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「田」俳句会のブログ

月刊俳誌「田」発行人、水田光雄主宰の俳句結社「田」のブログです。

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今にも桜が咲きそうな陽気の今日この頃です。

東北忌の今朝も地震があってピクリとしましたが、12年前は激震と共に大津波と原子炉破壊の三重苦ですから、被災された方々の不安と嘆きは並々ならぬものがあったと思います。

本日の句会でも災害に関する句が出ましたが、詠み続けることで風化させないことが大事かと思います。

季語の斡旋について主宰から、

具体的な動作を詠む場合は、時候、天文など動作と離れたものを配合する。心象風景を詠む場合は、具体的な事物を配合する。

など、付き過ぎの注意、景のとらえかたについての指導がありました。


渡良瀬遊水地、葭焼あとの末黒野の風景です。

清水余人 報

 

2月23日(木祝)天皇誕生日に単身で金沢へ行きました。

 

久しぶりの新幹線は、雪景色に見惚れながら。

雪国で俳句を詠むことについて思いを馳せながら。

 

 

金沢駅の新幹線改札を出てすぐに、あたたかな句友の顔を発見。

ほっと一安心。ここから先のことはすべてお任せでした。

 

鼓門はしっかり写真に収めて。

周囲には観光客と思われる人たちで溢れていました。

 

 

駅に着いた時点ではぱらぱら小雨の空模様でしたが、

兼六園に着いてしばらくすると雲の切れ間から光が差し込みました。

 

 

美しい雪吊。東京の雪吊とは全く違うものだと思いました。

梅はまだ少し早かったですが、紅梅の香りに癒やされました。

途中で鵯が現れ、これがまた人懐こいというか、人を恐れない子でした。かわいい。

 

 

足元には雪が残る中、金沢城公園、尾山神社を巡りました。

尾山神社の梅が今まさに満開という様子で、思わず顔が緩みます。

細見綾子の句碑にも立ち寄ることが出来ました。

 

 

鶏頭を三尺はなれもの思ふ  綾子

 

 

その後句会場へ向かい、お昼を食べて、加賀句会スタート。

お久しぶりの方もはじめましての方もおり、顔を合わせての句会を喜びました。

田誌で句とお名前を拝見しているからか、人見知り気味のわたしもすぐに緊張が解けました。

金沢のみなさまの雪解けのようなあたたかさを感じたからかもしれません。

 

楽しい時間はあっという間に過ぎ、また必ず来ます、と言って別れました。

みなさま歓迎してくださり、本当に嬉しかったです。ありがとうございました!

またお会い出来る日を楽しみにしています。

 

(帰りにポケモンセンター金沢で買った愛猫じゃすへのお土産。

 猫用のおもちゃですが、全く見向きもしません。笑)

 

笠原小百合 記

金沢は穏やかに3月を迎えました。ロシアのウクライナ侵攻は現在も続いており、東日本大震災が発生した3・11が近づいて来ました。敵基地攻撃能力を保有するための増税、原発再稼働を急ぐ風潮。どうする日本、どうなる日本! 日本は不穏な転換期を迎えているのでしょうか。

歳時記では季語の少ない2月でしたが、東京句会の友を迎えての句会は天気に恵まれ、無事終了。

3月に入り、雪搔に大活躍した「ママさんダンプ」やスコップ類を仕舞い、春本番へ始動。



●でくの舞

白山市東二口の「東二口歴史民俗資料館」で3年ぶりの公演が行われました。私も3年ぶりにマイカーで馳せ参じました。ちらちら、淡雪とも風花とも思える雪の舞う中を駆け、到着すれば2メートルの積雪。今年は「三味線、太夫、木偶人形」がそろい大盛況でした。


