アメリカツアー組15人中の11人まで紹介が終わりました。今回は原英莉花さん、櫻井さん、渋野さんの3人を取り上げたいと思います。優菜ちゃんは次回、特集号です(笑)。

 

原英莉花さんと櫻井さんは3月5日から始まるブルーベイでアメリカツアー初戦を迎えます。

 

原さんは昨年エプソンツアーでポイントランク5位に入り、今シーズンからのレギュラーツアーの出場資格を獲得しました。18試合に出場して優勝1回、予選落ち1回、トップテン9回なので安定した成績を残しました。タフな環境の下部ツアーの中でレギュラーツアーに出場することをモチベーションに努力した結果だと思います。

飛距離に定評のある選手ですし、平均ストローク69.91はエプソンツアー1位でしたので、今シーズンの活躍が期待されています。集中力のある選手で、ここ一番の優勝争いでの勝負強さを感じますが精神的に脆いところも感じます。ショットがある程度纏まっていれば良いですが特にパットが不安です。下部ツアーでの1年間が原さんのメンタル面を強化したかも知れませんが、レギュラーツアーと下部ツアーのレベル差が大きいのは心配材料です。年齢にも余裕は有りませんから初年度から勝負です。

 

櫻井さんはQSで上位に入り、今シーズンからアメリカツアーに参戦します。

2022年にステップアップツアーで5勝し、2023年にはレギュラーツアーで4勝したところまでは順調でした。2024年は2位と3位が1回ずつありましたが予選落ち12回で優勝も無く、期待が大きかった選手だけに残念なシーズンとなりました。2025年は1勝したものの予選落ち13回で、安定感はなく優勝がフロック扱いされるような成績でした。

国内ツアーでは屈指の飛ばし屋ですがフェアウェーキープ率は低く、パーオン率も飛ばし屋の割に高くありません。

2025年はパーオン率が50位、パーセーブ率71位、リカバリー率84位、平均パット数44位でシードを確保するのがやっとの状態でした。優勝したCATが2位だったらシードに届いていなかったですから、2024年から続く不調から完全脱却したとは言えません。

国内ツアーの成績はとても安定感があるとは言えませんが、アメリカツアーはフェアウェーが広く、櫻井さんには活躍しやすい条件が揃っています。安定して上位に入ることは難しいでしょうが、嵌った時の勝負強さを活かして少ないチャンスで上位争いをしてシードを確保したいですね。

 

渋野さんは全英女子オープンで優勝し、国内ツアーでも4勝した2019年がベストシーズンでした。2019年は国内ツアーでメルセデスランク1位、賞金ランク2位、平均ストローク4位でした。平均バーディ数1位、平均パット数2位ですからパット勝負の選手です。

アメリカツアーではポイントランクが2022年36位、2023年83位、2024年64位、2025年104位ですから隔年でシードを確保しています。順番では今シーズンはシードを確保できるのですが、どうでしょうか・・・。

アメリカツアーで一番良かった2022年はフェアウェーキープ率41位、パーオン率71位、平均パット数88位、平均ストローク72位なのでスタッツはそれほど良くないですから効率良くポイントを稼ぎました。運の強い選手と言われる所以です。

2025年はフェアウェーキープ率85位、パーオン率118位、平均パット数91位、平均ストローク119位でした。ショットもパットも良いところ無しでした。

強気のパットがウリの選手ですが、ショットが悪すぎてパットに影響している感じでした。数シーズン続けてパーオン率が67%前後で、それほどショットが良い選手ではありませんが、パットを活かすためにはある程度ショットが良くなって来ないといけません。パーオン率が2022年の69%台に戻せるかどうかで決まると思います。

アメリカツアーは開幕戦を終えて次の試合は2月19日から始まるホンダLPGAタイランドです。その後、シンガポールと中国での試合があります。春のアジアシリーズ3連戦ですね。

その前にサウジアラビアでの試合が2月11日から始まりますが、こちらは欧州ツアーです。

 

ホンダタイランドでは勝さん、馬場さん、吉田優利さんの3人がシーズン初戦を迎えます。

原英莉花さんと櫻井さんが中国のブルーベイでシーズン初戦を迎えますが、優菜ちゃんと渋野さんのシーズン初戦はアメリカ本土になる予定です。

 

アメリカツアー組8人の昨シーズン総括については既に終わっていますので、今回は勝さん、馬場さん、吉田優利さんの3人を取り上げたいと思います。

 

2025年の勝さんはCMEポイントランク18位でした。2023年が74位、2024年が78位でしたので、3シーズン目にしてアメリカツアーでのベスト成績を残したことになります。

