場面緘黙症(かんもく)の幼稚園児 〜アメリカの幼稚園での記録〜 -3ページ目

場面緘黙症(かんもく)の幼稚園児 〜アメリカの幼稚園での記録〜

場面緘黙症(Selective Mutism)を持つ年中(4歳)の男の子の記録です。アメリカの幼稚園に通っています。緘黙症について完全に無知だった私。場面緘黙症の兆候、診断、その後を綴っていきます。音楽と楽器が大好きな男の子です

<4歳9ヶ月>


これも昨日のことですが、帰るときのことです。

アメリカは車社会であるため、学校もドライヴスルーというところが多いのですが、子供達を乗り降りさせるのは門の前で、先生が立ってみてくださいます。

これは、子供達にとっては安全なのです。

それに、真冬の寒さがアラスカやアイスランド並みになるこちらなのですが、そういう環境ではこのドライヴスルー登下校は本当に便利です。(母親達も、部屋着のままで車を運転して子供達をおろせますし・・・汗

さて、そのドライヴスルーの下校の際、一人のアシスタントの先生が次男にこう言いました。(毎月、登下校を見守る先生方が交代でみてくださいます)


「⚪︎⚪︎!今日こそはあいさつしてみようね!グッバイ!って言えたら、あなたのこの荷物を渡してあげるから!」


ニコニコ

先生、とても朗らかな本当に明るいとても素敵な方なのです。

今年からの新人の方でまだお若いです。

そういえば、新人の先生にはまだあいさつもちゃんとしていない私でしたので、次男のことも話せていません。

次男は先生からこう言われて、手だけバイバイしました。

そしたら先生が、


「それは、さようならの挨拶じゃないよ~~~~。グッバーイ!って言ってみて!!」


と。

次男は、そんなときいつも決まった、上下の唇を強く噛み締めて前後に動かします。

目で、「ぼくはなにもいえない」って訴えるかのように先生の顔をずっと見ていました。

先生も他の生徒達のこともあり忙しいので、

「わかった、わかった!そしたらまた明日ね!明日こそはね!」

と。

その先生には今日お伝えすることにします。

が、正式に学校の先生方に伝えるのは、診断書とともにお話させていただいてからにしようと思っています。

(やはり・・・慎重にさせていただいた方がいいと思いますので)

先生としてはやはり、挨拶は大事、と子供達に教えないといけない立場ですから、それも私は100も承知です。

緘黙への知識というのは教育学部をお出になった先生方でさえ無い方が多数であるはずです。

そのため、理解を求めるのは難しいことですので、慎重にいかなくてはいけませんよね。。マリオ かめ

これから先、次男以外にも緘黙の生徒さんが入園されるかもしれず。

その際にも役立ってもらえたらと思うと、やはり始めが肝心かな、とも思います。
<次男:4歳9ヶ月>


場面緘黙症に気づく直前、4歳になってから今現在(4歳9ヶ月)をまとめてみます。


4歳前半
・年少の4歳前半は、まだ緘黙がひどく、一言も園で発せませんでした。音楽学校でも、個人レッスンでも声を出せませんでした。

・ただ、園庭では遊べるようになり、クラスメートたちと言葉を使わずに駆け回って遊んだりはできるようになったようです。その時の先生からの通知簿には、He is ENJOYING his friends. とありました。 enjoying WITH his friends. ではないのです。お友達と一緒に遊ぶ、というのではなく、お友達と一緒にいるのを楽しむ、という意味です。でも、少しだけでも周りに溶け込めるようになり、私も先生も喜びました。

・義父母の実家へいくたびに、おもらしとウンチをパンツにしていた次男ですが、義父母宅でだけ4歳でもしています。義父母には言葉を使って話すことが少しだけできるようになりましたが、まだ躊躇しながらなのです。だから、トイレに行けないし、緘黙の子どもたちに特徴的な、緊張する場ではトイレに行けないという症状だと思います。

・結局、園のお友達というのを作らずに5月末の学年末で園を後にし、夏は日本に帰省していました。


4歳後半
・新学年の年中になりました。昨年度と変わって、お友達というものができました。(といっても、昨年度の年少時も同じクラスメートだったのですが。汗)園庭で遊ぶようになってから言葉を使えるようになったようです。それから教室内でもそのお友達とお話できるようになったようです。たまに大きな声になる、と先生はおっしゃっていました。

