高雄の保活事情シリーズ
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①公立幼稚園(公幼)
②非営利幼稚園(非營利)
③準公共化幼稚園(準公幼)
④私立幼稚園(私幼)
高雄市の場合、申し込みができる順序としては
私立幼稚園(入園の1年以上前~/複数園併願可)
↓
公立と非営利(入園する年の4月下旬~ / 1園ずつ申し込みが可能)
↓
準公共化幼稚園(入園する年の5月上旬~ /複数園併願可)
↓
公立と非営利の二次募集(入園1ヶ月前から数日前 / 4月募集に間に合わなかった新設園や定員割れをした園の募集)
です。
なので、もし私立が第一希望の場合は、
とにかく早めに園に問い合わせて見学+申し込み(“訂金”といっていくらかの手付金を払う)をしておくのがベター。
保育園の先生から幼稚園に関するお話しを受けたのが入園の1年ほど前でしたが
それでも幼幼班だとすでに埋まっているところもあるそうな・・・
仮に公立や非営利、準公共化が第一希望の場合でも、抽選からもれるという可能性も高いので
「X歳から幼稚園に通わせる!」とすでに決めているのであれば
私立は事前に申し込んでおいた方が良いです。
もし当選して私立をキャンセルしたとしても、“訂金”は基本的には戻ってきますので。
そ し て 本 題
ウチは非営利が第一希望で、第二希望は私立。
理由は...色々ありますが、幼稚園のうちはのびのびと過ごしてほしいと思ったから。
(実際に私が子供の頃に通っていた園は、鶏やアヒルを飼育している自然豊かなド田舎幼稚園でした。笑)
あとは...家の経済面や共働きであることを考えると、
長期休みがあってお迎えの時間も早い公立は難しいですし
家から近い準公共化もあまりピンとくるところがなかったのです。。。
そのため、ここからは非営利を例にとって、
少しでも当選率を上げるためにしたことを書いていきます。
子供の戸籍地(本籍地)が高雄市内であることが大前提です。
高雄市在住にもかかわらず
身分証番号のアルファベットがEから始まっていない場合は要注意
①2~3月:通園可能な範囲で、「幼幼班」のある非営利幼稚園をピックアップ
例えば、持ち家/借家を問わず、区と区の境目付近に住んでいる場合
可能であれば、隣接する区まで範囲を広げて考えてみても良いかもしれません。
公立だと少し話は変わってくる(3歳以上のクラスは『就近入園』といって本籍地と園との距離が近い方が有利)のですが、
非営利なら、本籍地が高雄市内であればどこの区でも応募できます。
高雄市政府教育局の公式ホームページ
『高雄市政府教育局幼兒園招生管理系統』の左側のタブにある『幼生報名概況(入園希望生の申し込み状況)』から
該当するエリアを選んで調べていくのが分かりやすいです。
非営利幼稚園でも 『2歳班(幼幼班)』のある園とない園があることが分かります。
私はこれをせずに家から近い非営利幼稚園をマップで探して、夫に問い合わせてもらったら
そこはそもそも幼幼班のない園だった・・・
ということがあります
②3月下旬~:新規入園生募集要項(新生入學招生簡章)公開
『高雄市政府教育局幼兒園招生管理系統』や園のFacebookページに募集要項がアップロードされます。
幼幼班の場合、先生と園児の比率は1:8で、
1クラスあたり最大16人の園児で構成される(幼兒教育及照顧法§16)ので
もし募集人数が「16人」であれば、それは1クラス分の募集・・・ということになります。
特殊な事情がない限り、幼幼班の募集人数はたいがい8の倍数(16人、32人...64人)です。
もちろん、募集人数が多ければ多いほど、園の規模が大きく、入園できる可能性としては高くなります。
ここでちょっと注目したいのが現在の高雄市のトップ、陳其邁市長や教育部長の働きぶり。
昨年あたりから公立・非営利幼稚園の増設に精力的に取り組んでおり、
今年は11の非営利幼稚園が新設されました。
また、今年から幼幼班のクラス数を増やした園も2つあり、
より経済的負担が少ない状況で、子供たちがしっかりと学べる環境が整ってきています
<参考ニュース記事>高雄市幼兒園再增百班 今年目標公共化達4成
そして昨年までは「非営利幼稚園=小中学校の中にある」というのが一般的でしたが
今年新設の左新非営利幼稚園に関しては、
一般的な私立幼稚園のように、完全に独立した施設の幼稚園となっていますSUGOOOOOOI !!
