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Tag:アンセム
なんかどんどん「花と散れ!」から離れてるような気がする?
うん。僕もする。
大丈夫なのかしらん。
Team についての話の続き。
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2011年の2月には、正規メンバー8人を降格するという憶測が流れました。降格候補の実名までまことしやかに囁かれ、所属未定の昇格組8人との入れ替えが現実味を帯びているかのように見えました。
そして3月11日。
先行きがどうなるかわからないほどの大災害。研究生オーディションの真っ最中だった後の12期生岩田は仙台で被災した。
日本中を不安が覆い、関東から避難する人も少なくなかったのを憶えています。
AKB劇場は無期限休館。だって電気が来ないんだもの。
戸賀崎劇場支配人はその日の深夜,「不安な気持ちは、皆一緒だと思います。こんな時だからこそ、一致団結して皆で支え合いましょう!」と呼びかけました。その言葉どおり、地震からわずか3日めの3月14日には、後に「誰かのために」と呼ばれることになるプロジェクトの一環として義捐金募金が開始されました。
横アリでやるはずだったコンサート「たかみなについて行きます」は中止となり、チャリティー物販会が開かれました。
3月29日、暗い照明の下、ようやく公演が再開。
この混乱と奮闘の日々の間に「降格」という言葉は霧散したようでした。
その代わり公演に関する新たな構想が浮上しました。公演再開から10日後の公式発表。
何かを伝えたいのはわかるけど肝心なことは何も伝わらないお馴染みの文章なんですが、要するにそれまではチームごとの公演だったのが、それからはどの演目も「AKB48の公演」になる、ということでした。もちろん「目撃者」公演ならば新Team Aが主体となるのがフツウなんだけれども、極論すれば、新Team Aのメンバーが誰もいない「目撃者」もありだ、ということになります。今までチーム公演、研究生公演という形でのスケジュール発表をしておりましたが4月8日から
AKB48
「目撃者」公演
「RESET」公演
「シアターの女神」公演
SDN48
「誘惑のガーター」公演
の4つの公演をバランス良く行う体制が整いましたことを、ファンの皆様にご報告致します。AKB48オフィシャルブログ 2011/04/02 【劇場公演について】
んなバカな。
でもその後、新Team Bのメンバーが誰もいない「シアターの女神」公演は全くフツウに行われるようになったもんね。
その結果、2011年4月8日以降AKB48劇場における公演に於いて「チーム」という概念は公式には消滅してしまいました。
もちろん実態として公演はほぼ新Teamのメンバーを中心に行われているし、チームごとの地方公演もあります。また劇場公演の最中にメンバーがチームの名前に言及すること(典型的には研究生が「チームAさんの公演に出させていただき云々」みたいなの)はよくあるんですけど、「劇場での公演はチーム制ではない」という建前は貫かれています。
それを端的に表しているのは、劇場公演についての公式ブログの表記と、公演でのメンバーの挨拶です。
公式ブログでは、「チームA(K、B)公演」というような表記は2011年4月以降なくなりました。また、公演最初の挨拶は、どの公演でも「みなさん、こんばんは。AKB48です」に統一され、チーム名を名乗らなくなりました。
どちらもちょっとした例外を除いて。
ブログの表記についての例外は、指原の電撃移籍の発表の中にありました。
オフィシャルな文章だったら、ホントは「最後の『目撃者』公演となります」と書かなくてはいけないところでした。実際にはお別れ公演にはならなかったけどね。これがAKB48指原莉乃にとって、HKT48移籍前最後のチームA公演となります。
AKB48オフィシャルブログ 2012/06/16 指原莉乃に関しまして
この告知、戸賀崎劇場支配人の、指原に対する万感の思いがこもってます。余談ですけど、「研究生菊地について」と同じくらい胸に迫る文章でした。
さすがのtgskさんもちょっとコントロールを失っちゃったのかもね。
挨拶での例外は…、これは後回しにします。
例外はさておき、「劇場公演の主体はチームではないようにする」というこの「新方式」が打ち出されたのなんでなんでしょう。
みんな大好きエケペディアがサマライズするところの戸賀崎さんのインタヴューによれば、
まあトガちゃんったら、何かを語りたいのはわかるけど、何を語ってるのかはよくわからないってのは、インタヴューでも一緒なのね。新方式での公演となったのは、人気メンバーの外部仕事が多くなり、劇場公演に出る事が出来なくなってしまったから。当初、運営側は「原点回帰」を掲げ、劇場公演を増やすとしていたが、やはりメンバーが揃わなければ劇場公演が行えない。そこでテーマを「12月8日」に変更。その意味は、戸賀崎劇場支配人によると、「まだ誰も知らない子たちが、夢に向かって頑張り続ける場所を作るっていうことが“原点”」。つまり、前田敦子の様な人気メンバーが公演に出るという意味での「12月8日」ではなく、“AKB48劇場”を無名のメンバーが出る場所へと戻すこと。それが「12月8日」という意味。
AKB48Wiki エケペディア 公演
「組閣」によって刻み込まれた「今私がいるこのチームはずっと続くものではない」という意識。
いつの間にか立ち消えになった「8人の降格」。
そして「劇場公演の主体はチームではない」という新構想。
9期生の昇格組8人は、こんな状況で、帰属するチームが未定のままひたすらアンダーを勤め続けていました。
同じ頃、「不発の最終兵器」奥が卒業しました。
でも空いた新Team Bのポストを襲ったのは、すでに「昇格」しているはずの9期生の誰でもなく11期研究生(元7期)の鈴木(紫)でした。
「昇格」したはずなのに、8人はどのチームに属することを許されず、行く先々のチームのアンセムを歌い続けました。
Aじゃないのに「We're the Team A」と。
Kじゃないのに「われらがチームK」と。
Bじゃないのに「結局 誰もみんな チームB推し ですよね?」と。
その時の彼女たちの気持ちは僕にはわかりません。
ただこれとよく似た立場の人々は知っています。その集団に帰属しているわけではないが、その集団の旗の下で血みどろになって働く人々。
彼らは「傭兵」と呼ばれています。