Commentarii de AKB Ameba版 -29ページ目

Commentarii de AKB Ameba版

AKBとかその周辺とか

words 
video
Tag:Be ambitious

 「チャンスの順番」の記事を書いたのは、たった半年前だったんだ。あのころは前田と篠田と大島(優)と高橋くらいっきゃ知らなかったんだよな。

 あれから半年。
 残り少ない海馬の神経細胞のキャパシティをAKB関連に大盤振る舞いですよ。
 人の顔と名前が一致しないでおなじみの僕が、いったい何人の顔を憶えちゃったんだ?
 島田島崎を除く現役全部と、ひまわり1stまでの歴代(上村を除く)メンバー、SとKIIも数名、NはBird組と山田が個体識別できるようになっちゃった。
 
 どうかしてるよね。

 それはさておき。
 第2回じゃんけん大会。

 たまたま、後ろのスケジュールが空いた。
 で、ちょっと試しに映画館の座席表見たら、空いてた。
 そりゃまあ、ポチっとなだわな。大スクリーンの一番前の席だけどな。

 18時ぎりぎりに入館。ほどなく中継開始。

 いきなり「ジャストミート」福澤が煽りはじめる。でもなぜ彼が「ジャストミート」を自称しているのかを記憶している層って少数派だよなあ。

 ソファにかなり深くすわり、仰ぎ見るような姿勢。最初福澤の顔形が歪んでいたが、みているうちに自然に見えてくる。人間のプロセッサにはデフォルトで台形補正がビルトインされているんだね。

 オープニングアクト、舞台下から内田が現れ、ソロで「チャン順」を歌う。

チャンスの順番/次は君に来る
どんなに負けてても/今度は勝ちに行こう

 やっぱりここのところで涙腺がゆるむ。
 字幕には「どんなに負けても」と出ていたが違う。ここは「負けてても」だ。
 一度や二度の負けではないのだ。ちょっとやそっとの負けではないのだ。
 それでも、今日は勝ちに行こう。運の力を出し切って。

 この一曲を聞けただけで、ここに来てよかったと思った。HD撮影大スクリーン投影最前列視聴内田皮膚コンディション詳細判明だったし。 

 出てくるメンバーの表情はみな晴れやかだった。島田と島崎の区別はつかなかったが。もう誰が勝っても誰が負けてもいいや。
 
 そろそろ出なければならない時間が近づき、それでもあとひと試合、もうひと試合(まあ試合って言ってもじゃんけんなんだけどね)と見続け、ついに登場したのは真紅のロングドレスの小嶋とBirdの高橋。

 ぱるさん鮮やかな勝利。
 
 センターどころか選抜も決まっていないのに不思議な満足感とともに映画館を出る。
 ああ、ぱるさんがいるのだから大丈夫だ。
 この子たちがいれば大丈夫だ。

 あとはどうやって島田と島崎を見分けるかだけだ。
words
video

センター 行くぜー!!

 オオバ。
 オオバカヤロウ。
 センター行くんだろ。
 みんな待ってるんだぜ。
 
 オオバ。
 鋭い眼光と赤子の微笑みを併せ持ち、
 キャプテンの称号を剥ぎ取られた躾のなってないキャプテン。
 
 Team 4の悪ガキどもよ。
 小娘どもよ。

 お前らのキャプテンは
 最初のオーディションを落ち
 二度目のオーディションをまた落ち
 崖っぷちの三度目の正直で蘇った
 踏んでも蹴飛ばされても蘇る
 ヤツしかいないだろ

 Team 4よ。
 オリジナルのセトリを貰えない継子たちよ。

 センパイたちが、渋谷で、お台場で、赤坂で、汐留で、六本木で、
 (あと虎ノ門でもね)、
 オシャレな予定調和と薄い哄笑を売っている時、
 秋葉原の狭苦しいステージでぐだぐだのMCと汗水を流している
 お前らよ。

