ロイヤル・リゾート那須高原にあるリトリート・センター☆彡 -89ページ目

ロイヤル・リゾート那須高原にあるリトリート・センター☆彡

ダンマプロジェクト代表 うめ@梅津礼司が発行するブログです。お困りごと、お悩みごとなら、なんでもご相談にお応じます。みなさんのご訪問を心から歓迎いたします。URL dhammpro.com

GROWモデルは、コーチングの基本モデルとしてよく知られています。

GROWとは、育む、成長する、と言う意味です。

以下の五つの頭文字をとって、GROWモデルと言われます。

Goal(目標)、Reality(現状)、Resouce(資源)、Options(選択)、Will(意志)の五つがそれです。

このモデルの特徴は、コーチングの面接時に、コーチの質問の構成要素になっています。


GROW

確認項目

主な内容

Goal

目標の明確化

どうなりたいのか?目標を明確にしていただく。

Reality

現状の把握

今どうなっているのか?現状を把握していただく。

Resource

資源の発見

使えるものは、何か?資源を見つけていただく。

Option

選択肢の創造

どのような方法があるか?3つ以上の選択肢を立てていただく。

Will

目標達成の意志

責任をもって、何を実行するか?明らかにしていただく。


Goalの主な質問は、実現したいことはありますか?達成したい目標はありますか?どんな自分になりたいですか?

Realityの主な質問は、どんな状況でしょうか?お困りのことは何ですか?これまでにどんな努力をされてこられましたか?

Resouceの主な質問は、これまでにどんな勉強をされてこられましたか?ご予算さんはありますか?発揮してみたい能力について教えてくれませんか?

Optionの主な質問は、どんな方法があるとお考えですか?何ができそうですか?

この中では、何が良いと思われますか?

Willの主な質問は、何をしますか?どのように実行しますか?何を達成したいですか?いつごろまでに達成したいですか?


と言うような質問になります。

ここコーチが、一番大切にしたいことは、ご本人が自発的に目標や行動を決められるようにサポートしていくことでしょう。

私の場合、カウンセリングも、コーチングも、コンサルティングも、一般システム理論が基盤にあります。

一般システム理論とは、

「システムは、互いに作用している要素からなるものである。

 システムは、部分に還元することはできない。

 システムは、目的に向かって動いている。

 一つのシステムの中には、独特の構造をもった複数の下位システムが存在する。

 下位システムは相互に作用しあいながら調和し、全体としてまとまった存在をなしている」(引用;wiki

pedia)


と考えます。


つまり、システムとは「相互作用しあう要素の集合体」であり、システムには上位システムと下位システムが入れ子状態になっていて、問題の因果関係を一つの原因と結果に特定できるほど、直線的でも単純でもないという理論です。

人間も家族も学校も会社も地域社会も国家も世界も宇宙も、複雑な要素から成るシステムであり、上下動するスパイラル(螺旋的)な循環構造になっていると私は理解しています。


仏教の諸行無常(すべての存在は変化し続けている)・諸法無我(すべての存在は相互に関係しあって存在している)という真理観と近似していますね。

このことをビジネスコーチングの場面で分りやすく例えるならば、



「人間は、相手や環境の変化で変わることもあれば、人間が変わることで相手や環境が変化することもある。」


「聴く耳を持たない役員・幹部の下では、発言しない部下が生まれ、聴く耳を持つ役員幹部の下では、発言できる部下が生まれる」


「役員・幹部が、良き変革者であれば、社員が良き変革者になり、組織も製品もサービスも変革され、それらの品質が向上・発展・創造されする」

という実感が私にあります。



「部下の手柄は、上司の手柄。上司の失敗は、部下の失敗。」という表現を最近耳にします。一理ありますが、それが直線的単純思考にあたります。


成果中心主義を、システム思考、プロセス思考・指向、統合的アプローチに変革することを、私のコーチングの基本にしています。


コーチの三つの基本的態度。私は、次の三つを挙げています。


1. 私たちは、クライエント様、メンバー様の自発性、主体性、自律性を理解・尊重・促進します。

2. 私たちは、クライエント様、メンバー様の知識・能力を信頼・支持・支援・向上します。

3. 私たちは、クライエント様、メンバー様と共に解決・成長・発達・発展します。



コーチイングの基本スキル

コーチイングの基本スキルは、コーチの三つの基本的態度をとおして、クライエント様、メンバー様が求める具体的目標を達成するために思考と行動を共にしながら成果を相互に確認出来るように取り組むことです。


 1.自発性・主体性・自律性の促進 では、クライエント様の「いま・ここ・この人」の思考・情動・行動について、まずコーチが理解することから始まります。指示・命令され、期待に応える生き方をしてきた方に、自発性、主体性、自律性を教えることは適切ではありません。「自ら考え、その考えを話すことの楽しさ」をまず味わっていただけるように支えること。どんな態度も尊重できるコーチになりましょう。