公立や非営利は安全上
園児と小中学生とが鉢合わせにならない構造やカリキュラムになっています。
それでもどうしても小中学生との接触が気になるわ・・・台湾のお兄ちゃんお姉ちゃんみんな子供に優しいけどな
という場合は
鼓山区にある中山非営利幼稚園も小学校の跡地
(もとあった中山国小は既に移転)を利用している園なので面白いかと。
③4月上旬~:幼稚園を見学
見学の問い合わせ(電話)は3月頃から始めていたのですが、
新型コロナウイルスの影響もあり、実際に非営利幼稚園が見学できるようになったのはどこも4月からでした。
実際に通うのは子供なので、子供と一緒に行ってみて
見学中の様子などを見てみるのも大事だと思います。
毎年絶大な人気を誇る園(後述します)の見学は
4月上旬の3日間(しかも午前中)のみ見学開放・1グループにつき30分の見学で
同時間帯の見学は最大3グループまで・・・という
見学の予約すらとりにくいところもあったので
気になる園があればあらかじめFacebookなどでフォローしておきましょう
でないと、思い立った時には見学すらできない・・・時すでに遅し、という悲しいことに
④見学後~申し込み開始前:希望する園を1つに絞る・・・はずが・・・
実際に夫と子供と私の3人で見学に行ったのは家から近いA園とB園の2つでした。
ただ・・・非営利の抽選にもれたら私立になってしまう・・・そうしたら経済的には今よりももっと苦しくなる・・・
より倍率の低いところはないものか・・・
そう考えた私は最後のあがきに出ました←言い方よ
通園範囲を少し広げて、家からは少し遠くなってしまうけれど
募集人数が多いC園 と 子供の少ないエリアのD園に
夫に電話させてしてもらって、私1人で説明を聞きに行きました。
そうしたら選択肢が増えて
余計に決断に迷うことになりました
⑤見学後~申し込み開始前:前年度のデータの研究
性格的に、私は「1%でも可能性があるんならそれに賭けてみようじゃん」
というタイプです。
でもね、非営利の抽選にもれたら私立になってしまう・・・そうしたら経済的には今よりももっと苦しくなる・・・(2回目。笑)
ということで、
より入りやすそうな園をきちんと分析して選ぶことで、当選確率を上げようと考えました。
ここで、毎年熾烈な争いになる龍華非営利幼稚園のデータを例にとって見てみましょう。
※高雄の“蛋黄区(都心・中心部といったニュアンス)”にあり、教育に強い正修教育基金会が運営しているのでとても人気。
申し込み開始前であれば、
前年度の募集枠と申込者数は『高雄市政府教育局幼兒園招生管理系統』に残ったままになっているはずです。
そこからだいたいの倍率をはじき出すことはできますが・・・
既にシステム上には前年度のデータが残っていないので
今年度(数か月前に抽選実施)の幼幼班の応募状況を見てみると、32人募集のところに141人が応募
倍率にして4.4倍。
こちらの園は毎年こんな感じかこれ以上の倍率のようです。
これって実は申し込んだ141人全員が平等に抽選されるわけではなくて
保育園(托嬰中心)と同じように、
まずは優先的に決まる人たち・・・というのが存在します。
高雄市の場合は高雄市 110 學年度公立幼兒園招生作業規範の規定に基づいて
おおまかに
第一優先(第一順位):重度・中度の障がい児、生活保護世帯(中低收入戸)、原住民の子供など・・・
第二優先(第二順位):児童養護施設にいる幼児など・・・
第三優先(第三順位):軽度の障がい児、3人以上子供がいる世帯、お兄さんやお姉さんが既にその園に在籍している場合など・・・
という優先入園の分類があり、
そしてこの次に来るのが
一般生:本籍地が高雄市内にある幼児
補欠生(後補):本籍地が高雄市以外の幼児
となっています。
「第X順位」に該当する人たちから優先的に枠が埋まっていき
一般生はその残った枠で抽選・・・という形になります。
公立保育園(公共托嬰中心)の時とは異なり、
外国人親のいる世帯でも通常は一般生枠になってしまうことに注意が必要です。
万一本籍地が高雄市外にある場合、十中八九 直接補欠にまわってしまうので
これも要注意。
では、前年度の龍華非営利幼稚園の幼幼班の抽選状況はというと・・・
<ソース:高雄市龍華非營利幼兒園(委託財團法人正修教育基金會辦理)Facebook>
二至未満三歳(幼幼班)の募集定員は32人。
そのうち、第一順位の該当者が13人、第二順位の該当者は6人
(ただしその園に勤務する先生の子供もこの中に含まれているので、実際には6人のうち2人が入園可とのこと)
第三順位は32人いるので、残りの17人枠は第三順位の人たちから抽選で決定。
=優先入園できる「順位」がついている第三順位でも15人は抽選から漏れて補欠になるってことです
そして一般生の補欠枠は5人。
・・・一般生の応募者だけで142人いて、
補欠に入れる可能性のある人が5人(入園確定ではなく、あくまでも入園待ちをするための「補欠」です)・・・
補欠も「順位」のついている人たちから優先的に前に並ぶ形になるので
運良く一般生で補欠になれたとしても
その園に行ける可能性は限りなく低い・・・
まして3~5歳クラスにいたっては応募人数が多すぎて
一般生は抽選すらされずに直接落選、補欠にすら入れないというカオスな状況。
嗚呼 飛んで火に入る夏の虫にはなりとうない。
これは一般生の身分だと99.999999999%無理だわ
・・・このような感じで前年度のデータを1園ずつ調べていって、
一般生でも入れるチャンスのありそうな園に絞ります。
あとは、実際に私1人で園の見学に行ったときにはズバっと
「すみません・・・私ガイコクジンでまだあまり台湾の幼稚園のことが分からない(←嘘じゃない)のですが
貴園はとても人気があると伺いました(←実際どこも抽選だからね)
今までのところ、実際に幼幼班の見学にいらしている方は多いですか?
