あした
また明日
また明日と
日記帳をつける人がいる
その明日はどんな明日だろうか
考えあぐねて時間は残酷に過ぎる
君に逢いたくて
書いた手紙に記された文字
頼りなくて
破り捨てそうになる今がある
また明日
また明日と
何もかもを先送りにする人がいる
明日の夢が真実に変わるといいな
切ない希望を抱えて
空の夢
青い吐息で夕暮れが夜に変わり
誰かが透き通った涙を流す頃
きっと友達は温かいスープを飲んでいる
だからねもう泣くのはやめよう
海が深くなってしまうからね
貴方のお仕事がやっと終わり誰かが花束をくれるころ
影を伝うようにただ身を隠し消えゆく人がいる
いつか未来を語り合ったあの二人に帰れるならいいね
酔っぱらって虹の夢を見た夜のように
大きな空のひとかけらを少し借りてこよう
日の出に朝焼けがあたりを照らし
寝床から眠い目をこすり起き る頃
きっと恋人はまだベッドの中で寝息をたててる
だからね今すぐ起こしに行くよ
熱いコーヒーと焼きたてのトーストで
涙
十分に生きてきた
その礎を基に
諦めることなく
十分に生きてきた
その礎を基に
諦めることなく
そして戦争がやってきた
私は背番号のない制服を着た
なじめない空気をよんで
木造りの戦闘機に乗った
さようなら
ありがとう
言葉にならない言葉と共に
私は艦艇に突っ込んだ
骨のない墓所に
私の名前が刻まれ
ときに
両親は涙を流した
賭博の日々
お前と遊ぶと面白い
と言われて
気づけば私はがんじがらめ
今日があれば良かった
それがいつまでも続くと信じた
ルーレットを回 せ
そして球を回せ
笑うも泣くも他人の勝手
ディーラーの魔法の手に
躍らされたのは私の勝手
いじめられた子供のように
両手で顔を塞いで泣いている人がいる
お前と遊ぶと面白い
と言われて
気づけばあなたもがんじがらめ
指先
いつの日も優先するものは
言葉足らずなあなたの指先
その方向へ向かって
歩いて行けば間違いないと
だけどちょっと待って
恐ろしい言葉を実は隠し持って
私を貫こうとしているのではないのかね
酷いことをして
私をどんどん貶めて
牢屋の中の虜にしようとしているのではないのかね
いつの日も優先するのは
顔をすげ替えただれかの指先
その方向へ向かって
歩いて行けば間違いないと
ずいぶんと肥えた脳みそで
語られる言葉はしどろもどろで
気が付けば何かが決定している
そしてその指先がいつも気になる
時に
ああ僕らの失敗よ 現実逃避することなく
その胸に刻めよ 明らかな後悔を
ときに僕らは見失って
あくせくして夢の欠片を見つける
眠っている間にも
起きている間にも
ゆらりゆらりと夢はたゆたって
四の五の言えない現実は
ゆっくりと崩壊していく
あなたのためのまなざしが
不意に自分よがりになって
例えようもない間違いが
まんべんなく降り注ぐ
この街に
そうまんべんなく降り注ぐ
恋
夜空がキラキラと星を散りばめるころ
あたしはあなたの住む町を想う
初めて会話した雨宿りのコンビニ
あなたは空の様子を眺めていた
あれからいくつかの季節が流れ
ときに悲しみの雨を受け入れて
それでもこころの片隅には
いつでもあなたがいた
その声が届かない この胸に
残酷に日々は続いてあたしは
何度か涙を流した 雨のように
これが恋じゃないならあたしは
あなたに惹かれる理由などない
こんなよく晴れた夜空にあたしは
あなたの姿を描いてい るよ
風
海の群青と空の青が出会う場所
そこに揺蕩う思い出の影
60億の夢が紡がれる場所
やさしい風はいつも誰もの味方
愛の真実はどこかに埋もれて
掘り出されるのをただ待っている
夕焼け静かに西を染めるころ
影はゆっくりとその身を消してゆく
ちりばめられた宝石のような星々
木々を揺らす夜風は誰もの味方
罪のありさまはどこまでも穢れて
救われる時を静かに待っている
風よ静かに
すべての熱を冷ませよ
約束の地
最初から行き先など決めていなかった
流れるままつらつらと
夜は果て無く思えた きっと
それは自分が未熟だから
時に家族さえ傷つける
罵詈雑言を連ねたこともあった
反抗期さと簡単に
片づけることなどできなかった
普段の生活が息苦しく思えたとき
なぜか胸が詰まって らしくない行動をした
遠く遠くへ逃げていけば
全てが無に帰すると思っていた
時間は無慈悲に過ぎ去り
当たり前すぎる結論へ向かう
どんな険しい言葉も
誰をも傷つけるものじゃない
王者のように気取っていた日々が
ただその冠を無くしただけで終わる
純粋なこころは濁って
自分でも制御できなくなる
言いたくもなかった自己憐憫に
一番傷つくのは自分自身だった
最終の地で
ゆっくりと横たわり
そっと目を閉じる
そこが約束された地だと知らずに
ルサンチマン
明日が来ることを恐れた
未来の姿に顔を覆った
そんな日々に今夜さよならを言おう
両方のポケットに手を突っ込んで
イギリス兵のようにひざを伸ばして歩いた
喉が渇いても腹が減っても
いつも僕らの味方なんだコンビニは
ちょっと歩けば渇きと空腹と引き換えにして
店員に紙切れを出せば癒される
人によってはその紙切れを
パチンコ玉に換えて遊ぶそうだ
朝から晩まで子供のように
紙切れは僕の鼻をかむには固すぎて
しかも価値という強い鎧をまとっているらしい
しかたないな
僕は紙切れのもとに跪こう
頼りない風が明日の天気を告げるよ
紙切れと交換で手に入れたパソコンは
面白おかしい現実をくれるよ
ただ
明日が来ることを恐れた
未来の姿に顔を覆った
やはりそんな日々に今夜さよならを言おう