平均ストロークも過去2シーズンと比較して1打前後改善して70.55の27位でした。

勝さんは飛距離とパットで勝負する選手だと思います。

2023年以降の飛距離は35位、56位、74位と推移していますが、フェアウェーキープ率は67.22%、63.99%、68.23%となっています。2025年のフェアウェーキープ率は上がっていますが、それでも103位です(汗)。

同じくパーオン率も67.57%の106位で、大きく伸ばしたわけではありません。

平均パット数は1.72で2位、総パット数は28.63で2位でした。パットに関しては2023年のツアー参戦以降ずっと上位でしたが、3年の中では最もパットが良かったと思います。ただ、スタッツが劇的に改善したわけではなく、ランクが一気に上がった理由は数字ではわかりづらいです。

2025年も中盤戦で3回予選落ちするなど過去2年とあまり変化がありませんでしたが、全英女子オープンで2位タイになり一気にポイントを加算してからは成績が安定しました。ウォルマートで初日63を叩き出して1位スタートしましたが試合中止となりツアー初優勝を逃しましたが、続く2試合で3位、2位と好調キープしました。この数試合での成績が大きかったですね。今シーズンもパット面の心配はないでしょうからショットの精度次第だと思います。昨シーズン後半戦のようなゴルフがシーズン序盤からできるかどうかがポイントでしょう。

 

馬場さんはCMEポイントランク65位で、ツアー参戦1年目でシードを確保しました。2024年は下部ツアーで頑張っていましたが、まだ20歳以下の伸び盛りですし、厳しい戦いを経験したことが結果に繋がったのだと思います。飛距離は44位でしたがフェアウェーキープ率は63.18%の142位、パーオン率は66.33%の117位でしたのでショットの安定感はまだまだです。平均パット数1.77の26位、総パット数29.06の10位ですからパットが良かったと言えます。トップテンには4回入りましたが、10試合で予選落ちしており、成績にもムラがあります。まだ成長途上の選手なので初優勝を焦らないでシードを確保して欲しいと思います。馬場さんは今シーズンよりも2年後かな・・・と思っています。2028年のオリンピックの最有力候補になっているかも知れません。

 

吉田優利さんはCMEポイント73位でした。ツアー参戦初年度はランク102位でしたが試合数も少なかったことが影響しました。

飛距離は124位でしたがフェアウェーキープ率が77.57%で22位でした。距離が出ないためパーオン率は68.65%で88位に留まりましたが、平均パット数1.78の44位、総パット数29.57の45位とまずまずの数字でした。スタッツの傾向は2024年と同じですが、ショートゲームでツアー慣れしたことが良かったと思います。25試合に出場してトップテンは1回のみで予選落ちは5回でした。20位台から30位台の成績が多く、優勝のチャンスは殆どありませんでした。国内ツアーでもバーディ合戦よりも難易度の高い試合のほうが向いている選手で、2桁アンダーフィニッシュしたのは僅か3試合でした。アメリカツアーで優勝するにはバーディ合戦に対応する必要があり、今シーズンの課題になるでしょうね。

2026年アメリカツアー開幕戦、ヒルトングランドバケーションズが短縮試合になったことについて批判の声が出ているようです。

 

この試合はプロトーナメントだけではなくゲストによるセレブリティ部門も同時に行われていました。変則的な試合ですね。

最終日は寒さによってグリーンが硬く凍り付いているとの事情によってプロの試合はスタート時間を繰り下げた挙句に14時15分に最終ラウンドが中止されて短縮試合になりました。

しかし、セレブリティ部門は予定通り10時にスタートしていたことや、参加していたアニカさんが十分プレーできる状態だったとコメントしたことで揉めました。

 

プロ部門中止の判断は正しかったのか・・・、月曜日に最終ラウンドを順延することはできなかったのか・・・の2点の問題が取り沙汰されています。

 

中止の判断は、選手が故障する可能性やスタート時間による不公平感などの理由が考えられますが、セレブリティが怪我をしても問題ないのかという批判もあるようです。

中止したとしても最終ラウンドを月曜日に順延していれば大きな批判にはならなかったようですが、LPGAのコミッショナーは月曜日のプレーを準備していなかったとして順延を検討すらしていなかったようです。今回は次の週に試合が無いために順延しても問題無かったのではないかという批判もあります。

 

国内ツアーでは短縮がいつものこととして受け入れられてしまいがちですが、アメリカツアーでは予定されていたラウンドを全てやり切るのが普通だと思われています。

一部のファンはトップに立っていたのがネリーコルダさんだったから短縮試合にしたのであり、もしも畑岡さんがトップに立っていたら月曜日に最終ラウンドを行っていたのではないか・・・といった批判をしています。

そういう批判を受けないためにも、相当な理由が無い限りツアーの慣例に従うほうが良いでしょうね。

ただ、国内ツアーがメジャー大会など一部の試合を除いて月曜日に順延しないという慣例はどうかと思いますが・・・。