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丁稚烏龍帳

today,detch stood live on the earth,too…

噂では食べた物を書き出すと、やせるらしい。

腹の上のぽにょの気になる中年男としては、藁にもすがる思いである。


小島屋にて

食 オムレツ、ポテトサラダ、厚揚げ、煮込み、しめサバ、新じゃがと牛スジの煮つけ

飲 ボール×3


残念ながら、トラちゃんは上でお休み中。お父さん、お母さんと、ネコの散歩話で盛り上がる。

それにつけてもお母さん、ネコみたいだよなあ。


きよしにて

食 しめサバ、カキフライ、鶏唐揚げ、桜エビと玉ねぎのかき揚げ、メンチカツ、合鴨煮つけ

飲 ボール×3


丁稚飲酒帳-肉汁之塊 あ、きよしで揚げものしか食べてない、…そりゃ太るわ(^^;

でもね、ここの揚げ方は絶妙なんですよ。頼まずにはいられない。

なかでも、手のひらサイズのメンチかつ、食べてごらんなさい。割った瞬間、甘い肉汁がドバーッですからね。

〆炭しなかったのがせめてもの抵抗か、正確には肉豆腐を頼んでうどんで〆るを志すも、おなか一杯になってしまいまして…。最後に一度は食べたいぞ、肉豆腐うどん。


それにつけても、2軒はしごして、4人で7500円ほど。

どれだけありがたいんじゃ、堀切菖蒲園。多謝多謝



丁稚飲酒帳-春の訪れ  今日は涼しかったですねぇ。

 三寒四温以前に日ごとに気温の違う今日この頃。天気も日替わりみたいですねぇ。明日は夜に雨がぱらつくみたいだし、週末も晴れ→曇り→雨→晴れと日替わりのようです。週明けは晴れてほしいわぁ。


 例年春の訪れを教えてくれる、我が社の早咲き桜。いつの間にやら、今年ももう満開状態です。と思ってたら、うちの会社の下の公園の桜も八分くらいまで咲いてまして、着実に春の足音が近づいていますねぇ。立石からの帰り道、桜並木のつぼみも大分膨らんできて、あと半月もするとソメイヨシノも満開ですかね。

 今年はどのあたりを回ろうか、嬉しい春の悩みです。もちろん、アフターの酒場も含めてね(笑)。

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月曜から上役と宴席
悪酔いせぬようプリン豆乳で胃に膜を

これが馬鹿にしたもんじゃなく、豆臭さがカラメルの香りでプリンのこくに転化した感じでいけますわ

せめて美味しい餃子で美味なるお酒を

                                                  3月12日(金)

ぶぇっくしょん。と自分のくしゃみで目の覚める週末、いかがお過ごしでしょうか。

今日は20度近くまで気温が上がるとのこと、そりゃ朝から花粉も飛びまんがな。

そんなに一気に気温が高くなると、花が開いてまうがな~。

都下の梅はぼちぼち終了の感がありますが、まだ越生も高尾も青梅も榛名も出かけてないんスから、春はゆっくりと到来してもらいたいものです。

今年は本当に桜も早そうですね。お花見ウィークをどこに設定するかが悩みどころです。


そんな昨日は、足掛け三年携わってきた仕事に一区切りをつけた日。

まだ最後の関係者のガス抜き、根回しが残っていますが、とりあえず大きな事故がないまま、終えることができたのが何よりとホッと胸をなでおろしています。

まあ、当然飲むわな(笑)。

ということで昨夜は一人酒、八千代台、堀切、日本堤と規定量をいただいて、颯爽と帰宅。どちらのお店でも美味しく楽しくいただきました。なかでも印象深かったのは、イワシのかば焼きのフワフワ感と、あり得ないボリュームの揚げだし豆腐。やっちゃんとの山歩き話も楽しくて、実りの多い金曜の夜になりました。


