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Commentarii de AKB Ameba版

AKBとかその周辺とか

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Tag:Greeting

 というわけで、Team 8による「PARTYがはじまるよ」。
 
 これまでのTeamが「会いに行けるアイドル」だったのに対し、Team 8は「(メンバーがファンのところに)会いに行くアイドル」なんだそうな。
 タニマチに超巨大企業を迎え、活動費用の多くをおそらくはその広告宣伝費でまかなっているんだと思う。イカサマ師錬金術師やすす御大の面目躍如だよなあ(ホントは栄のシマなんだけどねえ、本店のご威光だよねえ)。

 しかしもしタニマチが費用対効果に疑問を持って資金をカットしたら、Team 8はたちまち雲散霧消してしまうのだろう。

 だからTeam 8は「Team」を名乗っていても、ホントの正規扱いではない。
 そこはかとなく企画モノ、イロモノの匂いがどうしても漂う。

 公式サイトの序列では15期研究生の下、「大人AKB」の上。
 何よりも公演のチケットフィーが1800円(成人男性)とお安い。

 現在AKBのチケットは、正規の公演が3100円、かつての研究生公演に相当する割引公演が2100円となっている。それを踏まえたこの値段設定は、言っちゃ何だが運営が「Team 8は研究生よか下ですよ」と公言しているに等しい。
 まあキャリアとかスキルとか考えたら、運営の値踏みは妥当なのだろう(余談だが、難波ではTeam Nの公演チケットは3080円、Team MとBIIと研究生公演は2080円という値段設定をしている。需要と供給のバランスに基づくこのあからさまな格差は、いかにも吉本風味ではある)。

 でもやってる子や、それを見に来るヲタにしてみれば、そんな事情はカンケーない。
 そこで行われていることが、ホントに「PARATY」の名に値するのかどうか、それだけ。

 で、どうなの?
 
 Team 8の初日は8月5日だった。

 メトロポリス@尊師は声を大にしてX-large の赤フォントで「今夜の公演、それは紛れも無くPARTY公演そのものでありました!!」と叫んだ。
 
 メモリストさむさんは初日を見て「夢がぎっしり詰まった公演だった。本店劇場でこれだけ夢が詰まった公演を観劇できたのは何年ぶりだろうか」とべたぼめ、と思ったら二日目には「凄かった! とにかく感動。前日に続き、夢がぎっしり詰まったステージだった」とさらにヒートアップ。
 
 妄想カギさんは冷静を装うのだが、行間からにやにや笑いがこぼれてます

 古参の見巧者たちが揃いも揃ってガキに戻ってる純粋に喜んでいる。

 くっそーこれは見たい。見たいぞ-。
 でも当たんねーだろーなーちきしょー。

 そう思いながらしこしこ申し込みをしていたら……あっさり呼ばれちゃいました。

 うっひょー。
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Tag:Greeting

 ダダダダダダダダダ

PARTY!

 
 DMMで「思い出せる君たちへ」が配信されはじめた。

 2013年5月。
 こいつは僕が干されに干されたコンサート。
 何日分何口申し込んだと思ってるのよ。
 前年の「見逃し2」でTeam Eとの幸福な初邂逅を果たしたものだから、どっか当たるだろそりゃって楽観してたのに。
 ぜーんぶ空振り。

 その代わりと言っちゃなんだが、HKTの研究生公演と、研究生武道館公演がぽんぽんと当たったってわけで、まあ禍福はあざなえる縄の如しってことなんだけどさ。

 どうせDVD化されるんだろって思ってたのだけれど、これがなかなか出ない。 
 「ファミリー劇場」で流したってんだからソースはもう仕上がってるはずなのに。
 それがやっとDMMからオンデマ配信されるようになったってわけ。
 
 初日はモチロン、「PARTYがはじまるよ」。

 見ちゃいましたよ。
 ここんとこずっとご無沙汰だったAKB、正直もう気持ちの中で何かが終わっちゃったのかな、と思ってたんですけど、つい見ちゃった。

 「PARTYがはじまるよ」。

 ああ、やっぱり最初のダダダダダダダダはマシンガンだったんだな。
   
 誰であるかを一瞬も考えることなくわかる、彼女たち。
 何の造作もなく思い出すことができる、というか「思い出す」という作業が全く必要のない、「よく知っている」面々。

 板野、小嶋、篠田、高橋、秋元(オ)、梅田、大島(優)、
コバヤシカナ大王陛下、松原、宮澤、柏木、片山、菊地、渡辺、北原、横山。

 去年の5月のことなのに、この半数がもうAKBにはおらず、日遠からずしてもう1人が脱退することになっている。
 ああ、「このAKB」はもうどこにもいないんだ。

 いやはや。

 そんな事実を噛みしめながらあのコスチュームの不似合い具合(いみじくも小嶋が吐露したように!)を鑑賞していると、なんだかなつかしい同窓会に参加しているみたいだった。
 
 同窓会だって?