・しかし、先生方や、学校関係者の大人には全くアイコンタクトも無く、声も出せず、ジェスチャーのみのようです。

・それでも、仲良しのお友達がいるときは、先生が横にいたとしても、そのお友達とお話はできるようです。ただ、先生には声が出せ無くなります。

・また、教室内でみんなの前に立ってお話することも全くできません。前に立つことすら頑なに拒否します。

・皆で歌う時間も全く歌いません。しかし、観察はしているようです。

・モンテッソーリ園に通っているため、「おしごと」というアクティヴィティなるものがあります。一人で黙々と取り組むものが次男は好きなようで、とても真剣です、と先生。出来上がったものもよくできている、とお褒めいただきました。本人もモンテッソーリの「おしごと」が大好きなようですので、彼にはあっている教育かもしれない、と思います。

・先生とはお話しませんが、場を乱すことも無く、教室内では何の問題もありません、といつも言われます。ただ、本当にしゃべってくれないので、もし万一の際はとても心配です、と。例えば体調不良など。(そのために、手作りのカードをもたせています。それについてはまたアップしてみます)

・音楽学校の個人レッスンは未だに先生に声を聞いていただいた試しがありません。グループレッスンもです。ただ、心は打ち解けてきたようで、先生の前でちょっとふざけてみたり、小さな笑い声をもらすことも。これは大きな進歩かな、と思います。

・レッスンもいたってまじめで、先生の話を集中して聞いています。といっても4歳なので、たまに退屈になってくることもありますが、先生曰く、とても集中力がある、と。そのため、曲を覚えるのが早く、1年も経たないのですが、もうすぐ1巻を終える勢いなのです。これには先生も驚かれました。本人曰く、もっと先に進みたい、と。

・そんなこともあり、少し「おとなびた」ところがある次男なのです。

・楽器も、4歳にしては感情をよくこめて弾いている、と先生がおっしゃいます。

・不思議なことに、人前でおしゃべりはできませんが、楽器の演奏はスムーズにできます。しかし、演奏会などで演奏前に自己紹介することができませんし、本番前には優柔不断になり、やっぱり弾かない!とか言い出します。それでも一旦人前に出たら、不思議なことに今までのところで全てパーフェクトに弾く、ちょっとした恐ろしさもあります。

・学校は、同じ学校内の小学部にかよう長男と一緒に登校ですので、嫌がらずに行きますが、長男が体調不良でお休みの際は、ひどく登園拒否します。

・学校は楽しい、と言います。満3歳児のときや年少のときは「行きたくない」と常々言ってましたが、年中の今年からはその言葉を今のところはほぼ聞きません。(長男が学校をお休みするとき以外は)

・学校での排泄はかなりよくなり、大も小も一人でできます。次男のモンテッソーリ園では、トイレに行く際は声を出さ無くてもいいのです。男の子と女の子用の木の札が教室内にあるのですが、それをとって先生に渡してからトイレに行きます。だから緘黙の生徒には無理ない方法です。

・記号や標識への異常なほどの執着は未だに健在で、それようのファイルが数冊できあがったほどです。毎週土曜の音楽学校では、次男は2時間ほど次男のクラスまで待たないといけませんが、必ず標識をコピーした紙を持って行き、色を塗って、はさみで切り、のりで貼って、専用のノートにまとめていきます。永遠としています。とても楽しい、とのこと。

・数にも興味があり、今は年中ですがすでに小学1年の算数はできるようになってしまいました。もっとしたい、もっとしたい、と言ってきます。(長男はとても遅かったのですが、、、、、、)

・数、記号、標識、音楽は得意みたいです。

・家の中では、小さい頃から今にいたってずっと普通です。大声で遊んでいます。また無言でずっと集中して何かに取り組むこともしています。

・ジグソーパズルが好きで、集中しだすと1時間はしています。(長男のときはそんなに集中できていなかったはずです)

・店などでは未だに店員さんに声をかけられたら隠れます。アイコンタクトもできません。話しかけられたら、ずっと下を向いて鬱状態な感じになります。


場面緘黙症の徴候と言いますか、いくつか引っかかった点を箇条書きでまとめておきます。


0歳
・次男が生れたばかりのとき、悲鳴のような鳴き声で、担当医師と看護師さんに驚かれた。(予定日よりも3日遅く生まれました)

