモチーフのプリントのプルオーバーになります。ねぇ?なにやらサスペンスドラマのタイトルバックに登場しそうなミステリアスな印象でしょ????
咲き乱れるピオニーをブラックバックにシルクスクリーンでプリントし、暗闇から浮き出す感じで表現されています。こちらはレッドXブルーとかなり情熱的な印象ですが、他ピンクXボルドーやモノトーンのバージョンもありましたので、ちゃんと試着してご自身にお似合いになるカラーを探してみて下さいね。
アレクサンドル・マテュッシ自身のトレードマークでもあるニットキャップを取入れたコーディネイトはアミのコレクションでは毎回登場しますが、今シーズンはこのルックも何処と無くダークな印象でしたね。
濡れたような質感のテクニカルファブリックのパーカーコートに、インナーにはウォッシュをかけたグレーのデニムをGジャンとGパンというセットアップでコーディネイトしています。あえて一番上までボタンをきっちり閉め、パンツのロールアップの幅、シューズとそこから見えるソックスの分量まで綿密に計算されています。
ブラックのナイロンのテクニカルファブリックのアイテムは他にダウンジャケットやプルオーバー等でも登場していて、1アイテムだけグロッシーなテイストを取入れているのもハードボイルドなムードでしたねぇぇぇ。。。
とにかく秀作のコートが出揃った今回、こちらのようなモノトーンのかなりゲージの大きいブロックチェックのアイテムも注目でしたね。。。はい、皆様ご存知の通り、私、バイカラー好きでございますので。。。。
ビッグシルエットのコートはまさにザックリと羽織ったような印象がマスキュリンで、大きめに作られたブラックのウールの襟が胸元を逞しく見せる効果もあります。
ブラックのタートルニットにブルーデニムというあまりにもプレーンなコーディネイトですが、もの凄くドラマティックに見えてしまいましたねぇ。。。。
実にリアルで誰もがストレスフリーで袖を通す事が出来るのがアミ アレクサンドル マテュッシの特徴で、『AMI=友達』というブランドネームからも、そしてデザイナーアレクサンドル・マテュッシの人柄からも、いかにこのブランドがフレンドリーかは有名な話です。
数々のビッグメゾンでクリエイションを経験して来たアレクサンドル・マテュッシはラグジュアリーを作る中で、果たしてそんな大袈裟で高額なアイテムが自分達のライフスタイルに本当に必要かという疑問を常に問いて来ました。2011年に立ち上げたこのブランドは、そんな疑問を解決するかのように、健やかな服作りを追求していて、服自体が着る人の『友達』となれるような長く愛される物作りが実に好感が持てますね。。。
ただい一つ申しておきたい事がございます。。。ステレオタイプが多い日本の男子の皆様方はアミを着てればオシャレ!と思い込んでる方々もいらっしゃるようですが、このブランドのアイテムは究極のリアルクローズで、簡単にライフスタイルに取入れられる分、ブランドのマークやインパクトのあるプリントに逃げる事が出来ません。
ここまでプレーンなアイテムは、より明確に着る人の内面を露にしてしまいます。スタルを追求するのは素晴らしい事ですが、やはりメンズ ファッションにおいて重要なのは、着る人の中身。。。。。。チャラい、ペラペラ君が着ても、全く格好良く着こなせように出来ていますので、トライする方は幾ばくかの心構えを持ってトライして下さいね。
こんなにも粗野でワイルドなコレクション。。。。そろそろ女々しい草食男子は卒業して、しっかりと野心を持った価値観の高い男子を目指してみてはいかがですかぁ????
AMI ALEXANDRE MATTIUSSI 2015 SSのPARISのリポートはこちら からどうぞ。
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DIOR HOMME 2015-16 AW !!!
今日はDIOR HOMME(ディオール オム)の2015-16 AWのリポートをお伝えしましょうね。
ディオール オムのコレクションは通常PARIS MEN'S COLLECTONの4日目、土曜日の午後に行われますが、会場のパリ テニス クラブは16区のギリギリにありまして、道一本隔てるとPARISから出てしまう場所にあります。この日はこのエリアのメトロが改装工事の為ストップしていまい、その前にre-seeに行っていたヴォージュ広場からUBERでハイヤーで向かうという、いつもとは違う手段で会場に駆けつけました。
いやぁ=、電車が止まろうが、足がもげようが、絶対に見なければならない、注目のディオール オムのコレクション!!!!!