 もうAKBも「PARTY」も過去のことになってしまった。そういうことなのかしらん。
 と思ってたら、また新たな「PARTY」が始まったって言うじゃないですか。
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 BiS解散LIVE「BiSなりの武道館」@横浜アリーナ

 初めて出会ったのは、去年の9月だった。
 なかなか当たらないシアターのチケットに業を煮やして迷い込んだアイドルの極北。
 その「新生アイドル研究会」BiSは、本日をもって解散。

 その死に水を取るべく、臨んだ横浜アリーナ。
 ああ、思えばここは、あっちゃんとなちゅが「禁じられた2人」を歌った場所じゃないか。
 
 そんな感慨を抱く間も無く、鉄条網で囲まれた最前エリアへ。最前のほぼほぼセンター。
 これまで参加したBiSの現場は4回。それが全て最前だったというのは、ちょっと自慢してもいいかもね。
 これまで全て立ち見だったのだが、今回だけは椅子があって広さも十分。何とも快適であるわい、と思ったのは最初だけ。要するにここは隔離エリアだと気づいたのはライブが始まってほどなくのこと。海千山千のいわゆる「研究員」が跋扈する無法地帯ではありました。
 
 いや、無法地帯というのは言い過ぎ。
 ただモッシュありダイブありリフトあり、軽い乱闘ありなだけ。

  透明な言葉が遠くで見てたんだ/迷いはもうできなさそうだ
  あの日見てた未来はすぐそばにあるので/どうか見てて下さいお願い

 モーニング娘。を見て、アイドルに憧れて、どこでどう間違ってしまったのか知らないがこんなところに来てしまったプー・ルイの切ない歌声で始まったライブ。
 
 自己紹介なし。 
 MCなし。
 解散の挨拶もサヨナラの言葉もアンコールもなし。 
 ただただ歌い踊り駆け抜けた3時間半(途中3分だけ休憩を取ったけどね)。

  もう止められはしない/ゴールは見えているから
  時はさわやかに爽快に残酷に過ぎてきそうだね
  戻れないんだな だけど/辛くはない 痛くはないよ

 全てが終わって、もう一度流れたこの曲。
 別れを告げるプー・ルイの歌声。
 気づかないうちに毎日毎日、別れが僕の人生に忍び込んでいることなんて、もうとっくの昔に、十分知っている。

 だから辛くはない。
 痛くはない。

 ただ、切なかっただけ。
 
  


 
  
 今月何も書いてないや。
 あんなことこんなことそんなことあったのに。

 1回もご招待貰えなかったし。
 まあ今日これ買えたからいいや!

 来月は当選しますように。
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Tags:School days、なっちゃん

   Happy! Happy birthday/1人きりじゃないんだよ
   つらいことに巡り合ったって/ほら 見回せば
   僕たちがそばにいる

 いろんなことが、ビックリするように変わって行くけれども、変わって行かないこともあります。
 人を傷つけるのも、人を癒すのも、やっぱり人だってことですよね。

 おめでとう、なっちゃん。

 このつらさを、悲しみを、怒りを、AKB48グループを愛する皆で受け止めよう。そして、それに負けないようにしよう。こんなことで私たちの愛してきた場所を、愛してきた人たちを、何よりも彼女たちの夢と努力を、損ねることになってはいけない。こんな暴力には屈しないという強い心を、ファンが率先して見せていこう。私たちが愛するAKB48グループのために、今こそ、ファンの心を一つにして行くべき時だ。

 
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Tags:「僕」の歌、夏、恋

 アマゾンさん、最近はフラゲしないのよね。
 おかげで速報4票間に合わなかったじゃない。

 最近あんまシングル曲について書いたことなかったし、どうしようか迷ったんだけど書いちゃう。
 38枚め(メジャー36枚め)のこの曲。
 
 基本、僕は他人様の作品をdisることはしないようにしてる。
 モノを作ることで飯を喰っている訳では無いものの、モノを作ることの大変さは想像することが出来る。だから他人が作ったモノをdisるくらいなら無視した方が寝覚めがいいだろうと思っている。