さて、すっかり目も覚めてしまったし、二度寝はできそうもなし…というか、一時間くらいまどろむも寝つけずなので、シャワーでも浴びて出勤しますか。

どちら様も楽しい週末を…。


                                                  2月28日(日)
丁稚飲酒帳-梅まつり  ニャンコである。

 日付が相前後するが、丁稚のいつもの迷い言と見逃してほしいニャ。

 「先生、旬が過ぎても思ってのことでゲスよ~、配慮と言ってほしいでゲス」

 おまえに配慮ができるとは思えんがニャ~。

 
 前日から降りつづく雨があがった昼下がり、今日は知人のお子の顔を見に、文京区までお出かけだニャ。その通り道に湯島天神がある。先週お邪魔した時はまだまだだったが、道すがら覗いてみるとしよう。

 蔵前の駅で地上に出ると、午前中とは打って変わった青空がビルの間から覗いている。ビニールを被った警備員さんが資材を運んでいるのは、冷雨の中行われた東京マラソンのあと片づけか。ランナー各位には寒い中のランお疲れさまと申し上げたい。


丁稚飲酒帳-青空に梅  さて、上野御徒町の駅から切通坂を登っていくと、有名なシンスケの軒先に小粒な白梅が花開いている。

 その先には本殿裏手につながる夫婦坂。こちらは日陰か、通り沿いはまだこれからという感じである。階段を上っていくと、外人さんがほころんだ数輪の花にカメラを向けている。澄み切った青空に桃色の花が可愛いニャア。


丁稚飲酒帳-女坂の梅園  そのまま本殿の脇を抜けていくと、鳥居が見えてくる。ここを正面に下りて行く急坂の階段が、有名な男坂だニャ。

 「先生、男坂と直角に交わっている緩やかな坂が女坂でゲス、ここの梅も綺麗なんでゲスよ~」。

 おまえ、ここの梅園に気付いたの今年になってからだろ…「どきっ!でゲス」。灯篭が並ぶ階段脇に広がる白梅園はビルの谷間にあって、おそらく湯島天神でも一番最後まで見ごろが続くのだろう。





丁稚飲酒帳-狛犬とネコ  再び階段を上って、学生さんご一家の御礼参りの続く本堂正面に回り込む。テキ屋さんのテント越しの狛犬裏の梅も今週はもう満開だニャ。

 ここは女坂とは違って、例年拝見しているが本堂の屋根と狛犬と梅との対比が見事だニャア。

 その先、梅園の中では野点が行われているが、梅園を回っていると、何やら表からいなせな掛け声が響いてくるニャ。



 
丁稚飲酒帳-神輿ネコ  折よく今日は1日限りの春の神輿の渡御の日、しかも着いた3時過ぎが宮入の時間だったとは、m蔵の寝坊も役に立つものだ。

 「たまたまでゲスよ…」、ん、何か言ったか丁稚?脇でm蔵がすごい目で睨めつけているが。「先生、今年の梅もそろそろ見納めでゲスねぇ…ハハハ」、「…おまんの姿も見納めにしちゃろうかのぅ」、まあm蔵、刀を納めろ、神社で刃傷沙汰はまずいニャ。 

 梅園の梅は八分咲きといったところか、あと一週間ほどは見ごろが楽しめることだろう。

 (公式サイトを見ると、本日(8日)付で遅咲きが見頃となっている。楽しませてもらった都内の梅も、今年はこれで見納めだ。また来年もよろしくお願いしたいものだニャ)。


 湯島天神 8日現在早咲き・中咲きは終了、遅咲き 散り始め

 でまあ、来ちゃいましたよ、昼酒しに。
丁稚飲酒帳-きよし昼から商い中  昼下がり、青砥から散歩すること20分、堀切菖蒲園の駅前にはこの時間からしっかり暖簾がかかっています。裏手に回ると、きちんと商い中の札が出てますね。暖簾を潜って「こんにちは」。

 時刻は1時30分を少し回ったところ、この時間から先輩達お二方がカウンターでやられています。背中を通していただいて、今日は龍の頭の部分、テレビの真正面に腰を下ろさせていただきます。

