ベトナムの3夜 ② チャンアンのカルスト地形を堪能 | deluxeの徒然雑草紀行

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シリアスな社会批評の直後に「ガンダムLOVE」な記事を平気で載せたりしますから(w

ベトナムの往復で利用したのは、ANA787(写真の飛行機は復路)です。

最近はビジネスクラスも1-2-1でフルフラットシートが当たり前。

まぁ5時間程度ですので、熟睡することもできないのですが。

 

さてベトナムの基本情報。

古くは中華帝国の支配を受け、1000年前くらいに独立王朝が成立。

フランスの植民地時代からアメリカとの戦争を勝ち抜いて統一国家として独立を果たします。

アメリカとは1995年に国交を回復して、現在は経済開放政策でGDPが爆伸び中です。

 

① 今は中国が経済低迷+安全保障の観点からベトナムに生産拠点を移動する例が多くなっている

② ベトナム人留学生が日本に大量に来ている

③ 通貨・ドンが比較的安い

という背景から日本から飛行機が1日25便も飛んでいる

 → 競争が働いてビジネスクラスも安く座れる

というワケで筆者もビジネスクラスを利用できたわけです。

 

ハノイ市のホテルからバスで2時間30分ほどで、世界遺産のあるニンビン省に到着。

最初はチャンアンの景観関連遺産です。

 

中国大陸南部から広がるカルスト(石灰石)地形が生んだ奇岩地帯です。

筆者も同じ地形からできた黄山にも行ってきましたが、

同じような理由で登録された世界遺産は多い印象です。

 

いわゆる「水墨画の風景」の原点にあたる地形ですが、

中国文明の影響を多く受けたベトナムで、その光景を見られるのはココだけ。

世界中からこの絶景を観に来るのですが、狭い場所を多く通るので

5人乗り(うち一人は舵取り)のボートでのツアーで見学します。

そしてボートに乗り始めて十数分後には熱帯のスコールの洗礼を浴びます。

30分ほどでどうにかなるだろうと思いきや、ボートに乗っていた3時間降られっぱなし💦。

周囲の水墨画っぽさが増したと前向きにとらえることにしました。

 

狭いところは書きましたが、具体的には上写真のような水没した鍾乳洞を3回ほどくぐりました。

雨を気にせず済む点は良いのですが、今度は暗くて狭くて怖くて

果たして抜け出すことができるのかと思いつつのクルーズです。

 

そしてチャンアンクルーズの一番の名所がヴーラム宮。

元帝国が攻めてきたときに当時のチャン王朝が立てこもった宮殿の一つだそうです。

舵取りのお兄ちゃんが日本語も英語もサッパリなので、詳しい話も聞けなかったのですが・・・

雨は嫌でしたが、晴れたら晴れたで暑いと文句を言うことになりそうです。

熱帯の雨は舐めてはいけないことは理解しているので、山岳用パーカーを着ていて正解でした。

ベトナムの歴史的事件の舞台であり、桂林と並び称される自然美が評価され、

アジアでは中国以外で初めての複合遺産としての世界遺産に登録されました。

 

さて自然美の方は、このクルーズで堪能できましたが、

ベトナム王朝の歴史的舞台としてはいささか弱すぎでは?とお思いの方もいるでしょう。

実はすぐ近くに旧王朝の遺跡がありますので、そちらに向かうこととします。

 

(最近読んだ本)