 でもなあ。
 
 やすす、もうちょっとやり方があんじゃないかなあ。
 だってやりゃできるんだもん、やすす。
 ついこないだ「気づいたら片想い」でやって見せたじゃんよ。
 あれかなあ、ほっといても100万行く曲と、刺さんなきゃ先に進めない曲の違いなのかなあ。

 表題曲、「ラブラドール・レトリバー」。
 こういういんちきフレンチポップは嫌いじゃ無い。初期の乃木坂でも散々聞いた。やりようによっては佳曲だったかも知んない。
 でも何だろこの薄っぺらい音は。
 
 まゆゆセンターだってんで、まゆゆヲタ喜んだと思うんだよな。
 喜んで聞いてるのかな、まゆゆヲタ。
 あんまりたくさんパート割りしなきゃなんなかったからかな。

 追記:この後聞き直してみました。「ラブ犬」30回ばかし。
 うーん、悪くないんだけどなあ。ドラムスなんかよく聞くと面白いし。なんだろこのモノ足りない感じは。印象に残らないんだよなあ。
 
 あと「レトリバー」って「レトリーブ(回収する)もの」ってことだよね。これはあれかな、去年時間切れだった中途ハンパな恋を回収して成就させるって歌の内容に掛けてるのかな。
 違うか。
 
 カップリングの「今日までのメロディー」。
 これ優子さんの「卒業ソング」なんじゃないの。
 それなのに何このやっつけ仕事。
 あっちゃん「卒業」の時に注がれた愛が全く無い。あるのは自己愛だけ。

  何て素敵な歌なんだろう/メッセージが心に沁みる

 これ書いてて、恥ずかしくなかったか、やすす。

  なんてやさしい歌詞なんだろう/自分のこと言われてるようで…

 優子さんもよくガマンして歌ったよなあこれ。「おえっ」ってなんなかったのかなあ。さすが女優だよなあ。

 やすすはやっぱ「出来る子」はあんまし愛せないのかな。愛を注ぐのは「出来ない子」ばかり。あっちゃん然り、指原先輩然り。

 「君はきまぐれ」「愛しきライバル」。
 中学生が聞いて判りやすい詞を書かなきゃなんない事情があるのは知ってる。でもだからと言って中学生の作文でいいってのは中学生をなめすぎだろやすす。

 「Bガーデン」。
 「あれだろ、メンバーとヲタはこういうの好きなんだろ」って、メンバーとヲタを見くびった歌詞としか思えない。あ、ちょっとは資料を集めたんだろうけど、自分の目で見てないだろやすす。誰かに聞いたのででっちあげたろやすす。なんだよ、

  【れなちゃん】
  ジャカルタに住んでたの/タイとかオーストラリアにも

 って。あんまし興味ないんだよな。
 JKTヲタに聞かせらんねえぞこれじゃ。

 「ハートの脱出ゲーム」。
 よく判りません。企画モノだということは判りましたけど。

 あとはあれか、ぱるさんと北川の紅白でやったヤツか。
 あれがいっちゃんましかもな。

 あれかなあ、キョウビAKBのCDをマジメに聞く方が悪いって話なのかなあ。
 握手券または生写真&投票券に付属するCDだからこんなもんなんかなあ。 
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Tag:HKT、サヨナラ

 2014年5月11日。
 HKT48アリーナツアー~可愛い子にはもっと旅をさせよ~。
 場所は名古屋日本ガイシホールだ。
 セットリスト本編を締めくくる25曲目。

 それがこの曲、「明日は明日の君が生まれる」だったということを、僕は松村先輩こと松村香織のGoogle+でコンサートの翌日に知った。
 
 オリジナルの楽曲が少ないこともあって、もともとHKTのコンサートではいろんな曲が歌われる。
 初の単独コンサートであった2013年4月の武道館公演からして、他のAKBグループの曲のみならず、「ライバル」乃木坂46の曲も歌われた。
 グループの曲もシングルカットされた有名曲でもなく、「博多レジェンド」公演とも関係ない公演曲(「渚のCHERRY」とか「逆転王子様」とか「狼とプライド」)がセトリに入っていた。言っちゃ野暮だが、生粋の博多ヲタの、どれくらいのボリュームが「となりのバナナ」知ってんだ?

