平均ストロークで71を切ることとパーオン率で70%以上というのがアメリカツアーである程度活躍したといえる成績を残すための指標だというのが先日のブログでの結論でした。

この指標を満たしていたのは古江さん、西郷さん、畑岡さんの3人でした。

 

3人のうちの西郷さんと畑岡さんは優勝できなかった一方で、全米女子オープンで優勝した笹生さんはこの指標を満たしていませんでした。安定感で勝負するタイプではなく自分の得意なフィールドになると力を発揮するタイプだからでしょう。

 

アメリカツアーは国内ツアーと比較して開催コースが多彩です。自分に合うコースで成績を残す一方で合わないコースをパスするのもアメリカツアーでの賢い戦い方なのかも知れません。思い切って休むことも必要ですので小祝さんには合わないかも知れませんね(笑)。

 

ショットで勝負する西郷さんは安定した成績を残しましたが、もう1ランク上の選手になるためにショートゲームが課題として残りました。パット数に関する指標をみれば一目瞭然です。

 

平均パット数(パーオンした時のパット数)です。

1.77 勝さん、古江さん、優菜ちゃん

1.78 笹生さん

1.79 畑岡さん、吉田優利さん、西郷さん

1.85 稲見さん、渋野さん

 

1ホールあたりのパット数です。

1.61 優菜ちゃん

1.63 勝さん

1.64 古江さん、笹生さん

1.65 吉田優利さん、稲見さん

1.66 畑岡さん

1.67 渋野さん

1.68 西郷さん

 

リカバリー率と順位です。

古江さん 1位(66.43)

優菜ちゃん 15位(61.03)

渋野さん 40位(57.27)

西郷さん 44位(56.81)

畑岡さん 60位(55.88)

稲見さん 66位(55.66)

吉田さん 73位(55.47)

笹生さん 91位(54.55)

勝さん 97位(54.27)

 

古江さんはピンチからのパーセーブやバーディ奪取においてツアー1位でした。シーズン中の最も悪いスコアが75だった古江さんの持ち味は正確なショットとピンチに通用するショートゲーム、特にパットです。

優菜ちゃんのリカバリー率も上位ですがパーオン率で古江さんと8%の差の分だけバーディが少なくボギーが多くなってしまったわけです。

2024年のアメリカ女子ツアーには日本人選手が9人参戦しました。

 

9人のCMEポイントランクと優勝回数です。シード7人、優勝は2人が1回ずつでした。

古江さん 6位 (1回=エビアンチャンピオンシップ)

西郷さん 9位

笹生さん 19位 (1回=全米女子オープン)

畑岡さん 30位

渋野さん 64位

優菜ちゃん 69位

勝さん 78位

吉田優利さん 102位

稲見さん 104位

 

トップテン入りの回数です。

13回 古江さん

7回 西郷さん

6回 畑岡さん

3回 笹生さん

2回 勝さん、渋野さん、優菜ちゃん

1回 吉田さん、稲見さん

 

古江さんのトップテン入り回数は2位タイになります。1位のユヘランさんが13回、10回以上トップテン入りした選手が4人だけですから古江さんは1勝どころか3~4勝しても良かったくらいです。西郷さんの7勝も全体の9位タイになりますので1勝しても良かったですね。畑岡さんも1勝したいところでした。笹生さんは3回のトップテン入りで1勝しました。効率が良かったですが笹生さんらしい数字です。

シーズンに5回以上トップテン入りすれば活躍したと感じるのではないでしょうか。

 

 

平均ストロークと順位です。

古江さん 3位(69.99)

西郷さん 8位(70.31)

畑岡さん 30位(70.97)

笹生さん 48位(71.19)

優菜ちゃん 58位(71.42)

勝さん 67位(71.63)

吉田さん 72位(71.68)

渋野さん 118位(72.32)

稲見さん 153位(73.15)

 

古江さんは3位でしたが上位2人のラウンド数が規定に達していなかったためベアトロフィーに輝きました。笹生さんはメジャー優勝もありましたが安定感のあるタイプではないので平均ストロークでは畑岡さんを下回りました。西郷さんの成績は1年目のハンデがある中では良かったと思います。特に、成績が安定していたのは評価されますね。

優菜ちゃんは1年目を下回ってしまいましたが、1ランク上がるためには平均ストロークが71を切ることが必要です。昨シーズンは71.0でしたからね。何度もショット次第と書いてきましたがシーズンオフには目標を持って練習していることでしょう。

渋野さんはシードを確保しましたが平均ストロークでは3桁順位です。メジャーで好成績だったことでシードを確保できましたが好運だったという評価になるでしょう。

 

 

パーオン率と順位です。

西郷さん 4位(75.70)

古江さん 7位(73.97)

畑岡さん 39位(71.20)

笹生さん 85位(67.65)

吉田さん 108位(66.54)

渋野さん 114位(66.05)

勝さん 117位(65.83)

優菜ちゃん 120位(65.62)

稲見さん 151位(61.59)

 

パーオン率70%以上は欲しいですね。70%以上のパーオン率を残した日本人選手は3人だけでした。パーオン率70%を切ると試合によってはショートゲームで挽回できますがシーズン通して活躍することは難しくなります。

パーオン率では西郷さんが古江さんを上回っています。ショットの西郷さん、ショートゲームの古江さんというところですね。西郷さんは常にパット次第です。

優菜ちゃんのパーオン率は1年目の71.58%から6%も下がっています。ショット不調でした。来シーズンは再び70%を超えて欲しいですね。

稲見さんはアメリカツアー18試合に出場し、CMEポイント104位、賞金獲得額112位、平均ストロークは73.15の135位でした。トップテン入りは1月のドライブオン選手権の8位1回のみで、予選落ち10回、棄権2回でした。

開幕直後のヒルトン19位タイとドライブオン8位と好スタートだった筈ですが、それ以降は予選落ちと棄権が目立った1年でした。

 

アメリカツアーへの参戦意欲を以前から明確にしてきた選手ではなく、2023年のTOTOで優勝して権利を得たことでアメリカツアーに行きました。QSを受けて参戦している選手よりも本気度が薄かったのかも知れませんが、故障や体調不良で終始してしまったシーズンでした。

 

来シーズンもアメリカツアーに出場することは可能ですが、本人によると国内ツアー中心に戻すそうです。ただ、秋以降は国内ツアーに5試合出場して予選落ち3回、最高成績が40位タイですから国内ツアーであれば活躍できるという状態でもないと思います。

 

稲見さんは5年シードを保持していますが、国内ツアーに復帰する場合に5年シードを使用するのかどうかも気になります。彼女の目標は永久シードになると思いますが、30勝までは17勝が必要です。息長くプレーしないと届かないと思いますので出来れば5年シードは残しておきたいところです。

 

個人的には体調を整え、故障をしっかり治してアメリカツアーでどれだけ通用するのかをチャレンジしてほしいと思っています。満足なゴルフができなかった2024年シーズンだけでアメリカツアーから撤退することによって、アメリカツアーでは通用しなかったという評価が決まってしまいます。

 

飛距離は152位、フェアウェーキープ率は30位、パーオン率は61.59%の151位でした。平均パット数は142位(1.85)、総パット数は45位(29.78)でした。

国内ツアーでは75%台のパーオン率1位だった選手でした。パットには少し難があるもののショットの精度は抜群だった選手です。国内海外どこであれショットの立て直しが出来なければ難しいですね。とりあえず体調次第だと思います。