弱さを認めることのハードル高すぎ問題
何回モラハラ研修を受けても、自分がそうだとは気づかない人がいるように私も自分が練習しすぎているとはまるで気づいていませんでした。自分のことって意外とわかりにくい。もちろん練習を減らしてみることはあったし、長めの休養を取ることもありました。でも疲労を察知して、トレーニングを差し引きする能力は身についていませんでした。これ、たぶんウィークネスフォビアです。弱さに対して嫌悪感を抱く。一般的には男性に多いとされます。例えば何があっても絶対、奥さんに謝れない人っています。「謝ったら死ぬ病」とまで言われますが、謝ったら自分が自分じゃなくなるくらいの恐怖感があるんですよね。でも本人は自分がそこに恐怖感があるとは気づいていない。これは自分の弱さを認めたり、自分は妻よりも劣っているところもあると認めたくない場合に起きがちです。私の場合は、日常生活ではダメ人間であることを認めていて、人に助けてもらうことも多いのに、こと練習に関してだけは自分の弱さを認められませんでした。認めたら死ぬ病だったと思う。疲れていても「いや、これくらい普通でしょ」と処理してしまう。私もずっと自分では十分減らしているつもりの状態だったのに、疲労は抜けていませんでした。ここまで走力が落ちてようやく「まだ多すぎるの?」というところに行きつきました。そして、です。順調にトレーニングを継続していたところ、また疲労がやってきました。それで3日連続30分ジョグにしたんです。それでも体が軽くならない。さらに3日連続休んで、ようやくひと息。だったら、3日連続30分ジョグにせずすぐに休養すれば良かったんです。まだそこに気づけないんだ、と絶望します。まさに3歩進んで2歩下がるを地で行っています。そして、それと並行して起きたのが、足の痺れ。何となくジンジンする。お風呂に入ると軽くなるとか、起きた瞬間は楽になってるとかはない。ずっとジンジンする。そうこうしているうちに、手まで痺れ出した。本格的にやばい。心配になって、検査を受けるために脳神経外科へ。問診、運動性の検査、レントゲン、MRI。結構丁寧に検査してもらった結果は、脳にも血管にも異常なし。「明日レースなんですけど、走らない方がいいですよね?」と先生に聞くと「え、なんで? 大丈夫ですよ」とあっさり。は?と思っていたら「湿布出しておきますから!」で終了。1万円近くかけて精密な検査をして結局湿布で済むくらいのことでした。自分なりの心当たりは、庭仕事に精を出しすぎていること。鍬を振り上げて庭を耕し、ホームセンターで土や石を買ってきてあれこれやっています。どう考えてもウェイトや体幹トレが苦手な私がやることではない。もうこれ以上庭仕事をやると私の競技シーズンが潰れてしまう、ということで庭仕事はやめることに。レースはMKディスタンスの5000m。でも走っていると足がビリビリビリビリ。こらあかん、と2000mで終了。そんな感じで全然上向いていかない私の今シーズン。いつになったら、と思いますが、経験値を上げながらやっていくしかないですね。現役陸上選手を見ていると、故障が続いてなかなか浮上できない選手がいます。それはやっぱりいったん何かがうまくいかなくなると元に戻すのが大変なんだと思います。私もそう言う意味ではめっちゃあがいています。このままだとずっと目標にしてきた大邱の世界マスターズに間に合わない可能性も出てきました。でも何だろう。それもまた人生。この前、NHKの番組である工芸家の女性が「やりたいことをやらないまま60歳で亡くなった母が私の人生を変えました」と語っているのを見て、私がもし今日ランニング中に電柱が倒れてきて死んだとしても、家族は「ずっとやりたいことやってたんで、まあ、寿命ですかね」とあっさり言う気がします笑。そういう意味ではalways happyです。まだまだやるで。