 昼のサーブは、お兄さんの担当なのかな、お父さん、お母さんはいらっしゃらないご様子です。ほんわかした声音で「まずお飲み物は」と声かけてくれるお兄さんに、ボールをお願いすると、角型タンブラにすりきり一杯のハイボールがすぐに出てきます。一口いただいて、クゥッ、平日昼酒はたまらない~と、喜びを再確認。実に幸せな気分にひたります。


 僕と入れ替わる形でお一方帰られて、広いお店の中には六十絡みの白髪の先輩とあたしと二人だけ。お兄さんは調理のために厨房にかかりきりです。店内にはバンクーバー五輪のスピードスケートの中継の声と、時折、震動とともに電車が行過ぎる音だけが響いています。その中で、一人ボールをゆっくりとあおる…まるで、日常から切り離された静謐な空間に滞在しているよう、なんとも贅沢なひと時です。

 お品書きの数々をゆっくりと見回して、あれもいいな、これも美味しそうと、思索にふけるのも楽しい時間。普段は黒板の隅々まで眺める間もなくお願いしちゃいますからね。気づいたのが、お鍋メニューの脇に〆のうどんと卵があるとですね。先日いただいた肉豆腐にうどんで、炭水化物飲みもできるということは、完璧なランチスポットやないですか~。


丁稚飲酒帳-呼出しベル

 数ある黒板メニューの中からアジ酢を発見、さらに厚揚焼はなんと驚愕の150円、この二品で行ってみようと、カウンターにしつらえられたベルをチリン。この澄んだ音が、何とも遠くまで良く響きます。潜水艦酒場の異名よろしく奥行が普通のお店の倍はあり、かつ稲妻型の構成では厨房から入り口付近はまるで見えません。いわば龍の頭部のコの字カウンターと、入り口から長く伸びるL字カウンターの二つのお店が無理栗ドッキングしているようなものですわ。となると注文時にはこのベルの音が大活躍するわけです。

 もっとも今日は厨房に声の届く位置、ちょっと失礼でしたかね(^0^;。「は~い、ただいま」の声とともに、お隣様の魚フライを運びがてらにこちらに来てくれます。何せ一人で切り盛りですから、大変です。アジ酢があるか聞いてみると、残念ながら今は切れているとのことで、ではしめ鯖と厚揚げでお願いします。


 ここでお隣のお父さんのお友達がおいでになり、少し店内が賑やかになります。大工さんかな、朴訥な喋り方のお友達、テレビを見て「オリンピック見てても、日本勝てないよ。時代劇やってないの~?」と、テレビが時代劇専門チャンネルに切り替わり、二時から水戸黄門の再放送。「お、里見浩太朗のやつだな」と、「昔は月形龍之介だったけどな、お兄ちゃん知ってるか、月形龍之介?」とお隣さんが声をかけてくれます。さすがに存じ上げないなぁ(^^;…でも、この会話をきっかけに、石坂浩二は短かったとか、里見黄門はまなじりが強すぎるとか、水戸黄門を肴にお二人の話に入れてもらえました。世代を超えて、話のネタを提供してくれるとは、水戸光圀公に感謝ですね。


丁稚飲酒帳-ウェットしめサバ  和気あいあいと話をしていると、しめサバさんがご登場です。どどんと角皿に盛りつけられた、この迫力見てください。これで300円なんて、信じられますか?

 しかも価格だけではなく、赤身の残るなんとも淡いしめ具合がいいじゃないですか。一口いただくとサバのもつ脂が口の中に広がり、なんともウェットな仕上がりになっています。これは絶品ですなぁ。それにつけても、一人じゃもてあますほどの分量には、頭が下がります。


丁稚飲酒帳-三角厚揚げ  続けて、出てきたのは厚揚げさん。これは予想していた四角いものではなく、薄揚げを半分にきった三角形のお揚げに、鰹節とネギをたっぷりまぶしたもの。肉厚の豆腐感たっぷりの厚揚げではないものの、サクサクした歯触りが楽しめるこのタイプもまたいいアテになりますね。