会場に入るとランウェイらしき場所には、真っ黒の幕が下がっています。。。。。これから一体何が始まるのか期待感満々で待ちわびていると、、、、、暗転の中に音楽が鳴り響き、厳かに暗幕が上がり全貌が明らかになります。。。。
幕が上がるとそこには。。。。。。。。31人のオーケストラがランウェイの中央に縦に並んで座っているではありませんか!!!!!!!!もう、これだけで完全にノックアウト!!!!
オーケストラのメンツ達はそれぞれブラックのタキシードに宝石のように輝く楽器を抱え、白いスニーカーを履いています。。。今回のコレクションに用いられたのはフランスのアーティストKoudiamの『The Landsc Apes』という楽曲で、エレクトロニックに作られたこの曲をオーケストラがライブで演奏するという素晴らしい演出です。
指揮者もなく、こんな変則的なポディションで演奏する彼らは、その動きを綿密に計算したように配置されていて、正面からの映像だと解りにくいのですが、私達が見ていたサイドからだとまるでダンスを踊っているかのように、それぞれが実に美しい動きで演奏を見せてくれます。
しかも全員若くてハンサム!!!!!!N響だとこうはならない!!!!!
エレクトロ ミュージックをクラシックオーケストラで演奏するという事は、異なる二つの物を比較させ、融合させるという今回のコレクションのコンセプトも表現しているそうです。。。
今回、クリエイティブ ディレクターのクリス・ヴァン・アッシュはプレスリリースにこんな言葉を記しています。
『今回はイブニングのテールスーツやタキシードといった最高にフォーマルな要素を伴う仕立て服=サルトリアルのアイディアからものづくりが始まりました。こうしたフォーマルな服に使われている要素をテクニカルで実用的なアイテムに取り入れ、テクノーサルトリアル というコレクションを生み出したいと考えました。』
紳士服の基本となる、伝統の中で培われて来たサルトリアルと科学技術を駆使した最新のテクニックという二つのテーマを、最高のマテリアルで描いた今回のディオール オム。。。。感動のオープニングと供に、コレクションの冒頭は本来最後を飾る事が多い、ブラックフォーマルからゲスト達の目を釘付けにします。。。
こちらの作品が今回のファーストルックです。。。。クリス・ヴァン・アッシュが得意とする実にエレガントなスーチングと、若い彼ならではのストリート由来の斬新なアイディアが、お互いの存在を比較させながら融合しているコーディネイトです。
ジャケットはモヘアウールで仕立てられラペルに存在感のあるサテンが艶やかです。フォーマルなアイテムにあまり取入れられないモヘアをプラスし、よりソフトで柔らかいテクスチャーはまるで着る人を優しく包み込むようです。
本来、ボタンフロントにする事が多いタキシードのジレのフロントを、サテンの真っすぐな襟で飾った付き合わせで楽しみ、前から見える部分に新鮮な表情を作り出していますね。。。
そしてまるでガーデンに咲く花々を摘んで胸にさしたように缶バッジを飾るのもストリート由来のアイディア!!!!バッジの中にはまるでムッシュ ディオールが幼少を過ごしたグランヴィルのお屋敷のガーデンに咲き乱れる花々を彷彿させる、パンジーを始めとする可憐な花々が押し花になって施され、実にロマンティックでしたね。。。
今回のコレクションではディオール オムが追求する『HOMME FLEUR(オム フルール)』というエレガントでエキソントリックな理想の男性像が色濃く表現されています。ロマンティックな考えを持ちながら常にコンテンポラリーな彼らを表現する為に、クリス・ヴァン・アッシュはフォーマルとワークウエア、手仕事で紡がれるサルトリアルとハイブリッドな最新のテクニックと相反する要素を一つのコレクションの中で明確に描き出しています。
こちらも実に美しいテイル コートです。
テイルコートは日本では燕尾服という名で知られていますが、その文字が示す通り後ろ側の裾がツバメの尾のようになっているディテールが特徴です。
