花と散れ!2 | Commentarii de AKB Ameba版

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Tag:アンセム

 かつてTeam Kの「準アンセム」だったこの曲の話のつづきをしようと思ったのですが。考えているうちに「チームとは何か」ってことにぶち当たってしまいました。

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 あれから気がついたら10日。
 何だかずいぶん昔の話のような気もします。
 僕はホントにあの場所に立っていたのだろうか。
 公演DVDを観る度に、そんな感慨が浮かんできてしまう。だってDVDで見ると、すっごく広いんですもの、ステージ。
 でも、僕が立っていたはずのあの場所は、今から思うと信じられないくらい狭くて、近くて、メンバーのため息すら聞こえるようなところでした。

 「近さ」。

 理屈ではわかっていたつもりだったんですけど、この圧倒的な物理的近さこそが、AKBの力の源泉(であると同時にひとつの限界)だったのだということを、あの時ほど得心したことはありませんでした。
 でもね、もう忘れかけてる。

 ああ、もう一度それを確認に行きたい。

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 13期生のこと。

 今まであんまし気にしてなかったんです。13期生。
 無意識に光宗バイアス(ろくに実績もないくせに、大人の事情で推されまくりテレビ出まくりやがってふんっ。とかね)があったのかも知れません。
 でも公演で13期の相笠を見て、おおっ、と思った。すげえ、この子、すごいじゃん。

 それからカギさんとかメトロポリス@さんとかが13期の公演のこと書いてるの読んで、おそるおそるオンデマの研究生公演見たんですよ。この間の全員お揃いのヤツ。

 うわあ、参っちゃったなあ。また名前憶えなきゃいけないのかよお。
 もう余分に余ってる海馬の細胞ないんですけど。マジで。Team Eでもう腹みないっぱいごちそうさまだったんですけど。

 あれね、13期生って、倍速クロック(相笠搭載)とまではいかなくても、1.5倍速クロックはみんな標準装備なのね。
 面白えなあ。楽しいなあ。お前らセンパイいないと後先考えなくって、いいな。
 ああ、こいつら見に行きてえ。

 もうお前らTeamなんかどうでもいいよ。
 "The 13th gen from AKB48" でいいよ。
 それでやっちゃえよ。自分らの国作っちゃえよ。傭兵根性が染みついちゃう前に。

 研究生16人ワンセットで採ったってのは、そういうことなんでしょ? 秋元先生。
 最初の「22粒」アゲインってつもりなんでしょ? で、今までのAKBとちょっと違うモンを、と考えてるんでしょ?

 でもねえ、ホントは9期中心でやりたかったんじゃないかな、そういうこと。
 8期の断絶の後、継ぎ足し継ぎ足しじゃなく、まっさらなTeamで、新しいAKB。
 でも横山が出来杉クンだったのと、あれとかこれとかあったのと、あとTeam 4を作る踏ん切りがなかなかつかなかったおかげで、何か思った通りにならなかったんじゃないか、というのはモチロン妄想なのですが。

 そう、忘れているわけではありません。
 大事な「うちの子」たち。Team 4。

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 「組閣」して「RESET」して、それまでチームで培われてきたものをずたずたにして、それでよかったこと悪かったこといっぱいあったでしょう。
 功罪はまだ定まらないものの、ただひとつ言えること、メンバーの心に刻まれたことが一つ。

 「今私がいるこのチームはずっと続くものではない」。

 いろんな事情で、チームがシャッフルされることって、これから先も当然ある。
 そう考えるとメンバーにとってチームの意味って、以前とはちょっと違って来ちゃったんじゃないかしらん。
 そのせいかどうかわからないけれど、シャッフル後の各新チームに与えられたセットリストには、チーム意識をことさらにかき立てるような曲が用意されていました。

 すなわち新Team Kには「RESET」が、新Bには「チームB推し」。
 そして何よりもかつてはAKBそのものであった「A」にも「Pioneer」が。

  われらがチームK

RESET

 とか

  結局 誰もみんな チームB推し ですよね?

  とか、

  We're the Team A!
  pioneerよ

Pioneer

 こういう新しいアンセムを一緒に歌いでもしないと、新チームはチームとして成り立たないんじゃないか、って危惧が秋元先生あったんでしょう。やっぱチームでまとまってこその成長ですもの。

 当時 Team 4の主力メンバーである9期、10期生も、各チームのアンダーを勤める一方、「チーム研究生」による「研究生公演」として「シアターの女神」公演の舞台に立ち続けていました。

 エラソウに書いてるけど僕ね、この頃研究生のことなんかなんも知らなかったの。だから事実誤認があったらゴメンナサイ。
 でもいろんな人が書いてるのを見てると、研究生公演はたくさんの人の心を掴んでいたみたい。みんな口を揃えて、研究生公演の楽しさを語っていた。

 9期生としての彼女らを僕は09年12月23日に初めて見ました。ヲタク3連番で上手最前列で観たことをなぜか強く記憶しています。
(中略)
楽しかったなぁ。
辞退だろうが謹慎だろうがここまできた道はずっとこれからも色褪せることないし、みんなの記憶に残り続けると思います。

(中略)
楽しかったなぁ。
9期の公演楽しかったなぁ。

(中略)
あんなに9期の公演楽しかったのになぁ。
バカだなぁ、ホントバカ。

楽しかったなぁ。


あい My みぃ+ AKB48峯岸みなみと森杏奈と小林茉里奈とetc
2011/09/03「森杏奈の辞退と大場美奈の謹慎について」
 時間がずっと後になってしまうのだけれど、大場の謹慎と森の「辞退」が決まった時のことです。研究生を愛していたよねたろうさんの愛惜の言葉が胸に刺さります。
 よねたろうさんが見ていた時が「チーム研究生」の最も輝いていた時期だったのかも知れません。

 9期主力メンバー8人の正規メンバーへの昇格が発表されたのは、2010年12月8日、AKB48劇場5周年特別記念公演の場でした。

 当時AKB48には、新Team A、K、Bがあるだけだった。9期生の出来杉クン横山は、2ヶ月早くTeam Kに昇格していました。直前に卒業した小野の後任でした。
 ポストの無いまま、とりあえずの昇格ではあったけど、これで解雇(セレクション落ち)の心配は無くなったし、お小遣い(給料とは言えないよね、きっと)も増えた。何よりも横山のように、いずれはどこかのチームに所属できるはず、と彼女たちは思ったでしょう。

 しかも昇格発表から2ヶ月後の2011年2月には秋元先生が「タルんだメンバー8人を減らす」と発言した記事が文春(おい)に掲載されました。8人が降格され、空いたポストに9期の8人が座る。そりゃ誰でもがそう思うでしょ。

 でも、なかなかそうはならなかった。

 そして訪れた3.11。
 あの日、何もかもがひっくり返ってしまったようでした。