 二杯めのボールをお願いしますと、お兄さんが一升ビンから魔法のエキス入りの焼酎をタンブラにどはどば、そして栓を開けた炭酸を注ぐと、これまた見事にすり切り。置かれた炭酸の瓶を拝見すると、キクスイDRINKの銘、千住の炭酸メーカーさんのようですね。千住の方にもあるんですねぇ。

 なんてやりながらも、お二人との話は尽きず。  

聞けばお二人は、線路沿いの角打ち、金子酒店から流れていらしたとのこと。昼過ぎから既に四つやっつけていらしたとのことで、

「お兄ちゃん、卵食べるかい?」なんて、金子からお持ち帰りになったお裾わけまでもらっちゃいました。うまかったなぁ、ゆで卵。

  
丁稚飲酒帳-青空に青テント  さて、二杯目のハイボールも干したところで、そろそろ御馳走様をしましょう。今日のお会計は、990円…では、そのままでと千円をお兄さんにお渡しすると、「ありがとうございます」と深々と頭を下げられます。いえいえ、逆にこちらが恐縮してしまいますよ。楽しい時間を過ごさせてくれた先輩方とお兄さんに、「お先します、また来ますね」とご挨拶してのれんをくぐると、ちょうど買い物からお帰りになられたお母さんとばったり。「いつもすいません」とお母さんのニコニコ笑顔も見られたし、見上げると青いテント越しに青い空、なんとも満足感いっぱいのランチ酒を堪能できました。

 ごちそうさま、また昼酒しにお邪魔します♪

                                           1月29日二軒目~
丁稚飲酒帳-夜闇に映える青  小島屋での思わぬ出会いを楽しんだあと、K坂夫妻の旦那様を巻き込んで、さあ参りましょう、本日の目的店。駅前に見目鮮やかな青いテント、夜だとまた綺麗だねえ。堀切菖蒲園下車30秒、ガード下の潜水艦酒場と名付けたのは下町の巨匠Fさんですが、ここがきよしさんでございます。


 数日前に、歩く酒場データベースKさんから、メールをいただきました。その内容はちょっと衝撃的なもので、きよしが移転のため3月末で現在のお店を閉めてしまうというものでした。再開発があるでもなく、ガード下にしっかり根を張って営業されているきよし、まさか移転の話が持ち上がるなんて、まさに青天の霹靂、機会を見ていかなければと思っていたところに、折よくへいちゃんからのメールが舞い込んだわけでございます。その話を小島屋でしました所、地元在住5年のK坂さん、まだきよしは未体験ということで、ご同席と相成りました。これも縁ですねぇ。


 こちらのお店、駅側に向いた入口と、線路沿いの路地に少し入り込んだところにもう一つと、入口が二つあります。駅側の入口から入りますと、延々人様の背中を歩くことになりますので、今日は脇の入口からこんばんわ。

 と、入ってすぐのL字の短辺にお客様がお二人、2席空けてまたお二人、3人並ぶのは難しいかな?…と思っていましたら、先の方のお客さんがカウンターの段差(きよしは、入口から続くL字と奥のブロックとでカウンターの高さが違うのです)を乗り越えて、移動してくださるとのこと。「ありがとうございます」と御礼を言って、無事3人並んで掛けることができました。

 黒板前のベストポジションですねえ。注文は、もちろんボールを三つお願いします。広い店内を接客のお父さんと、厨房の中のおかみさんとお兄さんの3人で賄っています。小島屋で下地は出来上がっていますので、ゆっくり店内を見回しながら待ちましょう。



丁稚飲酒帳-龍の頭  はじめていらした二人はもちろん、僕も相当久しぶり。やっぱり迫力あるよなぁ、この店内。駅前の入口を見る限り、カウンター15席位の狭い店内と思っている方が多いのですが、実はこのお店、先ほど言いましたように、奥があるんです。
 特徴的なのはそのカウンターの姿。駅前からガードに沿って長い直線カウンターが延び、側面入口の前で直角に折れ、今我々のいるブロックの先で更に逆に折れた先がコの字を成しています。その形状はさながら、奥に向けて口を開いた龍が、駅に向けて長い尾を延ばしているかのよう。このため席数は30近くになるんじゃないかしら…いや、もっとかな…、なんて話を3人でしていますと、四角いタンブラに並々と黄色い葛飾ボールが運ばれてきます。