 お前らが本当のAKBだ。

 だって謎の女がそう言ってたもの。
 誰よりもずっと強いグループが、秋葉原と呼ばれる街にいるって。

 それがAKBだ。
 それがお前らだ。

 オオバと「10粒の種」よ。
 高らかにTeamの名を歌うことを許されない丁稚どもよ。

 あどけないフリをして、ナイフを隠し持て。
 運営の地図なんかあてにするな。
 血を、鮮血を流した後にもっと強くなれ。

 いつの日か、
 スポットライトが一番似合うのは、お前らだ。
 ミュージックビデオにいっぱい写るのは、お前らだ。
 生写真トレード、一番人気は、当然お前らだ。

目指せ! センター

 センパイを引きずり下ろし、
 仲間を蹴落とし、
 いつの日か立ち位置0に立つのは、お前らだ。

 AKBとはお前らのことだ。

 さあこれから忙しくなる。
 年頃の女の子なら
 恋のひとつもしてみたいだろうが
 生憎そんな暇もなくなるだろう。

 みんな待ってるぜ。
words
video
Tags:N1、School days、片思い

 妄想の話の続き。

 「投げキッス…」の歌い出しを聞くと、曲調から秋元康を含むアラウンド&オーバーフィフティーのみなさんはもれなくフィンガー5の「恋のダイヤル6700」を思い出す、というのが前回の妄想。

 作曲は岡田実音さん。「DMT」、「すかヒラ」、「涙の湘南」等初期のAKBのキラーチューンを書いてる人。その後も「初日」「パジャマドライブ」「夕陽」といった名曲や、最近では「炎上路線」をものしている。

 で、この曲と「恋のダイヤル…」との関係。パクリなんて野暮なことをいうつもりはありません。こういうのは日本文芸の伝統、「本歌取り」と呼ぶべき。

 このメロディを聴いて「恋のダイヤル」やフィンガー5を思い出すことによって、「投げキッス…」の世界観にも奥行きがでるってもんです。

 本歌取りは、ただメロディをなぞるだけではいけません。
 藤原定家のいわく「本歌取り侍るやうは、(中略)春の歌をば秋・冬などによみかへ、恋の歌をば雑や季の歌などにて、しかもその歌を取れるよと聞こゆるやうによみなすべきにて候ふ」。

 すなわち「ちゃんとアレンジ(よみかえ)を加えておいて、かつ元ネタのリスペクト(その歌をとれるよと聞こゆる)を忘れずに」というのが本歌取りのマナー&テクニックというわけ。

 で、「投げキッス…」を聞いてみる。
 確かにメロディは「その歌をとれるよと聞こゆ」。

 でも詞の世界は?

 比べてみると二つの歌は、「学校を舞台にした恋愛話」という基盤は相通じるものの、内容はずいぶん異なっている。「恋のダイヤル…」が描くのは卒業式前日の男の子の葛藤。

 じゃあ本歌取りっていうのは弱いんじゃない? と言いたいところだけれど、実はもうひとつ仕掛けがある。

 「投げキッス…」の歌詞をもう一度見てみよう。

学校中の女の子が/狙っているの
上級生も下級生も/クラスメイトも
目の色が違う/みんながライバル イエーイ!

 この歌詞を読むと、アラウンド&(略 が思い出すのはこの

あいつもこいつもあの席を/ただひとつ狙っているんだよ
このクラスで一番の美人の隣を
ああー みんなライバルさ/ああー いのちがけだよ

 そう。やはりフィンガー5の3枚目のミリオンセラー、後に「なんてったってアイドル」コイズミをはじめ、たくさんのアーティストによってカバーされ愛され続けている「学園天国」。

 ね。よく似たシチュエーションでしょ。

 しかも歌の後半、「投げキッス…」では、

そんな人気者/一人いるだけでも
退屈な学校が/バラ色天国

 と言い、学園天国」では

ああーあの横顔を/ああー見つめられたら
授業中天国だよ

と歌う。

 ねね。とってもよく似た世界でしょ。

 元歌の「学園天国」は「たくさんのライバルの中で、女の子を狙っている男の子の歌」だった。
 これに対し、本歌取りの定跡通りアレンジを加え、「たくさんのライバルの中で、男の子を狙っている女の子の歌」にしたのが「投げキッス…」。

 つまり秋元御大は、「投げキッス…」のメロディで「恋のダイヤル…」を、詞で「学園天国」をなぞって見せた。
 つまるところ、御大は「投げキッス…」という曲によってフィンガー5という1970年代に一世を風靡したアイドルグループそのものを「本歌取り」したんじゃないかなあ、というのが僕の妄想。

 え? そんなの偶然かもって?