ぜひ貴園とのご縁がありましたらと思っておりまして・・・」
と、園を案内してくださる先生に聞いていました。
すると、結構はっきりと
「ん~・・・見学に来て下さる方はいらっしゃいますし、抽選にもなるんですが、
昨年度は当選しても入園しない(=公立幼稚園など他の園に流れた)という方もかなりいらっしゃったので
他の園と比べると、入園できる確率としては高い方だと思うんですけどね~」
とか
「見学の方多いですね~・・・今日だけでもう6組目です~」
なんていう本音?を話して下さる方が多かったです
こういった情報もしっかりと心の隅にメモしておいて、いよいよ申し込みをする園をある程度(気持ちとしては90%)決めます。
ただし
学費が安いから当選したらラッキー♪という理由で、
見学には行かず懸賞感覚で申し込みをしている人もいるので、
実際の見学者数が申込人数に直結するわけではありません。
⑤申し込み開始:申し込みは最終日でOK!
確か今年の申込期間は土曜日も含めて3日ほど?あった気がするのですが
個人的に、焦って初日に行く必要はないと思っています。
なぜなら先着順ではないので、申し込みの順番は関係ないから
ちなみに申し込みは、入園を希望する園に
✔戸籍謄本または戸口名簿
✔一般生以外の場合はそれを証明する書類
を持って直接園に行きます。
そして、園についてから申し込み表を書いて正式に提出をすると
受付番号の入った控えがもらえます。
それと同時に『高雄市政府教育局幼兒園招生管理系統』に情報がアップロードされるので
現在の申し込み人数をリアルタイムで確認することができます。
また、この申し込み後は取り消しをすることはできず、
もしこの後に他の非営利幼稚園に重複して申し込んだ場合は
一切の申し込み手続きが無効になります
人気の園はどんどん人数が増えていくのが分かって怖くなってきます・・・
結果論ですが、今年は新甲非営利幼稚園の幼幼班も146/30の倍率で激戦でした
なので初日や2日目はインターネット上で虎視眈々と応募状況を確認し、
自分の予想よりもはるかに希望園への応募が殺到していた場合
まだ申し込みさえしていなければ、
申し込み最終日に「やっぱり倍率の低そうなこっちの園に申し込もう~」
ということもできるのです。
なのに!
なのに!
私は申し込み開始日の翌日に超絶体調不良・・・・
様子見だけしておいて、でも最後は比較的確率の高そうな園に申し込もうと決めて
あとは夫に最終日に申し込みに行ってもらおうとしました。
なのに!
なのに!
ウチの夫ときたら!
夫:えぇ~仕事休んでまで申し込みに行かなくちゃいけないの?
(土曜日出勤の人)
とかぬかしやがりまして
娘の一生が決まるかもしれない大事な日だろうが!
口先じゃぁ「娘のため、娘のために・・・」とか言いながら
非営利と公立と準公共化の違いすら分かってねぇでぼさっとしてっから
こちとら全部外国語(中国語)の資料を徹底的に調べあげて希望園をリストアップしたんじゃねぇか!
私立園だってHPちょちょっと調べただけでトップページに「自由」って書いてあるからって
ミッション系のところに見学に行こうとしてたじゃねぇか!(いやもうホント意味不明すぎて笑える)
今年の新設園も、募集人数が増えた園も、非営利幼稚園は運営団体によって方針が全然違うってことを伝えたのも
仕事を急いで切り上げて、ご飯も食べずに園の見学に行って情報拾ってきたのも
全部私じゃ~~!!!!
これでnaa✶家は一時期大げんかになりました。
何で外国語が母語の私が、
台湾の幼稚園のことを調べて(調べるのは仕事柄苦ではないけれども)
台湾人の夫に一から説明しているのか、謎です。
が、本人は「最終的にはさ、もう行きたい幼稚園に決まったんだし今更園の違いなんてどうだっていいじゃん?」
って何事もなく園が決まったような態度なので余計イラっときてしまって。
しばらく(心の中で)引きずっています
・・・最後の方は愚痴になってしまいましたが、
Ⅰ. 募集定員の確認
Ⅱ. 前年度のデータの分析
Ⅲ. リアルタイムでの応募状況のチェック
この3つを組み合わせることで、少なくとも無謀な応募を避けることができます。
ウチはこれで最終的に当選確率五分五分のところに申し込んで当選しました
やることをやったら、あとは運が味方してくれることを願うのみ!