丁稚飲酒帳-四角タンブラ  まずは本日2回目の乾杯を交わして一口。小島屋のものほど炭酸のキックは強くありませんが、色に比例して素の味わいが強調されているように思います。実は大きな記憶違いで、きよしのボールは無色のドライ系だと思い込んでいました。それだけご無沙汰の僕だけに、感慨もひとしお。実に美味しいボールです。

 さてさて黒板メニューから食べたいものをば、あたしは名物の肉豆腐は外せないとして、ハムカツに馬刺しなんかも行っちゃいますか。よく見るとツッコミ処満載のメニューの中でも、書き間違いじゃないかと思う最たるのを行きましょう。合鴨煮もお願いします。


 ひとしきりオーダーを済ませたところで、改めて店内を見回し、その趣にひたります。初めていらしたk坂さんも感激しきりのご様子で、きよしのような建物や立石ののんべ横丁のような施設は、失ったら取り返しのつかないものなので、お金がかかっても残すべきだと力説しています。まったく同感ですね。先日、新聞のコラムにも丸ノ内あたりの伝統的建築がかたや潰され、一つは復元されというお話しが出ていましたが、石造建築ならともかく、木と紙の建築では、新しく立て直したらそれは新しい建物。 なかなか積み重ねられた古色まで再現することは難しいですよね。だからこそ保存が必要なんじゃないかなぁ>と、k飾区議場の方向にそれとなく目を向けながら、誰とはなく(苦笑)。


丁稚飲酒帳-280円ハムカツ  なんぞとやっておりますと、まずはハムカツと馬刺しがご登場。ハムカツは分厚い塊がごろっと四つ。一口いただくとクリスピーな衣の歯ごたえが快く、断面を見てみると半分に切られた赤いハムが二枚重ねになっています。それでこの厚さかぁ。なんともポリューミィ。加えて、ソースと衣の油の味わいって、酒のあてとして絶品ですよね、特にボールにはよく合うんだよね。このボリューム感で280円でいいんでしょうか、一人酒だとこれで結構おなか膨れてきますよ。


丁稚飲酒帳-しっとり馬刺し

 続いていただく馬刺しの色合いがいいですね。赤すぎず茶色でもなく、なんとも落ち着いた風合い。しょうが醤油にちょっとつけていただけば、舌に絡みつくようなしっとりした質感が嬉しい。これまた何切れのっているのやら、これで350円ですからね、奥様の味方ですわよ、オホホホ。

 

 席数も多いけど、入っていらっしゃるお客様もまた多い。比較的手前は会社帰りのネクタイ組が多く、グループ毎に一席二席空けていらっしゃるのに対して、奥の頭の方はなじみの方が多いようで、皆さんびっちり席を詰めて、膝詰めでお話しを楽しんでいます。先ほどずれていただいたご夫婦と僕の間にも、いつの間にやらどてらを着た白髭のご老公が座られています。

 ご老公、新参の僕らに「初めて来たのかい?」、僕は何回かで彼らは始めてですとお返しすると、「俺は年に300回くらい来てるから、わかんないことがあったら何でも聞いてくれよ。」と、こういう新参に気安く声をかけてくれる常連さんのいるお店は、嬉しいですよね。

 それにしても年に300回って、しんちゃんじゃないんだから…あ、しんちゃんと言いますのは、人形町のおでんやナポリの超常連さんでして、平日のみ営業のナポリに年間200回以上は通ってらっしゃるそうです。でも、ご老公にしてもしんちゃんにしても、なじみのお店に毎日通う楽しみ方も、酒場の楽しみ方の理想系の一つですよね。あちこち渡り歩く楽しさもあるけど、お店の人、お客さんと家族のように親しめる関係、うらやましいなぁ…というか、普通のかたはそういう楽しみ方の方が一般的ですよね(^^;。