 じゃあこれはどうだろう。

放課後にはアメフト部が/練習をしてる
スタンドには ファンクラブが/大集合で
タックルする度/黄色い歓声 イエーイ

 「投げキッス…」の第2スタンザ。
 どうやらお目当ての彼はアメフトの選手のようです。

 フィンガー5は「個人授業」「恋のダイヤル6700」「学園天国」の3作の印象が強烈なんだけど、もちろんその後も曲を発表している。「学園天国」の次のシングルは、「恋のアメリカン・フットボール」。あんまし売れなかったけど。

 歌詞はこんな感じ。

あの娘がみている スタンドをちらちらみてたら
猛烈タックルくらった もうこの世は終わりさ

 「投げキッス…」では、女の子が「スタンド」から「タックル」を見てた。で、「恋のアメリカン・フットボール」では、男の子が「スタンド」の女の子を見てたら「タックル」をくらった。これぞ視点の変換。

 ね。見事なアレンジの本歌取りじゃない?
 ここまで偶然ってことはないでしょ。

 これなら定家も合格点くれるんじゃないかな。

 妄想はさらに発展します。
words
video
Tags:N1、School days、片思い

 あっちゃんどーん!

 やっぱアイドルこう来なくっちゃだわ!!

 いや、
 その4まで語ってしまうくらいですから、もちろん「Bird」は好きですよ。
 でもさあ重苦しさはイナメないわけですよ。曲が終わってうわーっと言うのではなく、ふうーって感じ。

 で、投げキッスがそういう空気ををばーんと吹き飛ばすわけ。これぞ構成の妙。

学校中の女の子が/狙っているの
上級生も下級生も/クラスメイトも
目の色が違う/みんながライバル イエーイ!

 どうですかこの「イエーイ!」。
 これぞアイドル。
 
 歌の内容はたわいもないんです。女の子が投げキッスでアメフト部のモテモテの男の子をゲットするぞ!っておハナシ。

 ここまでの4曲がくせ者ぞろいだったから、NMBのみなさんもやっと伸び伸び歌えた感じ。

 というわけで、いつどこで聞いても楽しい曲でした。
 おしまい。

--

 ここから先は妄想(ってか妄想ばっかなんだけどさ)。

 この曲を聞くと、アラウンド&オーヴァーフィフティーの人ならば高確率で思い出す歌がある。
 「投げキッス」の歌い出しは、「La La La La・・・」なんだけど、それは「リンリンリリンリンリンリリンリン」ではじまる。

 そう、「恋のダイヤル6700」。歌ったのはフィンガー5。沖縄出身の5人兄弟。
 実際に聞くかい?

 フィンガー5が大ブレイクしたのは1973年。デビューシングルはあまり流行らなかったけど、2枚目の「個人授業」がヒット。男の子の女教師に対する禁じられた恋愛感情を歌った曲は、一部の「良識ある大人」の顰蹙を買いながらミリオンセラーとなった。
 
 「先生に恋をする」っていうのに、ちょっと不道徳っぽい匂いを感じ取ったんだろうね、小学生だった僕は大人の前でこの歌を聴くのが少しはばかられるような感じがした。でも30数年経った今でも、第1スタンザだったら全く歌詞を見ずに歌うことができる。
 当時の「ミリオンセラー」というのはそういうモノだった。

 この年、テレビをつけるとかなりの高確率で彼らに出会った。

 リーダーで長男のカズオは、1955年生まれで当時18歳。
 同じ年、大学受験を控えた秋元康少年、1956年生まれで御年17歳は、受験勉強の片手間に書いた原稿をラジオ深夜放送に送った。
 才気溢れるその原稿は放送作家の目にとまり、「天才」秋元康の伝説が始まる。

 そんな時代、一世を風靡した彼らの活躍を、大学受験と業界活動の狭間で屈託をもてあましていた秋元少年は、どんな気持ちで見ていたのだろう。

 つづく。
words
video
Tag:N1、恋、固有名詞

 やっぱ「超絶カワイイ」コールには反対論があって、曲の雰囲気をぶちこわすとか、ユニゾンで歌ってるときに誰に向かってコールしてんだゴルアという非難の声があった。ったりまえだよな。