今年発行されたチラシ

「出世景清」を堪能しました。金沢工業大学の学生7人も木偶の操り手として参加。


出世景清の一場面



●雛人形

白山市「吉野工芸の里」にある、移築された古民家のひなかざり展へ行きました。吊し雛、うさぎ雛などもあり、現在と過去がマッチングした楽しい雛展でした。


内裏雛と花飾り



●吟行地の尾山神社、兼六園に拾う

〈白梅のあと紅梅の深空あり 飯田龍太〉の句がありますが、金沢は逆のようです。尾山神社は早々と紅梅が満開。兼六園の梅林も紅梅が先に咲きます。ようやく今、「青軸」という白梅が満開。期待の「白加賀」は、ぼちぼちです。


ステンドグラスの尾山神社と紅梅


兼六園の白梅「白加賀」


金縷梅(満作)


朱雀記

 

みなさま

 

2月25日の探勝の会は大船フラワーセンターです。

 

【第9回探勝の会のご案内】

開催日:2月25日(土)

集合時間:午後1時

集合場所:休憩所前(下の地図をご覧ください)

投句数:嘱目10句

投句締切:午後2時頃

 

 

アクセス:

【徒歩の場合】

 JR東海道線・横須賀線 大船駅西口(大船観音側)下車

 藤沢方向へ約16分(途中、道案内の表示があります)

 

【バスの場合】

 大船駅西口バスターミナル「1番のりば」から、神奈川中央交通バス

 「渡内経由藤沢駅行」又は「公会堂前経由城廻中村行」乗車

 「岡本」下車(大船駅西口から3番目のバス停)徒歩3分

 

福寿草が咲き始めたそうです(大船フラワーセンターホームページより)

 

 

千恵子記

昨日は東京でも雪のちらつく天気であったが、今日は穏やかな春の日となった。タワーマンションの林立する勝鬨では初めての句会である。

主宰から、大船での探勝の会に始まる春のイベントの数々について説明があった。滋賀県大津、大分などへの吟行も含めてコロナ明けに向けて既に、田は始動開始である。

句会では、兎に角、人の俳句をたくさん読むこと、読まなくても眺めているだけでも俳句を作る上で刺激になるのだから、と主宰より檄がとぶ。

二次会では、今日の句会の振り返りの後、俳句に対してストイックになれ! 先人の真似をするのでなく、先人の目指していたものを目指すべし! など熱の入った指導を受けて一同、武者震いして帰宅の途についたのであった。


一部で火事も出た渡良瀬遊水地の葭原

清水余人 報
 

寒波、積雪のため、1月は休会になった句会がありましたが、通信句会に切り替え、2月を迎えました。節分、立春を経て、日増しに春の気配を感じます。金沢では3年ぶりに節分が一般開放された神社が二つありました。二つの神社に参拝しました。



●寒日和

厳しい寒中でしたが、冬青空と新雪に映える雪吊は、これぞ兼六園です。満開の冬至梅や数輪開いた紅梅など、歩けば句材が拾えます。


凍みた霞が池と唐崎松などの雪吊



●石浦神社「節分前夜祭」

この神社では、節分は福の神が鬼退治に出掛けるため、前日に豆まきをする習わしです。21世紀美術館が目の前にあるので、観光客もたくさん来ます。私は初参加です。


犀川から見える加賀の山並み、戸室医王山。桜橋を渡ればすぐ石浦神社です。


追儺の儀。年男の宮司さんが桃の枝と菜の花を結び付けた弓、芦の矢で鬼を追い払うしぐさをしました。



●宇多須神社の節分祭

神前での奉納演目が多彩(太鼓、三味線、南京玉すだれ等々)です。ひがし茶屋街の芸妓さんが奉納舞のあと、豆まき。参拝客全員に福豆の袋を手渡しました。以前、この神社で句会をしていましたが、久しぶりの参拝でした。


浅野川大橋。この橋を渡り、ひがし茶屋街を抜けて宇多須神社へ行きました。


豆を投げる芸妓さん。参拝客が多くて写真が上手く撮れませんでした。


朱雀記


 



付録


雪の公園を楽しむ信玄

 

みなさま

 

第九回田賞は笠原小百合さんの「カラフル」と決定いたしました。

小百合さん、おめでとうございます!

