<次男:4歳9ヶ月>
場面緘黙症に気づく直前、4歳になってから今現在(4歳9ヶ月)をまとめてみます。
4歳前半
・年少の4歳前半は、まだ緘黙がひどく、一言も園で発せませんでした。音楽学校でも、個人レッスンでも声を出せませんでした。
・ただ、園庭では遊べるようになり、クラスメートたちと言葉を使わずに駆け回って遊んだりはできるようになったようです。その時の先生からの通知簿には、He is ENJOYING his friends. とありました。 enjoying WITH his friends. ではないのです。お友達と一緒に遊ぶ、というのではなく、お友達と一緒にいるのを楽しむ、という意味です。でも、少しだけでも周りに溶け込めるようになり、私も先生も喜びました。
・義父母の実家へいくたびに、おもらしとウンチをパンツにしていた次男ですが、義父母宅でだけ4歳でもしています。義父母には言葉を使って話すことが少しだけできるようになりましたが、まだ躊躇しながらなのです。だから、トイレに行けないし、緘黙の子どもたちに特徴的な、緊張する場ではトイレに行けないという症状だと思います。
・結局、園のお友達というのを作らずに5月末の学年末で園を後にし、夏は日本に帰省していました。
4歳後半
・新学年の年中になりました。昨年度と変わって、お友達というものができました。(といっても、昨年度の年少時も同じクラスメートだったのですが。
)園庭で遊ぶようになってから言葉を使えるようになったようです。それから教室内でもそのお友達とお話できるようになったようです。たまに大きな声になる、と先生はおっしゃっていました。
・しかし、先生方や、学校関係者の大人には全くアイコンタクトも無く、声も出せず、ジェスチャーのみのようです。
・それでも、仲良しのお友達がいるときは、先生が横にいたとしても、そのお友達とお話はできるようです。ただ、先生には声が出せ無くなります。
・また、教室内でみんなの前に立ってお話することも全くできません。前に立つことすら頑なに拒否します。
・皆で歌う時間も全く歌いません。しかし、観察はしているようです。
・モンテッソーリ園に通っているため、「おしごと」というアクティヴィティなるものがあります。一人で黙々と取り組むものが次男は好きなようで、とても真剣です、と先生。出来上がったものもよくできている、とお褒めいただきました。本人もモンテッソーリの「おしごと」が大好きなようですので、彼にはあっている教育かもしれない、と思います。
・先生とはお話しませんが、場を乱すことも無く、教室内では何の問題もありません、といつも言われます。ただ、本当にしゃべってくれないので、もし万一の際はとても心配です、と。例えば体調不良など。(そのために、手作りのカードをもたせています。それについてはまたアップしてみます)
・音楽学校の個人レッスンは未だに先生に声を聞いていただいた試しがありません。グループレッスンもです。ただ、心は打ち解けてきたようで、先生の前でちょっとふざけてみたり、小さな笑い声をもらすことも。これは大きな進歩かな、と思います。
・レッスンもいたってまじめで、先生の話を集中して聞いています。といっても4歳なので、たまに退屈になってくることもありますが、先生曰く、とても集中力がある、と。そのため、曲を覚えるのが早く、1年も経たないのですが、もうすぐ1巻を終える勢いなのです。これには先生も驚かれました。本人曰く、もっと先に進みたい、と。
・そんなこともあり、少し「おとなびた」ところがある次男なのです。
・楽器も、4歳にしては感情をよくこめて弾いている、と先生がおっしゃいます。
・不思議なことに、人前でおしゃべりはできませんが、楽器の演奏はスムーズにできます。しかし、演奏会などで演奏前に自己紹介することができませんし、本番前には優柔不断になり、やっぱり弾かない!とか言い出します。それでも一旦人前に出たら、不思議なことに今までのところで全てパーフェクトに弾く、ちょっとした恐ろしさもあります。
・学校は、同じ学校内の小学部にかよう長男と一緒に登校ですので、嫌がらずに行きますが、長男が体調不良でお休みの際は、ひどく登園拒否します。
・学校は楽しい、と言います。満3歳児のときや年少のときは「行きたくない」と常々言ってましたが、年中の今年からはその言葉を今のところはほぼ聞きません。(長男が学校をお休みするとき以外は)
・学校での排泄はかなりよくなり、大も小も一人でできます。次男のモンテッソーリ園では、トイレに行く際は声を出さ無くてもいいのです。男の子と女の子用の木の札が教室内にあるのですが、それをとって先生に渡してからトイレに行きます。だから緘黙の生徒には無理ない方法です。
・記号や標識への異常なほどの執着は未だに健在で、それようのファイルが数冊できあがったほどです。毎週土曜の音楽学校では、次男は2時間ほど次男のクラスまで待たないといけませんが、必ず標識をコピーした紙を持って行き、色を塗って、はさみで切り、のりで貼って、専用のノートにまとめていきます。永遠としています。とても楽しい、とのこと。
・数にも興味があり、今は年中ですがすでに小学1年の算数はできるようになってしまいました。もっとしたい、もっとしたい、と言ってきます。(長男はとても遅かったのですが、、、、、、)
・数、記号、標識、音楽は得意みたいです。
・家の中では、小さい頃から今にいたってずっと普通です。大声で遊んでいます。また無言でずっと集中して何かに取り組むこともしています。
・ジグソーパズルが好きで、集中しだすと1時間はしています。(長男のときはそんなに集中できていなかったはずです)
・店などでは未だに店員さんに声をかけられたら隠れます。アイコンタクトもできません。話しかけられたら、ずっと下を向いて鬱状態な感じになります。