Bird2 | Commentarii de AKB Ameba版

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Tag:N1、恋、固有名詞

 A3最初のユニットソングを歌うのは、高橋、篠田、大島の3人。しかし限りなく高橋のソロに近い曲。
 A2で言ったら「渚のCHRRY」。しかしあそこまで露骨ではない。

 A2の特徴だった格差志向は野心的であったがゆえに、メンバーに傷を残してしまった。それを考慮したかどうかはわからないが、「Bird」では第2スタンザでバックの2人にもソロのパートがわずかに与えられている。
 もっとも公演以外のコンサートで第2スタンザが歌われることはほとんど無く、実質ソロという演出となる。

 余談だが「本当の」ソロ曲は、大島(優)よってK3ではじめて演じられることになる。
 こんなことを書くと、ずいぶんフライングになってしまうけれど、あれを見て思ったのは、「実質」ソロと「本当の」ソロとは、全く違う、ということ。
 そしてそれをAKBでいちばん最初にやって、誰にも何も言わせないくらい圧倒的にやりとげることができたのは、大島(優)しかいなかったろう、とういこと。

 ということで、後ろで2人に支えてもらいながら高橋による「実質」単独飛行の「Bird」。

 ステージ上向かって左、右肩に白い片羽根を生やした篠田。
 細かなチェック柄の袖無しブラウス。縁には白い鳥の羽根。スカートはやはり白い羽根。
 左手上腕にも白い羽根飾り。右手には黒のフィンガーレスグローブ。
 ブーツも白だが、トップの編み上げの部分は黒。頭には黒のハットを被っている。
 イメージは「白い鳥」。

 向かって右には大島。左肩に黒い片羽根。
 ブラウスの柄は篠田と同じだが、縁取りは黒羽根。スカートも黒。
 黒のフィンガーレスグローブは左腕で、右手上腕に黒の羽根飾り。腕の装飾は篠田とは対称になるようにアレンジされている。「禁じられた2人」と同じ構成。
 ブーツは黒でトップは白。ハットは当然黒。
 「黒い鳥」。

 センターの高橋。両肩に白い羽根。
 スワローテールのついたシルクサテン風のロングスリーブのジャケットは純白だが、胸元には黒のインナーが垣間見えている。
 両手首には黒のブレスレット(シュシュ?)。ブーツは白でトップはグレー。頭には白い羽根と黒い花の髪飾り。
 「白黒ツートーンカラーの鳥」とでも。

 コスチュームデザインのコンセプトは、心の中に共存している「白」性と「黒」性のせめぎ合いと言ったところか。篠田の「白」、大島の「黒」、そしてその両者を兼ね備えた高橋。

 高橋を支える後の2人は、高橋の心の中の「白」と「黒」が人格を帯びたものと捉えることができる。
 たとえば自分の中の黒い悪魔が「やっちゃえよ。道徳なんか気にせずに欲望どおりに動けよ」と囁く一方、「そんなことをしてはいけません。それはいけないことです」と白い天使が釘を刺す、アニメでよくあるヤツに近い感じですかね。
 「天使」と「悪魔」って言っちゃうとちょっと薄っぺらくなっちゃうけど。

 「白い鳥」も「黒い鳥」も片羽根なのは、白黒どちらだけでも飛ぶことはできない、ということを象徴しているのでしょう。

 白黒兼ね備えた高橋は、「許されない愛」に葛藤し、飛ぶことをあきらめ自らを「心の籠」に閉じ込めてしまった。もし人の心が白一色または黒一色だったらこんな苦悩は生じなかったろうに。

 ただ何で篠田のハットが黒いのか、とか、わざわざ左右対称になっている腕飾りなのに、グローブが両方黒なのは何故なのか、等の疑問が残る。
 ま、いいデザインの白いハットが見つかんなかったとか、もったいないので一組のグローブを二人で使った、くらいの理由なのかもしれませんけど。