それから「当面のささいな問題を自らの課題にして、課題解決に向けて取り組めるようになる」。

そして、「課題に取り組んだ結果を確認し」、コーチはどんな結果であれ、肯定的に承認するようにしましょう。

その繰り返しによって、クライエントが問題を自己開示、自己認識できるようになります。

やがて、問題に直面できるようになり、自ら課題意識が芽生え、前向きに取り組む姿勢・態度・行動ができるようになります。

クライエント様が、少し筒自分に自信が持てるようになるまで。コーチは支持・支援・助言・承認を繰り返します。

このときコーチが留意したい点は、効果を急いだり、解決を誘導したりしないように、心がけることです。この段階で解決は副次的な結果に過ぎません。


この段階で、大切にしたいポイントは、問題に直面できるようになること。そして問題について考える力を養うことです。


2.知識・能力を向上する では、1.の自発性等と連動して、クライエント様自らが必要となる知識・能力を認識し、学習できるように支持・支援・助言することが大切です。

ささいな問題でも、自発的に取り組み始めることで、問題への認識が深まり、自分にとっての問題の意味が理解できるようになると、問題に取り組んでみようという意欲が芽生えます。

例えば、「発言することが苦手」と言うクライエント様がいれば、「人前で発言する」ことの意味について、調べ、考えて頂き、次回考えたことをメンバーに発表していただく、というような試みをします。

発表が楽に出来るようになるためには、たとえたどたどしい発言であっても、コーチとメンバー-が肯定的に受けいれることが大切なポイントになります。

また、例えば目標管理のコーチイングという課題があるとします。

メンバーの中に「目標管理は苦手なんです」と言う方がいるとします。私の経験では、苦手な方の場合、「目標管理」という言葉の意味を理解できていないこともあります。

ですから、「目標管理」の言葉の意味について、「あなたが理解できる範囲で調べて、レポートを発表していただくことは、可能でしょうか?」と了解を得て、発表の機会をもちます。このことは、苦手意識のクライアントが、「目標管理」の言葉の意味について、メンバー間の知識を平準化する働きをすることになります。また「目標管理」の手法について知識ある方には、「その手法について、次回のミーティングで私たちに講義していただけませんか?」と投げかけ、メンバーの了解を得られるように働きかけます。

このように、メンバーの持てる知識と能力を発揮してい頂きながら、メンバー間の知識と能力を平準化しつつ、最適の目標管理方法を見つけ、共有できるようなコーチイングを心がけます。


3.解決・成長・発達・発展する ここでは、解決策を提案するチームマネジメントのリーダー育成をイメージして、メンバーの解決・成長・発達について述べることにしましょう。これは、自発性を大切にする人材育成のための教育的ミーティングです。

まず問題を全員で確認します。問題のとらえ方についてもメンバーが複数いるときは、この問題のとらえ方でよい、という問題意識の共有化を促進します。

問題を共有できるようになれば、問題発生の背景・原因・過程などについて、メンバー間で理解を深めます。

さらに、問題の解決方法について意見を交換し、共有できる課題を発掘・確認します。課題を共有できれば、次のステップに進みます。課題解決の方法について、各自が考え、自分の意見をまとめ、次回の会合で全員が発表し合います。

このときの、ミーティングのルールは、各自の発表時間を5分~10分以内とします。発表についての質疑応答の時間は20分以内とします。発表者以外は全員自発的な質問者になります。

質問者は、解決方法の意見発表に対して、より深く理解するための質問のみ許可されます。

従って、発表者以外のメンバーは、発表された意見について、否定・批評・評価・非難したり、自分の意見を発言したりすることができません。

メンバー間の理解を深めるための効果的な質問が期待されます。メンバーは、質問に関する関連質問をすることも奨励されます。

そして、解決案の意見発表者は、メンバーの質問について、的確に応答することが期待されます。

こうして、全員の発表と質疑応答が終了したら、次のステップは、解決策の意見のなかで、各自がより良いと思われる解決案三つを選び、得票数の多い上位三つの解決案を確認します。この解決案をチームの解決案(チームの第一案、第二案、第三案)として、共有します。

次のステップは、この三案をさらにブラッシュアップするために、みんなでもっと良くなるアイデアを加えます。

有効なアイデアを合意の上、本文に付け加えて、文章整理を行います。

文章整理ができたら、次にこの解決三案それぞれのリスクについて検討します。

リスクの整理と合意ができたら、次にリスクへの対処法を検討し、合意のうえ、リスクとその対策を記入します。チームの解決策の完成となります。

以上の風景を思い浮かべると、コーチの基本的態度と、コーチングの基本スキルが一体であること。例として挙げたチームマネジメントの体験学習すなわちコーチングが、自発性・主体性・自律性の促進、 知識・能力を向上する、 解決・成長・発達・発展という、良き循環として展開されることが、みなさまにご理解いただけたのではないでしょうか。