サウジアラビア女子インターナショナルの予選ラウンドが終了しました。

岩井千怜さんが10アンダーまで伸ばしてトップと1打差の2位タイ、竹田さんが9アンダーの4位タイ、畑岡さんと岩井明愛さんが8アンダーで6位タイと、優勝圏内で決勝ラウンドに進みます。上原彩子さんは3オーバーで予選落ちでした。

 

 

 

国内ツアーの選手特集は横峯さくらさんの次は佐久間さんと思いきや、開幕戦出場を表明した小祝さんを取り上げます。

小祝さんは昨年7月の大東建託初日に6アンダー、トップタイでスタートしたものの手首痛で2日目途中に棄権して以来の実戦となります。

昨シーズンは18試合に出場して優勝1回、トップテン入り11回、予選落ち1回と安定した成績でした。勝ち切れないところがあって1勝止まりでしたが、順調であれば年間女王争いをしていたでしょう。

 

小祝さんはメルセデスランク14位ですが、シーズンの出場義務試合数に満たず2025年のスタッツは順位の対象外となっています。シーズン途中までのデータは残っていますので、参考として仮定の順位を書きました。

平均ストローク 70.2759(2位)

パーオン率 75.8621(1位)

平均パット数 1.7871(10位)

総パット数 29.8448(51位)

パーセーブ率 89.4636(2位)

平均バーディ数 3.5862(8位)

ドライビングディスタンス 250.95(10位)

フェアウェーキープ率 62.8853(69位)

リカバリー率 64.2857(19位)

 

フェアウェーキープ率は低いですが、飛距離でカバーしてパーオン率は1位相当の数字を残しています。パットに少し難がある程度で、この傾向はプロデビュー以来続いており、浮き沈みの少ない選手です。

 

今シーズンの小祝さんに関しては故障がどの程度癒えたのかどうかで決まるでしょう。

TFCC損傷という非常に厄介なケガですし、手術をしたと言っても以前の状態に戻すのは簡単ではない筈です。仮に痛みが無いとしてもメンタル面にも影響すると思います。

 

夏頃まで試合を休むと思っていましたが開幕戦から出場するということで驚きましたが、順調に来ているということだと思います。

人気の高い選手ですし、ツアー復帰によって試合が盛り上がると思いますが、人気選手だけに選手寿命を短くして欲しくないという思いはありますので無理をせず、定期的に試合を休むことも検討して欲しいです。

今週の女子ゴルフはアメリカツアーがオープンウイークになっていますが、ヨーロッパツアー開幕戦がサウジアラビアで開催されます。

日本人選手は畑岡さん、竹田さん、岩井姉妹、そして鉄人・上原彩子さんが出場します。

畑岡さんの仕上がりが良いように感じますが、昨年は岩井千怜さんが4位に入っておりコース相性が良いようです。竹田さんはまだ仕上がり途上という感じがします。

 

 

国内ツアーの選手について順番に見ていきたいと思います。年間女王の佐久間さんの前に、このブログを2009年に始めた時から応援してきた横峯さくらさんを取り上げます。

 

横峯さくらさんの2025年シーズンのスタッツです。

メルセデスランク93位

平均ストローク 77位(72.7602)

パーオン率 76位(64.0845)

平均パット数 79位(1.8505)

総パット数 57位(30.0)

パーセーブ率 83位(81.7684)

平均バーディ数 80位(2.5915)

ドライビングディスタンス 44位(239.26)

フェアウェーキープ率 66位(63.2797)

リカバリー率 73位(58.8235)

 

プロデビューからアメリカツアー本格参戦前までの成績と比較することはしません。20代前半までのゴルフを40歳前後でできるとは思えないですからね。

2025年と2024年を比較すると平均ストロークはほぼ同じですが、パーオン率は1%程度、パーセーブ率は2.5%程度悪くなっています。また、リカバリー率も5%程度落としています。2024年もシードに程遠い成績でしたが、2025年も同じでした。

 

それでもシードを獲得して欲しいというのはずっと応援してきたファンからすれば当然です。

シード獲得のためには平均ストローク72.0を切ることが前提となります。平均ストローク72.0を切るためにはショットもパットも改善しないといけません。

特にパーオン率の向上が必須条件です。横峯さくらさんはパット巧者ではありませんので、シードのためには最低でもパーオン率70%前後は欲しいですね。5%上げないといけません。

そのためにはショットの精度を上げる必要があります。フェアウェーから100ヤード前後のショットがピンに寄らないどころかグリーンに全く届かないことや左右に大きくブレるシーンが多すぎました。少なくともフェアウェーから打つショットはバーディを狙えるところまで寄せて欲しいですね。