丁稚飲酒帳-ド迫力肉豆腐  居酒屋開拓のあり方に思いをはせていますと、お母さんが奥から鍋台をもってきて、目の前のガス栓にセットしてくれます。続けて厨房から運ばれてきたのは、予想外に大きな鉄鍋。中には豆腐に白菜、牛肉とてんこ盛り、これがきよしの肉豆腐じゃい!早速火をつけていただいて、ぐつぐつ煮込みが始まります。

 火加減が強いなあと思って調整しようとするも、手前のコックが回らない…あれ?と思っていると、お母さん、置くのガス栓で調整してくれます。「古いから、こっちで調整するのよ。このお店も、三月までで引っ越すから…」と、少し淋しそうな様子のお母さん。亀屋さん同様移転して続けていただけるのは嬉しいところですが、毎日帳場に立ってきたお店が移るというのは、やっぱり感慨もひとしおなんでしょうね。

 さあ、煮上がったぞといただきますてぇと、これがみんなに一椀ずつ分けてもまだ半分位の残りのある量。先ほどのハムカツでもあてとしてボリュームがあると申しましたが、一人で来たらこれだけで終われますぜ(笑)。

 角度の問題で二人からはお鍋メニューの値段が見えません。さて、おいくらでしょうか?…とお教えしますと、これが450円。二人も目を丸くしていました。ボールが270円ですから、肉豆腐にボール二杯で990円、見事なセンベロ酒場でございます。らもさん、斉藤酒場まで行かなくても、おいらの近所にあったよセンベロ酒場(笑)。



丁稚飲酒帳-驚愕の合鴨煮  そして、リーズナブルの極地をご覧ください。鴨の身を削ぎ切りにして、しっかりと煮しめられたこちら合鴨煮。なんと驚きの150円でっせ。あたしも身間違いかなと思って、黒板を何度見もしたんですけど、やっぱり150円って書いてあるように見えるんだよなあ。ちなみに値段だけじゃない、鴨肉の旨味と煮汁の旨味が掛け算して、九九88って感じの美味しさです…ってわかりづらいわ。計算以上の旨味ということを表現したかったんですが、やっぱり伝わりませんよね(^^;


 あ、12時からランチ営業してるんでしたね、これは三月までに是非昼酒のゆるい気分で、龍のカウンターを満喫したいものです。どうもご馳走様でしたとお会計をお願いすると、金額はなんと3200円。

 いやはや、これだけのクオリティのあてで、しかもボールもほどよくいただいて、なんとも幸せな気分になれる酒場です。まして文化遺産としての建物、そして店全体の雰囲気も上質で、ああ久々に来れて大満足の一日になりました。これも声をかけてくれたへいちゃんのおかげ、気をつけて岡山に帰ってくださいね。また、上京の折は今度こそ一緒に宇ち入りましょう。k坂さんとはまた千住で~。


 駅でお二人を見送って、家までは京成電車でわずか二駅。歩いても30分ほどの道行きに、これだけのお店がある嬉しさ、それでいてその魅力に気づかないままに、足早に前を通り過ぎてきたこれまでの自分。幸せは身近なところにあるものですね。きよしに再び出会わせてくれたkさんのご連絡に改めて感謝して、今日の結びとしたいと思います。またお邪魔しますね!


きよし 12:00~23:00(金・土遅くまで) 水曜定休 (※2010年3月末移転予定)

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夢の中

九十九里濱大荒れの朝です
さて昼飯に焼き濱いきますか~

その前に朝風呂、そして宿のあさごはん~

                          2月25日(木)
丁稚飲酒帳-春の足音  暖かい暖かい、水ぬるむ春まであと一足…来週にはもう三月ですものね。桜草も可愛らしい花を開いています。

 暖かくなればつきものの花粉、会社に入った頃は悩まされることもなかったのになあ。今や、起きぬけのくしゃみ一発から始まる朝に、春の訪れを感じる始末。去年、一昨年は落ち着いていたのですが、今年はくしゃみと鼻汁のスタートが早い気がするなぁ。

