チューリップ高雄の保活事情シリーズチューリップ

高雄の保活事情①保育園(托嬰中心)

高雄の保活事情②一時保育(臨時托育)

高雄の保活事情③幼稚園(幼兒園)--園の種類

高雄の保活事情④幼稚園(幼兒園)--クラス編成

高雄の保活事情⑤幼稚園(幼兒園)--希望の園に入るために

高雄の保活事情⑥幼稚園(幼兒園)--起死回生を狙え

高雄の保活事情⑦幼稚園(幼兒園)--★番外編★買ってよかったネームグッズ

高雄の保活事情⑧幼稚園(幼兒園)--★番外編★児童手当について

高雄の保活事情⑨幼稚園(幼兒園)--♡最新版♡クラス編成

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さて、台湾・高雄の幼稚園の種類がおおまかに分かったところで、
この記事では年齢による『クラス編成』とその落とし穴についてまとめたいと思います。
 
※引き続き法規が絡む、ちょっとメ ン ド ク サ イ 話しが出てきますお願いアセアセ
 
まず、高雄の保活事情①保育園(托嬰中心)でも記載した通り、
保育園には最大で満3歳を迎える前日まで在籍することができます
公立保育園(公共托嬰中心)の場合は満2歳を迎えたその学期の最終日まで・・・というのが基本のようです。
台湾の学期はそれぞれ8月~1月末、2月~7月末というように分かれているので
2月生まれのチビ子の場合は、ちょうど7月末まで在籍して
8月から幼稚園に入園ということになります。
 
対して、保育園には通っておらず
幼稚園から通う場合は
希望の園に『幼幼班』という2歳児クラスがあれば、満2歳を迎えた日から入ることができます。
 
 
では、保育園と幼稚園の2歳児クラスでは何が大きく違うのかというと・・・
 
先生と園児の比率ですびっくり
※中国語では「師生比」という
 
 
保育園(托嬰中心)では、どの年齢層のクラスも1:5ですが
幼稚園(幼兒園)の2歳児クラスは1:8が原則です。
これは、保育園は名前の通り「保育」が中心であることに対し
幼稚園は「教育」機構であることが理由に挙げられるのだそうです。
 
そして、幼稚園の3歳以上のクラスはいずれも1:15。
小班、中班、大班と年齢によってクラス分けしているところもあれば、
園によっては『混齡班』とよばれる
3~4歳児・4~5歳児のような縦割りのクラス編成にしているところもあるそうな。
配置基準さえ法に沿っていれば問題ないので、
ここは幼稚園の方針と各家庭の好みとのすり合わせになってくるでしょうか照れ
 
チビ子は8月の入園時点で2歳半になります。
 
 
そこで実際に私立幼稚園を見に行った際に
あいにく幼幼班はもう満員なんですよね・・・
でも入園時に2歳半なら小班(3歳児クラス)に入れても大丈夫だと思いますにやり
と複数の園で言われたことがあります。
 
 
 
 
ですがはっきり言います・・・
 
 
 
 
それは違法です真顔
 
 
 
台湾には『幼兒園及其分班基本設施設備標準(幼稚園及びそのクラス編成における基本的な施設・設備に関する基準)』
という法律があり、
その第九条の第二項に
§9 -2
“二歲以上未滿三歲幼兒之室內活動室,應設置於一樓。”
2歳以上3歳未満の幼児の室内の活動場所(=教室)は1階に設置しなければならない。
このような明文があります。
 
このため、2歳児の幼幼班の教室は、法に基づき幼稚園の1階部分になくてはなりません。
仮に小班の教室が2階部分にある園だとして、2歳児を2階の教室に収容していたらアウト。
 
加えて
 
同法第十三条にはトイレの設置に関する規定がなされており
その第一項に
§13-1
“二歲以上未滿三歲幼兒使用之盥洗室(包括廁所),應設置於室內活動室內。”
2歳以上3歳未満の幼児が使用する手洗い場(トイレを含む)は室内の活動場所(=教室)に設置しなければならない。
というのもあります。
 
 
さらに、小学校には満6歳にならないと上がれないため
2歳の時点で年齢に応じたクラスに入らなかった場合、2年連続で同じクラスに在籍することになります
(例:小班→翌年も小班→中班→大班→小学校)。
※公立や非営利幼稚園は申し込み時に政府のシステムに登録されるので
このようなことはなさそうです
 
 
災害発生時の避難を考慮し、その他の事故防止のためにもこのような規定があるにも関わらず、
なぜ幼稚園側は無理やりにでも2歳児を小班に入れたがる入れてくれようとするのでしょうか?
 
 
 
それは・・・
 
 
幼幼班よりも小班の方が人件費を節約できるから らしいですしょんぼりもやもや保育園の園長談
 
 
―そう、最初にお話しした通り、
2歳児の幼幼班は先生1人に対し園児8人
3歳児の小班からは先生1人に対し園児15人
 
幼稚園の経営者からしてみたら、16人クラスに2人の先生をつけるよりも
30人クラスに2人の先生をつける方がコスパが良いですよね?
だから同じ2歳児でも比較的上の学年に近い幼児は
一つ上のクラスに入れてしまい、入れてから帳尻を合わせようというわけです。
 
幼幼班を設けている幼稚園が多くないのは、
こうした人件費に係る問題が理由のひとつとして挙げられます。
 
もちろん、
そういったことは気にならない、とか
それ以上にその園に魅力がある、とか
その園に絶対に通わせたい理由がある、とか
家庭によって考え方はそれぞれだと思います。
 
なのでそういった園を個人的な考えで
一概に「悪」だと決めつけることはできません(違法だけど)が、
見学しているうちに ちょっとどうなのかな?と引っかかったので記事にしてみました。
 
因みにチビ子は超絶人見知りでやっっっと1:5の環境にも慣れたところです。
それを突然一学年上の 1:15の環境に入れるのは心配だったこともあり
とても魅力的な幼稚園でしたが、そこには行かないことにしました。
 
また、大きな違反を犯した幼稚園に関しては
教育部の全國教保資訊網の裁罰紀錄查詢や
幼兒園違規記錄地圖(有志による情報提供のため参考程度)から検索・確認することができます。
 
 
 
↑全國教保資訊網で「高雄市」に絞って検索した結果(ヒットした園名は伏せています)
違反の重さはさておき、意外と数多く出てきました滝汗
 
 
う~ん・・・何だか後味の悪い記事になってしまったでしょうか。
もっと文章の書き方を考えなければ・・・ショボーン
 
 
 
 
園選びの注意点として、参考になれば嬉しいです。