・赤ちゃんの頃から、何もない時は無言でおとなしく、まるで石みたい…と密かに思っていました。(長男くんのことで忙しかったので次男くんには手が回っていなかったのも事実ですが)

・ただし、泣き叫ぶ時は本当に大声で、張り裂けるほどでした。

・あの頃から、大きな音が苦手で、次男が赤ちゃんの時に日本に帰省した時は、バギーでお散歩している横をバイクがヒューと通り過ぎるだけで泣きわめき、もうどうにもなりませんでした。鳴き声がひどかったのです。

・日本では実家で生活させていただいていたのですが、環境の変化を嫌い、はじめの1週間ほどはずっと叫ぶほどの夜泣きでした。(近所に迷惑にならないように…と考えすぎて私がノイローゼ気味になるほどでした)

・この頃から人見知りが激しすぎ、私の両親にさえも懐きませんでした。すぐに泣いてしまい、悲鳴に近い状態でした。(私と旦那さん以外には本当にだれにも懐きませんでした)

・親戚や近所の人が声を掛けてくれただけで悲鳴を上げてなく次男でした。

・そんな次男でしたので、「かわいいね」と声をかけてくださることが、覚えている限りたった一回です。(それに比べて長男は天真爛漫、八方美人なので、だれにでもニコニコ、そしてだれとでもおしゃべりできるので、いつもいつも「かわいいかわいい」と言われて育ちました)

・次男は赤ちゃんの頃から、表情が無表情に近い感じになることが多く、そのような顔つきの写真もチラホラ残されています。

・旦那さんの両親にも全く懐かず、特に次男の祖母には懐きませんでした。

・歯が生えるんが早かった

・9ヶ月か10ヶ月で、鼻歌を歌うようになっていた。(長男の楽器のお稽古でいつも聞いていた練習曲でした。)



1歳
・かんしゃくが酷かったのを記憶しています。
・歩き始めるのが非常に早く、10ヶ月でつたい歩きからすぐに歩けるようになりました。はいはいは、ほとんどしませんでした。
・メロディを覚えるのが早かったのを記憶しています。長男の楽器の練習曲を毎日聞いていたためでしょう。
・1歳の時もずっとだれにもなつかず、スーパーのレジの人などに声を掛けられたら顔が青ざめていました。


2歳
・週一回のリトミック教室に通い始めましたが、いつも行きたくないと号泣。でも、ついたら泣き止み、やっぱり行くだの、行かないだの優柔不断に。教室に入れば、逃げるように隅っこに移動。みんなとの活動には一切参加せず、輪の中にも入らない。でも、集中してずっと静かに観察していました。

・そのリトミックでは、お歌も踊りも参加しませんでしたが、家に戻ってからそのお歌を口ずさんだり、踊ったりしていました。全て記憶していたようです。

・みんなが楽しそうにしている時は、つまらなさそうな表情でじっとしているため、私も諦めて半年ぐらいでリトミックに通うのを辞めました。

・2歳の頃から、「固執」が激しかったと記憶しています。食べ物であったり、道順であったり、物の順序だったり。

・旦那さんの方の祖父母へはまだ懐いていませんでした。おもらしも、便を包むのもしていました。

・ちょうど2歳半頃に、家の近所で工事が始まり、それがきっかけで、標識や工事現場などのサイン、工事現場の黄色と黒のテープやロープなどに異様に凝るようになりました。それが現在(4歳9ヶ月)にもずっと続いています。

・この頃は本当に取り憑かれていたような感じで、特に工事現場のいたるところに置いてある標識やサインを直接近くまで行って見たい、とせがむようになり、毎日毎日、工事現場の標識の前でずっと佇んで眺めていました。


3歳前半
・3歳ぐらいからやっと旦那さんの方の祖父母になつくようになったのですが、言葉を使わないことに気づきました。そして、義父母の家に行くと必ずトイレに行けず、おもらしとウンチをパンツにしていました。

・標識への異常な興味は引き続きあり、道を通るたびに全てどんな標識があったか記憶するようになる。

・標識を見つけて眺めるのが楽しみになった。

・そんな中、3歳になった直後に途中入園をする。(満三歳児)

・強烈な母子分離不安で、登園は本当に毎日地獄でした。でも、先生がさっと喚き散らす次男を取りあげ、さっと私の元から離れてくださったので、先生曰く、2分ぐらい泣いて終わりですよ、と。