 某ブログにて「花粉症対策にはハイボールが効く」という至言を拝見しました。早速、試してみたいな民間療法()


 とはいえ、明日の仕事後からお世話になった上司の定年退職目前の送別旅行で、あたしの入社当時のメンツ揃って房州で飲んだくれてまいります。ハリハリ鍋にイワシの刺身ですぅ。でもね、房総半島はボール文化圏じゃないのだなぁ。そんなこんなで、更新遅れます……なんつって。そもそも更新してないし(^^;)

                                      1月29日(金)

 花の金曜日、会社に向かう道すがら今夜はちょっと足を延ばして酒場巡りを…と思っていた矢先に、午前中の会議で宿題が(T-T)。悪いことはできないものですね。

 ひぃこら言いながら残業に取り組んでいると、珍しい人からのメールが舞い込みます。千住の在で、この夏に岡山に転勤になったへいちゃんからでした。「東京出張が早く終わったので、今から宇ち入ります」…ですとぉ。ああ、うらやましい…思わず飲みたい気分に拍車がかかってしまいます。

 現況をお伝えすると、帰りがけに一献できたらと思いメールしてくれたとのこと、思いには思いで応えるのが、人の道でしょう~、単に飲みたいだけですが(苦笑)。とはいえ一応仕事に目処がついたところで、連絡を取ってみるとまだモアナでやっているとのこと、それは追いかけるでしょう~。

 駅までダッシュしましたが、やたらホームに人がいるんですよね。そして、定刻を過ぎても電車が来る気配なし…もしかしたらあれですか?と思って待っていると、来るはずの特急ではない普通列車がやってきました。乗り込むと、案の定「立石~四ツ木間で人身事故」の車内放送…あらら、重なるものですねぇ。それにしても、ホームにアナウンス一つないとは、ちょっと考えものですね、K成電鉄様。


丁稚飲酒帳-元祖ハイボールの店  結局、30分遅れで進行、特急は来る見こみもないので普通列車でどんぶらこと向かいます。電車が遅れていることをお詫びがてら、当初きよしに行こうと思っていたことを伝えましたら、「葛飾の黄色いボールが飲みたいです」とのご希望があり、集合場所が堀切菖蒲園に変更になりました。

 たどり着いたのは九時少し前、改札の向こうに懐かしい笑顔が待っています。久しぶりの挨拶と遅刻をわびるのもそこそこに、駅を右手に出て目的のお店を目指します。葛飾のボールが飲みたいというご要望であれば、やはり目指すのは元祖ハイボールのお店のこちらでしょう。小島屋さんです。

 なにせ九時までの営業、まだすべり込みできるかしらと思いながら路地を覗きこむと、まだ暖簾が下りています。運ぶ足取りが加速するのも仕方のないことでしょう。引き戸を開けると娘さんが、「あと30分位ですが、よろしいですか?」と尋ねてくれますが、もちろん30分一本勝負でもボールを味わうには十分です、「はいぃ!」と元気良くお返事してお邪魔します。


丁稚飲酒帳-ジグザグかうんたー  入り口手前にはご夫妻が飲んでいらっしゃるから、m字カウンターの内側部分に掛けるとしますか。ん…、前のご夫妻が目を見開いているけど、あたし、なんか付いてる?と、へいちゃんも「ああっ!」と一言。え、あたしだけ置いていかれてる感じ?「なんでここにいるのよ」とご夫妻。どうやらへいちゃんのお友達のようですね。ならばとご夫妻のお隣に移って飲ませていただきましょう。店内の全景を楽しむには端のカウンターの方が眺めやすいものね。

 お話をお聞きすると、へいちゃんの北千住の石井や竜馬での飲み仲間、堀切菖蒲園在住のk坂夫妻だそうで、初めましての乾杯を琥珀色のボールで交わします。いやいや、へいちゃんの仕事がたまたま早く終わって、僕の仕事が長引いて、さらには電車が遅れたが故のこの出会い、奇跡的な確率ですねぇ。だって、お誘いがなければもっと遠くに行ってたでしょうし、当初は酒酒かモアナかなんて話をしてたのが、電車の遅れで菖蒲園に移って…