 その中で「超絶というほどカワイイわけではない子に『超絶カワイイ』とコールするのはいかがなものか」という、至極正論なのだが論旨がどこか明後日に向かって羽ばたいている意見があってワロタセブン。

 いわく「若干カワイイ 萌乃」。

 いやいやいや、僕、仁藤に含むものは一切ないですよ。
 好きですよ萌乃さん。対角線しびれてますよ。
 多少漢字読めないのもいかしてます。だから握手会でパンチしないでね(←行かないけど)。

 「Bird」のはなし。よしなしごとを思いつくままに。

--

 この曲は、2008年のAXでは9位に選ばれたのだが、翌2009年には、前年上位だった曲が軒並み順位を落とす中、4位と、むしろ順位を上げている。この年のAXは「初日」がシングル曲を押さえて1位になったことが象徴するように、ヲタの愛する曲が上位にランクされる誠に初期のAKBらしいイベントであった。

 4位ということもあり、この時の「Bird」はフルコーラス歌われた。高橋の表現はA3のころより深くなっているようにも見える。歌の心に年齢が追いついて来たということかもしれない。

 この時篠田は白いグローブをつけているが、ハットは黒のままなのね。
 これあれかな、篠田のセンスが白のハットを許さなかったってことなのかもね。うん。正直に言うと、B1の岸野の白いハット、ちょいブスかも。

 AX20102011でも順位は下げたものの、「Bird」は選ばれ続けている。2012(はAXじゃなくなったんだね)でも是非見てみたい曲のひとつ。

--

 Bird」って言えば、後半の「マイクスタンド足がらめ」が見せ場の一つ。右足を鳥が枝にとまるところを模しているのだと思うのだが、あれって結構はっとする動きだよね。ちょっとポールダンスのニュアンスもあって。

 で、A3の高橋。後ろの2人に比べて遙かにオーバーアクション。
 スタンドに足を絡める直前の様子はこんな感じ。

$Commentarii de  AKB Ameba版

 ずいぶん足を振り上げてるなあ、過剰高橋。横綱土俵入りかと思ったぞ。

 ちなみにN1山本の足のあげ方はこれくらい。

$Commentarii de  AKB Ameba版

 まあお上品。ここからすっとマイクスタンドに足を絡める。
 で、キメのポーズ、歌舞伎で言えば見得を切る瞬間がこんな感じ。

$Commentarii de  AKB Ameba版

 うん、カッコイイ。

 山本って人がNMBのリーダーで、一番スポットを当てられているのは知っていたが、正直なんでだろうと思ってました。そんなべっぴんさんってわけじゃないし。
 でもこういう一コマを見ると、確かに「絵になる人」なんだなあ、とは思う。

 こういうキャッチーなアクションがひとつあると、曲全体がすごく印象に残るよね。
 K2の「Blue rose」のマイクスタンドキックみたいなもんだね。

 「Blue rose」って言えば、「Bird」と「Blue rose」って共通点が多い気がする。
 公演では自己紹介あけの少人数のユニット曲であること、AKBにしてはややハードなロック調なこと、スタンドマイクを使ってのパフォーマンスなことなど。

 そんな目で両方のセットリストを眺めると、順序がアレだけど「雨の動物園」はこれから眺める「投げキッス」に相当し、「禁2」は「蜃気楼」なのかねえと思ったり。
 でどちらのセトリも要所要所にヨシマサtuneがちりばめられシングルカットを狙っている、と。

 このころのセットリスト構成の王道だったわけだ。

--
 
 最後に「鳥」が「Bird」を歌っている珍しい風景

 SKE48 2011年愛知県芸術劇場大ホール第1公演から。
 コスチュームはA3を踏襲している。でもちょっと高柳の羽根がちっちゃくない?
 大胸筋運動は鳥だけあって激しい。激しく羽ばたいて飛んじゃ困るから羽根がちっちゃかったのかしら。
 それにしても高柳、KII1「会いたかった」のころに比べると、すっごくいろんな表情が出るようになっててびっくり。