このコートの誕生は18世紀のフランス革命の頃まで遡ります。当時自然主義の影響から新しい時代を臨む人々の間で、フランス王宮的な過剰な刺繍で飾られたジュストコールとは真逆の、イギリスの乗馬スタイルに由来する実用的なコートが好まれたそうです。前が短く後ろが割れているのも乗馬由来で、馬上馬術の上級競技ではトップハット(シルク ハット)が義務づけられているのも現代のルールとして残っていますね。
元々は上っ張りを意味するfrocK(フロック)という名で呼ばれ、イギリスではテイルコートと呼ばれていましたが、現在皆様がご存知のフロックコートと厳密な区分がなかったそうです。前にも裾が着いたコートタイプの物を昼用、燕尾服を夜用として着用した為、evening frock coat(イブニング フロック コート)とも呼ばれます。
20世紀に入ると昼用のフロックコートは現在の裾のカットがやや丸みを帯びたモーニングに取って代わられ、燕尾服はフロントがダブルブレストから、フロントを閉めない突き合わせのデザインに変わり現在の夜用の最高礼服となっています。突き合わせであっても、使用する事が出来ないボタンが飾られるのはその名残です。。。
こちらのジャケット、燕尾服を御着用になった事がある方ならお気づきになるかもしれませんが、フロントのヘムのカッティングが実にユニークでしょ?本来は前端を少しだけ長くし、脇に向かって一旦短くなった裾がスワローテイルに繋がるというデザインですが、フロントから丸みを帯びたまま、えぐれたようにスワーテイルに繋がっています。
これ、、、、、、、死ぬ程テクニックがいる仕立てです。。。。。。
着用すると一見お馴染みのエレガントなフォーマルスタイルですが、最高のテクニックを用いて少しだけ甘美な違和感をディテールで表現した素晴らしいアイテムでしたね。。。。
そしてディテールもさる事ながら、吊るしただけで解るこの端正な佇まい。。。。。いかに上質かがお解りになって頂けると思いますぅぅぅ~。。。。
こちらはロングのダブルジャケットのバージョンで、何処と無くチェスターコートをイメージさせますね。
チェスターコートは19世紀にチェスターフィールド伯爵が最初に着たのが最も有力な由来とされていて、ビクトリア時代下のイギリスにおいては男性の外套として大流行します。
正式な物はボタンがフライフロント(比翼仕立て)でシングルもダブルもあり、襟にベルベットが使われます。これはフランス革命で処刑されたルイ16世とその妃マリー・アントワネットへの哀悼の意を表現しているそうですが、現在では礼装にも普段着にも関係なく用いられます。
こちらはそのテイストを表現したジャケット。ジャケットですので本来シャツの次に羽織る物で、チェスターコートはコートですので本来ジャケットの上に羽織るものです。。。。。まぁ、最近はあんまり関係ないですけどね。。。
今シーズン、コレクションの冒頭で発表されたブラックフォーマルはどれも実に個性的で様々なバリエーションで登場しています。ファショニスタ男子としていざという時にワードローブにブラックフォーマルが揃っているのは当然の事、エターナルで実にハイクオリティーなので、ずっとお気に入りのフォーマルをお探しだった方には朗報ですよぉぉぉ!!!
ブラック フォーマルのシーンの後には若いクリス・ヴァン・アッシュが肌で感じているストリート由来のアイテムが少しずつプラスされて行きます。
こちらはデニム。。。。本来アメリカの西部、砂金堀りの為の作業着として誕生したデニムは、蛇が嫌うインディゴ(藍)で染められた事からこのエターナルなブルーのカラーが誕生しました。
こちらのフード パーカーは表革にブラックのワックス加工を施した光沢のあるデニムを使用し、内側にブルーデニムを使っています。ワークウエア由来の実用性のあるパッチドポケットやウエストのドローストリング等をデザインに取り入れていますが、このルックのようにブラックスーツにポプリンのホワイトシャツ、ブラックタイと合わせてもマッチしてしまう程エレガントなアイテムでしたね。。。
シックで男らしいコレクションの中に紅一点だったのが、こちらのニットです。ボルドーのヴァージンウールのニットには、真っ赤なローマン体のフォントで数字がいくつか描かれています。