 三人が楽しそうに酌み交わしているのを見ると、こっちも嬉しくなってしまいます。


丁稚飲酒帳-キック抜群元祖ハイ  それにしても小島屋さんの元祖ハイ、やっぱり美味しいですね。グラスの底からボコボコと炭酸の泡が湧き上がり、見た目にもキックの強さがうかがいしれます。一口いただくと、ほんのりした甘さと独特の香りが主張しすぎずに鼻腔を通り抜けていきます。この爽やかな感じ、夏場に飲んだら最高だろうなぁ。

 へいちゃんがしみじみと、「岡山にはないんですよね、これが」。あちらは日本酒文化なのか、いわゆるボールと僕らが呼んでいるドライな酎ハイがあまりないのだそうです。僕も関西に行った時は甘い酎ハイに苦戦しましたけど、やはり甘すぎるか、逆に酸味が強すぎるものが多いそうで。それに、有馬温泉とか温泉サイダーとかは別にして、地の炭酸がこちらほどメーカーがないのかもしれませんね。湧き上がる泡を目を細めて眺めています。

 

 さてさて、壁にかけられた短冊とホワイトボードの中から、まずは玉葱玉子をお願いしましょう。いわゆる玉ネギの玉子とじ、ニラ玉ならぬタマ玉ですな。ほんのり塩気が効いて、玉ねぎの甘味を引き立てて乙な味わいですね。

丁稚飲酒帳-秀一玉たま  もう一品、新じゃが煮を…とお願いすると、残念ながら品切れ。もう店間際ですものね、k坂さんの空になった小丼を指をくわえて眺めます(^^;。最後の一品は煮込みをお願いしますかね、あ、ボールもおかわりください。最初に炭酸を入れて、そこに細身のやかんから、並々と素入りの焼酎を注ぐ小島屋スタイル。手際よく二杯目のボールを届けてくれます。

 その間にもk坂さん達とお互いの馴れ初めを話し合ったり、僕とへいちゃん、初めては木場の河本でしたね。へいちゃんがH本さんと三人で河本に並んでいた所に、あたしが後からやってきて、一人客だからと先に入れてもらったんだっけかな。そしたら店内にはK口さんが飲んでらして、そのまんま五人でだるまに行きましたねぇ。K坂さんとへいちゃんとは石井さんがお初だそうで、その頃に比べると飲み方が落ち着いたそうですよ…いかん、全然落ち着いてないぞ、おいら(^^;。


 お待ちどうさまと届けられた煮込みは、白味噌仕立てでシロと豆腐がよく煮込まれて、ネギがぱらりと。標準型の煮込みですが、それがまたこの王道酒場と良く会うのだなぁ。やや強めの塩気も端麗ボールとの相性ぴったりです。


丁稚飲酒帳-自家製ウコン  すると奥でニャンコと遊んでいたおかみさんが、いつの間にか僕らの前に。瓶の中から取り出した粉は、ウコンですか。四人みんなで手を出して、いただきますと…苦いけど、嫌な苦味じゃないなぁ。背筋が伸びるというか、思い込みでしょうけど、なんだか身体を綺麗にしてくれそうな気がしますよ。K坂さん曰く、自家製のウコン粉だそうです。この手のウコンサワーなら飲んでみたいわ~。

 さてさて、閉店間際の駆け込みでしたし、先に飲まれていたK坂さんはもう七杯目ですからね、お勘定をして一緒に出るとしましょう。四杯二品で、1800円のお会計でした。久しぶりに足を運んだ小島屋さんは、変わらずの重厚カウンターでありながら、家族的な暖かいもてなしと美味しいボールに気の効いたあての数々、こりゃまたお邪魔しなくっちゃ。今度はニャンコがよく見える奥のカウンターで、あわよくば一緒に遊んでやるぞと、密やかな楽しみを胸に、今夜もご馳走様でした。さて、K坂さん、もう一軒いっちゃいますか…(笑)?


小島屋 17:00~21:30 日・祝休