Mexican Resort Style ~スパな生活~ -5ページ目

108.グラシアス、ロクサーナ!

trueロクサーナと一緒に飼っていた猫のイシス。ある日窓から落ちてあの世に旅立ってしまった。ごめんイシス

ここで3年間一緒に住んだロクサーナについて書いておきたい。

帰国してから5年という月日が経った今、僕の彼女に対する気持ちは感謝で一杯だ。

多くのカップルと同じように、僕達もたくさん喧嘩をしたくさん傷つけあった。その結果、僕は3回家を出て、新しくアパートを借りて住んだほどだ。そんな順風漫歩とは程遠い3年間のパートナーシップではあったが、彼女が僕に与えた影響は大きかった。彼女は、僕が仕事がなくて苦戦していた最初の頃からそばにいてくれ、いつも励ましてくれた。そして彼女が絶えず口にする、「あなたにはすごく才能がある!」という褒め文句のおかげでどれだけ希望を失わずに済んだことか。それがなければ早々にくじけていたかも知れない。

そしてまた彼女は僕に新しい世界を見せてくれ、精神的な影響も与えた。スピリチュアルな世界と、どんなときも明るさを失わず人生を楽しもうとするラテンスピリッツだ。別れた妻も毎朝霊前に花とお供えを捧げるような女性だった。そしてその次に付き合ったロクサーナもまた、絶えずお香を焚き、毎日自分の祈りの時間を持つような女性だった。偶然かそれとも自分はそういう世界を無意識に求めていたのか、僕はそういう女性に惹かれ、またそういう女性が僕のことを好きになってくれた。やがて自分の中にそういう世界を大切にする気持ちが芽生えて行き、物質的なものから人間の心や大自然の理というようなことに価値を置くようになっていった。

ロクサーナという女性を例えるなら、次のようなあるスペイン語の歌詞がぴったりくる。

Yo,para querer no necesito una razon
Me sobra, mucho, mucho corazon.


意味は、「愛することに理由はいらない。だって私には溢れるほどの愛があまっているから」(意訳)

まさに彼女はこの歌詞を地で行くラテン女だった。情熱的で惚れた相手には相手に自分の持っているものを全て与えようとする。普段はこうと思ったら突っ走り、ばりばりと仕事をこなすのだが、好きな相手との恋愛には身を焦がしてしまう。永遠の少女のような可愛らしさを持ち合わせていた。そういう彼女は、会社に勤めるタイプではなくて、自分の大好きな占い、魔術、精神世界の分野で自分の世界を作り多くのファンを集めて仕事にしていた。

ロクサーナは、人間的に尊敬出来るとても魅力的な女性だった。