 怒ったような、すがるような、懇願するような、恨むような、挑発するような、哀しみに浸るような、自暴自棄のような、刹那の喜びに身を委ねるような、愛おしむような、憧れるような…。

 この人ひょっとして燕雀にあらずして鴻鵠
words
video
Tag:N1、恋、固有名詞

 前回はA3のコスチュームについて、その意味するところについて考えた。
 今回は、A3と同じセットリストであるN1について。

 N1、すなわちNMB48のメンバーによる「誰かのために」公演は2011年1月1日から開始された。
 この時点では彼女たちは研究生の身分のままだったようだ。正式にTeam Nの名乗りを上げるのは、同年の3月10日になってからであったという*1

 ユニットソングのメンバーが固定されていたのかどうかはわからないが、公式のDVDで見ることのできる「Bird」のメンバーは、トップが山本、向かって左の「白い鳥」が岸野、右の「黒い鳥」が木下という構成になっている。

 歌については、うーん、ちょっとN1の3人には音域が低すぎたのかも知れないが、どのメンバーも声量が足りないようだ。それともNMBのシアターには妖精の粉が足りないのかな。
 もっともA3の篠田もちょっと粉が足りてなかった感じではあるよね。

 一方これは全体曲でもそうだったのだけれど、衣装やライティングなど、N1はA3よりもカッコいいと言わざるを得ない。
 A3の衣装がシンプルだったのに対し、N3では3人ともドルマン(肋骨服)風の装飾のついたヴェストを着ている。山本はその上からスワローテールのついたジャケットを羽織り、クロスのペンダントをしている。両手につけた黒のフィンガーレスグローブが、シャープな印象を強めている。

 「白い鳥」岸野は白いハットに白いロンググローブで、A3では中途半端だった『黒い鳥」との対称性をより際立たせている(ここまで白で揃えておいて、どういうわけかブーツは黒なのね)。
 
 山本を中心に左右に羽根を広げた姿が一幅の絵のように美しい。こんな感じ

 ダンスやフリについても、N1はA3よかキレがいいかも。

 「Bird」のダンスで特徴的なのは、両手の指を胸の前で細かく震わせてから、手を前後に動かし、胸を開け閉めするようなフリなのだが、N1の3人はこれをとても際立たせて演じている。

 このフリ、勝手に大胸筋運動と呼んでいるのだが、これって鳥が羽ばたく動きなんですね。
 鳥は羽ばたくとき 強大な大胸筋(胸肉だね)を使って空気を下に叩きつけ、揚力を得る。
 それをシンボライズした、というか実際にこの動きをすると背中のギミックの羽根がパタパタと羽ばたく(ように見える)。

 このフリに限らず、広げた羽根を表す手の動きやターンなど、「シュッ」とか「キリッ」とか音が聞こえてきそうに動く。ライブで見たらきっともっとカッコよかったんだろうなあ。

 と、べた褒めのNMB版「Bird」なんだけど、トータルの印象でいうと、「歌の心」を含めてやっぱりA3に一日の長ありと言わざるを得ない。

 「Bird」は「許されない愛」に向かい合った女性の心の中の「白」と「黒」がせめぎ合い苦悩する歌である。
 同じ苦しみでも「思春期の恋の悩み」とは明らかに世界観を異にしている。

 2006年、この歌をセンターで歌い上げた高橋は、当時わずか15歳。しかしA1、A2の修羅場を乗り越えた経験からか、年齢以上の凄みをもってこの難しい世界観に対峙している。

 その高橋を、当時20歳の篠田と18歳の大島がしっかりと支えている。2人とも高橋より長身でステージのバランスもいい。
 特に「黒い鳥」大島は、可愛らしい顔で声もソフトなのだが、「黒」を引き立てる存在感がゆるぎない。あれだよね、このころ内緒で恋愛してたんだっけね、まいまいさんは。

 翻ってN1。初演当時17歳で、「Bird」初演時の高橋よりも年上であったトップの山本が時折見せる目の強さは特筆ものではある。しかし全体のバランスでいうと、彼女が強すぎる。
 後ろ2羽を従えて飛ぶ鳥、とでもいうか。でもこの「鳥」は飛べないんだってば。

