日付が相前後するが、丁稚のいつもの迷い言と見逃してほしいニャ。
「先生、旬が過ぎても思ってのことでゲスよ~、配慮と言ってほしいでゲス」
おまえに配慮ができるとは思えんがニャ~。
前日から降りつづく雨があがった昼下がり、今日は知人のお子の顔を見に、文京区までお出かけだニャ。その通り道に湯島天神がある。先週お邪魔した時はまだまだだったが、道すがら覗いてみるとしよう。
蔵前の駅で地上に出ると、午前中とは打って変わった青空がビルの間から覗いている。ビニールを被った警備員さんが資材を運んでいるのは、冷雨の中行われた東京マラソンのあと片づけか。ランナー各位には寒い中のランお疲れさまと申し上げたい。
さて、上野御徒町の駅から切通坂を登っていくと、有名なシンスケの軒先に小粒な白梅が花開いている。
その先には本殿裏手につながる夫婦坂。こちらは日陰か、通り沿いはまだこれからという感じである。階段を上っていくと、外人さんがほころんだ数輪の花にカメラを向けている。澄み切った青空に桃色の花が可愛いニャア。
そのまま本殿の脇を抜けていくと、鳥居が見えてくる。ここを正面に下りて行く急坂の階段が、有名な男坂だニャ。
「先生、男坂と直角に交わっている緩やかな坂が女坂でゲス、ここの梅も綺麗なんでゲスよ~」。
おまえ、ここの梅園に気付いたの今年になってからだろ…「どきっ!でゲス」。灯篭が並ぶ階段脇に広がる白梅園はビルの谷間にあって、おそらく湯島天神でも一番最後まで見ごろが続くのだろう。
再び階段を上って、学生さんご一家の御礼参りの続く本堂正面に回り込む。テキ屋さんのテント越しの狛犬裏の梅も今週はもう満開だニャ。
ここは女坂とは違って、例年拝見しているが本堂の屋根と狛犬と梅との対比が見事だニャア。
その先、梅園の中では野点が行われているが、梅園を回っていると、何やら表からいなせな掛け声が響いてくるニャ。
折よく今日は1日限りの春の神輿の渡御の日、しかも着いた3時過ぎが宮入の時間だったとは、m蔵の寝坊も役に立つものだ。
「たまたまでゲスよ…」、ん、何か言ったか丁稚?脇でm蔵がすごい目で睨めつけているが。「先生、今年の梅もそろそろ見納めでゲスねぇ…ハハハ」、「…おまんの姿も見納めにしちゃろうかのぅ」、まあm蔵、刀を納めろ、神社で刃傷沙汰はまずいニャ。
梅園の梅は八分咲きといったところか、あと一週間ほどは見ごろが楽しめることだろう。
(公式サイトを見ると、本日(8日)付で遅咲きが見頃となっている。楽しませてもらった都内の梅も、今年はこれで見納めだ。また来年もよろしくお願いしたいものだニャ)。
湯島天神 8日現在早咲き・中咲きは終了、遅咲き 散り始め