このニットの名前は『Lucky Dior』。。。。。クリスチャン ディオールの歴史に詳しい方々ならピンと来ると思いますがねぇぇぇ。。。
まず、47という数字はムッシュ・ディオールが最初のHaute couture collectionを発表した1947年を意味し、30はこのブランドが創立してから現在もなおDior帝国の総本山、PARISのアヴェニュー モンテーニュの本社の住所30番地を意味しています。
8というのはこれまたムッシュ ディオールに実に縁があって、縁起が良いと愛した数字です。ブランドを創立したのは1946年の12月8日、最初のコレクションで世界中を魅了した砂時計のような美しいシルエットの『ニュー ルック』のコロール(花冠)ラインは、そのフォルムから別名8ラインとも呼ばれ親しまれて来ましたし、現在、このブランドを代表するウォッチはそのあらゆるエピソードを詰め込んでHuit(ユイット=フランス語で8)という名前が付けられています。
恐らくファッションに精通した方の前でこのニットを着ていると、一発でDIOR HOMMEと解ってしまう、実に楽しい、遊び心のある謎かけのあるアイテムでしたね。
デニムを使ったルックとして、こんなフレッシュなコーディネイトも登場していましたねぇぇぇ。
ロウデニムで仕立てたスリムフィットで2つボタンのッジャケットには、トラウザーのようにエレガントに仕立てたパンツを合わせ、この画像では解らないのですがヘムを細めのロールアップにしてスーツスタイルで楽しみます。
上から羽織ったダッフルコートがまた素敵でしょぉぉぉ????グレージュ カラーのウールをベースに、ディテールのパッチにはロウデニムを用い、実に洗練されていますね。私、個人的にはダッフルコートの醸し出す予備校生感が死ぬ程嫌いなんですが、これはそんなムードは皆無の実にラグジュアリーなアイテムでしたね。。。
他にデニムはホワイトのシアリングのムートンとコーディネイトされ、ブルゾンやピーコート等でも登場していましたね。。。。
こちらは今回いくつか登場していた拡大したプリンス オブ ウエールズのパターンのルックです。ウールのテクニカル ニットXポリエステル製で、しっかりとした打ち込みは一枚でも実に暖かく、余計なディテールから生じる身体へのストレスを出来るだけ軽減していましたね。
そして今回アクセントとしてダークカラー中心のコレクションを艶やかに見せていたのが、イエロー。。。。ブラックやホワイトのモノトーンの中で、しかもAWシーズンに実に効果的に取入れられていましたね。
こちらはプリンス オブ ウエールスの中に一本だけイエローのラインを取入れたアイテムで、実にコンテンポラリーに仕上がっていましたね。因みにイエローの部分がブルーのバージョンもありますよ。
先ほどのプリンス オブ ウエールスのアイテムもそうですが、本来フォーマル シーンではタブーとされるニットも、着心地のコンフォートさを追求してまるでニットとは思えないラグジュアリーなアイテムに昇華されコレクションに登場していましたね。
こちらはグレーのテクニカルサージを用い、3つボタンのジャケットとトラウザーを仕立て、インナーに合わせたロングジレはもちろんニットです。
ロングジレはイエローやグレーのパイピングが全てジャガードにより編み出しているので、身体にあたる感覚が全く無く実にノーストレスで袖を通すと上質なブランケットを纏っているような優しさでしたね。
今回スタイリングとしてもこのようにインナーのヘムをのばしたり、ジャケットの上にニットのロングジレをレイヤーしたりと、ここでもフォーマルとユーティリティーの融合を感じる事が出来ましたね。。。
はい!!!そしてこちら!!!!モデル君と2ショットさせてた頂いたのは、今回とてもロマンティックな存在感を放っていたポピーの花のジャカードのアイテムです。
『Embrace Fate』というタイトルのこのロマンティックなパターンは、テクニカルニットに全て全面ジャカードを施した実に艶やかなファブリックで、ショーで見た瞬間から絶対に袖を通したいと思ってアイテムです!!!