・それでも、朝の園庭でのお遊びには参加せず、誰とも遊ばず、園庭の遊び場に足を踏み入れることがなかったようで、その時は毎日先生が次男の手をつないでグルグルと園庭をお散歩させてくれていました。(そこに心優しい園児たちが次男の手をつないで一緒にお散歩してくれました)

・3歳から3歳半の途中入園生活はこんな感じで、毎日嫌がり泣きわめきの繰り返し。教室内では、他の子供達の様子を見るだけに徹していたよう。

・おやつの時間があるのですが、絶対に一緒に食べなかったようです。また、トイレも行かなかった、と。さらに、次男の園はモンテッソーリ園であるため、手洗いを教室内で子供サイズの容器を利用してするのですが、それも絶対しなかった、と。

・必ず意地悪な感じのクラスメートというのがいるもので、次男のように何も言わない、何もしないお友達のことを忌み嫌がる子がいました。実際に、私に「どうして⚪︎⚪︎は私のクラスにいるのうよ?他の学校とかにはいかないの?」と宣う女子もいました。これには私も相当傷つきました。

・決して迷惑をかける子ではないのですが、何もしゃべらないで登園拒否気味でしたので、何人かの子供達からは嫌味を言われました。(親の私に言ってきます)

・それでも心優しい、本当に素晴らしい子たちもいて、そんな次男の登園を手伝ってくれる子が毎日いました。手をそっとつないでくれて、「いこ!」と。そしたら次男も安心して園庭に入っていけました。本当にその子たちには感謝しています。きっとお母様がきちんとそのお子さんにお話をされていたのもあると思います。「お手伝いしてあげましょうね」と。私もとても学ばせていただきました。

・次男がクラスでほっぺをかまれる事件がありました。緘黙がひどかった時ですので、何も反応しない次男に痺れがきれたのか、ほっぺを噛みに来た子がいました。先生はとても済まなさそうに私に伝えてくれましたが、その子は元々すこし暴力的なので・・・と。結局、その子は次の年から学校を変えています。


3歳後半
・新しく年少さんになった時、クラスを変えてもらいました。
・それでも緘黙がひどく、声は一切出しませんでした。
・おやつも食べませんでした。
・園庭で遊ぶ時も、誰とも交流せず一人で遊んでいました。
・ただ、さようならをいう代わりに、先生に手を振るようになりましたよ、と先生が嬉しそうにおっしゃってくださいました。
・家でも、お友達の名前などを聞いたことがなく、誰も友達がいなかったようです。(それでも、そんな感じの次男のことをとても好きになってくれた女の子がいて、学校についたらいつも⚪︎⚪︎!と走って駆け寄ってきてくれる女の子がいました。が、次男は無表情で一言も話しません。でも、園庭では無言で一緒に遊んだりしていたようです)
・そんな次男でしたが、集中力がすごいと先生からお褒め頂きました。また、能力が高い、とも言われました。(しゃべりませんが。)また、みんなで先生のお話を聞く時間もきちんと座って集中して聞いているし、取り乱したり、歩き回ったりすることもなく、いわゆる優等生。それに、なんでも自分でささっと済ましてしまえる、手のかからない子、と。

・ただ、はじめの懇談で、「この子はまったく話をしないのは何か理由があるのですか???」と非常に真剣な顔で先生から尋ねられたことが今でも忘れられません。その時は私も旦那さんも、「ただ時間がかかるだけだと思います」しか答えず、私たちもそんなに深刻な症状だとまったく認識していなかったからです。でも先生は腑に落ちない感じでしたので、それもまた私の心に引っかかっていました。先生というのは、幼稚園であれば、親が認識しない限り、障害があるのではないのですか?などを軽々しく言えないようですので、先生もきっと言いたい気持ちを抑えて何も言わなかったのでしょう。今となっては、そこで私たちも気づくべきでした。

・3歳前半と違って、3歳後半では園に行くのを渋ることがなくなりました。でも、長男と一緒に登園、登校できるから安心できるのであって、一人で登園するのはかなり嫌がります。(兄弟はいく学校は、私立で、幼稚舎~中等部まである小規模校です)


4歳~現在についてはまた次にアップします。
毎週土曜は、緘黙症児の次男と、そして長男も一緒に音楽学校に行きます。

午前中ずっと音楽学校にいるのです。

お兄ちゃんは朝からみっちり3時間目まで、次男くんは3時間目のグループレッスンだけです。

お兄ちゃんと次男はそれぞれ違う楽器を習っているのですよドラえもん

お兄ちゃんが頑張っている姿を見続けている次男くんは、物心ついた2歳半頃からずっと、僕もしたい!の一点張り。

やっと門を叩かせていただいたのがちょうど4歳になったお誕生日から数日後。

明日も行きたい!とずっと喚いていた始めの一週間でしたDASH!