フェアウェーキープ率も気になりますが、データに出る数字ではなく、大きくティーショットを曲げるシーンを減らす必要があります。ラフから打つのは上手いですが、グリーンを狙えないようなティーショットはボギーやダボに繋がるので厳禁です。

パーセーブ率は85%以上、平均バーディ数は3.0以上というのも必須です。これらはパーオン率を69%以上にすることができればかなり近づいて来る筈です。

パットは横峯さくらさんにとっては永遠の課題です。ショットが良ければパットにも良い影響を与えると思いますので、まずショットを固めることが大事です。

 

この数字は無理なのか・・・というと終盤戦のプレー内容が参考になります。

住友生命レディス以降の6試合は全て予選通過しており、この6試合に限ったデータを計算してみました。

平均ストローク 71.39

パーオン率 70.06%

パーセーブ率 86.11%

平均バーディ数 3.33

フェアウェーキープ率 59.92%

総パット数 29.61

 

フェアウェーキープ率はシーズン全体よりも悪いですが、平均ストローク、パーオン率、平均バーディ数ともに20位~30位に相当する数字です。シーズン通してこの数字を残すことができればシードを獲得できますし、優勝の可能性も見えてきます。少なくとね20試合以上でこの数字を残してくれたらファンとしても楽しめると思います。

アメリカツアー組15人のトリは優菜ちゃんです。

 

優菜ちゃんはシードを落としてQSに回り、ぎりぎりの24位タイで今シーズンのアメリカツアー出場を決めましたが、順位が下の方なので出場できる試合が限定されます。その中でリシャッフルまでにある程度の成績を残さないと、その後の試合出場も難しくなります。序盤戦から勝負が始まります。

 

アメリカツアーでのスタッツ変遷です。

       23年⇒24年⇒25年

CMEポイント 48位⇒69位⇒115位

平均ストローク 46位(71.0)⇒58位(71.42)⇒125位(72.58)

飛距離 153位(243.61)⇒160位(241.19)⇒154位(237.79)

FWキープ率 10位(82.05)⇒13位(79.80)⇒19位(78.10)

パーオン率 39位(71.58)⇒120位(65.62)⇒146位(61.54)

平均パット数 48位(1.79)⇒9位(1.77)⇒44位(1.78)

総パット数 76位(29.93)⇒5位(29.05)⇒13位(29.10)

 

アメリカツアー参戦1年目の2023年は25試合に出場してウォルマートの3位タイが最高成績でしたが、予選落ちは5回のみと比較的安定していました。飛距離は仕方がないものの80%を超えるフェアウェーキープ率と71%台のパーオン率を残しており、ショットが安定していました。

しかし、2024年は2月のシンガポールで3位タイに入ったものの少しずつショットがブレ始め、6月の全米選手権以降は予選落ちが目立つようになりました。26試合に出場して予選落ちが8回ありましたが、シンガポール、ミズホ、ウォルマートの3試合で稼いだポイントでアジアシリーズにも出場しました。

2025年は前年の不調を引き摺って中盤戦まではプロ入り最悪の状態が続きました。序盤から調子が悪く、予選カットのある試合の殆どで予選落ちしました。少し復調の気配が見え始めたのは8月のCPKCで、終盤の10月と11月の2試合ではともに20位台となりました。

残念ながら調子が上がるのが遅すぎて、ヨーロッパシリーズとアジアシリーズに出場することができませんでした。結局、21試合に出場して予選落ちが13回と苦しいシーズンでした。

原因はショットの不調です。フェアウェーキープ率は最終的には78%台に乗せましたが、途中までは75%台で推移していました。飛距離が出ないのでフェアウェーキープが肝になりますが、ティーショットの不調に悩みました。また、連動してパーオン率も低迷し、前年から4%も下げてしまいました。シーズン途中までは56%台の時もありましたが、終盤に持ち直して最終的には61.54%まで上げることができました。

パット巧者ではありませんが、パットはまずまずだと思いますので今シーズンもショット次第でしょう。昨シーズン後半のショットをキープし、更に調整が上手くいけばシード奪還の可能性は十分あると思います。同タイプの古江さんと山下さん同様に、ヨーロッパとアジアの試合の方がアメリカ本土よりもチャンスが大きいので、シーズン後半戦の出場権を獲得したいですね。そのためには前半戦でポイントを稼いでいく必要がありますので、序盤戦でのショットを注視したいと思います。