次に訪れた場所がホアルー遺跡です。
ベトナムは長い間、北部が中国王朝の支配を受けていましたが、
10世紀に独立した王朝である黎朝がが成立しました。
その時に都をおいた場所がホアルー、現在のニンビン市です。
遺跡の入口は中華風の石橋と門がありますが、これは17世紀ごろの再建されたものです。
(基本的に中の建物は全て再建)
最初に訪問したのは初代皇帝の祠。
左の写真の後方にある山にお墓があるそうです。
こちらが祠の中心部。
中国風に中には漢字の扁額が掲げられていました(お墓なので写真は自粛しました)。
琉球王朝の首里城が近い印象です。
漢字はギリギリ読んで意味がわかる程度です。
なお、ベトナムは19世紀に文字を漢字(字喃)からアルファベットに変更しました。
それにしたって午後はカンカンに晴れ上がり、湿気がひどくてウンザリしました。
コチラが二代目の王朝の祠です。
似ていますね、当然ですが。
案外と中は広かったので、足の弱い親を連れて行くのが難儀でした。
写真を見てもわかるかとは思いますが、とても交通の便が良いとは言えない地であることや、
王朝が政治的安定性を欠いていたこともあり、
11世紀には家臣の反乱により王朝は交代(李朝)し、
より開けたハノイに都を移したことでホアルーは衰退していったのでした。
ところでハノイに都を移転した理由ですが・・・それは後述します。
(最近読んだ本)