おかげで、この楽器がとても好きになり、楽器をお友達と呼ぶように。。。

そんな愛着ある楽器ですので、お稽古も大好きなんです。

次男は場面緘黙症があるので、普段の次男ならそんな新しい環境には絶対に興味を示しません。

行かない!嫌だ!って言うことが普通なのですが、なぜかこの音楽の楽器のお稽古だけは自ら行きたがりました。不思議です。

週に一回、個人レッスンがあり、毎週土曜にグループレッスンがあります。

どれも楽しみでしょうがない次男くん。

でも今日さっそく、そのグループレッスンで、ほほ~~という事がありましたよ。



にほんブログ村




小学3年か4年生ぐらいの新入りの生徒さん(男の子)がいるのですが、この子がとってもおしゃべり!

緘黙の次男とは、まさに雲泥の差というほどのおしゃべり量。

でも可愛い子なんですラブラブ

その子が今日、グループレッスン前に、


「せんせーーー!なにか面白い人形もってないですか???この子をしゃべらせてみたいから!!!」


え!

という感じの先生。

私をふと御覧になられて、なんだか申し訳なさそうな顔を。。

私も、この男の子に緘黙症のこと伝えた方がいいかな?とあれこれ考えていた時、先生が話題をこそっと変えてくださいましたDASH!DASH!

先生も、次男が全くおしゃべりしないというのを当然ご存知ですので、ちょっと気遣いくださったのでしょう。。

ちなみに、まだお稽古先の方には緘黙のことはお伝えしていないのです。そのうち、機会をみて、先生から子供達や親御さんにそれとなしにアナウンスしてもらう予定です。

・・・やっぱり、おしゃべりをしないとなると、子ども達は気になるものですよね。

実は、幼稚園で一番仲良くしてくれているお友達が最近、同じ学校の小学部にいる長男にも同じような事を尋ねたそうです。



「どうして⚪︎⚪︎は、お友達とはお話するのに、他の人やみんなの前ではお話しないの?」




近いうちに大学病院で改めて検査を受ける次男くんなのですが、その結果とともに先生とお話をし、先生からクラスのお友達にもお伝えしていただく予定です。

いろんな子がいるんだよ・・・

というのを知ってもらえたら・・・

場面緘黙症児を持つ家族にとりましたら、それは大変ありがたい事ですよね。




にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 場面緘黙症へ
4歳9ヶ月

今日、幼稚園にお迎えに行った時のこと。

車に乗るや否や、お歌を歌い始めた次男。

音楽の時間に習ったお歌なのだそう。

そんなに楽しそうに(!)、大きな声で(!)お歌を歌うものだから、つい聞いてしまいました。



「もしかして・・・幼稚園の音楽の時間にみんなとお歌うたったの?」 



(*緘黙の子どもたちは、次男も含め、人前でお歌を歌ったり踊ったりすることが苦手とのことです。そのため、お歌や体育、踊りなどの時間は全く参加せず傍観するようです)





「してない」


あ、、そうよね得意げ


歌わない、踊らない、参加しない


これが鉄板の次男くん汗

でも、とても楽しかったとのことです。ひらめき電球

だからお歌を覚えてしまい、車や家の中で大きな声で歌い始めたのです。

次男は昔からこんな感じでした。

2歳になったばかりの頃、週1回のリトミックに通っていたのですが、そこでも、お歌や身体遊びも何にも参加せず。

でも、ずっと見ているんです。

しかも部屋の隅っこから。。あせる

隅っこに移動して、そこからじっと観察するのです。

皆が先生を囲んで輪になって座る時も、かならずそこから遠く外れたところで座ります。

そして、もう帰る、と言いはじめるのです。

その繰り返し。

その頃からおかしいな、とは思っていましたが、まだ小さいし・・・と見過ごしていました。

でも、その頃も今と同じように、お教室では全くみんなと一緒にお歌を歌ったり踊ったりしないのに、家に帰った途端、歌い始め、同じ踊りを真似してみたり・・・そんなことをしていました。