 

選考の詳細は4月号に掲載されます。

どうぞお楽しみに。

 

田賞事務局

千恵子記

 

北海道で「雪の妖精」と呼ばれているシマエナガ

 

 

みなさま

 

1月28日(土)の探勝の会は、十年に一度の最強寒波到来ということで中止となりました。

2月は大船フラワーセンターを予定しております。

奮ってご参加ください。

 

私のふるさと北海道には「わっさむ」という町があります

 

 

千恵子記

 

 

穏やかな御降りで元朝を迎えた金沢。雪搔をすることのない日が続き、はや1月半ば過ぎとなりました。この間、出初式や左義長に出掛けたり、句材を求めて近辺を尋ねました。

これからが冬本番。寒さも雪も予断を許しません。元気に過ごし、元気な句を詠みたいものです。



●福寿草

白山市松任に伝わる福寿草「松任芽」の展示会へ行きました。松任芽は松任にのみ存在し、藩政時代から受け継がれ、正月初めに咲くように大切に育てられています。


松任芽(松任市民工房うるわし)

花は澄んだ純黄金色、6センチほどの一重咲き。



●加賀の鏡餅

加賀の鏡餅は紅白です。犬との散歩コースにある小さな御堂の観音様にもお供えしてありました。ちなみに雑煮餅も紅白でいただきました。


観音様の鏡餅(平和観音妙庵)



●寒の入

小寒の6日、尾山神社にお参りしました。ステンドグラスと日本現存最古の避雷針で知られる神門、注連縄と門松の飾られた神門を潜り、参拝しました。


尾山神社神門を仰ぐ


早梅

境内では早くも紅梅が咲き始めました。「梅早し」ともいいます。



●金沢市消防出初式

白雲の漂う、まさに冬麗の8日、金沢城公園新丸広場で行われた出初式を見学しました。加賀鳶の梯子乗や消防車両からの一斉放水を堪能しました。


梯子乗

40消防分団による演技。6メートルの梯子の上での伝統妙技。


一斉放水

開始のサイレンを合図に順次放水。ホースを支える下帯の団員。



●白山比咩神社のどんど焼(左義長)

15日、参道の駐車場に高さ8メートル、直径6メートルの大どんどが組まれました。古式に即しておこした火(忌火)を移した青竹で、地元の中学生たちがどんどに点火。白煙と共に吉書が逸早く揚がりました。


どんどに点火寸前

小雨は上がり白山の方角から太陽がちらりと覗く。


朱雀記

本年初めて雨が降ったが、三が日では無いので普通の雨として都内を濡らし埃を鎮めたのであった。

本日は新年最初の東京句会なので各自、俳句に対する新年の抱負を述べよと主宰からの求めがあり、出席の各自が熱い思いを語ったのであるが詳細は割愛する。

主宰からは、出来る限り吟行に注力する。3月には義仲寺など琵琶湖周辺を訪ね、毎月の探勝会も次々企画中、また金沢,大分の句会にも出席したい、とのことでした。

また会員に向けては、先ずは健康第一に! 俳句は長期戦なので、無理をせず日頃の積み重ねが大事、句会で会えることを楽しみにしよう、とのことでした。

会員の課題としては、もう一度季語を勉強しよう。季語の本意をきちんと把握することで、自分の俳句の中の季語が動かないか、なぜその季語を使うのか、自信を持って作句出来るようになる。その基礎が固まれば、他の俳人の俳句も適切に鑑賞出来るようになる。そのためには、簡便な歳時記ではなく、大歳時記で解説と例句を読むことを習慣にしては、とのことでした。


埼玉県川島町のコハクチョウ飛来地


清水余人 報