No.88 金沢だより<4月> | DEN

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「田」俳句会のブログ

金沢地方気象台は1日、標本木のソメイヨシノの開花を発表。白山市の樹木公園を皮切りに、近くの高尾城址、弥生さくら公園、兼六園から犀川、浅野川、卯辰山まで桜行脚。二週間は桜に憑かれた日々をすごしました。

金沢市寺町に住んで14年。初めて、寺町の「花まつり」に参加しました。能登半島地震の復興祈願の法要と「甘茶かけ」を体験しました。



●花祭

釈迦の降誕を祝う4月8日が仏生会(花祭)ですが、6日(土)に「花まつりのお参り」へ。法要は、寺町の日蓮宗興徳寺。7日の「花まつりの甘茶かけ」は義捐金を兼ねて金沢エムザ内で行われました。


花まつりの甘茶かけ。金ぴかの三等身の甘茶仏が微笑ましい。花御堂代わりの種々の花に囲まれる甘茶仏。



●高尾城址(石川県教育センター)

高尾城は加賀国守護の富樫氏が一向一揆に包囲され自刃した地。一山がそのまま花の山となっています。俳人協会編の「加賀・能登吟行案内」には掲載されていませんが、知る人ぞ知る観桜の地。


高尾城址の桜と教育センター敷地で興ずる学童。金沢の街が一望できます。


高尾城址の鴉の巣。



●金沢を流れる二つの川

青空と満開の桜に浮かれ、初めて浅野川の桜狩をしました。かつては瀬の荒い犀川を男川とも呼び、流れのやさしい浅野川を女川とも呼びました。犀川は犬との散歩コースであり、犀星歌碑や虚子父子の句碑などがあり、よく訪れます。


犀川の桜と新雪の白山を遠望。前日の雨で白山と加賀富士(通称)に雪。


浅野大橋と浅野川の桜。河畔を戯れる中高生。東茶屋町を訪れる観光客も花見に。



●奥卯辰山健民公園

浅野川の天神橋を渡り卯辰山へ。登りだしてほどなく泉鏡花の句碑〈ははこひし夕山桜峯の松〉があります。さらにカーブをくねくね駆けて、一気に奥卯辰山健民公園へ。好きな吟行地の一つにキャンプ場近くの大池があります。


大池に映る逆さ桜。花吹雪と池の花筏にしばし見惚れる。


朱雀記