 「白い鳥」岸野は初演当時16歳。
 「黒い鳥」木下にいたっては、当時13歳の小学生だった。
 もちろん小学生と言っても松井Jのような怪物もいるわけだし、木下の熱演は否定すべくもないのだが、当時の彼女に「許されない愛に引き裂かれた心の片がわ、しかも黒い方」を演じろ、というのは酷ってもんだろう。

 そういうテーマに向き合う前にさあ、後ろの2人には「ガラスのI LOVE YOU」とかを演らせてあげるべきだったんじゃないかなあ。

 とは言え、NMBの「Bird」がすごくカッコいいことは間違いない。SKEみたいにベスト30とかをNMBでやったら、きっと上位にくるんだろう。是非やってほしいなあ。

 話違全然うけどこの曲で「超絶カワイイ」ってコールしてる人って何なの?
 バカなの?
 死ぬの? 

 AX2011の「てもでも」で「みかちぃ」の名を呼ばずして「超絶カワイイゆきりん」とコールした人もな。あ、AXのことも書きたくなっちゃった。
words
video
Tag:N1、恋、固有名詞

 A3最初のユニットソングを歌うのは、高橋、篠田、大島の3人。しかし限りなく高橋のソロに近い曲。
 A2で言ったら「渚のCHRRY」。しかしあそこまで露骨ではない。

 A2の特徴だった格差志向は野心的であったがゆえに、メンバーに傷を残してしまった。それを考慮したかどうかはわからないが、「Bird」では第2スタンザでバックの2人にもソロのパートがわずかに与えられている。
 もっとも公演以外のコンサートで第2スタンザが歌われることはほとんど無く、実質ソロという演出となる。

 余談だが「本当の」ソロ曲は、大島(優)よってK3ではじめて演じられることになる。
 こんなことを書くと、ずいぶんフライングになってしまうけれど、あれを見て思ったのは、「実質」ソロと「本当の」ソロとは、全く違う、ということ。
 そしてそれをAKBでいちばん最初にやって、誰にも何も言わせないくらい圧倒的にやりとげることができたのは、大島(優)しかいなかったろう、とういこと。

 ということで、後ろで2人に支えてもらいながら高橋による「実質」単独飛行の「Bird」。

 ステージ上向かって左、右肩に白い片羽根を生やした篠田。
 細かなチェック柄の袖無しブラウス。縁には白い鳥の羽根。スカートはやはり白い羽根。
 左手上腕にも白い羽根飾り。右手には黒のフィンガーレスグローブ。
 ブーツも白だが、トップの編み上げの部分は黒。頭には黒のハットを被っている。
 イメージは「白い鳥」。

 向かって右には大島。左肩に黒い片羽根。
 ブラウスの柄は篠田と同じだが、縁取りは黒羽根。スカートも黒。
 黒のフィンガーレスグローブは左腕で、右手上腕に黒の羽根飾り。腕の装飾は篠田とは対称になるようにアレンジされている。「禁じられた2人」と同じ構成。
 ブーツは黒でトップは白。ハットは当然黒。
 「黒い鳥」。

 センターの高橋。両肩に白い羽根。
 スワローテールのついたシルクサテン風のロングスリーブのジャケットは純白だが、胸元には黒のインナーが垣間見えている。
 両手首には黒のブレスレット(シュシュ?)。ブーツは白でトップはグレー。頭には白い羽根と黒い花の髪飾り。
 「白黒ツートーンカラーの鳥」とでも。

 コスチュームデザインのコンセプトは、心の中に共存している「白」性と「黒」性のせめぎ合いと言ったところか。篠田の「白」、大島の「黒」、そしてその両者を兼ね備えた高橋。

 高橋を支える後の2人は、高橋の心の中の「白」と「黒」が人格を帯びたものと捉えることができる。
 たとえば自分の中の黒い悪魔が「やっちゃえよ。道徳なんか気にせずに欲望どおりに動けよ」と囁く一方、「そんなことをしてはいけません。それはいけないことです」と白い天使が釘を刺す、アニメでよくあるヤツに近い感じですかね。
 「天使」と「悪魔」って言っちゃうとちょっと薄っぺらくなっちゃうけど。

