平均パット数1位の選手の変遷です。

2009 全さん 1.7613

2010 アンさん 1.7502

2011 宋ボべさん 1.7632

2012 全さん 1.7299

2013 横峯さくらさん 1.7570

2014 琴乃ちゃん 1.7586

2015 イボミさん 1.7589

2016 鈴木愛さん 1.7445

2017 申ジエさん 1.7537

2018 鈴木愛さん 1.7414

2019 鈴木愛さん 1.7561

2020~21 古江さん 1.7550

2022 勝さん 1.7450

2023 山下さん 1.7256

2024 山下さん 1.7214

 

鈴木さん、古江さん、勝さん、山下さんといったパット巧者が平均パット数1位になることが多いですが、単発的に平均パット数が良い選手が出てきます。

 

2015年以降の平均パット数1.78以下の選手数です。()は外国人選手

2015年 5人(3人)

2016年 3人(2人)

2017年 5人(3人)

2018年 7人(3人)

2019年 4人(1人)

2020~21年 6人(0人)

2022年 9人(0人)

2023年 18人(2人)

2024年 17人(0人)

 

ショットに関するスタッツと比較すると平均パット数は大きく向上しているわけではありません。ただ2023年と2024年の平均パット数1.78以下の選手が増えています。グリーンが遅くなったと言われますが、それが平均パット数の向上に結び付いている可能性があります。

 

以前は平均パット数が1.78を切っていればパットが良かったと言われましたが、現在に置き直すと1.77以下でしょうか。そして、年間女王を狙う上では1.75を切ることが条件になってきたかも知れません。

 

平均パット数が1.8を超えると優勝することが難しくなってきます。川﨑さんが1.8045で3勝したのは試合毎のバラつきが大きい選手ということも言えるでしょう。

平均パット数が1.85を超える選手はパットを根本的に見直す必要があるでしょうね(汗)。

2024年の平均パット数トップテン選手です。2023年と比較しました。

臼井さんは2023年に規定ラウンド数に達していなかったため2022年との比較です。

     2024年  ←  2023年

山下さん 1.7214(1位)←1.7256(1位)

臼井さん 1.7486(2位)←1.8466(79位)

竹田さん 1.7519(3位)←1.8048(35位)

森田遥さん 1.7530(4位)←1.7701(7位)

河本さん 1.7536(5位)←1.8263(60位)

岩井明愛さん 1.7554(6位)←1.7560(4位)

小祝さん 1.7600(7位)←1.7782(16位)

岩井千怜さん 1.7629(8位)←1.7549(3位)

鈴木愛さん 1.7645(9位)←1.7374(2位)

尾関さん 1.7743(10位)←1.7750(13位)

 

平均パット数はパーオンしたホールでのパット数ですからバーディ(イーグル)チャンスでの勝負強さを知るデータになります。パットの巧拙を示すスタッツですが、パーオンした時のピンからの距離にも影響されます。

 

パーオン率が高くて平均パット数も良い選手が理想的です。短い距離のバーディパットが多く、しかもバーディチャンスを逃さないパットの上手さも持ち合わせています。

山下さんがその典型例ですし、岩井明愛さんも同様です。

竹田さんは前年よりも平均パット数が0.05良くなったことで年間女王を獲得しました。もともとショートゲームが課題と言われていた選手ですが、見事に課題を克服したシーズンだったわけです。パットが本物かどうかは1シーズンだけのデータなのでわかりません。

 

パーオン率が低くて平均パット数が良い選手はパット巧者です。森田遥さんと鈴木さんが該当します。ただ、鈴木さんの平均パット数が9位というのは少し気になりますね。1.75以下で5位以内というのが定位置でしたからね。年齢とともにパットが少しずつ入らなくなる傾向がパット巧者の鈴木さんにも迫りつつあるのかも知れません。パーオン率も平均パット数も下げたのに2勝した鈴木さんは勝負強いのでしょうね。優勝争いした時の鈴木さんの集中力が相手選手にプレッシャーを掛けるのでしょうか。

 

河本さんはショットもパットも改善したことが活躍に繋がりました。

臼井さんはパットが2022年よりも0.1も改善しました。パットが向上したことが優勝に直結しましたが継続するかどうか・・・。

 

初優勝期待の佐久間さんは1.7745で11位でしたが、1.75程度になれば複数回優勝できると思います。

パーオン率1位の選手の変遷です。

2009 さくらさん 71.6971

2010 さくらさん 71.8954

2011 イチヒさん 72.2892

2012 アンさん 72.8571

2013 イチヒさん 73.1481

2014 テレサさん 74.0972

2015 イボミさん 74.5880

2016 イボミさん 74.4694

2017 イミニョンさん 73.6111

2018 申ジエさん 75.3358

2019 稲見さん 78.2079

2020~21 稲見さん 75.7688

2022 山下さん 75.1543

2023 岩井明愛さん 75.3363

2024 竹田さん 77.2515

 

パーオン率はショットの精度の高さを反映していますが、飛距離を活かして短いクラブを使用する機会の多いタイプとアイアンショット等の精度が高いタイプに分かれると思います。岩井明愛さんや竹田さんは前者で稲見さんと山下さんは後者ですね。

 

いずれにしてもここ数年はパーオン率75%以上が並んでいます。以前は70%以上あればパーオン率1位を狙えていました。試合の総距離は長くなっていますが、グリーンが止まりやすいと感じる試合も増えました。もちろん道具の進化や選手のレベルアップもありますのでパーオン率上昇の原因を1つに絞ることはできないでしょう。

 

2015年以降のパーオン率70%以上の選手数です。()は外国人選手

2015年 6人(4人)

2016年 10人(6人)

2017年 13人(7人)

2018年 22人(8人)

2019年 30人(10人)

2020~21年 25人(3人)

2022年 23人(4人)

2023年 24人(3人)

2024年 31人(4人)

 

以前はパーオン率70%以上が選手にとっての目標数値でしたが、今は73%以上になりましたね。それでも2024年は11人います。

 

パーオン率70%未満では全く勝負できないわけではなく、ショートゲーム巧者はパーオン率が低くてもある程度戦えています。その典型例は鈴木愛さんで、2024年のパーオン率は66%台でした。その鈴木さんも2017年から2019年までの3年間はパーオン率70%以上でした。鈴木さんのショットが一番良かった時期は23歳から25歳だったのです。

 

今の主力選手は20歳から25歳です。黄金世代は20代後半を迎えています。ショットで勝負できる時期は終わりつつあるのかも知れません。ショートゲームで勝負できるようになるのか、年齢に抗ってショットの精度をキープすることができるのか、今後数年間の女子ゴルフ界を見るうえでのポイントになると思います。