やはりニットの一重仕立てで仕上げられているのでソフトで軽やかで、右のイケメンモデル君のようにウールザージのスーツのインナーに着て個性的に楽しんだり、私の着ているコートバージョンのように、アウターとして着用する等様々なアイテムで登場していましたね。。。。
コレクションの後半戦、このルックがオーケストラの横を歩いた時、夜の草原に咲き乱れる黄色いポピーの花のようで、実にロマンティックな瞬間でしたね。。。
コレクションのラストは美しいプリンス オブ ウェールズの作品が締めくくります。
ここで素朴な疑問、グレンチェックとプリンス オブ ウェールズの違いについてお話しておきましょうね。グレンチェックというのはスコットランドのネス湖に近い、Gren-Urquhart (グレン・アークハート)渓谷一帯で織られていた織物で、地名に因んだ名前がついています。
プリンス オブ ウェールズは本来グレンチェックにブルーの糸でオーバーチェックを切った物を指し、『ウェールズの君主』、『ウェールズ公』を意味します。15世紀以来イギリスの時期国王、第一王位継承者(皇太子のようなもの)に名付けられる名前の一つで、ビクトリア女王時代の皇太子エドワード7世が好んで着た柄からその名前が付いています。
エドワード7世は当時のファッションリーダーとしても活躍し、50'Sに流行するテディー(エドワードの愛称)ボーイ スタイルは彼の華やかなスタイルに着想されているそうです。
こちらは2つボタンのスリムなジャケットになりますが、肉厚な私が着るとこんな感じですが、スタイリッシュでスキニーな体型の方が着るともう少しシャープな印象になりますのでご安心を!!!!
他に3つボタンのストレートシルエットのジャケットや、ダブルのオーバーシルエット風のロングジャケット等も登場していたので、きっとお気に入りを見付けられそうでしたよ。。。
サルトリアルとコンテンポラリーの融合は今回登場したアクセサリーつ一つにもきちんと表現されていて、新しいエキセントリックさとクラシックな落ち着いたムードのどちらにも取れる秀逸なアイテムが勢揃いしましたね。
コレクションでも登場していたこちらはダービーシューズを再解釈したアイテムで、ブラックのカーフの美しい光沢のトップの部分は伝統的なレースアップを施し、ラバーソールにまるでスニカーに施すようなスポーティーなディテールが見られ実にユニークでしたね。
ブラックのルックにコーディネイトするとジオメトリックなソールがアクセントになりますし、ソールのカラーを取り出したカジュアルなスタイルにシューズだけフォーマルテイストというのも面白いんじゃないでしょうかぁ???
益々大流行のムードを感じさせるリュックサックではこんなクールなアイテムを見付けましたよ。
ぱっと見、コレクションの後半を飾ったプリンス オブ ウェールズのプリントのように見えますが。。。。。。。ホワイトのチェックを施したブラックレザーにパンチングで穴を開け、内側にポリプロピレンのブルーのリボンを渡し、レイヤーする事によって3Dで美しい模様を表現した素晴らしいアイテムです。
このテクニックはサッチェルタイプのビジネスバッグでも登場していましたので、お仕事で使いたい方はそちらもオススメですよ。。。
また、クリス・ヴァン・アッシュは今回のコレクションについて、こんな事も語っています。
『この男性は現実社会を生きています。エネルギッシュで行動力のある男性です。コレクションのテクニカルな面は、彼の自由な部分を表現しています。過去を振り返らず未来への自身に満ちあふれています。』
昨今のファッション界に吹き荒れるジェンダーレスの気分に流される事なく、今回のディオール オムは逞しくアクティブで心の中に何処か可愛らしい部分を持った、世界中が憧れる男性像を見事に表現しました。会社の中で重要なポストでバリバリ働く女性達や、女性を支え子育てや家事に励む男性達と、私達は10年前とは全く違う環境の中で生活をしていますし、それを自由に選択する権利も得る事が出来るよになりました。
しかし、理想を追求するファッションにおいて、常に誰もが求めているのは実に男らしい男性であったり、実に女らしい女性でであるように私には思えてなりません。
クリスチャン ディオールの女性が花のようにフェミニンであるのなら、その横に並ぶ男子は逞しく力強くてはなりません。いくら女性の上司にバリバリ仕切られていても、せめて装いくらいは自分の遺伝子の中に刻まれた男性としてのDNAの意志を聞いてあげても良い気がしますね。
ディオール オムが提案する自由でコンテンポラリー、そしてロマンティックを忘れない『HOMME FLEUR(オム フルール)』というエレガントでマスキュリンな男性像。。。。。今シーズンは背筋をピシッと延ばし、上質な理想の男性像に一歩でも近づくように努力してみてはいかがですかぁ????
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今回のリポートしたChristian Diorの素敵なお話も掲載されている私の初の著書、『ブランドパスポート』は、現在絶賛発売中です。シグネチャーのバッグのMISS DIOR、バージャケットのお話等も楽しめます。
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