 グループの曲で盛り上がろうってのならば、知名度の高い曲をやればいい。
 だかHKTははなっからそれをしない道を選んだ。
 
 その背景に、指原先輩こと指原莉乃の存在を考えないわけにはいかないだろう。

 武道館単独公演の時には、指原莉乃はまだ何の役職にもついていなかったので、このセトリにどれだけ彼女が関与していたのかはわからないが、何らかの提案ないし示唆は行っていたのではなかろうか。

 武道館連続公演最終日、指原莉乃は劇場支配人を兼任することになった。
 生粋のドルヲタ指原先輩が権力を握った時、どんなセトリを組むのか。
 答えはすぐに出た。

 2013年年頭から行われた九州ツアー。
 初日、郷里大分で錦を飾った指原先輩の繰り出した頭一発目はモーニング娘。の「ザ☆ピ~ス!」だった。
 ちょっと軽く失神しそうになりますた。だってこの曲、大好きだったんだもん。
 
 その後も忘れ去られ歌われなくなった名曲を次々にセットリストに加えていった。
 「水夫」「RUN RUN RUN」「FIRST LOVE」「君について」「おしめし」「軽蔑」「涙売り」etc etc…
 ヲタの曰く「いらないならHKTが貰う」。
 
 調子に乗った指原先輩。
 ツアー後半のセットリストは、さながらアイドル懐メロ大会だった。松田聖子、Wink、早見優、おニャン子クラブ、キャンディーズ…。

 2013年4月5日。

 AKB48グループ春コン in さいたまスーパーアリーナ~思い出は全部ここに捨てていけ!~HKT単独コンサート。

 本編の8曲目、「呼び捨てファンタジー」、「そばかすのキス」など「その佳曲いらないならHKTが貰った!」ムーヴメントの一環の中、おずおずと目立たないように、そっとこの曲は置かれていた。

 「明日は明日の君が生まれる」。

 歌ったのはトリオではなく、兒玉遥・指原莉乃・宮脇咲良・田島芽瑠・朝長美桜の4人。
 
 その時その場にいた、どれだけの人がこの曲と、それにまつわる物語を知っていただろう。
 いや、今となってはそれはどうでもいいことだろう。たとえ初めて聞いても、この曲は聞く人の心に染み込む。そのコンサートに参加できた幸運な人々の心にもきっと。

 そしてそれは一度だけのことではなかった。

 4月29日からはじまった追加ツアー、セットリスト本編を締めくくる大事な位置。
 初日昼夜、5月2日、5月11日昼夜、今日まで5回のコンサートの全てのその場所で、この曲は歌われ続けた。
 
 それはつまり、HKTは「明日は明日の君が生まれる」を歌い嗣ぐ意思を明らかにしたということだ。
 そしてそれは間違いなく指原莉乃の意思。
 
 指原先輩が中西里菜についてどう思っているのかは分からない。
 ただ分かっているのは、指原先輩と中西が同郷で同じアイドル(松浦亜弥)をリスペクトしていること。
 指原先輩が強烈なドルヲタとして福岡国際会議場でのAKB48初の全国ツアーコンサートに参加した時、そのステージには燦然と中西が立っていたということ(もっとも当時の指原の「推し」は、佐藤であったというのだが。この辺の情報は今やすっかり乃木坂界隈の人となったルーさんによります。余談ですが、ルーさんの記事で指原先輩が参加したおぼしき2007年9月20日、さむさんによればアンコールの発動は慣れない女子高生?だった由。指原?)。
 そして劇場支配人としてHKTがこの歌を歌い嗣ぐことを選んだこと。

 思えば指原莉乃はアイドルとして一度死んだ身だった。
 「指原先輩にとって博多がよき死に場所となりますように」。
 博多への移籍が決まった頃、僕はこう記した。

 確かに彼女は一度死に、見事に生まれ変わった。

 松村香織。
 5月11日のGoogle+に

 「明日は明日の
  君が生まれる

  で本編終了!!!!」

 と記したとき、彼女にはどんな感慨があっただろう。

 2011年12月、すでにAKBにとって「不都合な」人物となっていた中西里菜のことを「だいすきなりなてぃんさん」と呼んではばからず、誇らしげにその卒業コンサートのチケットを掲げた彼女である。

 AKBに憧れ、シアターのあるビルのメイドカフェで働いていた松村先輩である(余談だが、同カフェでは今でも「萌え萌えきゅん」をやっている。というかこっちが先だよね)。

