あの子をしゃべらせたい! | 場面緘黙症(かんもく)の幼稚園児 〜アメリカの幼稚園での記録〜

場面緘黙症(かんもく)の幼稚園児 〜アメリカの幼稚園での記録〜

場面緘黙症(Selective Mutism)を持つ年中(4歳)の男の子の記録です。アメリカの幼稚園に通っています。緘黙症について完全に無知だった私。場面緘黙症の兆候、診断、その後を綴っていきます。音楽と楽器が大好きな男の子です

毎週土曜は、緘黙症児の次男と、そして長男も一緒に音楽学校に行きます。

午前中ずっと音楽学校にいるのです。

お兄ちゃんは朝からみっちり3時間目まで、次男くんは3時間目のグループレッスンだけです。

お兄ちゃんと次男はそれぞれ違う楽器を習っているのですよドラえもん

お兄ちゃんが頑張っている姿を見続けている次男くんは、物心ついた2歳半頃からずっと、僕もしたい!の一点張り。

やっと門を叩かせていただいたのがちょうど4歳になったお誕生日から数日後。

明日も行きたい!とずっと喚いていた始めの一週間でしたDASH!

おかげで、この楽器がとても好きになり、楽器をお友達と呼ぶように。。。

そんな愛着ある楽器ですので、お稽古も大好きなんです。

次男は場面緘黙症があるので、普段の次男ならそんな新しい環境には絶対に興味を示しません。

行かない!嫌だ!って言うことが普通なのですが、なぜかこの音楽の楽器のお稽古だけは自ら行きたがりました。不思議です。

週に一回、個人レッスンがあり、毎週土曜にグループレッスンがあります。

どれも楽しみでしょうがない次男くん。

でも今日さっそく、そのグループレッスンで、ほほ~~という事がありましたよ。



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小学3年か4年生ぐらいの新入りの生徒さん(男の子)がいるのですが、この子がとってもおしゃべり!

緘黙の次男とは、まさに雲泥の差というほどのおしゃべり量。

でも可愛い子なんですラブラブ

その子が今日、グループレッスン前に、


「せんせーーー!なにか面白い人形もってないですか???この子をしゃべらせてみたいから!!!」


え!

という感じの先生。

私をふと御覧になられて、なんだか申し訳なさそうな顔を。。

私も、この男の子に緘黙症のこと伝えた方がいいかな?とあれこれ考えていた時、先生が話題をこそっと変えてくださいましたDASH!DASH!

先生も、次男が全くおしゃべりしないというのを当然ご存知ですので、ちょっと気遣いくださったのでしょう。。

ちなみに、まだお稽古先の方には緘黙のことはお伝えしていないのです。そのうち、機会をみて、先生から子供達や親御さんにそれとなしにアナウンスしてもらう予定です。

・・・やっぱり、おしゃべりをしないとなると、子ども達は気になるものですよね。

実は、幼稚園で一番仲良くしてくれているお友達が最近、同じ学校の小学部にいる長男にも同じような事を尋ねたそうです。



「どうして⚪︎⚪︎は、お友達とはお話するのに、他の人やみんなの前ではお話しないの?」




近いうちに大学病院で改めて検査を受ける次男くんなのですが、その結果とともに先生とお話をし、先生からクラスのお友達にもお伝えしていただく予定です。

いろんな子がいるんだよ・・・

というのを知ってもらえたら・・・

場面緘黙症児を持つ家族にとりましたら、それは大変ありがたい事ですよね。




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