 「白い鳥」も「黒い鳥」も片羽根なのは、白黒どちらだけでも飛ぶことはできない、ということを象徴しているのでしょう。

 白黒兼ね備えた高橋は、「許されない愛」に葛藤し、飛ぶことをあきらめ自らを「心の籠」に閉じ込めてしまった。もし人の心が白一色または黒一色だったらこんな苦悩は生じなかったろうに。

 ただ何で篠田のハットが黒いのか、とか、わざわざ左右対称になっている腕飾りなのに、グローブが両方黒なのは何故なのか、等の疑問が残る。
 ま、いいデザインの白いハットが見つかんなかったとか、もったいないので一組のグローブを二人で使った、くらいの理由なのかもしれませんけど。
words
video
Tags:N1、サヨナラ、夏

Summer has gone./大切な人をつれて
Summer has gone./切ない痛み残して
風が肌寒いね

 A3の9曲目。
 まだBirdも終わっていないのに、その前に夏が行っちゃった。

My lonely heart/愛は いつも はかなくて
My lonely heart/背中だけが美しい
風は知っているわ

夏が行っちゃったね

Commentarii de  AKB Ameba版
 バイバイ。
 なーんてね。
 書いてみたかっただけ。

 仕事をためすぎて、続きが書けなかった。
 今ちょうど大好きなBirdのとこだから、余計、あれもこれもでまとまらない。

 で、Outputがpoorな時はinputあるのみ! とずっと聞いてたのがフラゲとその裏。
 「抱きしめちゃいけない」。誰が名付けたか「めちゃいけ」。

 切ない別れを明るい曲調で歌い上げる「『僕』の歌」。
 ああ、秋元先生の勝ちパターンだよね、と油断して聞いてた。

 で、あのPVなわけだ。
 
 参ったなあ。
 
 これって表の選抜に届かなかった子たちがお情けで出させて貰ったPVなんだよね、低予算の。
 と思ってた僕が愚かでした。ごめんなさい。

 モーションコントロールカメラ風のの手持ち(やっぱ低予算はガチ)での長廻し一本撮り。
 現場は悪夢だったろうに、最後まで笑い続けてた彼女たち。

 何度でも見直したくなる偶然が綾なすディテールの妙。うわ、これいちいち記載したら死ぬぞ、と思ったら単独スレが立っててじっくり見て書いてる人々がいて、ほっとした。

 大場と須田以外の全員の個体識別ができたのも喜びの理由ですね。

 参ったね。
 あんな笑顔を見せられたら、大場と須田も憶えちゃうじゃんかよ。こっちは仕事が忙しいんだよ。

 カンベンしてよー。
words
video
Tag:恋、固有名詞

愛は
羽根を失った飛べない鳥

 はじめてこの曲を聴いた時から、ずっとこの言葉の意味を考えていた。

 時刻は早朝。
 場所は国道409号線東京湾横断道路。通称アクアラインの登り線。
 助手席に座った彼女は、少し車窓を開けて、朝の風を車内に導いている。
 車の中には二人だけ。ステアリングホイールを握っているのは…

 いったい誰なんだろう?
 
 二人は夜を一緒に過ごした。それは彼女がずっと望んでいたことではなかったのだろうか。

夜明けに追い越されて/ヘッドライト 消した頃
街へ帰る/アクアラインは
話すには長すぎて/走るしかない

 実際にはアクアラインはそんなに長くはない。木更津ジャンクションからちょっとアクセルを踏み込めば、もの十数分で東京湾に至る。

 そのわずかな距離と時間を、こんなに長く感じてしまうのは何故だろう。
 本当は話したいこと、尋ねたいこと、聞いてほしいこと、そして言って欲しいことがたくさんあるのに、それらを言い出すことができなくなった二人。

 愛してはいけなかった人を愛してしまった。
 一緒に過ごしてはいけない夜を共にしてしまった。

 はじまる前から失われることがわかっている恋がある。
 それでも選ばないではいられない。身を削ってでも、自らをがんじがらめに縛って身動きが取れなくなっても。

 そう。
 「心の籠」に閉じ込めてしまったのは自分自身。

愛は
羽根を失った飛べない鳥

 そう。
 時に愛は、愚かな呪い。