 中西里菜のことを「不都合」と呼んだバランス上、かおたんを「都合が悪い」とするのはさすがにはばかられるが、かおたんだって運営にとっては目の上の吹き出物でしょうな。タンコブとまでは言わないが。

 オトナの事情で葬り去られようとしていた名曲を蘇らせたHKTの(というか指原の)ヲタ魂に、かおたんのヲタ魂が共感し揺さぶれなかったはずはない。

 「ここで、この歌をこうやって歌うことが出来るんだ」って。
 
 松村香織が「アイドルとして一度死んだ」とは決して言うまい。
 てかその前に、果たしてかおたんは通常の意味でのアイドルを生きたことが一度でもあったのか、という根源的な問いが浮かんで来ざるを得ない。松村先輩はアイドルになる前にアイドルを脱構築しちゃってんじゃないのってつくづく思う。

 それでも松村香織の根本には、一個のアイドルと同時に、アイドルを愛してやまないヲタが同時に存在している。指原莉乃と同じように。

 指原莉乃と松村香織。

 今日、37thシングルの選抜の座を争う「総選挙」が開幕した。
 前人未踏の連覇を目指す指原莉乃。
 研究生初の選抜入りを狙う松村香織。

 「明日は明日の」君たちが生まれる姿を、僕は今猛烈に見たい。
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Tag:HKT、サヨナラ

 しーしーしー。
 奥歯に挟まったモノをブラッシングして来たところ。

 HKTのコンサートのセトリに「明日は明日の君が生まれる」が入っているのを知って思わず書き始めてしまったのだが、やはりこういうところにブチ当たらざるを得ない。

 この曲にまつわる諸般の事情。

 今さら説明するまでもないだろうけど、要は曲の問題じゃなく、この曲を世に出したユニット、「Chocolove from AKB48」の中心メンバーであった中西里菜が問題なのだ。

 中西里菜。

 AKB48のファウンディングメンバーにして、AKBグループにとって最も「不都合」なOG。
 「卒業」後の彼女のキャリアについて、思うところはいろいろあるのだが、それはここでは措く。

 AKBはこれまでのところ彼女の名を抹消するほど狭量になってはいない。
 ただAKBは彼女の名が言及される機会が可及的にゼロであることを望んでいるのは間違いない。そんなAKBの意向に逆らってまでこの曲をかけるメリットを、どのメディアも見出してはいないだろう。

 というわけで、どんなに名曲であっても、現在この曲が公の場で流れることは実質的にはない。
 わずかな例外を除いて。
 
 例外は不意にやってきた。

 最初は2011年7月26日。ラジオから不意打ちのようにこの曲が流れた。イントロを聞いた途端耳を疑った。
 オンエアしたのは佐藤亜美菜。自らの冠番組でだ。

 トリオのメンバーの一人、秋元才加のバースデイにかこつけての選曲だが、それはキレイな化粧をした言い訳Maybeに決まっていた。
  
 それはラジオガールからのギフトだった。

 亜美菜はこの曲と、この曲を歌った中西里菜が大好きだった。
 AKBに入る前、ただのヲタとして佐藤亜美菜はシアターに通い詰めた。ステージにはきらきらと輝く中西里菜がいた。亜美菜の心を鷲づかみにし、揺さぶり、ステージの上へ引っ張り上げた尊敬すべき文字通りの「アイドル」だった。

 自らの名を冠したラジオ番組が始まった時、いつかこの曲を流すことを亜美菜は秘かに期していたのだろう。

 もう一度は2014年1月15日。
 役者はやはり佐藤亜美菜だった。

 場所は佐藤亜美菜の「卒業」公演の舞台。歌ったのは亜美菜自身。
 同期の倉持中田を後ろに引き連れ、もちろん亜美菜は中西パートだ。

 最後の選曲に際して何らかの軋轢や葛藤はあったのだろうと思う。でも亜美菜はシアターを去るに当たっての「わがまま」としてこの曲を歌うことを貫いた。

 「明日は明日の君が生まれる」。

 曲名を告げる時の亜美菜の声は、心なしか緊張に震えているようだった。
 でも、客席からは拍子抜けするほどほとんど反応がなかった。もうこの曲を知り、それを歌った彼女とそこで会ったことのあるヲタは少数派だったのだろう。
 それでも微かに聞こえた「おお」という嘆息は、きっと「事情」を知っている古参のものに違いない。