観察だけは真面目にしているのですよね。目

そんな彼の行動は今も健在で、幼稚園の音楽の時間もただ突っ立っているだけなのでしょうオバケ

本人は楽しいと言うのだから、今はそれはそれでいいのでしょう。。

幼稚園は特に、緘黙の子どもさん以外にも、突っ立ってるだけで歌いたがらない子たちもいますしね。

そんな、緘黙の次男くん。

一応、学ぶことはしてくれているようですねかたつむり



にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 場面緘黙症へ
にほんブログ村
場面緘黙症ってご存知ですか?

私も旦那も、つい最近まで全く聞いたことがありませんでした。

そんな私がこのようなブログを作るに至ったのは、次男(4)の場面緘黙症がきっかけです。

同じように悩まれている方、もしくは教育や医療関係者に少しでも見ていただけたらありがたいな、と思い開設しました。

・・・でも、堅苦しく書くのは敢えてやめて、ざっくばらんに柔らかく書いてみることにしますにひひ

いろんな方に知っていただくためにも、次男の症状、日々のことなどを記録していきます。



場面緘黙症についてはまた詳しく書いてみたいのですが、簡単に言うと・・・


家では普通におしゃべりできるけど、外ではお話できないあせる


ただ、個人差があって、学校で全くお話できない子もいれば、お友達とはお話できるけど先生とはお話できない、校庭ではお話できるけど教室内ではできない・・・と様々みたいです。

それに、ただの恥ずかしがり屋(シャイ)とは全く別物で、家庭外でおしゃべりしない期間が1ヶ月以上とかなり長い期間の症状を持つときに疑われます。

ちなみに、我が家の次男ですが、年少さんの時は全く話さず、カンドウという体が動かせ無くなる状態もありました。

年中の今は以下のとおりです。


・家の中では普通。むしろ、とっても声が大きくてにぎやかな男の子クラッカー
・学校では、どの先生とも一切お話もできず、目を合わせることもできない目
・ただ、昨年と打って変わって今年からクラスメートの同年齢の子たちとはお話したりお遊びできるようになった
・それでも、教室内や学校内では先生とは一切お話できず、すべてジェスチャーのみ。教室内でみんなの前でお話することも全く無理汗
・幼稚園の音楽の時間、スペイン語の時間(それぞれ週1回ずつ)では、何も歌わず、踊らず、言わず叫び ただ、ぼーっと見ているだけ。(見学者?)



昨年度まではとてもひどい緘黙症状があり、これについてはまた別で書いてみますが、今年(アメリカでは9月~が新学年なんです)から、園庭でも教室内でもお友達とお話できるようになったみたいで、先生も喜んでくださっています。

ただ、上にも書いたように、教室内でも園庭でも、先生には一言も声を出しません。

その代わり、先生の肩をたたいて、先生に振り向いてもらい、指をさして欲しいものやとって欲しいものを訴えるみたいです。

お返事も当然できませんので、首を縦にふるか横にふるかコウテイペンギンヒナ (ペンギンみたいでしょ?)

また、朝の登校時、お昼の下校時も、当然先生には声を出せませんので、朝は先生から「おはよう!」と声を掛けられても、


無視!!



帰りはちょっとだけマシなのですが、左手を小さくバイバイと振るだけパー

帰りはちょっと慣れているからか、先生の目を少しは見ようとします。(でも朝はテンパるからか、完全に無視してすっ飛んで園庭に駆け込んで行きます!)

こんな症状の次男です。

また、次男は唯一のおけいこ、楽器の学校にも週2回通っているのですが、水曜は個人レッスン。土曜はグループレッスン。

これもまた書いてみますが、クラスメートにも先生にも一度も声を聞いてもらえた試しがありません!

もうかれこれ8ヶ月経ちますDASH!

こんな感じの次男。

仮診断はでたものの、本格的な検査はまだ来月以降の次男です。

大きな大学病院でみていただいて、再度、園の先生方や関係者に理解を求める予定です。



にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 場面緘黙症へ
にほんブログ村