 誰が何と言おうと、この曲を歌った亜美菜。
 うん。間違いなく佐藤亜美菜は最後まで尊敬措く能わざるヲタだった。

 亜美菜が去り、この曲が歌い嗣がれることはなくなった、と僕は思っていた。

 でもそれは間違いだった。
カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師@新国立劇場

 前回は「12音技法を使ったオペラ・ヴォツェック」、前々回は「20世紀を代表するオペラ・死の都」ですた。で、今回は「ヴェリズモ・オペラの二大傑作・カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師略してカヴァ&道化師」、英語で言うところの "Cav and Pag"。この二演目って、だいたい抱き合わせ販売なのね。DVDもそう。

 ヴェリズモってのは英語で言うところのリアリズム、19世紀後半から20世紀初頭にかけてイタリアで興った文芸上のムーブメントのことだそうです。神話やおとぎ話じゃなくて、日常のリアルな生活を描写する、ってことでしょうか。
 そうすると、ヴェリズモ・オペラというのは、絵空事じゃなくて日常的な生活の中の「リアル」をテーマにしたオペラ、ってことになりますね。ってことは「ラ・ボエーム」なんかもヴェリズモなのかしらとも思うのだけど、そうでもない。

 ヴェリズモ・オペラって言うとなんか自動的にこの「カヴァ&道化師」の名前が挙がるようです。
 どうやら「日常」っぽいってだけじゃダメで、それプラス「貧乏くさくて悲惨」という要素が入らないといけないみたい。それがリアルなオペラってことらしい(「ラ・ボエーム」だって貧乏くさくて悲惨不思議とじゃん。アドルフォはその日暮らしでストーブには薪はないし、ミミは結核で死んじゃうし。でもお話しは全体を通して明るいんですよね)。

 じゃあどんなお話しがイタリアの「ヴェリズモ=リアル」なのか。
 
 まず「カヴァ」。
 お話しを要約すると、主人公が旦那のいる元カノと浮気をしてたら、主人公の今の彼女がブチ切れて元カノの旦那にチクっちゃって、ブチ切れた元カノの旦那によって主人公が刺されて殺されちゃいましたちゃんちゃん。
 
 抱き合わせの「道化師」。
 これまた要約すると、主人公がカミさんに浮気されてブチ切れて、カミさんと浮気相手を公衆の面前で刺して殺しちゃいましたちゃちゃん。

 ホントだってば。ホントにそうゆう話なんでびっくり。

 「貧乏+悲惨+浮気+ブチ切れ+殺人」。
 うーむ、これがイタリア人の「リアル」ってことなのか。
 そう言われるとそんな気もするな。

 どっちも殺伐としたストーリーなんですけど、歌の力でひっぱりますね。

 「カヴァ」、前半は少し眠かったけれど、後半ブチ切れた彼女のアリアは絶品でした。
 あとラストの、元カノとの浮気がばれて、やっべー、オレ殺されちゃうよママごめんね、というシーンが泣けた。主人公、情けないんだか潔いんだか。あ、それが「田舎の騎士道(カヴァレリア・ルスティカーナ)」ってことなのか。

 「道化師」、「芝居を演じている役者にもリアルな人生がある」ってのがテーマ。芝居なんて「テーマ」とか言い出すと急につまんなくなるのが常だけど、これもまた歌の力で救われてますね。
 幕が開く前に「口上」が述べられ、客席から主役級の役者が舞台に上がって行き、芝居の中の芝居で人が殺され、主人公は舞台を降りて客席から外へ出て行く。
 お、芝居の「枠」から飛び出すってことね。手塚治虫大先生のマンガのコマが壊れる、みたいな演出。
 最後に「喜劇は終わった」と「口上」。
 なんかアングラが流行る前の、おベンキョウができそうなスタッフが作った新劇をホウフツとさせて懐かしかった。
 でもこういう演出で言ったら、「フォルスタッフ」の、「みんなダマされた!」て観客を指さしながら、ちょっとっつ客電が明るくなってくって演出の方がインパクトでかかったかな。今まで安全地帯で笑ってた客が、実は笑われてたってオチ。

 初日ってことで、例によって各国外交官にみなさまがドレスアップでご来場してて華やかでした。その一方Tシャツジーパンのおっちゃんがいたり、最前列は相変わらず常連さんの井戸端会議みたくなってました。何かこういう感じ好きですね。例の紳士は今日も欠席だったけど。